JAZZの音が零れるBar「MAUVE」。
坂道を登りながら、暗がりに浮かぶサインの印象的なイラストを目にする度に、いつかお邪魔してみたいなぁとその機会を窺っていました。
先客はなく、ずずいと進んで奥から3席を占めてみる。
白髪短髪のマスターが、レコードをスタンダードな匂いのするものに換えました。
「OBAN」を舐めつつ訊けば、意外にひとりで呑みに行ける店がないことから自らそんな店を開いてしまったのだと云う。
彼此14年。
しっとりと落ち着いた雰囲気がなによりの魅力です。
「オモテのイラストが気になってたんですよ~」と吐露すると、
「あれ、自分で描いたんです」と仰る。
モルトへの造詣も豊かで、気の利いたツマミや食事も供してくれそうな予感がする。
なによりココのマスター。
かつて相当オンナ泣かしたに違いない(笑)。
目の前に並ぶボトルから、22Agedの「GLENDRONACH」を舐めてみる。
そして「AULTMORE 1989 James MacArthur」をさらに。
ふむふむ。
気がつくといつの間にか満席になっているんだね。
これから訪れるヒト達のためにもそろそろ腰を挙げよう。
また来ます。
「MAUVE」
渋谷区恵比寿南1-14-14
[Map] 03-3710-0387
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