創意膳「wanofu.CLUB」

wanofu.jpg緋色と云えばいいのか、煉瓦色と云えばいいのか。はたまた珊瑚色と表現すればいいのか。松阪牛懐石「築地 さとう」の左隣に伸びる壁は、黒枠とのコントラストも際立つ印象的な色合いに塗り込められています。如何にも敷居の高そうな老舗料亭・割烹とは趣を異にするのは、入口にランチメニューのパネルが掲げられ、その脇で灯りを洩らすサインには、カジュアルさを思わせるデザインが記されているところ。どうやら激しくビクつきながら敷居を跨ぐ必要はなさそうです(笑)。そうは云っても、「オリジナル特製和牛ビフテキ丼」は2,500円、「黒豚の胡麻かつ膳」は1,700円で「鯛茶漬け料亭仕立て」は1,600円であります。きっと随分と頑張っている値段設定ではあるのでしょう。禁煙エリアの奥の部屋へと案内されました。一番お安い「こだわり親子丼」1,200円をいただくこととしまひた。玉子本来のものかと思わせるほんのりと自然な甘さの溶き玉子は、いい具合の火の入り、トロトロ加減。ごろごろっとした鶏肉の滋味をその玉子が包んでいる。固めのご飯は絶妙の汁だく状態。大山地鶏と奥久慈地玉子の組み合わせだという。突出した美味しさというよりは、どっしり王道のしみじみした味わいの印象が残ります。ゆるりと夜の部に訪れるのもまたいいんでしょうね。 「wanofu.CLUB」 中央区築地4-2-10 03-3543-3450 http://www.wanofu.com/  
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