パスタハウス「山岸食堂」

yamagishishokudo.jpg落合シェフのお店から1ブロック隣にある「山岸食堂」。以前予約がないと食べれない!と知らずに数人を伴って勇んで出掛けて以来、改めて伺う機会を窺っていました。しっかり10時過ぎに予約して、いそいそと足を運びます。外観以上に手狭な感のある店内。予約の人数を告げた4人さまは、入ってすぐのテーブルへ。少々寒い。ぐるぐると迷った末に「トマトとバジリコとモッツァレラ」をお願いすると、それはひと皿でお仕舞いなんだと云う。そんな特別なものを使っているようにも思えないけど…、と考えながら次点だった「エビトマトクリームソース」を指差そうとすると、「エビトマトクリームソースなんか、おすすめしてます」と合点のいく(笑)ご案内にすぐさま注文が決まりました。サラダに添えられてくるパンからは湯気が上がっている。自家製焼き立て仕様になっているんだ。暫し後、ソースの色とのコントラストに映えるシンプルな白いプレートが届きます。細麺の方をお願いしたはずが、タリアテッレばりのヒモカワ幅のパスタだ。間違いではなくて、どうやらこれが細い方らしい。すると太い方はどうなるんだろうね。如何にも手打ちのクニュプリっとした麺に海老の香ばしさを伴ったクリーム仕立てのトマトソースがよく絡んで、素直に旨い。旨いがゆえ、オンナノコ仕様のポーションなのがなんとも惜しい。せめて残ったソースを舐めるようにパンで掬って食べてやろうと、パンのお代わりをお願いすると「ぎりぎりで作ってますので、すいません」とのお応え。嗚呼。どうやら、手打ちパスタ、パンに始まって、それぞれのソース、具材まで何食分かを限定して用意して、という無駄なし余りなしの効率営業をされているようだ。手間をかけた焼き立て打ち立てを身上とすれば、自ずと余分なんか作りたくない気持ちが分からないでもないものの、やっぱりもうちょっと味わいたいなぁというのが客たちの共通した想いかと。結局、「チョウシ屋」のコロッケパンを食べてしまいました(笑)。 「山岸食堂」 中央区銀座2-14-20 03-3544-3236
column/01748