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少し遠回りをして、二子玉は髙島屋の裏手まで。「柳小路」を背に、246の高架を仰ぎ見るところにある「博多濃麻呂」は、丸椅子7脚ほどの小体なお店です。道路に沿って並べられた椅子を横目に暖簾を潜ると、ちょうど一席の空席。隣の女の子はひとりビールを呑んでいる(苦笑)。本格派博多ラーメンの店にしては、体全身を包むような所謂トンコツ臭が感じられないのが少々不思議ではあります。
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「ネギチャーシューメン」をお願いしました。どんぶりの半面を薄切りのチャーシューが覆い、残りの半面を小口切りのネギがこんもりと覆っています。うん、うまそー。啜るスープは褐色がかった白濁
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で、意表を衝かれるほどにすんなりと舌を滑り鼻腔を抜ける滑らかさ。脂のモタツキを上手い具合に軽減して軽快なのに、薄さや物足りなさもないという、ニクイ仕立て。ほろほろとしどけないチャーシュー
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。お約束の細麺は、デフォルトでアルデンテな適切なる固さ柔らかさ
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。久々に替玉しちゃったじゃないか、困るなぁ(笑)。例えば「田中商店」みたいなガッツン系も好きだけど、こういうシルクタッチ
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の博多麺もいい。仕込みにどんな秘密があるのか知りたいぞ。お愛想をして店を出ると、さっきの表の椅子が空席待ちの連中で埋まって
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いる。たまたま、いいタイミングでお邪魔できたようです。
「博多濃麻呂」 世田谷区玉川3-14-6 03-3708-2790
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お店が供する馳走に籠めた創意工夫、店の名の由来やそのデザインを「意匠」と捉えて探訪を続けています。