嘗て7丁目にあった「じゃんがら」の銀座店。
秋葉原の本店、そのあとできた原宿店と並んで、ちょくちょくお世話になっていた。
表側から入ってコの字のカウンターの奥に陣取り、満席の店内を離れるときは、店裏手のビル通用口側から店を出る、というパターンが多かったっけ。
そんな銀座店が一時閉店すると知ったのは、たしか07年の桜咲く頃でありました。
ビル取り壊しによる移転のための休業と聞いて、
なるほど随分草臥れたビルだったものなぁと納得したことを想い出す。
遠からず近所に開店してくれるのだろうと、
駐車場になった取り壊し後の敷地を眺めたりしたものでした。
ところが、物件探しが難航しているのか、なかなか開店の吉報が聞けず終いのまま月日が流れて3年あまり。
ロレンスさんの記事で、10年七夕の再開店を知りました。
ところは、三原通りの木挽橋信号近く。
そういえば、何度か寄ってた神田のお店に閉店の貼り紙があったのは、スタッフが銀座店へ移行するという事情もあってのことかなと思いながら、久々の暖簾を潜ります。
いつもの定番、「じゃんがらみそ全部入り」あたりかなぁとレジに正対するも、今まであまり触手の動かなかったメニューに目を奪われました。
あのこってり「ぼんしゃん」の辛い版「からぼん」。
久々なのだけど、そんなのもいいかもと威勢のいい兄さんにそう告げます。
浅め小振りの「ぼんしゃん」どんぶりに、表面張力を活かしたかのようになみなみとしたスープは赤々として、みるからにトロミを想わせます。
溢さないように気をつけながら麺を引き揚げると、たっぷりとその細麺に纏う赤いスープ。
とぷとぷっと口元を滑らせながら味わう深い旨みと柔らかくもパンチのある辛み。
いいね、うん。
日を改めて、もうひとつの辛いじゃんがらをいただきに参上しました。
それは「レッドじゃんがら」。
場合によってはこっちの方が辛かったりするのかしらん、
などと心配(笑)しながら、レジに向かいます。
如何にも赤かった「からぼん」と違って、
そういえば赤味が注している、という感じのどんぶり湖面。
マイルド「じゃんがら」にトマトベースの辛味アンを投入するという仕立てらしい。
「太陽のトマト麺」は辛いのだったけかなぁと考えつつ、蓮華のスープを啜ります。
へー、そんなに辛くない。
辛味が加減よく味わいの輪郭をつくりながら、
トマトの酸味の方が活躍してくれる感じ。
調子に乗って細麺を啜って気がつくと、スープの色が赤くなっていている。
いや、結構~辛い(笑)。
でも、女性受けのいいメニューなのかもね。
そして、やっぱり定番も外せない、と「じゃんがらみそ角玉」。
安定と信頼の味わいに、足繁く通っていた頃のわくわく感を想い出して、懐かしさに遠くを見渡す気分になる。
ずっとそこにあって欲しいものです。
3年強のインターバルを経た後の、復活嬉しい「九州じゃんがら」銀座店。
(11年01月の外観)
従前からの独特な筆致のイラストがここでも明るく朗らかに迎えてくれる。
お帰りなさい。
浮かぶ雲には、「じゃんがら」を生んだ「ブルカン塾」の表記もあるね。
口 関連記事:
九州とんこつ「じゃんがら」銀座店で かくたまみそ揺るぎなきNO,1(02年10月)
「九州じゃんがら」銀座店
中央区銀座6-12-17 銀座片桐ビル1F[Map] 03-3572-3025
06年、表参道ヒルズの開業に合わせて、「ちゃぶ屋」の森脇康二さんが勇んで出店した「MIST」。
「MIST」は10年01月には香港に海外初出店し、
11年版「MICHELIN HONG KONG」で一つ星を獲得したらしい。
ますます順風満帆かと思いきや、この01月早々にヒルズの店を閉めてしまったという。
移転のためということだけど、間違いなく高いであろうテナント料にいい加減嫌気が差した、というところではないのかな。
そんな森脇さんが、路線の違う新店を繰り出した。
それが、四谷三丁目の「CHABUYA Zutto Branch」だ。
ところは、外苑東通りが曙町に向かって右へ曲がる辺り。
「エリマキらーめん」が懐かしい「一心らーめん」の斜向かいといえば、
分るひとには判るはず。
節電モードの店頭だけど、硝子越しに「あぶら」と示す赤い提灯がみえる。
店内は、奇を衒ったようにまで思った「MIST」との連関は窺えず、嘗てのレストラン・バーを居抜きでテナントしたもののようにも映る。
ラーメン・つけ麺の店としては、十分にゆったりとした居心地。
壁には、「MICHELIN HONG KONG」一つ星を顕す額が飾られています。
ご注文はやっぱり、「特 牡蠣あぶらそば 正油味かつお風味」。
オリーブオイルと白胡麻油との"あぶら"に対して、
牡蠣エキスを織り込んでいるというのも気になるところ(笑)。
大盛りに、「温玉」をのせてもらいましょう。
塩味グリルのチャーシューに支那竹、青葱、刻み海苔、刻みナッツのトッピング。
覗き込む麺の表情は、ぬらっとしつつも決してオイリーではない感じ。
さてさて牡蠣エキスはどんな活躍をみせてくれているかな、なんて考えつつ、自家製と聞く量感のある麺をズ、ズッと、啜ります。
ん?お?うん?
確かに、今までの味わいの枠組みとは違うベクトルをもつ味わいだ。
丁寧に仕立てて、間違ってもジャンクな方向へ転ばないようにしているのがよく判る。
ただ、その分だけ、おおお!といった判り易いトキメキを齎すものではない模様。
ただのオイスターソース和え麺とも勿論違う。![]()
森脇さんが謳う、第六の旨み「油味」というのは、なんだか難しい、というのが正直なところ。
"牡蠣エキス"はどうやって抽出しているのかな。
温玉を崩して黄身のとろみを纏わせたり、卓上の意外と辛い唐辛子オイルを垂らしたりして、味の変化を愉しみつつ、完食です。
お会計の際に、「TAP 2011」という青いロゴ・マークをあしらった箱を見つけた。
「TAP 2011」というのは、げんさんも応援しているプロジェクトだ。
元々は、世界の子供たちが「清潔で安全な水」を手に入れられるよう、ユニセフの活動を支援するものだったのだけど、巨大震災を受けて、ユニセフの「東日本大震災緊急募金」に協力するものとなったそう。
ここでも、ささやかな協力をいたしましょう。
「ちゃぶ屋」の森脇さんが繰り出した新基軸は、あぶらそば「CHABUYA Zutto Branch」。
「ちゃぶ屋が "ずっと" 続くように」、そして、「油そばを "ズッと" すすって明るく元気になってもらいたい」というのが、"Zutto"と名付けた意図らしい。
口 関連記事:
創作麺工房「MIST」で スタイリッシュに巻き麺偽寿司柳麺らぁ麺(06年03月)
「CHABUYA Zutto Branch」
新宿区舟町7 ポワロービルディング1F[Map] 03-5919-0752
http://www.chabuya.com/
デュープレックス銀座タワー5/13。
建物名の最後についた不思議な採番は、
どうやら丁目番地を示すものらしい。
三原橋交差点に面してすっくと屹立する佇まいは、
歌舞伎座が取り壊された今では、
界隈のちょっとしたランドマークになっています。
ソソる肉が喰いたい、そう想った時には、
このビルのエレベーターの10Fボタンをポチとする。
混雑してなきゃいいのだけど、
と心配になる「天壇」へとまっしぐら。
出足の良かった所為か、まだなんとか窓際のカウンター席に空きがある。
席に着いたら早速、席を離れて(笑)、バイキングのテーブルへ。

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チヂミ数種やスジ煮込み、ナムルあれこれ、チャプチエにサラダたちが並んでいます。
