どこかで寿司をつまみたい。
そう考えた時に真っ先に脳裡に浮かんだのが尾山台のハッピーロード。
そして、中国家庭料理「華門」階下の、気取らずも凛としたカウンターと大将の尊顔を思い出しました。
路上から連絡を入れると案の定、満席だという。
辺りを散策徘徊しながら席の空くであろう時間まで待つことにしました。
振り返ればもう、二年半振りのカウンター。
でもなんだか、ちょこちょこ通っているような虫のいい錯覚(笑)に陥らせてくれるのはなにより、大将徳さんの気の置けない佇まいによるのでしょう。
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お通しの小鉢で麦酒を少々いただいて、
つまみをみつくろってもらいます。![]()
夏のアイナメに鱸、ミル貝に青柳。
ほんのりした甘みがある白身と澄んだ香りの貝ふた品。
冷たいお酒がいいねとお願いすると、如何にも涼しげな酒器がやってきた。
つつつーと傾ける猪口の呑み口は、きりっとし過ぎず、豊かな奥行きのする。
そこへ、ちょっぴり悪戯っ子な表情した大将が、
まだ動いていそうな黒いイガイガを届けてくれた。
割った海栗から直にいただくにはと手にしたスプーンで雲丹を掬う。
乙なる磯の香りに包まれた雲丹の甘さにこんな幸せがあっていいのかと黙想する。
勿論、ミョウバン由来の苦みなんてありません。
ほいよ、ってな感じで渡してくれたお皿には、見た目から既に柔らかそうな蛸の足。
そっと口に含むとそれが、想定以上の柔らかさ。
とろんとそしてこっくりと蕩けて、
煮汁に滲む旨みとともに独特の香りを口腔に残す。
そこへ、冷たいお酒をきゅっと、ね(笑)。
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徳さんが、すっとつけ台に据えた小皿には、
新生姜によるしっかり厚みのあるガリ。
繊維にさくっと歯の先が通り、辛さ柔らかな風味にこれだけで、お銚子一本呑めてしまいそうです。
そんなガリを合図に、まず握ってくれたのが、小鰭。
前回の、ちょっと斜めに握っていた小鰭が印象的だったのだけど、
今夜の握りは、すっと尾を引くよなお姿。
ああ、でも、この酢飯とのバランス、好きだなぁ。
続く白身は、真鯒の身。
徳さんの煮切りは、こんな白身でも強過ぎることなく、
塩梅のよく旨みを引き出してくれるんだ。
煮烏賊のツメもまた、いいね。
そして、徳さんの手元を見ているのがとっても愉しい。
寸分の躊躇いもなく刺身包丁を操り、海苔を廻し、握り、ツメの塗る。
以前と同じく、先の尖った金物の菜箸を、水を張った桶の底にタン!と刺す。
再びの白身は、鱚の昆布〆。
昆布〆にすることで、甘みがくくっと凝縮していて、うん、好きだな。
そして、何気なくの大とろ。
煮切りの包む鮪の薫りと脂が織り成す小さな宇宙が口の中でふわっと解ける。
もう、うんうんと頷くばかり。
あはは、蛸さんも魅力的な柔らかさだったけど、
この煮鮑の粋な柔らかさにもウットリ。
たっぷりのツメのさらりとしたコク味が美味しさをさらなる高みへと引き上げてくれるンだ。
クライマックスは、鮪のづけ。
赤身の香気豊かにして、脂の甘さとは違う凝縮感がそそる。
ただふっくらと云えば陳腐な云い回しかもしれないけれど、
この煮穴子の舌触りと味わいの深みは、素直に愉しみたいところ。
ひと通りが収まって、もう少しなにか〆たものがあればと所望して、鯵をいただく。
軽い〆加減の中に鯵の甘さを知るのでありました。
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カウンターの逆の隅のお客さんが注文んでいたものをこちらにもとお願いして。
見惚れる所作で素早く巻いたその中身は、
叩いた御新香に、茗荷、胡瓜、紫蘇、白胡麻。
乙な仕上げに便乗しちゃったね。
朱塗りのつけ台に徳さんファンが夜ごと集う、尾山台、鮨「徳助」。
徳さんのカッコいいにぎりを堪能しにまた、お邪魔したいと思います。
□関連記事:
鮨「徳助」で 堪能のカッコイイにぎりたち(07年11月)
「徳助」
世田谷区尾山台3-10-10 OSビルB1[Map] 03-3701-2383
何処でランチしよーかなぁと茅場町のすずらん通りを歩いていると、ホテルの角辺りにトリコローレを隅にあしらったA看板が目に留まる。
UNETTO?
