炭焼「うな富士」で あかしゃえびと肝入りひつまぶしご馳走さま

unafuji.jpg鶴舞駅からピークの炎天に炙られつつ歩いて、 やっとこ辿り着いた山王通りという高速高架下。 ところが、店に近づくにつれ、歩道から店を眺めるようにするひと達の姿がはっきり見えてきた。 あれあれ?という厭な予感は、店の入口が見渡せるところで現実となりました。 このクソ暑いなか、店の外で待っているのがひとりやふたりではないのです。 こりゃあかん、とすぐさま引き返す。 そして、しぶとくも再び夕刻にやってきたのが、ひつまぶしの「うな富士」です。
この時間もまた、空席待ちあり。 足回りがいい訳でもないのに、なんだか篤い人気じゃないですか。 じっと待ったのち、小上がりのテーブルに案内されました。 呑まずにいられないビールのアテにと一品料理の品書きをみると、20種類の魚介類てんこ盛り!!と添えられた「うな富士盛り」の文字が目に留まる。でもどう考えても食べきれない。 と、その横に<単品>として、「あかしゃえび」「くるまえび」「まんだらえび」「生甘えび」「特大しゃこ」と並んでるunafuji09.jpg。おー、どれもが気になる甲殻系だ。 そこから選んだのは、素揚げに鮮やかな紅を発色した「あかしゃえび」。unafuji01.jpg殻がなんとも香ばしく、ワタを含めた身が甘くほの苦く。なはは、イケるビールのお供だ。三河湾で捕れたものなんだろね。 ジョッキの滴を呑み干したところへいよいよ、メインのお膳がやってきました。 数量限定と括弧書きされた「肝いりひつまぶし」。unafuji02.jpg ぬらぬらと鈍いテカリを魅せているのが、そう、肝。 たっぷりとした量の肝は、これだけで軽く一合呑めそうな感じ。 unafuji03.jpgunafuji04.jpg そして、その肝をのせた大葉の下には、びっしりと鰻の身が並んでいます。 肝も交えつつ、ひつまぶしのお約束通りに茶碗によそって、まず一膳。 とろっとかりっと芳しいうなぎの身と肝のほの苦味のあわせ技が、うへへ、なのよ、もう(笑)。 unafuji05.jpgunafuji06.jpg 軽くよそった二杯目は例によって薬味ののせていただき、肝すいを啜ってから、もう一膳しようと杓文字をお櫃に入れると、お、中入りになってるのに気がついた。 四膳目を急須から注いだ出汁で啜る。 うんうん、やっぱりお茶でなくて、出汁でいくのがいいのだなぁ、とひとりごち。 で五膳目を再び、薬味のせでシメる。unafuji07.jpgほどよく脂が落ちていて、タレもほどよくあっさりめの鰻。くどくもしつこくもないので、自然とこうしたくなるのだね。 満足、そして満腹。ご馳走さま。 相変わらず、店頭で空席待ちの待機する「うな富士」。unafuji08.jpg訪れるひとの、そのほとんどがきっと地元客なところも地力を思わせます。 「うな富士」 名古屋市昭和区白金1-1-4 プレザント白金1F 052-881-0067
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