お皿にとって席に戻ると、既に「天壇カルビランチ」が準備万端。
さぁ、いただきましょう。
ロースターに載せた肉を横目にしながらチヂミやナムルをいただく。
焼き過ぎないように、手にしたトングでさっとカルビを挟んでタレの小皿へ。
恥ずかしながらちょっと気が急いたように口に運びます。
なはははは、やっぱり旨い。
脂が甘く解けて、嫌味のない旨みが口腔に迸ってはすっと消える。
焼肉の本懐は赤身にあるだなんて今は決して思えない(笑)。
そのままでも十分イケる肉をさらに昇華させてくれているのが、「天壇」特製のつけダレ。
それは、コンソメ色したタレのベースは牛骨から摂ったフォン。
折角もみダレが利いたお肉を汁の類に浸けてしまうなんて、NGでしょって思うところを裏切るように巧いこと肉の魅力をもう一段高いところへ誘ってくれるンだ。
天井に張ったミラーパネルに逆さまに映る交差点の様子を眺めながら、
食後のコーヒーを啜ります。![]()
そんなランチも魅惑の「天壇」の、夜の部へお邪魔しました。
やっぱり、麦酒を生を!と云ってしまうステレオタイプに自省しつつ、でもいいじゃん!と開き直ってグラスを傾けます。
月島「凛」を思い出しながらお願いしたのは、「厚切りタン」。
器には、十分厚切りの、丁寧にひと皮剥いたような印象のタンが鎮座。
「凛」の牛タンの厚さそのものには到底及ばないけど、まぁ兎に角厚けりゃいい、ってもんでもないしね。
そこへ、それなりによーく焼かないと噛み切れなくなります、と店長の的確なアドバイス。
焼きが足りずに噛み切れなかった「凛」での失敗が蘇ります(汗)。
そこそこしっかり両面を焼いた厚切りのタン に薬味をのっけて、いざ。
むほほほほー。
すっと噛み切れる柔らかな歯応えの後から、真っ直ぐな旨みが訴える。
確かに薄切りでは味わえない、魅力の領域なのですね。
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「ハイボール」をお願いすると、
そのグラスには「山崎 京都ハイボール」の花札マーク。
そうだ、そもそも「天壇」は、肉の都、京都・祇園、南座の裏手に本店を構える店だものな。
続くお肉は、「天壇」が看板メニューと謳うロースを使った「ミルフィーユロース」。
もみタレに浮かんだサシの入った肉は、
例えば単なるしゃぶしゃぶ肉とも、機械でスライスした肉とも違うご様子。
一枚焼きますね、と加減をみて炙るように焼いてくれた店長は、
その肉をくるくるんとして、例のつけタレに浸してくれます。
だはははははー。
こいつぁー、旨いや、文句なし(笑)。
しゃぶしゃぶ肉をただ焼いたんじゃ、こんな風に美味しいシグナルが脳裏を駆け巡ることはきっとない。
ズルい、とだけ申し上げておきましょう。
そろそろお出ししましょうか、ということでやってきたのが、茶碗蒸しに始まる四品の器。
「天壇」の厨房の面々が、ひかり味噌謹製の「有機味噌」と旬を迎えようとしている筍とを駆使したレシピを考案してくれたのです。
「ひかり味噌」というのは、
長野の諏訪に本社工場を構える味噌メーカーで業界三位だそう。
自然のおいしさを堪能できる有機JAS認定の味噌で、スーパーマーケットの陳列棚でも
㊒マークを白抜きした青や赤のパッケージなどの「ひかり味噌」ブランドが見つかるそうだ。
ご存知でした?
木の芽を彩りに頂いた、筍のスライスが浮かぶ茶碗蒸し。
匙からつるんと口元から吸い込むと、ふわっと味噌の風味のする。
お出汁と玉子の掛け算を愉しむ茶碗蒸しを味噌の風味が包む感じ。
少しだけ味噌を控えめにしたらば、
三位のバランスが揃って、より小粋だったかもしれません。
カリッと唐揚げにした筍にも、ふむふむ、味噌の風味がよく似合う。
カレー粉や胡椒などのスパイスや大蒜・生姜といった香味野菜を利かすのとはまた違う。
ほんのりと品よく、でもしっかりと風味を挿すような真似もできるのも調味料としての味噌の使い勝手のよさなのかもね。
味噌と揚げ物の相性についてそんなことを考えながら、もうひとつの揚げ物を覗き込みます。
筍とバラ肉の重なりが魅惑的な歯触りを予感させる。
何もつけずにそのまま、せーのと齧る。
うほほほほー。
予想に違わぬ筍のシャクっとした歯触りにサクっとした衣。
そこへ豚の脂の甘みとどんぴしゃの加減で味噌の風味が一体となる。
うんうん、うん。
例えば、トンカツ屋や洋食屋で残念な光景に出くわすことがある。
揚げ物が塩辛かろうが、サックサクの衣であろうが、兎に角取り合えずとんかつソースやウスターをどっぷりと廻しかけて、ソース味一色にしちゃってる御仁のテーブル。
本人の嗜好だから他人がとやかく云うことでもないのかもしれないけれど、そんなひとにこそおススメしたいのがこの、「たけのこのミルフィーユ味噌カツ」だ。
レシピをいただいたので、週末あたりにLe's cook、いかがでしょ。
ご想像通り、ビールのお供にもよろしからずや。
あ、ひかり味噌では、「一品入魂!」と呼ぶサイトで味噌を楽しむレシピを紹介しているそうですよ。
別に名古屋の味噌カツを否定している訳じゃないのヨと呟きながら(笑)、
筍ご飯を口に含んだら思わずニヤリ。
決して過ぎない、塩梅のいい味噌風味が味蕾をふわっと撫でてゆく。
味噌仕立ての筍ごはんというのもあり、だね。
以上の「ひかり味噌」を使った「天壇」考案の四品は、いまのところメニューにないのでひょっこり「天壇」を訪ねても、食べられない。
うーむ、それは残念だ(笑)。
そうそう、「天壇」のグランドメニューには、
「チゲ味噌汁」という"味噌"メニューがある。
石焼きグツグツ熱々のピリ辛スープの味噌汁は、魚介あれこれに豆腐や肉に野菜たちと具沢山だゾ。
京都・祇園発の焼肉の名門、「天壇」銀座店。![]()
三原橋の上空から眺める銀座の風景を借景に、
焼き肉、そして本格韓国料理が堪能できる。
そして今日、仕立てよく和食もこなすと知りました(笑)。
帰り際に「アメちゃんです」と薄荷の飴を渡してくれる瞬間に、京都のお店であることを想うのです。
「天壇」銀座店
中央区銀座5-13-19 DUPLEX GINZA TOWER 5/13 10F [Map]
http://www.tendan.co.jp/
思えば週末の丸の内に赴くことって、ほとんどない。
だって、丸の内でお買い物ってな発想にはなかなかなれないンだもの。
そんなことを考えながら地下通路から丸ビルを通り抜け、地上に上がる。
低気圧の悪戯かビル風か、冷たく強い風が吹き付ける仲通り。
コートの襟を立てて向かったのは、つい先月にもお邪魔した明治生命館の地階。
会議に出席するために「グランド・セントラル・オイスター・バー」を訪れるなんて、ちょっと妙な気分です。
時間はランチタイムが落ち着く頃。
会議の方ですか?とお店のスタッフに声をかけられて、案内された別室には、
「東日本カキ産地救援復興対策会議」の第一回会合の面々が既に集結していました。
協会の代表理事女史を議長に協会創設者・ジャージ佐藤氏の進行で、今考えうる被災地救援策とこれから継続すべき方策・方針などなどについて意見を交わす。
情勢の変化と段階によって取り組み内容は、きっと変化変遷していく。
壊滅的な状況からの"牡蠣復興"を思えば、息の長い継続的な取り組みが自ずと必要になってくる。
日々変化していくであろう、日本オイスター協会の「東日本カキ産地救援復興対策会議」の取り組み内容は、コチラをご覧ください。
カキ産地に光を!募金や復興牡蠣オーナー制度でカキ産地支援も始まっています。
ひと通りの会議ののち移行したのは、