オステリアとあるから、
イタリアンのお店なのでしょう。
どこだろうと通りを覗くと、
以前そば屋だった場所が衣替えしていて、
三色旗を風に靡かせていました。
「UNETTO」と書いて「ウネット」と読ませるらしい。
一階は、右手の窓寄りに斜めにカウンターが切ってあって、その奥が厨房。
左手に少々背の高い小さめのテーブルがある。
すぐさまバールノリの立ち呑みの店になれそうな、そんなつくりだ。
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その「UNETTO」のランチはというと、
ラグーのパスタが赤白2種類と日替わりパスタ。
2階のテーブルでは、それに前菜がついて、値段が少々違うというスタイルです。
「赤と白のパスタ」ってのもちょっと面白いねと、
まずラグーパスタの「Bianco(白)」を。
メニューには、豚肉を白ワインと塩味、ハーブで煮込んだオリジナルミートソース、とある。
平打ちの麺は、トレネッテかタリアテッレか。
ちょっと乳化したソースに塩とちょこちょこと入れたペペロンチーノの辛味が利いていて、豚の脂旨みを上手に引き立てている。
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ソースのからみはあまりよくなさそうにも思えた麺にも意外とよく馴染んでいます。
あ、ハーブの香りが何気に全体を包んでいるね。
日を替えての「Rosso(赤)」はといえば、
牛肉を赤ワインと野菜で煮込んだ自慢のミートソース、とある。![]()
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赤でも使っているパスタは同じ。
さらっとしながら牛肉と野菜の旨みをぎゅっと引き出した赤ワインソース。
後半は粉チーズでコクを足すとまたちょっと違う美味しさが愉しめるね。
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テーブル脇の壁に掛けられた黒板には、
ワインのお供たる惣菜たちが書き出されてる。
人気ナンバーワンだという「ランプレドット」は、フィレンツェのモツ煮込み。
「キャベツのアーリオ・オーリオ」や鶏肉を使った「ミラノ風カツレツ」なんてのもある。
こいつぁ、これら気の利いたお皿と一緒にイタリアワインをがぶ呑みしに、繰り出さなければいけないね。
日本初のトリッペリア!と謳う、
茅場町のイタリア市場食堂「UNETTO(ウネット)」。
「UNETTOってどんな意味?」と訊けば、
イタリア語で100g単位、というような意味だという。
そこにどんな想いが籠められているのか、
今度は夜の部に出掛けて、訊ねてみたいな。
「UNETTO」
中央区日本橋茅場町3-4-8[Map] 03-6206-2129 http://www.unetto.com/
またまた武蔵野うどんの店を訪ねに、
聖地のひとつ、東村山の駅に降り立つ。
長らくほったらかしだった西口もやっとロータリーの整備がされている。
目指すお店はそんなに遠くもないのだけれど、茹だるような暑さと刺すような陽射しを避けようとそのロータリーに停まっていたタクシーに手を挙げました。
店の名を聞いて走り出したタクシーの運ちゃんが、こう話す。
他のうどん屋さんを目的地にするお客さんはちょくちょく乗せるけど、「こせがわ」へのお客さんは初めてですよー、でもなんか嬉しい、なんせボクもあそこで年中生うどん買って食べてますから(笑)。
なるほど、正に地元に人気の店なんだなぁと思っているうちに、
踏切を渡ったタクシーは、電機屋さんのガレージの前に停まりました。
そこですよー、ということで降りた、その目線の先には確かに「うどん」の幟がはためいてる。
電機商会転じて手打ちうどん店、ということなのでしょうか。
正対するお店には左右の建物それぞれに暖簾が掛かっています。
どうやら左の暖簾は、生うどんなどを売るスペースで、
イートインできるのは右手の暖簾のよう。
早速、右手の暖簾を払いました。
お店はとっても小ぢんまり。
厨房前のカウンターと右手スペースにテーブルがふたつ。
ビール!と叫びたいところをぐっと堪えて、壁に掛かったお品書きを見詰めます。
手作りしちゃったであろう葦簀を背景にして、
「ざるうどん」にその大もり、特もり。
温かい「かけうどん」に「肉うどん」。
ポイントは、その並びにある「肉汁 50円増し」のプレート。
50円で「ざるうどん」のつけ汁を「肉汁」にできる。
できればデフォルト肉汁であって欲しいのはやまやまなれど、
肉汁にできるのであれば文句はありません。
「大もりうどん」を勿論「肉汁」でお願いしました。
あ、「糧三種盛り合わせ」もお約束、ね。
麦茶をちびちび飲みつつ、うどんの笊と肉汁の到着を待つひと時。
割としっかり時間が掛かるのは、
注文を受けてから湯掻いているからに違いありません。
お待ちかねの膳がやってきました。
つやつやとしながら、どことなく茶色みがかったうどんに豚バラ肉を浮かべたツユ。
その向こうには、茄子、隠元、大根の「糧」。
慌てて薬味を入れたお椀に、箸でひっ掴んだうどんを浸して、ズズズと啜る。
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そうそうそうそうそう、そう(笑)。
この小麦粉の風味が、武蔵野うどんの真骨頂。
こうでなくてはいけません。
武蔵野うどんのフリしてすっかり讃岐うどんなお店に、はてな?マークを浮かべることもあったなぁとちょっと遠い目になる。
