鳥料理「古今」

kokon.jpg東日本橋駅上の清杉通りから柳橋通りへと折れたところにある「古今」さんでランチ。奥のカウンターへ。2階の席も含めて直後には満席になってしまったので、いいタイミングで滑り込めたことになります。「古今」のお昼メニューは、「三重弁当」以下すべてお重モノ。目当ては「つくね重」です。「10分ほどいただきますが、よろしいですか?」「はい」。どれどれ、とお重の蓋を外すとそこには、サイコロの”6”をサンプルにしたかのようなきっちりした配列でつくねが並んでいました。要所についた軽いコゲめと醤油タレの照りがいい風情です。しっとりとした素朴な味わいのつくね。その下に敷かれた刻み海苔を前歯にくっつけながら(笑)、タレの沁みたご飯と一緒にいただくと、どんどんと掻き込むような状況になってきます。これはこれで悪くないぞっと。ふと正面の壁に貼られた貼紙を見ると、「誠に勝手ながら夜のご来店は前日までのご予約のみとさせていただきます」とある。え、ここってそれほどのお店なのかと、改めて店内を見回してしまった。焼鳥屋としては落ち着いた雰囲気でホールの女性陣の応対も丁寧。たしかに社用にも有用なお店ではありそうだけど、どうも仕入れや仕込みの都合が客の都合より先立っているような気もしてくる。より鮮度のいいものを志向していたとしても、当日の訪問がNGなのは、つまりそういうことなんだろうね。 「古今」 中央区東日本橋2-2-9 03-3851-5722
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