のぞみからの車窓を眺めながらなぜだか、
東京に着いたらラーメンだ!と思い込む。
ご無沙汰「品達」の未訪店へというのがお手頃かなあと思いながら、ふと白楽の「仁鍛」という手もあるなぁと思いついて電話してみると、とっくに終了しているとの由。
そうなのね、と残念に思った瞬間、ヒロキエさんが最近ラ博へ行った時の記事を思い出した。
あっと膝を打って、慌てて新横浜で途中下車。
久し振りにやってきました「新横浜ラーメン博物館」。
ただただラーメン食べるのに必要な入館料を払いながら、ならば簡単に行けそうもない遠いところのラーメンをいただくにその価値が増すよねと自問自答する。
例のレトロな設えはもちろん、以前のまんま。
鶴亀町、蓮華町、鳴戸町(B1、B2)をひと巡り。
ラーメン店の変遷は把握してないけれど、以前からあるよな気のするお店と新しめのお店とが混在している気がする。
悩んだ挙げ句、
ヒロキエさんも突撃していた「一力」の赤い暖簾の前へ。
オネエサンがおいでおいでと誘っていたから、ではありません(笑)。
券売機でポチと押したのは、デフォルトな「中華そば」のボタン。
威勢のいい掛け声に迎えられて、カウンターの真ん中へ。
時間帯の所為か、貸し切り状態であります。
醤油仕立てのスープに、3枚ほどの大判チャーシューが浮かび、中央に刻み葱がのる。
一見シンプルな、イワユル中華そばの面構え。
ちょんとのった紅生姜が表情にワンポイントを添えています。
そのスープが澄んでいるかといえばそんなことはなくて、細やかな脂がふつふつとしていて、どっこい力強さをぐっと漲らせていそうにも見える。
ズズ、ズズズ。
うんうん。豚骨&鶏がら。コッテリせずして、ボディのしっかりした安定感のあるスープだ。
きりっとエッジが立った風味にしているのは、胡椒。
券売機に「あらかじめコショウが入っています」と断り書きがされていたけど、やっぱり「最初っから胡椒を振るのは勘弁して欲しい」と思う客が少なくないのかもね。
なにを隠そうボクもそのひとり。
胡椒ひと振りあっての「一力」の「中華そば」なのだろうけど、コショウがなくてもきっと十分に魅力的だと思うのになぁ。
「胡椒ヌキで!」とたのんだら、どうなるのだろう(笑)。
熟成感のある多加水手揉みチックな麺は、是非硬めでお願いしたいところ。
期間限定「みんなのふるさとラーメン」企画の第一弾として、
福井・敦賀からやって来た中華そば「一力」。
昭和33年に駅前屋台でスタートし、今や北陸屈指の銘店と謳われているそう。
まだ行ったことがない敦賀に、行けちゃった(笑)。
「一力」 横浜市港北区新横浜2-14-21新横浜ラーメン博物館内(期間限定) 045-471-0503
http://www.raumen.co.jp/
column/02647 @800