少々久し振りに、武蔵野うどんらしい、武蔵野うどんに出逢えました。
「特もり」にしとくんだったなぁ。
「うまかったス!」とお礼を云ってお代を済ませ、暖簾を払う。
そのままお隣の暖簾を潜って、もう一度、こんにちは。
生うどんを1パックお願いすると、
「じゃぁ、打ち立て切り立てのところを入れましょね、暑いのでちょっと塩が強めになってます、8分くらい茹でてくださいね」とオカアサン。
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もう一度、おいしかったですよーと告げ、生うどんを手に電機店のガレージを後にするのでありました。
昔ながらの手打ちで粉の香る、武蔵野うどん「こせがわ」。![]()
「こせがわ」の「肉汁ざるうどん」は、
東村山ブランド「里に八国」に認定されているんだそう。
店名の「こせがわ」は、ご主人のお名前かと思ったら、然にあらず。
それは裏手の河に架かる橋の欄干ではっきりしました。
この小川が「小瀬川」なのですね。
「こせがわ」
東村山市諏訪町1-23-5[Map] 042-391-3440
琉球王国の栄華興亡を物語ると云われる首里城には、今までに二度訪れている。
だけれど、その「首里」の名を冠した、沖縄そばの有名店には寄れずにいて、ずっと気掛かりでありました。
そして再び訪れた首里城前。
守礼門を潜り、園比屋武御嶽石門を拝んで写真を数枚撮ったりなんかして。
正殿周辺までを辿って引き返し、横手の金城町石畳道の木陰へ廻って、束の間の涼み。
そこから赤マルソウ通りを登って、汗掻き汗かき、ご存知「瑞泉酒造」へ。
空調に涼みながら泡盛古酒のあれこれを試飲させていただく。
泡盛の、年嵩が増すごとに円くまろやかになっていくのがよく判る。
その「瑞泉酒造」からほどなくの、
龍譚通りから少し入ったところにあるのが「首里そば」だ。
開店にはちょっと早過ぎたかなぁと思いつつ店先を覗くと、
既に数台のレンタカーが開店を待っている。
炙る炎天にこりゃ堪らんと庇の下にいけば、手作りなシーサーがお出迎え。
だんだんとお客さんが並び始めました。
「お待たせしましたー」と、一番ノリで案内されたのは、
表に面した窓際のカウンター。
窓枠の棚では、小さなシーサーがプリンとお尻をこちらに向けています。
お待ちかねの「首里そば」がやってきました。
ラフテーによくみる形状の三枚肉をやや厚めにスライスしたものが三片にかまぼこが二片のっている。
やっぱり目を瞠るのは、澄んだスープ。
先日の「山原そば」以上に透明度の高い。
ほほー、と唸りながら、そっとスープを啜る。
啜ってまた、ほほー(笑)。
カツオの出汁旨みが鮮やかに利いていて、それを豚の出汁が支える感じ。
一番出汁のみの贅沢を堪能しちゃってね、という器を改めてじっとみる。
その澄んだスープに泳いでいるのが、みるからに粉々しくて力強そうなやや平打ちのストレート。
早速啜ってみると、見かけ以上の剛性がある麺。
壁に貼られたポスターの隅には、テコを応用した独自の手法を用いた手打ち麺、
だとある。
余分な加水をせず、
押し捏ねる力の反復で麺に纏め込んでいるということなンだろね。
伸びて次第にだらしなくなるような気配のない、一本気な麺であります。
具の三枚肉やかまぼこはもとより、
嬉しがらせるのは、トッピングされていた針生姜。
デフォルト投入で紅生姜が入っているような事態に思わずタジロぐことが少なくないのだけれど、こうであれば出汁の風味を殺さず、色で濁らせることもなく、香気を添えてくれるね。
時間掛かります!と云われていた「ジューシー」が届きました。
残しておいたスープを時折口に含んでは、
上品な味付けの炊き込みご飯を分け食べます。
つやつやぱらぱらした食べ口に旨みの艶がある感じ。
外の暑気から逃れるように、そして折角だから(?)と「氷ぜんざい」。![]()
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どちらかと云えば、ふんわり細かく削った氷が好みなれど、こうして粗めに粒にした氷と金時豆との取り合わせも悪くない。
ん~、涼やか。
1993年まで首里にあったという、
「さくら屋」のおばぁの味を伝承するお店としても有名な手打ち「首里そば」。
嗚呼それにしても、そこいらの茹で置き麺と化調なスープの沖縄そばとは明らかに一線を画する、そば、なのであります。
□関連記事:
本場「山原そば」で 三枚肉そばソーキそばやんばるの中の洗練(10年08月)
「首里そば」
那覇市首里赤田町1-7 コンサートギャラリーしろま1F[Map] 098-884-0556
「美ら海水族館」から58号線を海岸線沿いに戻って、途中の小さな砂浜、ミッションビーチで水浴び、フィンはなし(笑)。
すっかり涼んで、さっぱりしてから再び自動車道にのって那覇へと戻ります。
さてどんな夕食をと考えて、腕組思案。
世の飲食店の多くがそうであるように、観光地沖縄・那覇であっても、日曜日の夜ともなれば、営業しているお店が極端に少なくなるのです。
どこぞか、気の利いた居酒屋が営ってないかなぁと探して、行き当たったのが古酒琉球料理の「うりずん」。
既に周知されている、居酒屋の中の代表的な一軒ゆえ、すっかり観光地モードに陥っていないか気がかりに思いつつ、タクシーに乗り込みました。
処は、国際通りとひめゆり通りが交差する、ゆいレールでいえば安里駅近く。
通りから少し引っ込んだところに建つ、古色に艶ある二階家が「うりずん」だ。
なるほど超満員の店内。
予約の名を告げると、そのまま二階へと案内される。
