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午前中の春の日差しが薄曇りに変わり、
花冷えが忍び寄って来たそんな夕暮れ近く。
洗足の池畔にいました。
水面には何艘ものスワンや手漕ぎボートがゆっくりと滑って、どこからかはしゃぐ子供の声が聴こえてきます。
その奥には遊歩道に沿って屋台が並び、提燈のほの赤い灯りは桜山の方へと繋がっています。
ほぼ満開の桜。
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その儚げな花弁をちょっと愛でてから、駅の方へと戻り、池に浮かぶテラスにお邪魔しました。
お花見シーズンのピークだけあって、予約で満席らしい。
陽の明るさのまだ残ったテラス席で、「お花見コース」の始まりです。
前菜3品のうちのひとつが「桜ますのディルマリネ」。
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ハウスワインを舐めているうちに夜の帳が降りて、
暗がりに「小海老と菜の花のトマトクリームパスタ」。
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「グリーンサラダ」を挟んで、メインの「真鯛と蛤のスープ仕立て 春野菜添え」もしくは「プラチナポークとキャベツの白ワイン煮込み」。
デザートに「パンナコッタ 苺添え」。
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最初に”桜”にひっかけた前菜があって、お?っと思わせたものの、以降は別段”お花見”な洒落もなくって、春っぽさ含みの普段着なお皿が淡々と届く、そんな印象がちょと残念。
雰囲気優先とも受け止められる暗さは、料理を美味しく見せようという配慮には欠けるものだしね。
金曜の夜には、ジャズやクラシックのライブがあるらしい。
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そんなお皿以外の”惹き”を思うと、食事もできる観光地的カフェだと思って出掛けるのが穏当な使い方なのかもしれない、なんてことになる。
夜ともなれば骨太で軸のしっかりした料理がいただけることで粋筋に根強い人気がある、なぁんてお店であればいいのに、とも思うけど、それって、池の畔のテラスには似合わないかなぁ。
「テラスジュレ」
大田区南千束2-1-6
[Map] 03-3748-1166
http://www.boreas.dti.ne.jp/~gelee/
column/02562
お店が供する馳走に籠めた創意工夫、店の名の由来やそのデザインを「意匠」と捉えて探訪を続けています。
おおぉ~懐かしい、洗足池。今年は行けなかったなぁ。
花見の時期はすごい人ですよね。
普段はガラガラなボートもこの時ばかりは行列で長い待ち時間。
ここは洗足池を眺めながら過ごせるのがいいですね(笑)
Re;ロレンスさま
うん、池の奥(桜山)があんな宴会場状態になってるとは知らなかったです~。
そう、池を眺めつつテラスをらしく味わうには、ランチの方がいいかもしれませんんん。