平皿に鏤められているのは、真鯛薄切りに茗荷を含んだ薬味たち。ところどころに仕込んだカリっとベーコンのアクセントがニクイあたりがやっぱり怪しい。
バゲットにたっぷりと塗り載せられたパテは、生ハムとマスカルポーネ。思わず右手親指を上に向けて、ぐっ、なんて挑発的ポーズをとってしまったのに、この夜の司祭はさも当然という表情で、やはり怪しい。
ここで一本のボトルが目の前に置かれた。 ラベルには「はちみつ入り紅芋酢」とある。 とうとう断末魔の一杯を盛られてしまうのかと観念して、その液体を舐めるように啜ってみる。んん、なんとまろやかで芳醇で柔らかいのだ。京都・宮津で醸すというこんなプレミアムな滴がなんでこんなところにあるのか。うーむ、ますます怪しい。
トマトソースの上に居並んでいるのは、ジューシーにした地鶏胸肉。秘かに仕込んだ香味油が魅惑を増していて、そそるように、怪しい。
と、ニヤリという表情とともにカービングフォークを翳し、包丁を居抜く司祭! ひ、ひぇえ、命だけはご勘弁を…。 するとなにかを試すようにスッと手元の肉塊に切り入れた。 切り口から幾重にも織り重なった肉片が覗き、誘う。 ミルフィーユ? トッサにそんなキーワードを想わせる手練手管がなんだか怪しい、ジンジャーな肉塊だ。 ズチャっ。唸りを上げてフライパンを煽る。こ、今度はなにを…。 「うぉらぁ!」。お皿の上には、パセリを頂いたオレンジ色がニクいパスタが。そしてそれはナポリタンのフリして、立派にイタリアン。そんな騙しがますます怪しい。 お米から作ったという透明な液体(?)を何杯も呑まされて、酩酊しきた。 いかんいかん、ブラックで怪しいこの密室でこのまま気を失うのはあまりに危険過ぎる。 そして、もう日付も変わろうとする頃、儀式は終焉し、密会が解かれた。 ふう、なんとか生き延びたぜぃ。 みんなも、「ど・みそ」ダークサイドが放つ秘密結社BLACK Domisoに気をつけろ! 勧誘されたら心して臨まないといけないよ。
※なんだかヘンテコな記事になりましたが、 「ど・みそ」は怪しいお店ではありません。 「特みそこってり」などなどのグーならーめんのいただけるお店です。
いずへいさん、チキンやケーキのお手製ありがとうございました。 ぎずもさん、珠玉ならっきょのお土産ありがとうございました。 今宵のご同席多謝は、 「くにろく 東京食べある記」のくにさん 「【このブログがすごい!】BLOG」の岡部敬史さん 「酢を造るといふ仕事」の五代目飯尾さん 「いずへいのうまいもん日記」のいずへいさん 「ワンコイン的食べ歩き生活」のぎずもさん 「しょうが焼きに恋してる」のGingerさん 「佃の旦那」のMAXさん 「じぶん日記」の55aiaiさん 「ナポリタン×ナポリタン」のeatnapoさん のみなさんでした。
「ど・みそ」 中央区京橋3-4-3 03-6904-3700 http://blog.livedoor.jp/do_miso/
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