階段の踊り場の棚に並んだ、厚く埃を被った泡盛・古酒の瓶たちにご挨拶。
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額に入った「うりずんの歌」を見上げながら、座敷の卓につく。
オリオンと一緒にまずお願いしたのが、「ニガナの白和え」。
ニガナ(苦菜)は、ンジャナと呼んで、その名の通りほろ苦い葉なのだけど、豆腐と和えることで柔らかくいただける。
発酵の風味を感じたのは、白味噌あたりを添えているのか、それとも島豆腐の個性か。
続いて届いたのは、ご存知「スーチキ」。
都内の沖縄料理の店でもきっと定番になっているのじゃないかなの塩漬け豚肉だ。
適度に塩抜きしてあって、下に敷いたキャベツそして胡瓜と一緒に。
そして、「うりずん」オリジナルで人気ナンバーワンだというのが「ドゥル天」。
一見するに、それはただの素っ気ない揚げ物の表情。
薩摩揚げかなにかを掴むような調子で箸を動かすと、意外な重量感のする。
「ドゥル天」の「ドゥル」はきっと、「どぅるわかしー」の「どぅる」。
田芋(たーんむ)にかまぼこや豚肉、椎茸を混ぜて揚げた、つまりは「どぅるわかしー天」なのだ。
珠玉な「どぅるわかしー」の作り手、彩香さんはどう思っているのだろうと余計なことを考えながら、熱々のところを齧る。
なるほど、唐揚げとは勿論違う田芋の魅力がホクホコトロンと伝わって悪くない。
「うりずん」店主がブレンドして、首里の蔵の甕で8年寝かせたという「特製古酒」を舐めながら、受け取ったのが、「魚てんぷら」。
衣に塩味ついてます、ってことでそのままでいただいてもいいのだけど、ソースでもどうぞとオカアサン。
どうも風味が強過ぎるとウスターソースを好んでは使わないのものの、そう仰るのであればと試すと、角の丸いソースのせいか、白身魚の天ぷらに不思議なマッチング。
この白身、グルクンかなぁ。
古酒にはやっぱり、「豆腐よう」でしょうと注文んでみた。
そうすると彩香さんの豆腐ようと比べてしまうことになる。
比べてしまうと、紅麹の風味が単調で、泡盛の角がまだ残っていて若い感じがする。
比べなければきっと、特別な遜色のない豆腐ようなんだ。
ちょっと野生な味わいもいかがと「血イリチイ」。
豚肉の中身(内臓)を豚の血で絡め炒めたスタミナ料理だ。
それなりに匂うのだろうなと気構えて口にすれば、レバーに似た食感と風味の中身。
「くさいはうまい」派なので、喜んで食べちゃいますが、確かに、ちょっと遠いところで鉄分な香りがしなくもないので、苦手なひとは苦手かもしれません。
ヨモギの入ったものが食べたいとのリクエストにお応えして、
〆にと「フーチバジューシー」。
ところがね、もしかして入れ忘れちゃった?ってくらいにフーチバが見当たらない。
ヨモギの風味がご飯を包んでいるのがウリなはずなんだけどね(笑)。
1972年創業の古酒と琉球料理の店「うりずん」。
例えば初めて沖縄を訪れて、初めてだけどなんちゃってじゃない琉球料理をまずは愉しみたい、なんてニーズにしっかり応えてくれそう。
「うりずん」とは、旧暦の二・三月、春分から梅雨入り前までの頃を指す言葉。
海や大地に光が潤いが増してきて、空気が景色がビビットになり、わくわくしてくる時季を云うのだろうね。
なんと「うりずん」は、新丸ビルにも出店していようです。
「うりずん」
那覇市安里388-5[Map] 098-885-2178 http://www.urizn.gr.jp/
本島飛び越えて石垣に行くことが多いこともあって、「美ら海水族館」へはまだ行ったことがありませんでした。
やっぱり一度は観ておきたいなぁと、目指す本部半島。
無料になった自動車道を快調に走ります。
終点の許田ICから海岸沿いの58号線をエメラルドグリーンの水面を眺めながら辿る。
途中から海岸線を離れて、半島の真ん中へとハンドルを向けたのは、「美ら海」前に腹拵えをしようと企んでいたからです。
カーナビが示すのは、84号線の伊豆味という信号辺り。
でもそれらしい看板が見当たらないまま通り過ぎてしまい、
そんな筈はないと引き返す。
すると、ブロック塀に囲まれた白塗りの平屋家屋の隅に「山原そば」の文字を見つけました。
脇に車を乗り入れて建物の前に進むと、そこには既に20弱ほどの人達が開店を待っている。
縁側の軒下でそば屋開くのを待つ夏の日哉、字余り(笑)。
開店時間の11時きっかりに声が掛かって、ぞろぞろと硝子戸の中へ。
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縁側の雨戸が引き開けられて明るい店内は、座敷スペースが奥へと長く、意外な収容能力だ。
「山原そば」のメニューは、三品。
「ソーキそば」に「三枚肉そば」、そして「子供そば」。
「子供そば」と称して、おそらく半人前程度のとんぶりが用意されているってのも、温かい感じがするよね。
ひとりで二杯食べたい輩は、「ソーキそば」「三枚肉そば」それぞれにある「小」でいくのがよいかも。
お願いしたのは、「三枚肉そば」。
四方に開くように並べられた三枚肉にかまぼこが二片。
その下のスープは、ちょっと目を瞠る、乙な澄み様。
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平打ちの麺は色白で、縮れはほとんどありません。
ズズ、ズズズズzz。
ああ、旨い。
麺がぽそぽそしないのはきっと、茹で置きしないからってこともあるのだろね。
郊外の街道沿いの店ともなれば、どうも野生派なイメージで臨んでしまうきらいがあるのだけど、それはとんだ見当違い。