「グランド・セントラル・オイスター・バー」ご協力による、
謂わば、"昼下がりのチャリティ・オイスターバー in 丸の内"。
生牡蠣ひとつ500円、ワインも一杯500円がそのままチャリティに。
何個にします?と訊かれ一瞬戸惑うも、お皿への収まりをイメージすると、三っつくらいかなと指を出します。
例によってギンガムチェックの映えるクロスの上に届けられたのは、
先日もマイスター特典でいただいた長崎「九十九島(くじゅうくしま)」に広島「大黒神島(おおぐろかみしま)」、そして「アイリッシュプレミアム」。
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すっとした殻に載った「アイリッシュプレミアム」には、
やっぱりアイリッシュウイスキーが合うのかしらん、などと思ったり。
それとは逆に、日本の牡蠣をサントリー「山崎」あたりとセットでアイルランドやスコットランドに届けたらどうだろう、なんて思ったり。
フランス人は、白く太った牡蠣を嫌い、硝子のように透き通った牡蠣が好むようだと、
当代の牡蠣の父、畠山さんは著述している。
そうすると、例えばこれら「九十九島」や「大黒神島」は、フランス人は、ヨーロッパの人々はどう評価するのだろう。
フランスの牡蠣に宮城種の牡蠣のDNAが息づいているであろうことを思うと、日本の牡蠣が欧州ウケしないはずはないと思うのだけど、どうだろね。
白ワインのグラスをお代わりして、やっぱり牡蠣のお皿もお代わりしたいと所望する。
今度は、並べてしまうと大振りに見える兵庫「赤穂(あこう)」にカナダの「クッシ オイスター」、そして「クマモト」?とも思わせる丸く小さなワシントン州産「オイスターベイ」。
添えてくれる三つのソースのうちではやっぱり、刻んだホースラディッシュ、がお気に入り。
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そうだ、「クマモト」には有明海から米国西海岸に渡った日本の牡蠣のDNAが受け継がれているンだっけ。
日本の牡蠣がかつてフランスの牡蠣の危機を救い、かつてアメリカに渡った種苗が評価され養殖されていることを僕ら日本人がよく知らないってのも妙な話だよね。
Grand Oyster Meisterのいる店、
「GRAND CENTRAL OYSTER BAR & RESTAURANT」丸の内。
きっと牡蠣復興に手を替え品を替え関与し続けてくれるであろう牡蠣の店のひとつです。
口 関連記事:
「GRAND CENTRAL OYSTER BAR」で 九十九島二つの牡蠣フライ(11年02月)
「GRAND CENTRAL OYSTER BAR & RESTAURANT」丸の内店
千代田区 丸の内2-1-1丸の内MY PLAZA 明治生命館 B1F[Map] 03-6212-6650
http://www.oysterbartokyo.com/
takapuと行こう青森料理の店!
大井町の「なか村」に引き続き、その第二弾としてやってきたのは、所謂谷根千エリアのど真ん中。
うねうねと続く、俗にいう"へびみち"のとば口にあるのが、在京の津軽料理の店として夙に知られた「みぢゃげど」だ。
既に電話でのやりとりでも和ませてくれた女将さん。
お逢いできるのが愉しみです。
谷中の一隅にすっとある藍の暖簾。
気をつけてみていなければ通り過ぎてしまいそうな、そんな飾らない佇まいの「みじゃげど」。
鄙びた風情が早くも郷愁を誘います。
左手の階段から上がる二階にも座敷があるようだけど、今はもう暖簾を払ってすぐの座敷が「みぢゃげど」の客間。
実質的に一日ふた組、ということになりそうです。
福福しい笑顔で迎えてくれた女将さんと朴訥とした雰囲気が愛らしい旦那さん。
今夜はよろしくお願いします。
すると、丁寧に認めた「御献立」が手渡されます。
「御献立」には、日付や予約者の名前が入り、落款まで署してある。
なんだかこれだけで、有難い気分になってきます(笑)。
名家の品ある女将さんは、津軽で十九代続く旧家、御用商人「石場家」のご長女。
弘前城の亀ノ甲門近くにある屋敷は、重要文化財に指定され、観光スポットのひとつになっている。
「しまや」を訪ねる前、takapuの車で雪の弘前城の回りを廻った時に車窓から眺めたのが石場家だったと思い出します。
幼い頃から、津軽伝統の節句料理の手ほどきを受けたという女将さんは、包丁さばき、味付けなどなど、津軽の伝統をそのままに、津軽の風土文化を多くのひとびとに伝えたいと今も奮闘中なのであります。
なにかふと、琉球の宮廷料理をいまに伝えようと頑張ってくれている「山本彩香」の彩香おかぁさんとダブってくるね。
口取りの角皿を受け取って、ちょっとだけ麦酒をいただきます。
紅白蒲鉾、伊達巻、みかん、新巻鮭、昆布巻、菜の花。
お正月にお祖母ちゃんちへよばれたような錯覚が一瞬過ぎります。
皆で囲んでいるのは、長方形に設えた囲炉裏端。
その囲炉裏を借景に映えるのが、「煮なます」のグラスです。
一般に「なます」といえば、大根や人参の千切りを塩もみした酸っぱいヤツって感じですが、女将さんが仕立てくれたのは、「煮なます」。
新巻鮭のアラを出汁にひくのも要諦で、シャクっとした歯触りとともに丸く、優しいお味です。
胡麻を振られた「黒豆」の小鉢。
一見何気ない黒豆なのだけど、これが感嘆するほどの美味しさ。
今までお惣菜でいただいていた黒豆はなんだったのだろうとも思っちゃう、鮮やかで小粋な味わいだ。
そして、青みを帯びた表情を晒しているのが、「黒生子」。
コリコリシコとした歯応えと磯の風味が醍醐味。
なんていままで特段意識したことがなかったけど、
海鼠には、赤か、青か、黒かなど色々あるのだね。
こうなるともう、麦酒呑んでる場合じゃないねと(笑)、女将さんに日本酒を所望する。
やっぱり「豊盃」だよねと呟きつつ、takapuが目聡く「くらぶあるですか!」と声を発した。
takapuが云う"くらぶ"とは、限定醸造「豊盃 倶楽部」のこと。
「豊盃米」を50%まで精米して仕込んで、その1つのタンクから春夏秋冬の年4回に分けて絞るというものらしい。
碧く澄んだグラスでいただいたのは、その「豊盃 倶楽部」の春の生酒。
すっきりした豊穣さが心地いい。
そこへまた、お酒にぴったりの酒肴が届く。
「真だらの子のしょう油づけ」。
滑らかなぷつぷつと沁みる滋味に、嗚呼なんてお酒を呼ぶのだろうと膝を打つ(笑)。
一般的に思う"タラコ"はつまり、スケトウダラの子、助そ子のことだけど、こちとら真鱈の子。
どーんとボリュームのある腹子を抱えた真鱈が冬の青森で、北の海で揚がるンだ。
青森で云う"子"のつく魚卵・珍味、七子八珍のひとつでもあるンだね。
羨ましいことに、つい先週青森を回ってきたというのむちゃんのお土産が、
やっぱり「豊盃」。
「倶楽部」に続いてお願いした、同じ特別純米「豊盃」の一升瓶と並べてみたりしちゃいます(笑)。
新雪をいただいたようにも見映えるのは、「鮭の押しずし」。
所謂、飯寿司で、女将さんは、一ヶ月漬けるのよと丁寧に解説してくれる。
「豊盃」の蔵元、三浦酒造から大吟醸の麹を分けてもらって仕込みに使っているそう。
「豊盃」と相性ぴったりな筈だよね。
澄んだ白が清らかな「青森やりいかの刺身」。
りんご酢でも知られた津軽のカネショウの醤油をちょんづけしていただきます。
ひと噛みすれば炸裂する、烏賊の甘み。
あははは、思わず笑ってしまいます(笑)。
そして、囲む囲炉裏が間違いなく似合う料理が運ばれてきました。
ご存知、「真鱈のじゃっぱ汁」!
