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以前満席でお邪魔することのできなかった隠れ家的雰囲気も併せ持つ和食のお店「山葵野」へ。店主に正対するカウンター中央に陣取って、まずはギネス。クリーミーな泡と心地よい苦味が和食の口始めにもいいね。楓をあしらったお通しを口にし乍ら目を走らすのは、旬なお造りあれこれから京風な仕立ての魚介料理に日本酒に合いそうな酒肴たち、鍋もいろいろ、おかませ会席までと目移り必至のお品書き。「ふぐ白子焼き」をお願いして、未だ今年の新酒を試していないことからあればと訊いてみると、最後の1本「LOUIS JADOT」
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があるという。ヌーヴォーらしからぬしっかりめの厚みに華やかな香りが悪くない。まったりと濃密なふぐの白子
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にも違和感なく合うね。ひとまず流れの中心に据えたのがハツ、レバー、下仁田葱が盛り分けられた
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「鴨鍋」。火を通し過ぎないようにさっと湯掻く感じでいただくのが肝要だ。う~ん、しみじみ美味い
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。ぬる燗をお願いすると「喜久酔」の徳利がやってくる。普通酒だというけど、尖ることなくきりっとしてべたつきなく、いい燗酒だ。「わさび菜漬け」「京芋万頭の銀あんかけ」
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あたりで3本ほど呑んで、ほろ酔いに。ずらっと並ぶ姿も壮観な「名物穴子寿司」
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に、本職も一目置きそうな御手前の「手打ちそば」で〆る。名古屋にも、構えず本気で小粋な料理屋がありました。
「山葵野wasabino」 名古屋市中区栄2-1-2ダイヤパレス伏見1F 052-212-0758
http://www.wasabino.com/
column/02058
お店が供する馳走に籠めた創意工夫、店の名の由来やそのデザインを「意匠」と捉えて探訪を続けています。