背脂醤油「のあ」

noa.jpg明治通りを並木橋方向へ。乳半の白地にスミ文字で4文字”背脂醤油”と記された、その看板の潔さが以前から気になっていました。階段を降りていって室内を覗くと、欧風調の椅子に空席待ちの数人が腰掛け、その脇には大きなスクリーンのプロジェクターが「マトリックス」の映像を流している。ガランとした床を挟んで、人工大理石のカウンター。そこにも不釣合いな欧風の椅子が並んでいる。奇妙な光景だ。食券を買おうとすると、千円旧札しか使用できないと書かれている。忙しそうな店主に声をかけると、店の角のボードで旧札と交換してくれと云う。新札を四つ折りにすることで厨房からも状況が分かるようにとも。つまりは、セルフ両替だね。「チャーシューメン」と「のり」「ねぎ」のチケットを買って、その椅子で待つ。改めて店内を見回してみて、やっぱりなにか他の業態の居抜きなんだろうなと思う。ラーメン屋を開業しようとしてこの内装・調度にしたのだとしたら、そのセンスは異様なものだ(笑)。食べ放題のキムチを幾片か小皿にとって、待つことしばし。意外に柔和でにこやかな店主からどんぶりが届けられました。おお。のり満載、辛味葱満載だ。そして、麺を引っ張り揚げようとしてなかなかうまくいかないのは、新宿「満来」ばりのチャーシューがドッシとのっかっているからだ。背脂さえも脇へ押しやってしまっている状態。図らずもトッピングてんこ盛りにしてしまい、少々タジログ。なんかもうスープの味もよく分からず、トッピングを食べるついでに麺を食べてる感じ。う~ん、オーダー、ミスった。お隣の「つけめん」なんか悪くなさそうだもの。特に、厚さ2センチはありそうなチャーシューには参った。「満来」でも食べきれなかった記憶があるけれど、こちらでもちょっと残してしまった。今後は、消化能力も考慮の上、チャーシューのトッピングには注意することとしよう(笑)。 「のあ」 渋谷区渋谷3-16-5 03-3499-8890
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