"じゃっぱ"というのは、津軽で云う魚のアラのこと。
鱈の頭や骨、胃袋やあぶらと呼ぶ肝臓なんかを煮込んだ鉄鍋だ。
けー、とひと声、女将さん。
"け"というのは、津軽弁で"食べなさい"。
はい、早速いただきます。
勿論のこと、白子もたっぷり。
大きな鍋の中身がどんどん減ってゆく(笑)。
当地の山本製麺から取り寄せるみじゃげど専用の蒸しそばもあるからね、と女将さん。
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なにより、アラのあっちこっちから滲み出た出汁がしみじみとはふほふと旨い。
あー、身体も気持ちも温まるとは、このことを云うのだね。
そうそう、こうして真鱈を一匹まるまる使うからこそ、「みじゃげど」へはそこそこの人数で参じなければいけなのであります。
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皆で水を所望すると、彫刻のある渋くて粋な薬缶を傾けてくれる旦那さん。
随分呑んじゃったこともあってか、なんだかお水も旨い(笑)。
デザートのりんご、サン富士。
自然な優しく豊かな蜜な甘さが沁み入ります。
津軽郷土料理「みぢゃげど」、ここに在り。
「みじゃげど」は、商号登記のみならず、商標登録も済ませているそう。
お店の名前の由来について、Webサイトに示されているので引用します。
"みじゃげど"は、今は干拓されてございませんが、その昔は弘前市民に馴染み深い沼の名でございました。
つがることばで「みぢゃ」は水屋(台所)、「げど」は街道でございますから、如何に住む人々にとって馴染み深く、役に立っていたものかが分かります。
この名をいただく谷中「みぢゃげど」は、皆さまの心と体のお台所として、お役に立ちたいものと存じております。
津軽郷土を味わいに、女将さんと旦那さんに逢いに一度、行かれませんか。
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青森料理・割烹「なか村」で 田酒呑る素焼みずしゃこほや亀の手(10年08月)
郷土料理「しまや」でゴロ味噌和え津軽そば若生にぎりと女将さん(10年01月)
琉球料理「山本彩香」で 豆腐よう豚飯どぅるわかしー魅力に再び(10年07月)
「みぢゃげど」
台東区谷中2-5-10[Map] 03-3823-6227
http://www.k2.dion.ne.jp/~yumeko/mijagedo/
和菓子「青柳」の脇で盛んにランチ弁当を売っていた、とんかつ「一(はじめ)」。
その「一」がいつの間にか閉めてしまった地下のテナントに新しいお店が出来ていました。
階段脇の壁に掲げる彫刻看板には、
「凛玉庵」とある。
それよりもなによりも、
"地粉うどん"というフレーズが惹かれるところ。
すわ、武蔵野うどんの新店が八丁堀に登場か?
八丁堀で地粉うどんの店といえば、断然「福福」だよなぁと思いながら階段を降りる。
およそ当然のことながら、居抜きのまんまの新店であります。
ランチのメニューを眺めて、あぁやっぱりそうかという思いが過ぎる。
地粉といっても、武蔵野うどんが志向する粉によるうどんではなくて、
讃岐産「さぬきの夢2000」をベースにしたブレンド小麦粉によるうどんということらしい。
そもそも武蔵野の地粉の入手が難しい昨今では、武蔵野うどんの新規出店というのは考え難いのかもしれません。
気を取り直して(笑)いただいたのは、「牡蠣の卵とじうどん」。
オペレーションがまだこなれていない所為か、注文の都度茹で上げるためか、待ち時間暫く。
ふわっと届いた湯気には、牡蠣の旨みを含んでいるような。
どれどれとまず汁を啜ると、なるほど、牡蠣の滋味がいい具合に沁みている。
とじた玉子のあたりと牡蠣の身とを一緒にうどんをいただけば、
つるんとした歯触りが牡蠣の風味を追い掛ける。
あぁ、温まる味わいであります。
日を替えてまたお邪魔してみると、ちょっと品書きが変わっていて、
その中に「豚玉つけうどん」なんてヤツがある。
武蔵野うどん的アプローチではあるけど、どうだろう。
豚のつけ汁は、変に灰汁を掬いまくったりしていない野生派スタイル。
豚バラの脂の甘さが存分に利いていて悪くない。
つやつやのうどんを浸して啜れば、たおやかなコシの食感と一緒にうどんそのものの甘さも味わえている気になってくる。![]()
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例えば、「小島屋」「きくや」「こせがわ」に思う武蔵野うどんの醍醐味とは当然違うものなのだけど、これはこれでなかなかどうして。
湯掻いたキャベツやモヤシを添えるてくれているのがちょっと嬉しい。
世の肉汁好きの諸兄の皆さん、一度お試しを(笑)。
讃岐志向の地粉うどんと旬菜料理の新店、「凛玉庵(りんぎょくあん)」。
できれば、ふらふらっと入れる路面店のカウンターで啜るのが似合うイメージだけど、
お店は既に地下にある。
立ち喰い店の値頃感とお手軽さに負けずに地下へと誘う吸引力をどう備えるか。
容易ならざる課題です。
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「凛玉庵」
中央区八丁堀2-14-6青柳ビルB1[Map] 03-3553-3933
週末土曜日の宵の口、渋谷駅前交差点。
いつもなら、スピーカーがけたたましく客を誘う声を張り上げ、大型ビジョンが競うように映像を流してる。
いつもなら、待ち合わせるひと、信号が替わるのを待つひとたちで溢れてたハチ公前。
好き勝手に交錯する交差点の人混みは、駅前のスクランブルを世界一渡り難い横断歩道にしていた。
Q-FRONTのTSUTAYAへ行くのに、わざわざ地下へ廻ったことも幾度かあるくらいだもの。
そんな渋谷駅前の節電対応の夜。
いつもと違うその暗さと交差点を渡るひとの少なさが少し心細い。
宇田川町交番を左手に進み、その奥の暗がりへ。
ちょうど焼き肉「清香苑」の向かいに目指す名前が見つかりました。
外階段から雑居ビルの二階に上がって覗いたのは店には、
小さく「無銘食堂」と標されています。
「無銘食堂」は、毎日替わる一日店長によって営まれるという、ちょっと不思議なお店。
なるほど、ひと晩だけだったら自慢の料理を供するお店を開いてみたいとか、実はカクテルマニアなところを披露しちゃいたいとかとか、色々なニーズを満たしてくれそうで面白いね。
そして今夜の「無銘食堂」は、題して"一夜限り開設のチャリティオイスターバー"。
被災地仙台が本拠地の「旨い牡蠣屋」から全国の牡蠣を取り寄せて被災地支援者と楽しみ、義援金(募金)を集める。牡蠣を消費することで産地、牡蠣猟師、販売者の支援を行う、ことを趣旨に催されたものだ。
ほぼL字カウンターだけの小さなフロア。
そのカウンターを様々な想いで趣旨に共鳴したひとたちが埋めています。
その中心にあるのが、三つの発泡ケース。
営業再開を準備中の「旨い牡蠣屋」が送ってくれた生牡蠣三種が出番を待っています。
まずいただいたのが、能登かき。
日本海側の牡蠣といえば、築地「地下の粋」でいただいたことのある京都・舞鶴か、
「グランド・オイスター・バー丸の内」でいただいた九十九島か。
はたまた、四谷「酒徒庵」でいただいた、長崎・小長井か福岡・門司港か。
そうか、能登の牡蠣もあるのだね。
能登かきは、能登島の浮かぶ七尾西湾に産する真牡蠣だ。
仄かな甘さに心地よい磯の風味すっと抜けてゆきます。
ワインのグラスを一旦置いて、受け取った牡蠣は白石湖産。
白石湖ってどこだろうと訊けば、三重県南の尾鷲湾に接する汽水湖のこと。
的矢でも鳥羽でもない白石湖の牡蠣。
どうやら生産者が少なくて、その分市場にはあまり出回らない、ということらしい。
三つめの牡蠣が、ご存知、兵庫・赤穂モノ。
ただ、赤穂でも坂越(さこし)浦という漁場で育んだものだという。
みっつの中ではややコクがあって、海域の表情を窺わせるように磯の風味が微妙に違うのが面白いね。
