鶴舞駅からピークの炎天に炙られつつ歩いて、
やっとこ辿り着いた山王通りという高速高架下。
ところが、店に近づくにつれ、歩道から店を眺めるようにするひと達の姿がはっきり見えてきた。
あれあれ?という厭な予感は、店の入口が見渡せるところで現実となりました。
このクソ暑いなか、店の外で待っているのがひとりやふたりではないのです。
こりゃあかん、とすぐさま引き返す。
そして、しぶとくも再び夕刻にやってきたのが、ひつまぶしの「うな富士」です。
この時間もまた、空席待ちあり。
足回りがいい訳でもないのに、なんだか篤い人気じゃないですか。
じっと待ったのち、小上がりのテーブルに案内されました。
呑まずにいられないビールのアテにと一品料理の品書きをみると、20種類の魚介類てんこ盛り!!と添えられた「うな富士盛り」の文字が目に留まる。でもどう考えても食べきれない。
と、その横に<単品>として、「あかしゃえび」「くるまえび」「まんだらえび」「生甘えび」「特大しゃこ」と並んでる
殻がなんとも香ばしく、ワタを含めた身が甘くほの苦く。なはは、イケるビールのお供だ。三河湾で捕れたものなんだろね。
ジョッキの滴を呑み干したところへいよいよ、メインのお膳がやってきました。
数量限定と括弧書きされた「肝いりひつまぶし」。
ぬらぬらと鈍いテカリを魅せているのが、そう、肝。
たっぷりとした量の肝は、これだけで軽く一合呑めそうな感じ。
ほどよく脂が落ちていて、タレもほどよくあっさりめの鰻。くどくもしつこくもないので、自然とこうしたくなるのだね。
満足、そして満腹。ご馳走さま。
相変わらず、店頭で空席待ちの待機する「うな富士」。
訪れるひとの、そのほとんどがきっと地元客なところも地力を思わせます。
「うな富士」 名古屋市昭和区白金1-1-4 プレザント白金1F 052-881-0067
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