column/01497再会
とんかつ「八千代」
久し振りに場内へ。「車海老フライ定食」「チャーシューエッグ」「シェル・スペシャル」と、今まで「とんかつ」と暖簾に掲げる「八千代」で食べたことのなかった「トンカツ」をいただこうという目論みであります。ちょうど空いているタイミングで入店でき、壁の品札を見回しながら丸椅子に腰を下ろします。海鮮系には脇目も振らずに、カツの札を注視。「カツのっけカレー」も捨てがたいけど、今日のところは「ロースカツ丼」でいっときましょう。たっぷりのご飯の上に男らしい勢いでのせられた玉子とじのカツ。玉子越しに無造作に、カツを掴んで噛めばすかさず、しどけない脂と肉の旨味が広がってくる。幾分か割下の滲みた衣との一体感もよく、思わずその断面をみつめてしまう(笑)。あとはどんぶりの底まで一直線だ。添えられた味噌汁も、気の利かない食堂にありがちな、沸騰させてしまって味噌の香りが飛んだりワカメがヘタっていたり豆腐が煮崩れていたり、なんてことがなくて、いいね。とんかつ「八千代」はやっぱり、「トンカツ」も旨かったデス。
「八千代」 中央区築地5-2-1 築地卸売市場6号館 03-3547-6762