樽香のワインをお代わりして、
三陸の牡蠣養殖家、畠山さんのご無事について言葉を交わす。
畠山重篤さんは、当代の牡蠣養殖の父ともいうべき方なのだ。
壊滅状態だときく三陸の養殖場の惨状に心を痛めていることは想像するまでもない。
そんなことを考えながら、「カキ産地に光を!募金」箱にささやかな募金を。
提案・実施者のgenyui さん、代表女史、お疲れさまでした。
日本オイスター協会では、「牡蠣復興および被災地救援対策会議」という取り組みをはじめています。
口 関連記事:
日本酒と干物と牡蠣「酒徒庵」で 日本酒でやる怒涛の牡蠣づくし(11年01月)
築地仲卸・築地三代直営「地下の粋」で 夏の真牡蠣に岩牡蠣に(10年08月)
「GRAND CENTRAL OYSTER BAR」で 九十九島二つの牡蠣フライ(11年02月)
「無銘食堂」
渋谷区宇田川町41-26 パピエビル2F[Map] http://mumei.co.jp/
界隈の客先に通わなくなって随分と久しい虎ノ門。
小料理屋「喜よし」や「虎ノ門砂場」、いまはなきカレーの「スマトラ」なんかを思い出す。
ひる時には、裏通りや路地のあちこちを徘徊したものだけど、様変わりしているのでしょうね。
久し振りに訪れた虎ノ門交差点に立つと、信号の向こうに赤い大きな文字がみえる。
レストラン「ケルン」は、変わらずそこにありました。
地下鉄の出口と交差点との間に虎の銅像を頂いた「虎ノ門遺趾」。
その虎が見守るような位置に「ケルン」の入口はあります。
壁のパネルには、「今が旬!カキフライ、限定40食」とある。
うん、うんと頷きながら、どこか懐かしい地下への階段を辿ります。
帳場の前を過ぎて眺めるフロアも嘗ての様子とどこも違わない、そんな印象がします。
1ピースでもいいですか?
そう訊いてお願いしたのは、的矢の生牡蠣。
身は薄めだけど活き活きとしてる殻の上の牡蠣の表情を凝視してから控えめに檸檬を搾って、いただきますっ!と口を窄めます。
おおお、旨い、おお。
仄かなミネラルの向こうに澄んだ澄んだ旨いが品よく弾けては潔くすっと消える。
殻牡蠣をあれこれ比べながらいただくのも愉しいけれど、こうして一点集中してちゅるんするのもひとつの醍醐味であるのだね。
そんな生牡蠣のお皿と入れ替わりに「カキフライ」のお皿がやってきた。
マカロニやコールスローと一緒に盛られた牡蠣フライはちびっこなヤツも入れての5つ盛り。
最終コーナーを廻った頃の牡蠣にしては細身かなぁと思いつつ齧りつくと、
見た目通りの量感のフライ。
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加熱用の牡蠣はどこの牡蠣なのでしょう。
油の温度がやや高過ぎたのか、薄めの衣がガリガリとするところもあって、ちょと残念。
実直老舗な「ケルン」さんだもの、これからも頑張って欲しくって、
ここでは敢えてもうひと工夫をお願いしたい。
できればタルタルソースにも、もうひと手間掛けて欲しいなぁと、そう思います。
創業来50年を積み重ねた、虎ノ門を代表する洋食の店、レストラン「ケルン」。
まずはドイツの都市を思う店名「ケルン」だけど、
如何にもなドイツ料理は見当たらない「ケルン」のメニュー。
でもやっぱりケルンの地にちなんでの「ケルン」なのかな。
それとも、"真髄"とか"本質"とかを標榜しての「ケルン」なのかな。
「ケルン」
港区虎ノ門1-1-28 TOTOビルB1F[Map] 03-3591-4158
高輪の病院で、指先からのオニヒトデ針除去手術。
トータル1.5時間に亘る手術でありました。
神経の集まる指先を切り裂く施術であったので、そこがうまいこと繋がってくれるか、気の長いリハビリが待っている。
経過を看てもらいに再び訪れた病院を後にして、そんなことを考えながら高輪台の交差点に佇みます。
と、以前から気になっていた居酒屋の手書き看板が目に留まる。
お邪魔するいい機会かもしれません。
ところは、最近分譲販売を開始して即完とも聞く駅直結のタワーマンションの真新しい景色とその横の旧態然とした家屋の並びが対照的な一角。![]()
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駅近にして隠れ家の如き立地だったお店が今は、図らずもお天道様の下に晒されてしまったかのようにも映ります。
開店早々ゆえ、一番の客となる。
その一番の客の足元へどこからともなく小さな犬がやってきて、すりすりとしてくる。
あ、女将さん、麦酒ください。
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そうお願いしてから、お品書きを眺めます。
「べんちゃん人気メニュー」から、何故か妙に郷愁を誘う「赤ウインナ焼き」。
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群馬直送とある「マイタケ天ぷら」もいただきましょう。
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ウーロンハイを呑み干して女将さんから受け取ったのは、
「カキフライ」のお膳です。
たっぷりの豚汁とたっぷりのタルタルが嬉しい景色。
洋食のお店にしてタルタルを添えてくれない店は確かと見習うべし(笑)。
ただまぁ、ちょっと揚げ上げるタイミングを抜かったか、衣が硬くなっちゃってるのは減点対象。
「銀座 三州屋」のそれと比べてはいけません。
居酒屋「べんちゃん」は、ランチもやっている。
「鳥唐揚げ定食」「横浜シューマイ定食」に「さば焼き定食」などなど。
そんな中から選んだのは、「豚生姜焼き定食」です。
くるくる波打ってお皿から零れんばかりにしているタレ濃い味付けの豚バラ肉。
生姜の風味もしっかり利かせた体育会系居酒屋仕立てだ。
ご飯かっ込むことになっちゃうね(笑)。
目の前に28階建ての豪奢マンションが建とうが、それもどこ吹く風。
きっと今までのまま、路地奥の庶民の暖簾、居酒屋「べんちゃん」。![]()
棚に並ぶ一升瓶が新潟地酒のラインナップやリゾートマンションを湯沢に持っているよという貼り紙から、どうやらべんちゃんは、新潟に縁のある方らしい。
厨房に覗くオッちゃんが、"べんちゃん"、なのかな。
「べんちゃん」
港区高輪3-10-36[Map] 03-3440-2241
こんな時こそ三陸の牡蠣を沢山いただきたいけれど、
大津波の毒牙に打ち砕かれた養殖場を想い、
それすら叶いそうもないことを想うとまた哀しく切なくて。
「日本オイスター協会」では、
"牡蠣復興および被災地救援対策会議"という取り組みを始めています。
今日も今日とて、牡蠣を喰らおうと街中を徘徊します。
なんとなく向けた足は亀島橋を渡り、新川を突っ切って進みます。
いよいよ熟してきた時季に改めて「新川 津々井」に寄ってみちゃうのもいいけれどと思案しつつもう少し先へと歩きます。
「カリーシュダ」という手もあるぞと横目にしながら、
その先のA看板を斜めに読みました。
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「牡蠣フライ タルタルソース」。
「ダブルハンバーグ」や「ローストポーク ジンジャーソース」「ひな鶏のロースト」といったメニューに並んで牡蠣メニューを見つけたのは、ご無沙汰のビストロ「マルセイユ」の店頭でした。
女子率も高い店内は、もう既に満席になろうという勢い。
あっという間に席を待つひと影が生まれます。
おひとりさまはカウンターに腰掛けて、目の前のビールサーバーを眺めつつお願いしていたお皿の到着を今か今かと(笑)待ち侘びる。
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「マルセイユ」の「牡蠣フライ」は、サラダもライスも一緒盛りのプレート仕立て。
見るからにサックリ歯触りが想像できちゃう衣の表情にぐっと惹き込まれます。
