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まぜそば「ジャンク ガレッジ」
うんまいつけめんで大人気の「六厘舎」の隣にできたという「ジャンク ガレッジ」に行ってみました。「六厘舎」に挑みかつ乗じての出店なのかと思ったら、どうやら「六厘舎」の関係者による新展開ということらしい。昼で閉めてしまう兄貴分の夜をフォローする感じにもなっているのかもしれません。看板のないお店の前に、18時半にして10人ほどの空席待ちだ。どういう加減か、回転は速くはない。待ちながら、硝子の隙間から店内を覗くと、「無料トッピング」の貼紙が見えた。そこには、「ニンニク」「チーズ」「焦がし」「節」「アブラ」「課長」と記されている。「チーズ」には、(途中でクドくなります)と括弧書きされているし、「節」には、えへへ、(微妙です)とコメントされている。「課長」はそのまま、旨味調味料のことだ。新参者は素直に「まぜそば」に「温玉」にしてみる。「新麺」ってなんだろうと訊くと、極太タイプの新しい設定の麺なのだという。無料トッピングの「焦がし」は、ニンニクと玉葱を揚げたものだそう。あれこれ入れるとヤバそうな気もして(笑)、「焦がし」のみのトッピングとしました。カウンタートップの腰に貼ってある紙には、有料トッピングのラインナップが貼ってある。「豚増し」に始まって、「インド」「海老辛マヨネーズ」「辛しマヨネーズ」「海老辛」「目玉焼き」「生玉」、そして「チーズ(1枚)」「なめ茸」「ベビースター」。さすが“ジャンク”を冠するだけのことはあるわい、と思いながらよく読むと、「注意!組み合わせ等により不味くなっても一切責任取りません」とある。ぶはは、そりゃそうだ。そうなる可能性を充分に秘めているもんね。「二郎」関内の「汁なし」にはまだ出会っていないけど、なるほど「二郎」からスープを抜いたような見栄えだね。どんぶりの底の方にスープというかタレというか、が仕込まれていて、それを油そばに似た要領で麺を絡ませて啜る。ほっほ。旨い。手打ち風の太目の麺自体がいい。そして絡ませたタレがすんなりとした旨味で麺に纏うんだ。トッピングの「焦がし」やら「温玉」やら、「二郎」で定番のモヤシやキャベツや所謂「豚」をぐにっと混ぜつつ、さらに啜る。実は、打ちのめされるように“ジャンク”だったらどうしようと秘かに危惧していたのだけれど、そんな心配どこへやら、ぺろんと完食してしまった。注意書きされているように、トッピング次第ではとんでもない悲劇を生みそうだけど、そんな無茶や危険なトライをしなければ大丈夫。でも帰りがけに夜空を見上げてニンマリしてしまった。「なめ茸」ってどうかな、なんて(笑)。
「ジャンク ガレッジ」 品川区大崎3-14-10