丁寧に煮出したであろう豚骨としっかりと風味を抱いたカツオ出汁とが絶妙のバランスで溶けあって、真っ直ぐ旨みを伝えてくる。
そこへアクセントを加えてくれたのが、三枚肉。
タレでやや甘めに仕立てた中から脂の甘さがとろんと滲んで、一緒に食むそばと勿論の好相性。
ああ、旨い、と一気喰い。
一方、「ソーキそば」のソーキは三枚肉と同じやや甘の味付けではなくて、端正に仕立てたソーキ。
がしがし齧り付いて食べるのが醍醐味にも思えて、いい。
スープにひたひたかなんかしてから、また、がしがし。
残った骨を脇に避けては、麺をズズズとね。
コーレーグスは控えめに(笑)。
すかっと晴れた夏の空がよく似合う、「山原そば(やんばるそば)」。
30年以上も続いている老舗は、その積み重ねが気負いなく洗練を生んでいる感じ。
「やんばる」とは、本島北部の地域、そして山や森林など自然が多く残っている地域のことを云う。
ヤンバルクイナ、のヤンバルだね。
「山原そば」
沖縄県国頭郡本部町伊豆味70-1[Map] 0980-47-4552
一階で魚介を買い込んで二階で調理してもらうというスタイルを愉しんだ公設市場を後にして、辺りを散策します。
突撃したいと思っていた山羊料理の店「さかえ」はどんな顔をしているのだろうと妖しい小路に忍び込む。
潜ったゲートが示す名は、「竜宮通り社交街」。
ああ、なんとも素敵な風情だねぇと「さかえ」の外観を眺めつつ、スナックの看板が両脇に並ぶ通りを奥へと抜ける。
合流したオリオン通りから桜坂通りへ。
裏路地に面した店々の表情を含め、この界隈の雰囲気はまさにディープな怪しさに満ちていて、いい。
そんな中でも特に目を惹いたのが、Bar「エロス」。
壁の赤いネオンが強烈に誘う。
その並びには高さも幅もペイントの色も違う3つの扉がある。
一体どこから入ればいいのだろう?と戸惑っていたら、意外にも向かって左手の一番背の低い扉が中から開いた。
中から出てきた兄さんに、僕らもお邪魔できます?と壁の中を指差すと、ニカっと笑ったその兄さん、どうぞどうぞぜひぜひと扉を開けてくれた。
腰を屈めて潜った扉の向こうもネオンと同じ赤いトーンの照明が照らす。
風俗店チックな妖しさに包まれて、これでとっくにとうの立った姐さんが「いらっしゃ~い」かなんか云いながら出てきたらどうしようかとそんな想いがほんの一瞬脳裡を掠めるけれど、すぐさまそんな心配のないことを知り安堵する。
先客さんたちが並んでいるカウンター越しに人数を告げると、渋い表情のマスターがそちらのボックス席へと指先を向けてくれた。
板張りのボックス席を裸電球が照らしていて、壁天井一面に訪れたひと達の名刺が囲んでいます。
ハッピーなひと時を愉しむ常連さんたちの背中が実にいい。
前後ろに被った赤いキャップに見つけた「エロス」の文字が羨ましい(笑)。
「エロス」のオリジナルブレンドだという、「桜坂の夜」と名付けた泡盛を水割りでいただきました。
大音量で流れているのは、ユーミンに松田聖子に八神純子、BILLY JOELにBON JOVI 、もんた&ブラザーズにゴダイゴ、チューリップ、QUEENにEAGLES、久保田早紀に山口百恵と洋楽邦楽、硬軟入り混じった乙な選曲の70年代中心の楽曲たち。
鳴りのいいスピーカーで改めて聴くと、懐かしい曲たちの襞がビビッドに響いてきて妙に心地いい。
次は誰の曲だろう、その次は誰の唄だろうと口遊みながら待つうちにあっという間に時が過ぎてゆく。
繰り出す選曲のセンスと機微、そして同時代の共鳴が不思議な充足で包み込んでくれるようだ。
いいなぁ。
ディープな界隈、桜坂の夜にご機嫌なBarのネオンが誘う、その名も「エロス」。
ふたたび木戸を潜って外に出て、まだ残る暑気の中に佇んで、味のあるファサードを眺め愉しむ。
壁に貼られた大小幾つもプレートの中に、撮影もしくはフラッシュを禁ずるものを見つけてしまったのだけど、どうかお許しください。だって、日記に綴っておかなければおれない、ひと時だったンですもの。
「エロス」
那覇市牧志3-8-32[Map] 098-869-2160
国際通り界隈のおへそ、牧志公設市場。
ここに足を運ばないと、なんだか那覇を訪れた気がしないよな気もする。
ということで、「BLUE SEAL」のウベと紅イモのアイス舐め舐めアーケードに潜り込む。
そういえばどこがメインの入口なのだろうなと考えながら、適当な入口から場内に入ります。
売り口の上手な(笑)オトウサンから島らっきょあれこれを買い込んで、その先をぐるりと巡る。
この後山羊料理喰うんだもんねと思いつつ、「見てってよ!」というオカアサンのひとりに捕まってしまう。
セミエビはちょっと稀少で高いけど、ゾーリエビならそうでもないよ、と聞いてそのゾーリエビを見せてもらう。
セミエビに似てはいて、確かに草履のような姿形につぶらな瞳(笑)。
それじゃぁということで、イラブチャー(青ブダイ)とアバサー(ハリセンボン)半分を加えて購入します。
そのままオカアサンにくっついて、市場の二階へ上がる。
前回お邪魔した「道頓堀」を横目に、逆サイドにある「豊年」のテーブルへどうぞ、となりました。
「ポーク玉子」に「スペアリブ」、「さしみ定食」「グルクンから揚げ」「天ぷら定食」、「沖縄焼きそば」「沖縄ちゃんぽん」、「中味汁」「いかすみ汁」そして「ヤギ汁」まで、壁という壁に品札がずらりと並んでる。
買い求めた魚介と伝票が厨房に渡って、そこでオカアサンとはお別れ。
いただいた名刺をみると、オカアサンは、「くに鮮魚店」の社長さんだ。