小皿にたっぷり用意してくれているタルタルを適量載せて齧り付く。
ああ、久し振りにやってしまいそうになる、牡蠣フライによる上顎ぷち火傷。
慌てて、ふーふー、いたします。
ナイフを下ろした断面の表情も澄んだ海の滋味を想わせます。
想定通りにサクカリの衣と清らかな牡蠣の風味に、うんうん、満足。
他にも気になるメニュー目白押しの「マルセイユ」だけど、特に気になるメニューがひとつ。
そいつをいただきに新川郵便局の前を通り過ぎます。
やっぱりおひとりさまが座ったカウンターでお願いしたのは、
「短角牛!イチボ肉のステーキ」。
ランチで1,800円は大奮発(笑)。
おすすめに従って、レアで焼いてもらいます。
当のお皿もサラダ、ライスと一緒盛りスタイル。
赤味を帯びた焼き色が艶やかに誘う短角牛のステーキが当然の主役です。
やおらナイフを入れるとすっと受け入れるイチボ肉。
短角牛(日本短角種)は、南部牛をルーツとした、主に東北地方で少数飼育されている日本固有の肉専用種。
イチボというのは、牛のお尻、腰骨付近の赤味肉を指すらしい。
小皿に用意されたシェフ特製のトリュフ塩をほんの少し載せて、口へ。
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レアに焼いた断面は赤々として、焼き目に感じたと同じ肌理の整った柔らかさを思わせます。
ああ、ああ、おひる時からこんな至福な味わいを愉しんでしまってよいのかと一瞬後ろめたい気分も過ぎります。
旨いお肉は塩でイクのがよいね、よいね。
新川界隈を代表するビストロの雄、「Marselle(マルセイユ)」。
今日も今日とて、淑女紳士たちの味蕾と満足中枢に訴えるお皿を提供してくれています。
口 関連記事:
bistro「Marseille」で 白い球形グルメ煮込みハンバーグランチ(07年04月)
にっぽんの洋食「新川 津々井」で 小振り細身なカキフライランチ(10年10月)
「Marseille」
中央区新川1-15-10[Map] 03-5540-7179
今季久し振りに訪ねた「新富 煉瓦亭」。
洋食元祖の矜持をみたような「カキフライ」仕立てが印象深い。
「カキバター焼き」も良かったな。
そんなことを思いつつ、
そういえば他にも「銀座 煉瓦亭」から暖簾分けしたお店があることを思い出しました。
距離はそう遠くないのに、足回りがいまひとつでどうも縁の遠い感じのする森下界隈。
市場通り(新大橋通り)を往って、そのまま新大橋を渡れば着くのにな。
ふと、バスでは行けないのだろうかと調べると、平成通りに新大橋を渡って錦糸町や亀戸に向かうバス路線がある。
時間を合わせてバス停に並んでバスのひと。
新大橋を渡ったバス停、新大橋で下車します。
「深川 煉瓦亭」は、新大橋通り沿い。
お店も多くなく、意外とひっそりした界隈に浮かべるマゼンタ色のネオンが目印だ。
扉を開けるとフロアはひっそり。
ただ、二階にもフロアがあるらしく、宴会モードの嬌声が漏れ聞こえてきます。
兎に角やっぱり「カキフライ」。
愛想のいいオバちゃんが「ハイね」と応えて、厨房にオーダーを通します。
ライスのお皿と一緒にオバちゃんが届けてくれたお皿には、「新富 煉瓦亭」の「カキフライ」を彷彿とさせるしっかりした揚げ色の牡蠣フライ。![]()
いつものことながら、芥子はどうやって使うのかなぁと思いながら、トッピングのマヨネーズ的タルタルとのせて、ふーふーしながら齧りつく。
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うんうん、
交叉する香ばしき衣の歯触りと牡蠣の身の旨みに思わず頷く。
弾ける魅力の醍醐味から敢えて比較しちゃうと「新富 煉瓦亭」のそれに軍配だけれど、これはこれでまったくもって悪くないであります。
森下側にアプローチする術を知ったので、も一度寄ろうとふたたびバスのひと。
今度は1階フロアはそれなりの賑わいでありました。
改めて卓上のメニューを漁ると、「深川の地ビール」なんてご案内もある。
白いラベルの深川神明宮、赤いラベルの芭蕉庵、そして黒いラベルが新大橋と三種のタイプがあるらしい。
ラベルの色はまだしも、ネーミングとの意味合いはよく判らないなぁと思いつつ、場所柄に配慮して、黒の新大橋ラベルの地ビールをお願いしました。
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でもこれ失敗(笑)。
どこか薬臭い後味がして、あまりよろしくない感じ。
一気に呑んじゃって、お願いしていた「平日限定メニュー」記載の「カキバター焼き」の到着を待ちます。
艶やかにそして香ばしそうな表情でやってきた「カキバター焼き」。
普通のビールをお願いしておきゃよかったなとちょっぴり後悔しつつも、
それは当然のことのようにご飯にぴったり。
加減よく火を入れてあり、旨みを凝縮させつつぷるっとした食感を伝えてくれます。
添えてくれた中華そば店のようなスープは、
是非洋食の店らしいものに再考いただきたい(笑)。
THE洋食の店の誉れ高き「煉瓦亭」暖簾の一軒、下町「深川 煉瓦亭」。![]()
Webサイトには、
銀座 煉瓦亭より昭和3年に当時の深川区森下町に、一番最初の支店として、暖簾分けをいたしました。戦争中の空襲のため、昭和25年7月に現在地の江東区新大橋に移転し、現在に至っております。とある。
「新富 煉瓦亭」の兄貴分にあたるということになるのだね。
文明開化の頃を思わせるようなレトロなシルエットデザインは、銀座の本丸そして新富のお店と同じ意匠です。
口 関連記事:
洋食元祖「新富 煉瓦亭」で 超揚げ立てカキフライあぁ至福の時(11年01月)
「深川 煉瓦亭」
江東区新大橋2-7-4[Map] 03-3631-7900 http://www.rengatei.net/
大阪地下鉄の南森町か、
JR東西線の大阪天満宮駅か。
京浜国道から見上げたのは、日本一長いといわれる商店街、天神橋商店街のアーケード。
大きな躯体の人形4体、ポーズを決めています。
天神祭の船渡御に飾られる「お迎え人形」をモチーフにしたものらしい。
お初天神にもみる人形浄瑠璃の世界だね。
そんな派手な出迎えをしてくれる二丁目商店街も、
一旦足を踏み入れると特段活気に賑わう様子ではなく、
あくまで普段着の商店街であることが判ります。![]()
そのままずっと歩いていくとアーケードが途切れるところに辿り着く。
振り返ると、天神橋一丁目表参道を標しています。
そのちょっと先に見つかる赤提灯。
提灯には、お好み焼き、と書かれています。
群青の暖簾を払った先は、右手にL字のカウンター、左手にテーブル席。
積年の貫禄を頼もしく感じ風情でありますね。
やっぱしまずは麦酒をいただいて、壁の品書きを見上げます。
如何にも使い込んだ鉄板を見下ろして、ふたたび見上げたお品書きから、
お好み焼きの「かき玉」をお願いしました。![]()
手早くタネを回し溶き、鉄板へ。
あれ?牡蠣はいつ入れたのかな。
何かの鍋の蓋を流用してるのか、それとも特注の調理器具なのか。
パコッと被せて出来上がりを睨むオヤジさん。
ケチャップちょこっと隠し味、ソースをぐるっと塗って刻み海苔を散らして、はい出来上がり。![]()
コテで刻んだ中から十分大振りな牡蠣が出てきて、ふーふー、ああ、旨い。
コナモンに牡蠣は、当然の如くよく合うね。
甘すぎず、辛過ぎずのソースに芥子の風味。
やっぱりどろソースは、近畿圏の典型的なソウルフード味のひとつなんだろなぁと思ったり。
ふーふー。
もちょっと生地がしっとりしてればなおいいけれど。
なんだか勢いついちゃって、ウーロンハイを追加して。
焼きそばを「ミックス」でいただきます。
おお、オムレツ的に薄焼きの玉子を載せてくれるなんて、
お洒落じゃないっすか、オヤジさん(笑)。
きっと焼きそば自体もソースだからと、玉子には控えめにたらりと垂らすオリバーソース。
割いた玉子の脇から焼きそばを引き摺りだして啜ります。
ウーロンハイ、もう一杯!
