自然派イタリアン「CANOVIANO TOKYO」で 自然派の難しさ

canovianotokyo.jpg八重洲口駅前の東京建物ビル。 石造りのクラシカルな建物の風格にすっと馴染む様に腰を据えているのが「CANOVIANO TOKYO」です。 あの代官山の植竹シェフの一翼、ということなんだね。 通りに面したカウンターを横目に、その奥のシックなテーブル席へcanovianotokyo01.jpg。 ランチは、サラダもしくはスープとパスタ、ジェラートに飲み物を組み合わせるA、B、C。1,000円から1,200円とお手頃に設定した値段が嬉しいね。
まずは、「じゃがいもの冷製クリームスープ」。canovianotokyo02.jpg塩が利き過ぎてるのが、残念にも勿体ない。 じゃが芋の自然な甘さと風味を啜りたかったであります。 パスタは「生ウニと竹の子九条ネギのソース」。canovianotokyo03.jpg雲丹を使ったパスタでは、クリーミーなソースも似合いそうだけど、バターや生クリームといった動物性油脂やさらに大蒜・唐辛子も使わないという「カノビアーノ」では、さらりとした見映えを呈したお皿になっています。 細かくなり過ぎないように鏤められた雲丹。それに、細く刻んだ九条ねぎ。筍は賽の目にカットしてあるね。 不味いってことじゃ決してないンだけど、三つの食材がそれぞれにそれぞれで、ギリギリのところでなんだかバラバラな印象になっちゃってる。 べちょべちょとソースで繋ぐことを潔しとしない意図が裏目にでちゃってるのかもしれないね。 ブラッドオレンジのシャーベットは、canovianotokyo04.jpgすっきりとしながら果肉の情景が鮮やかに浮かんできて美味しい。 そうね。「カノビアーノ」の本懐を窺いに、代官山の夜へお邪魔してみたいと思います。
「CANOVIANO TOKYO」 中央区八重洲1-9-9東京建物ビル1F 03-6225-5491 http://www.canovianotokyo.jp/
column/02209