伝票で既に調理方法が指定してあって、ゾーリエビは刺身と頭のみそ汁、イラブチャーは刺身とあんかけ、アバサーは唐揚げにしてくれる。
オリオンを呷って待っていると、早速舟盛りに載って登場したのは、
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ぐわーっと起き上がってひくひく動いているようなゾーリエビ。
ややグロテスクな姿の殻を剥けば、
その白く透き通った身はなんとも上品で甘い旨み。
伊勢海老の魅力とはまた違う、繊細な味わいだ。
イラブチャーは、皮目を炙ってあって、そのグラデーションに"青いお魚"の片鱗を見せる。
味わいは知っての通り、淡白な白身であるけれど、青臭くなんかない。
さらりとして、じわじわとくる旨さがあるンだ。
アバサーは、ぶつ切りにして唐揚げのお姿に。
あんまり食べるところなさそうでいて、しゃぶればしゃぶるにつれまだまだ身がある不思議な感じ。
しゃぶり尽くさずにおれましょか(笑)。
アバサーが骨の残骸になったところへ届いたのが、イラブチャーの半身をあんかけにしたもの。
潜っているとイラブチャーが珊瑚や岩をガリガリする光景はよくみるけど、ほらほらこの嘴のような口と歯だもんね。
そして、大きな器でやってきたのが、足を踊らす姿のゾーリエビ。
なぜか湖の佐清ポーズ(犬神家の一族)を思い出す。
でもでも、鰹の出汁もしっかりながら、ゾーリの出汁も芬々であります。
なははははは。
牧志公設市場の二階食堂、かつ亭「豊年(ほうねん)」。
"かつ亭"というくらいだからきっとソレもあるのだろうときょろきょろ探せば、沢山の品札の中に埋もれるようにありました、「とんかつ」の札。
果たして「とんかつ」のオーダーはどんな頻度であるのでしょう。
ヤンキーノリな姐さんたちの威勢のよい応対も印象的です。
□関連記事:
沖縄のごちそう「道頓堀」で いか墨汁と中味イリチーの朝ごはん(08年10月)
「豊年」
那覇市松尾2-10-1 牧志第一公設市場2F[Map] 098-862-9164
前回の沖縄で初めて訪れた「山本彩香」での晩餐は、とても印象深いものでした。
その時お逢いした彩香さんは、艶やかでお元気そうでしたが、暫くして店を閉めると聞いてびっくり。
もうあの悦びに再会できないのかという寂しさに一瞬呆然となる感じ。
でもその後、昼の営業に切り替えて再開と知って、安堵したのでありました。
それから結局一年半振りになってしまった沖縄、那覇。
昼のみ営業といっても、夕方近くの訪問も可だと聞いて予約した時間に間に合うよう、ホテルにチェックインしたその足で、西消防署通りを辿ります。
新装なった店内は、個室を区切っていた戸やその先のカウンターが取り払われて、オープンなフロアに。
お昼メインの営業スタイルに合わせてお店の箱も切り替えるあたりも彩香さんの意気、なのでしょね。
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オリオンで汗を退かせつつ、夜のメニューと基本的には変わりません、というお任せコースの始まりを待ちます。
あ、そうそう、最初のひと口めにいただいたのが、生なゴーヤジュース。
摩り下ろしたゴーヤにリンゴとオレンジのジュース。
爽やかな苦味が、胃の腑をすっきりと暑気を払ってくれるンだ。
続いて早速、「山本彩香」の「豆腐よう」に再会する。
彩香さん手作りの豆腐ようは、仕込みに4ヶ月かかるそう。
気温が上がって発酵が進み過ぎる可能性もあると、彩香さんはそのお世話にと本日はもう店を離れている、と聞く。
お逢いできないのはちょと寂しくも、それだけ長きに紅麹のご機嫌をとりつつ出来上がってくる手作り豆腐ようは、やっぱりまろやかで繊細な食べ口。
いいなぁ。
お願いした泡盛は、いつもの「春雨」だ。
もうひとつの小鉢には、「麩とモズクの白和え」。
湯葉のようにした麩とモズクを刻んで、豆腐ようを含めた白和えしにてある。
きっと彩香さんのアイデアによるものだろうけど、そこにしっかり琉球宮廷料理の風合いを想わせるんだ。
三点盛りは、ご存知「ヌミダル」に「田芋の砂糖醤油漬け」「ゴーヤの揚げ」。
フィファチを敷いたゴーヤの天ぷらは、中の綿を外さずにそのまま衣に包んで揚げてある。
「ヌミダル」は、前回のものより胡麻のペーストがたっぷりしている気がするな。
「ゆし豆腐」は、まさに前回と同じ見映え。
山芋のせと和えた生アーサに梅肉がアクセントに載っています。
澄んだ出汁の鮮やかな旨みに風味のしっかりしたゆし豆腐の魅力が解けて、いい、いい。
そして、「山本彩香」のお皿の中で真っ先に想うのがこの「どぅるわかしー」。
思わず、「待ってました!」と叫んでしまったもの(笑)。
都内や石垣のお店でも「ドゥルワカシー」があれば注文むという行動になるのは、間違いなくこのお皿の所為なんです。
田芋(ターンム)独特の風味とカステラかまぼこや椎茸などが織り成す、素朴で繊細な甘さに似た食べ口に思わず目を閉じる。
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彩香さんのご厚意でと、
「豆腐よう」のサービスをいただいて、
またまた泡盛「春雨」をぺろぺろ。
「ソーミンたしやー」は、たっぷりの島らっきょのせ。
そうめんに滲みた魚醤の旨みにらっきょの香気が相俟って、ちゃんぷるーにはない真っ直ぐな魅力が嬉しいぞ。
続く小皿には、ご存知「ラフテー」。
でも、そんじょそこらのラフテーとは違って、白味噌仕立て。
あじくーたーなのにあっさりとして。
添えてあるのは、沖縄の竹の子、ちんぶく竹だ。