天神橋商店街の外れに今日もある、お好み焼き「甚六」。
「甚六」を店の名に冠したのは、オヤジさんがおっとりしたお人好しの長男だから?
まったく路線は違うけど、白金の「JINROKU甚六」とは関係あるのかな。
「甚六」
大阪市北区天神橋1-13-11[Map] 06-6353-4816
武蔵小山に出掛けたのは、
LiveCafe「Again」月例の村田和人ワンマンライブ
<村田の実験室>のため。
そうだランチも武蔵小山で摂っちゃおうと早めにやってきたのは、とんかつ「さんきち」。
でも、想定外に空席待ちのひとがあるのに驚いて、飲食店街の路地へと戻ってきました。
それは、さっきその前を通り過ぎたお店に寄ろうと目論んだからでもありました。
頭上を見上げると、「飲食街」とだけ示した不思議な看板がある。
住宅とスナックや小料理屋店舗が交雑した路地の一角にあるのがレストラン「L'Etroit」。
以前ここを通った時は開店の一週間後くらいで、その時からずっと気になっていたのです。
ドアの向こうは、ジャスト4席のカウンターとふたり掛けのテーブルがひとつ。
カウンターが区切るキッチンは、左右を入れ替わるのすら難しそうなスペースで、そこに男性ふたりとサービスの女性。
たった6席のキャパにスタッフ3人の布陣なのかなぁと思ったら、どうやら二階席(4人テーブルが2卓)もあるらしい。
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メニューにある「本日の9皿膳」というのがきっと、
ランチタイムのメイン・メニュー。
10数種の選択肢からメイン料理を選び、そこに8皿に及ぶ小皿がつくというスタイルだ。
メイン料理には、讃岐牛を冠したメニューが幾つか。
その中のひとつ、「讃岐牛ちからこぶの赤ワイン煮」をお願いしました。
あ、それならワインを合わせてしまおうと、グラスの赤も所望します。
早速、お膳に並び始めるの小皿たち。
千切りの昆布を敷いた平目のカルパッチョにマッシュポテトに載せたレバーのムース。
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オクラトッピングの茶碗蒸し、コンソメのスープ、サラダなど。
グラスを傾けつつ、男性ふたりが黙々とてきぱきと手と身体を動かす様子を眺めます。
グラスのワインが少なくなったところへメインの角皿が真向かいからやってきました。
なるほど、フルボディ色に染まったお肉がふた切れ、人参のピュレの上に鎮座しています。
ナイフですっと切って口に含めば、
とろんと解けて、ほろ苦いような香気と身肉の旨みを開かせる。![]()
おお、いいね。
讃岐牛というのは、その名の通り、讃岐/香川で飼育された黒毛和牛。
ちからこぶというのは、前足の稀少部位を云うらしい。
筋肉で筋張っていそうなところが、こんなに柔らかく仕上がるのだね。
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デザートのカクテルグラスには、チョコレートケーキとバニラアイス。
なんだか充実満足のランチとなりました。
武蔵小山のディープゾーンの端っこにちょっと意外な小宇宙、レストラン「L'Etoit(レトロワ)」。
訊けば、以前はスナックだったところを改装したのだそう。
そして店の名前の意味はと問えば、「窮屈、です(笑)」。
なるほどね(笑)。
狭い中でも工夫して、丁寧な仕事をしている姿勢が好感で、
ずっと続けていてほしいなと思います。
口 関連記事:
とんかつ「さんきち」で 大盛り生カキフライはカキフライの大盛り(10年12月)
「L' Etroit」
品川区小山3-21-1[Map] 03-6426-4086
それはもう、一年半以上も前のこと。
石垣島の北部でゆるゆるとダイビングを愉しんでいた水中での出来事でした。
島の西側海域と違ってダイバーの少ない北部は、一面の珊瑚の森が実に壮観。
でも、その珊瑚が多数のオニヒトデに陵辱されているのが厭でも目につく。
昼間でもこの数ということは、夜には恐ろしい光景となるのだろうなと思いつつ、憎きオニヒトデを退治せんとばかりに指し棒でオニヒトデをひと突き。
何気なく指し棒を動かしたら、刺していたオニヒトデが棒を伝ってするするっと手の方へ。
あ、あいたた。やっちまった!
ひとさし指の先をオニヒトデに刺されてしまったのです。
それから、オニヒトデの毒針の先が指の中に残る異物感を抱えたまま過ごしていたけれど、鈍く小さな疼痛が続いていたのでした。
こりゃぁいよいよイカンと除去手術を受けるべき、いつもの高輪の病院にやってきたのです。
副院長の診察を受け、手術日を決めた帰り道。
たまには、五反田まで歩いてみようと桜田通り沿いを下ってみました。
五反田駅が近づいてきた辺りで、ちょっと横道に反れてみる。
すると、山吹色のテントが印象的な洋食屋さんが目に留まりました。
洋食、グリル、さんばん。
どこかで聞き覚えのあるような気もします。
やっぱり洋食屋さんにはサンプルケースがなくっちゃねと覗き込むと、
定番メニューに混じって、「ピラフソルティンポッカ」とか「中華風バターライス」といったちょっと変わりダネのお皿もあるらしい。![]()
ふむふむと思いながら扉を開けると、壁の貼り紙が視界に入る。
白い紙にマジックの文字で、「カキフライライス」。
おお、これが呼んでいたのかな(笑)。
早速そのお皿をお願いして、何気なく箸袋をみると、
「グリル さんばん 武蔵小山店、五反田店」と書いてある。
あ!武蔵小山の洋食「さんばん」と兄弟店なのですね。
そうかそうですかと得心しているところへ、「カキフライライス」が到着です。
「新富 煉瓦亭」を想うしっかり揚げ色の牡蠣フライ。
輪切り檸檬を折り畳んで搾り、たっぷり添えてくれているタルタルをのせて大口を開きます。
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牡蠣エキス大炸裂!というほどではないものの、ぎゅっと活性した牡蠣の身と香ばしき衣の合奏が、うん、悪くない。
武蔵小山のお店にもあったものなとメニューを捲ると、
当然のように「スパゲッティナポリタン」がある。
それはそれはとふたたび病院の帰り道。
大盛りできますかと訊けば勿論とばかりに早速厨房に戻るオヤジさん。
厨房とフロアを仕切る硝子窓の隅から覗く様子は、フライパンを大きく上下に動かして、しっかりしっかり炒めるオヤジさんの姿だ。
なんだか妙に期待が高まったところへ端正なステンレス皿がすっと来る。
慌て気味にフォークを動かすと、ああ、これは何気に旨いナポリタンだ。
ケチャップに必要な火が入ってとろみ適度に丸い味になり、炒めの香ばしさが優しく迫る。
そこへオヤジさんの所作を思い浮かべれば、さらに納得の味わいになるのだ。
メニューには、「ポークソテー」や「ポーク辛味醤油焼き」は載っているけど、
「しょうが焼き」は見当たらない。
どうなのだろうとオヤジさんに訊ねると、即答ひとこと「できますよ!」。
然らばと、今度は会社帰りに桜田通り。
「しょうが焼きを」と告げると、ほいきたとばかりに豚肉に包丁を入れはじめるオヤジさん。
ああ、なんだか美しさを想うしょうが焼きがやってきた。![]()
ボリュームたっぷり、甘さを含んだ生姜タレのしっかりした風味。
結構イケると思うのだけど、どうだろねGingerちん?
