さて、この日の夜には再び、ひと皿のカレーをいただきました。「東京カリ~番長」の水野仁輔氏と料理カメラマンの今清水隆宏氏パネラーの「日本フードジャーナリスト会議」で供されたカレーがそれ。スパイスを特別に配合したりせず、いつもの市販ルウだけで“家カレー”はもっとおいしくなるんだよと説く新刊、「喝采!家カレー」掲載のレシピをベースにした「一晩漬け込むポークカレー」だ。これでホントに市販ルウだけかよ~と目論見通りの感想を零してしまい、なんだか口惜しくなる仕立てがニクイ。カレーの法則、っていうことでその要素を「(素材+だし)×スパイス+隠し味」とし、特に同意するに首をブンブン縦に振ってしまったのは、“だしはカレーの美味しさを決める”というフレーズ。ベースとなる“だし”が欠けていたり、スパイスのトンガリに傾倒しているようなカレーは好きじゃない!んだもの(スパイスに造詣が浅いのと極辛が苦手なせいも多分にあるけど、笑)。その上で、スパイスは「香りづけ」「色みづけ」「辛みづけ」の3つの作用があって、“「カレーの性格」を決める”ときた。つまりは、“だし”を引き立て、昇華させてくれるのがスパイスなんだね。そして、隠し味は、相反する作用(「反動」)で輪郭を深めたり、ポイントをもうひと押し(「相乗」)したり、そして「バランス」を整えたりして、“「カレーの仕上がり」を決める”。そんな隠し味のマトリクスまでも当然の研究の果てにあるスグレモノが、市販のルウだというんだ。あは、週末は家カレーしなくっちゃ、だ。 >どこどなく妻夫木聡似の「カリ~番町」水野仁輔氏 >「カレーですけど ごめんあそばせ♪」ヘアーで参加の華麗叫子さん
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