届いたお椀の蓋を外して、そこへ出汁を注ぎ込めば、
「豚飯(トゥンファン)」の出来上がり。
旨みしっかりで素敵に澄んだ鰹出汁に炊き込みご飯がフィファチと一緒に解れてゆく。
ああ、美味しいなぁとしみじみしてしまいます。
おしんこ代わりに出してくれたのが、青マンゴーのピクルス風。
若いマンゴーはこんな食感なんだねとシャクシャク。
あとはデザートになるのですけど、これのデザートなんですよと見せてくれたのが、ドでかい無花果のようなフォルムの実。
「カニステル」と呼ぶフルーツだそうで、 "散弾の弾" canister(カニスタア)に形が似ているところからそう呼ばれているらしい。
それをデザートに昇華させられないものかと彩香さんがひと工夫。
タピオカとコンビを組ませて、パッションフルーツにマーマレードをソースにしています。
なんか、南瓜みたいな繊維に甘さを含んだフルーツであります。
ああ、もう食べ終わっちゃった。
食べ終わって、でもそれがちょっと名残惜しい食事って意外とあるものじゃないものね。
予約の際に彩香さんは、以前召し上がった夜のメニューと変わりませんよと仰っていたけれど、その変わらないところが嬉しくもあり、季節が違うこともあってか違うメニューもいただけて、またそれも嬉しくて。
半端な時間に訪れた客にも気持ちのいい接客をいただいたことも特筆しておきましょう。
夕暮れ時までの営業に衣替えしてもなお、
変わらぬ魅力を供してくれる琉球料理「山本彩香」。
また今度お邪魔するのはいつのことになるかなぁ。
□関連記事:
琉球料理乃「山本彩香」で 琉球料理の本懐あんまーの心意気(08年10月)
「山本彩香」
那覇市久米1-16-13[Map] 098-868-3456
本町にちょいと話題のカレー店があるという。
ところは淡路町のオフィス街。
御堂筋の向かい側から移転してきたというそのお店のファサードは、なるほどおよそ真新しい。
壁に埋め込まれたパネルにあるのは、
「辛口カレー専門」の文字。
それは、暴力的な辛さのみを追求するものか、はたまた辛口の魅力を直裁に訴えるものか。
寄り道してみましょう。
三人待ちを経て滑り込んだ円いスツール。
清潔感に溢れ、どこか襟を正した雰囲気がいい。
壁の額が、5種類のカレーと5種類のトッピングを示すメニューを掲げています。
「エビフライ」も気になりつつも、「トンカツカレー」に「生卵」のトッピングをいただきましょう。
湯気とともに目の前に提供されたお皿には、トンカツにとろんとしたカレーがかけられて、その真ん中に玉子の黄身が据えられてる。
どれどれとスプーンを手前から動かして、ひと口。
見た目は、名店「インデアンカレー」をも彷彿とさせるものの、あのフルーティな甘さの誘惑とその後の辛さのメリハリの利いた流れとはちょと違う二重奏。
辛口を謳うだけあって、冒頭の甘さを抑えて、全体像として辛さを増した感じ。
その分、味わいの抑揚は比較的フラットで、そんな意味からも強いトキメキはないものの、ルーに含んだ旨みはたっぷりで悪くない。
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「福島 上等カレー」を洗練スパイシーにしたら、というアプローチにも映ります。
揚げ立てのトンカツは、スプーンでそのまま掬って食べやすいように、縦横に包丁が入っているのが秘かに嬉しい。
ひと匙またひと匙とテンポよく食べれてしまうのね。
玉葱の薄いスライスのピクルスも粋な辛口カレー専門「白銀亭(はくぎんてい)」。
仮に「インデアンカレー」インスパイアのお店だと聞かされてもおよそ違和感はないけれど、その辺りどうなンだろうね。
□関連記事:
カレー専門店「インデアンカレー」三番街店で レギュラー玉子入り(06年04月)
上等カレー「福島 上等カレー」で 甘さに始まるとんかつカレー(08年08月)
「白銀亭」
大阪市中央区淡路町4-4-12 ダイドーメゾン大阪御堂筋1F[Map]
06-7654-1067
新地の和食店の個室をあとにして、並びにある「堂島サンボア」に寄ろうかとなる。
あ、でも、あっちに行こうかと御堂筋方向へと向きを替えた足についてゆく。
ここ此処、と指差した狭い路地。
煉瓦で化粧した壁に掛かるプレートには、
「Bar HERMITAGE」。
木製扉の奥で、小さなバーカウンターが迎えてくれます。
止まり木に腰を下ろして見上げた正面に、
過日麻布十番の「tellus」で愉しんだ「MIDORI」のボトルが目に留りました。
バーのカウンターで、もうほとんど残っていない「MIDORI」のボトルというのを眼の前にした場面を思い出せないので、活躍しているのですねぇとマスターに話し掛ける。
ええ、そうなンですというマスターの視線を何気なく追うと、その先の黒板にオリジナルカクテを紹介する文字がある。
その名を「ダービーキング」。
バーボンとミントの爽やかなカクテル、という謳いと一緒に馬のシルエットがチョークで書かれています。
早速いただいたロンググラスは、「モヒート」な見映え。
添えた文句にあるように、ラムではなくてバーボンがベースになっていて、それがミントの風味によく似合う。
そこへ、「MIDORI」が色を注す。
でも、なんで「ダービーキング」なんでしょう?とマスターに訊ねると、ここで云う「ダービー」は、レシピのバーボンを「ブラントン」としていることから。
例の競走馬の形をしたキャップがすぐに思い浮かんでくる。
そして、カクテルコンペでの冠を合わせもじって「ダービーキング」としたのだそう。
なるほど。
