築地市場・青果食堂「市場の厨房」

ichibanochubo.jpg魚がし横丁とは別に、築地場内のヤッチャバ方面にもこっそりひっそり食堂がある、らしい。くにさんの召集とつきじろうさんの案内で進むは、薄暗い市場の構内だ。この先になんかあるのん?な雰囲気がいい。おー、し~んとした中に置かれたターレの向こうの灯りは、食堂の明かり。入口を入ると一転して高く抜けのいい天井が迎えてくれるのが「市場の厨房」です。警備本部棟とはなってるけど、倉庫を改造したのでは、と考えると様子が判り易いかもね。案内されたテーブルで早速、生ビール小。冒頭、大皿でやってきたのは本日のおススメメニューの筆頭「本鮪の食べ比べ」。滑らかなる脳天、独特食感のほほ肉、そしてうらあご、中とろ、赤身の各部位が鏤められているンだ。おろしにんにくでいただく、うらあごはまるで鯨肉のような桜肉のような。「皮付ヤングコーン」「サヨリ昆布〆」「鯖のへしこ」あたりで、鹿児島の「みねしか」、宮崎の「あげまん」、燗酒「吉乃川」を順繰りに啜りつつ、ラーメン「二郎」話などなどに花開く(笑)。気になる一品「いしる鍋」は、肝心の“いしる”が既に出汁に割られていて、それらしさがないのがちと残念か。4等分してもらった具沢山「厨房のぜいたくかき揚げ」を齧る頃には、そろそろいい具合のほろ酔い加減。なんか楽しいぞぉ。おかかの「おにぎり」を能登半島の外海だけに生息するのだという海草のお椀「つるも汁」でいただき、〆る。品書きの随所にさり気ないプレゼンテーションが織り込まれているあたりがいい感じの「市場の厨房」。注文の皿が届く度にカメラが蠢く、異様なテーブルで御免なさい(笑)。帰り際に覗いた市場の拾得物の掲示板には、あはは、縞鯵、とありました。ダレが落としたんだろ。 >ご同好の士 「東京たべある記」のくにさま >ご同好の士 「春は築地で朝ごはん」のつきじろうさま >ご同好の士 「バンド・オブ・トーキョー☆」のロレンスさま 「市場の厨房」 中央区築地5-2-1築地市場警備本部棟1F 03-3546-0831
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