column/01424
ごはんどころ「為御菜」で 和牛肉じゃが定食家庭的にしみじみ
暖簾の先には、コの字型のカウンターが広がります。
靴を靴箱に収めて、左手の一番奥へ。
店内は、田舎家の風合いを取り込んだ落ち着いた雰囲気です。
「為御菜」とは、江戸時代の庶民が日常的に食べていたおかずを相撲の番付表に見立てた番付表、つまりはおかず番付表のことを指すらしく、お昼のお品書きには、「鯖の合わせ味噌定食」「ぶつ三昧定食」「生姜焼定食」など家庭的なメニューが用意されていました。然らばより家庭的な品目でと、「和牛肉じゃが定食」をお願いしました。
凡そ煮崩れた中に固い煮上がりのジャガイモが混在している。牛バラ肉も申し訳程度のボリューム。
ただ、茨城産こしひかりを南部鉄釜で炊いたというご飯に甘さを抑えた玉子焼きやひじきの佃煮やお新香の小鉢の間を箸で巡っているうちに、こういう食事もいいよなぁと、しみじみしてしまう。
身体にも良さそうだもんね。
「為御菜」 千代田区丸の内1-9-1 東京駅B1黒塀横丁 [Map] 03-3287-3881