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大衆食堂「つるかめ」で ソイ丼ジャンクな表情と不思議な魅力
ジーンズの裾を直す待ち時間に昼食を済まそうと、新宿通りを駅の方へ漫ろに歩く。
ふと、あの辺りでキワモノの匂いのするもんでも喰ったろと思いつき辿り着いたのは、「思い出横丁」。
俗に「しょんべん横丁」と呼ばれた界隈で呑んだのも随分と昔のことになりました。
昼なお如何わしさの残る小道には、意外に小奇麗にしたジンギスカンのお店なんかもあったりして、再開発の波が迫る中、様変わりしているようです。で、「つるかめ」で「ソイ丼」。
ソイ、とはつまり大豆(=soybeans)のことで、豚の挽肉と豆腐、そして大豆をカレー味に煮込んだものがどんぶりにのってくる。玉葱も入っていると思ったら、どうもそれはセロリのみじん切りらしい。
ハムが一切れ入って500円、昼には味噌汁付き。
ジャンクな表情だけど、半年に一度くらいに思い出して食べたくなりそうな不思議な魅力があるな。
真昼間からすっかりできあがってた酔っ払いは、座っていた丸椅子から道の真中まで転げ落ちたりして、あ、やっぱりしょんべん横丁だ、と思わせるのでした。
「つるかめ」 新宿区西新宿1-2-7 [Map] 03-3343-4078