桜田通りから池田山側に外れた静かな裏道で今日も鍋振る、洋食「さんばん」五反田店。
訊けば、武蔵小山の大将が師匠にあたるンだそう。
その師匠が大の長嶋ファンだったことから店の名を「三番(さんばん)」としたんだって。
口 関連記事:
洋食「さんばん」 でうまうまジャーマンライスの謂れはワカンナイ(07年11月)
洋食元祖「新富 煉瓦亭」で 超揚げ立てカキフライあぁ至福の時(11年01月)
「さんばん」五反田店
品川区東五反田4-10-6[Map] 03-3442-6945
人形町の裏通り。
名古屋発味噌煮込みの「山本屋総本家」もご近所の路上を往くと汎用の赤いラーメン幟が目に留まる。
路地を覗き込むと同じく赤いテントに赤い提灯に赤い暖簾。
きっとずっとここにあるのであろう雰囲気が漂います。
暖簾を払って、頭を店内に入れた途端に眼鏡が曇る。
慌てて眼鏡を外しながら、カウンターの隅に座り込みます。
赤茶けた「MENU」には、「しょうゆ」「みそ」とそのバリエーション。
既に満席になろうとしている周囲の卓上を見回すと、どうやらほとんどの皆さんが「みそ」のあれこれを啜っているご様子。
然らばということで、「みそラーメン」を「ゆでたまご」のせでお願いしました。
目の前で北京鍋を煽って野菜を炒め、そこへスープを注ぎ、味噌ダレを溶く。
思えば元来、北京鍋で仕上げるのが味噌ラーメンのスタイルだったもんね。
「わかい」の「みそラーメン」のスープは、白味噌を思わせる白濁した褐色。
啜れば、どこか懐かしいスープの仕立てと胡麻の風味。
化調の気配はそれとして、過剰にならない味噌味とコクのバランスが嬉しい感じ。![]()
つるんとしたやや縮れの麺にはもしかしたら改良の余地があるかもだけど、久し振りに「麺硬」コールしてみたら印象が変わるのかもね。
めちゃくちゃ寒いおひる時。
あのみそラーメンでもう一度温まりたいなぁと人形町へとふたたび繰り出しました。
今日も今日とてオトコ率95%の店内(笑)。
何故だか前回と同じカウンターの隅っこに案内される。
今日は奮発して「みそチェーシューメン」にしようかな。![]()
どんぶり一面を埋めるようにトッピングしてくれたチャーシューは、とろとろ仕立て。
味噌なスープにひたひたして、ちゅるんといただくのがよく似合う。
そしてやっぱりスープのコクと甘さの加減の良さを嬉しく思うのでありました。
あぁ、温まる。
人形町路地の、懐かしき風情の「わかい」で味噌ラーメン。
今度は、「ねぎラーメン」あたりも試してみようかな。
作り置きでなければ、チャーハンもお願いするのだけどな。
口 関連記事:
煮込みうどん「山本屋総本家」で 玉子入りカレーきしめんズニュっ(09年11月)
「わかい」
中央区日本橋堀留町1-7-16[Map] 03-3661-3661
'11/12/04(日)by:まさぴ。さん
Re:takapuさま
口 中華ソバ「伊吹」で むほほほ煮干し中華ソバと限定煮干しソバコントロールされながらも一定の幅があることを愉しむノリで足を運びたいよね。夜の部限定の塩辛さにも幅があるのかな。試してみてね~。
'11/12/04(日)by:takapuさん
スープの濃さが日替わりですからね。
このロシアンルーレット的な感じも、
行きたくなる理由ですね。
ただ、夜バージョンをいかにして攻略するかが…
口 洋食「スワチカ」で かきフライしょうが焼きスワチカはカレー粉のとにもかくにも、1回は行かないとですね。
'11/11/30(水)by:まさぴ。さん
Re:Gingerさま
口 洋食「スワチカ」で かきフライしょうが焼きスワチカはカレー粉のなかなかそそるビジュアルでしょ♪Gingerちんが知らなかったってのは意外だけど。ちなみにナポリタンはないません(笑)。
'11/11/29(火)by:Gingerさん
これはおいちそ♪
口 Humburger「BROZERS'」で ロットバーガー軽妙バンズ弾ける旨み全く知らなかったので
早く後追いしなきゃ!
'11/11/15(火)by:まさぴ。さん
Re:Rさま
口 Humburger「BROZERS'」で ロットバーガー軽妙バンズ弾ける旨み仰る通り、出来立てをいただくのがいいですね。
あのバンズの軽~い歯触りと肉ジュースほどよく滴る感じは、即食べならでは。
なぜにハンバーガーにはコーラになっちゃうんでしょうね(笑)。
'11/11/15(火)by:Rさん
あぁ~食べた~い。
口 家庭料理割烹「園山」で 玉蜀黍冬瓜蕃茄縞綱麻の野菜パフェ一度デリバリーをお願いしましたが美味しさが半減。
お店で頂くのが一番です。
私も必ずコーラを注文。
'11/11/06(日)by:まさぴ。さん
Re:ぺこはらだいさま
口 家庭料理割烹「園山」で 玉蜀黍冬瓜蕃茄縞綱麻の野菜パフェコメントどうもです。
お邪魔するたびに探し回ったであろう食材にその魅力をそのまま活かす工夫に腐心していることが判って感心します。
機会とタイミングが合えば、お誘いしますね~。
'11/11/06(日)by:ぺこはらだいさん
すべての料理に、今までに感じたことがない刺激を受けました。
口 演繦料理「銀座 楸」で 赤穂牡蛎フライのせカレー牡蛎入りカレー特に野菜でつくったパフェは素晴らしいですね。
ぜひとも行ってみたいお店です。
'11/11/06(日)by:まさぴ。さん
Re:グヤさま
口 演繦料理「銀座 楸」で 赤穂牡蛎フライのせカレー牡蛎入りカレーおお、兄さん、ご名答!イケるっス!
了解です、麻布のお店に参りましょうー。
いつ頃がいいですか?
'11/11/06(日)by:まさぴ。さん
Re:つきじろうさま
牡蛎入りカレーの牡蛎は、特に焼きを入れた様子もなく、さささっと馴染むようにカレーソース煮した感じです。
確かに、椅子によってスポットの当たりが極端に違うので、どうしてもそっちへ吸い寄せらるね~(笑)。