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BARU-RESTAURANT「Miyakawa」で 真っ黒パエージャ
予約の取れない店のひとつ、
スペイン料理の「Miyakawa」にお邪魔です。
夕闇に浮かぶ木彫りのサインが印象的。
まずはシェリー酒で口開け。ドライな呑み口だ。
小さめのお皿に溢れるように盛られたハモンイベリコやチョリソー、サラミ。
そして「式根島産シマアジのプディング・イクラ添え」は、バゲットをお代わりして食べ進む、旨いパテだ。ワインの凡その好みを伝えると、値段の書かれた札を首から提げた空き瓶を抱えてきてテーブルに並べ、ひとつひとつを今さっき呑んだばかりのような熱の入った解説をしてくれます。
しっかりしたボディの「2000 Dehesa La Granja=デエーサ・ラ・グランハ」からLA MANCHAとラベルに記された「2002 El Vinculo=エル・ビンクロ」へと辿りました。
メインとして、「鱸の岩塩包み焼き3色ソース添え」を。
蛋白な鱸の白身を三種のソースで変化をつけていただく趣向だ。
そしてパエージャをイカ墨のタイプで。
2本目のワインを空けつつしていると、次第にお腹が満ちてきて、こってりした真っ黒なパエージャが捗らない。
口惜しいかな。
確かにここのカウンターだったら野郎同士で並んでいても妙じゃない。
でも野郎同士でこの金額の料理店に気軽に行く気になれるかどうか、それが問題だね。
「Miyakawa」 港区麻布十番1-5-4 藤田ビル1F 03-3403-2626
http://br-miyakawa.hp.infoseek.co.jp/