かつて居酒屋があった辺りか。何気なく平成通りから折れ入った路地に通り掛かると、入口の両脇にきちんと塩を盛った静謐さ漂うファサードが目に留まりました。店頭のメニューから「昼のお食事サービスコース」を求めて暖簾を払います。入って正面に、馬蹄型に広がるカウンター。そのカウンターに沿って座席が構成されています。R部の中央では、銅を叩いて成したと思しきドーム型が天ぷら鍋を覆っていました。口開けの鞘巻海老に塩をちょんとつけていただくと、海老の身の甘さがふわんと口の中に広がってくる。続いて、新じゃが。ほっこり、というよりは歯応えをしっかり残した仕上がりだ。鯛の大葉巻き、そして牡蠣の海苔巻き、小玉葱column/01677