「Bar HERMITAGE」の顔となるカクテルのひとつに「MIDORI」のフレーバーが活かされているからボトルが動いているのだね。
バレンシアオレンジのドライフルーツって美味しいなぁと齧りながら、それでは今度はその「MIDORI」をメインにもう一杯と思案する。
そうね、「MIDORI」のソーダにレモンを添えていただきましょう。
単純な組み合わせのようでいて、甘すぎず、意外と奥行きのある呑み口になるのに思わずニンマリだ。
新地本通りと堂島上通りとを繋いだ路地を分け入る、
バー「HERMITAGE(エルミタージュ)」。
入口ドア脇のサインにも、バックバーのミラーにもある「HERMITAGE」は、そんな隠れ家的立地にも由来しているのだけど、その店名にはもうひとつ仕掛けがあった。
後半の"TAGE"の部分の書体が前半と変えてあるのは、マスターが田外(たげ)さんだから。
連れていってくれた常連も気がつかなかったンだって(笑)。
□関連記事:
Bar「tellus」で MIDORI×MIST香りと風味三段活用の萌黄色(10年05月)
「HERMITAGE」
大阪市北区曾根崎新地1-1-40 ジロービル新館1F[Map] 06-4797-0636
初めての浅草演芸ホール。
落語、漫才、奇術に津軽三味線がテンポよく演じられる舞台が愉しい。
80歳を越えながら、戦中戦後の音楽シーンを披露した川柳川柳師匠の演目と軽妙なステップが印象的。
金馬師匠の話っぷりとその機微もただただ流石だよねと話ながら、六区ブロードウェイを後にしました。
その中の一軒、居酒屋「浩司」の店先に声を掛けると、路上のテーブルへどうぞと。
早速、ホッピーの白をいただいて、まずはやっぱり「牛すじ煮込み」から。
小鉢にどーんと盛られた姿に威風を感じつつ、豆腐と一緒にくたっと煮込まれたスジを口に含む。
んんんん、んまいんまい。
旨み炸裂の牛すじでありますな。
お代わりしようかしらん(笑)。
「谷中しょうが」と一緒に届いたのは、「揚げ納豆」。
揚げた巾着の軽妙な触感を確かめつつ、大根おろしをのっけて噛り付けば、たっぷりと包み込んだ納豆が顔を出す。
新橋「ネヂ」でいただいた「アジの納豆フライ」然り、嗚呼、揚げ物に納豆は相性がいいのだなぁと頷いたりして。
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ホッピーを黒に変えて、中身ももらって、「鳥皮おろしポン酢」をしゃくしゃくとシャクシャクと。
この歯触りとじわじわっと滲む滋味がいいのだねぇ。
皮に模様した鳥肌が蛇皮柄でありんす。
醤油のあんがてろてろと光った「マーボなす」にラー油タレでいただく「ニラチヂミ」、ごろごろとしたじゃが芋に塩加減がいい「ポテトサラダ」なんかで、ホッピーを干す。
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ちょうどそこへ通り掛かったのが天秤棒担いだ「浅草焼」のお兄ちゃん。
どうぞどうぞ一度担いでみませんかと誘っては、ちょん髷鬘をちょんと頭に載せてくれる。
担いだかなめちゃんもまさぞうさんも照れくさくも愉しそう(笑)。
浅草ホッピー通りの居酒屋「浩司」。
オヤヂな紳士淑女にとっても、
「牛すじ煮込み」と「ホッピー」は鉄板な組み合わせ。
幾多の煮込み遍歴の中でも、印象に残る一軒と記しておきましょう。
初ホッピーなlaraちんも愉しんでくれたかな。
□関連記事:
餃子食堂「ネヂ」で 酒肴に真っ直ぐ焼餃子生餃子ハギ肝タコの子(10年06月)
「浩司」浅草店
台東区浅草2-3-19[Map] 03-3844-0612
http://www.geocities.jp/kouji_asakusa/
'11/12/04(日)by:まさぴ。さん
Re:takapuさま
口 中華ソバ「伊吹」で むほほほ煮干し中華ソバと限定煮干しソバコントロールされながらも一定の幅があることを愉しむノリで足を運びたいよね。夜の部限定の塩辛さにも幅があるのかな。試してみてね~。
'11/12/04(日)by:takapuさん
スープの濃さが日替わりですからね。
このロシアンルーレット的な感じも、
行きたくなる理由ですね。
ただ、夜バージョンをいかにして攻略するかが…
口 洋食「スワチカ」で かきフライしょうが焼きスワチカはカレー粉のとにもかくにも、1回は行かないとですね。
'11/11/30(水)by:まさぴ。さん
Re:Gingerさま
口 洋食「スワチカ」で かきフライしょうが焼きスワチカはカレー粉のなかなかそそるビジュアルでしょ♪Gingerちんが知らなかったってのは意外だけど。ちなみにナポリタンはないません(笑)。
'11/11/29(火)by:Gingerさん
これはおいちそ♪
口 Humburger「BROZERS'」で ロットバーガー軽妙バンズ弾ける旨み全く知らなかったので
早く後追いしなきゃ!
'11/11/15(火)by:まさぴ。さん
Re:Rさま
口 Humburger「BROZERS'」で ロットバーガー軽妙バンズ弾ける旨み仰る通り、出来立てをいただくのがいいですね。
あのバンズの軽~い歯触りと肉ジュースほどよく滴る感じは、即食べならでは。
なぜにハンバーガーにはコーラになっちゃうんでしょうね(笑)。
'11/11/15(火)by:Rさん
あぁ~食べた~い。
口 家庭料理割烹「園山」で 玉蜀黍冬瓜蕃茄縞綱麻の野菜パフェ一度デリバリーをお願いしましたが美味しさが半減。
お店で頂くのが一番です。
私も必ずコーラを注文。
'11/11/06(日)by:まさぴ。さん
Re:ぺこはらだいさま
口 家庭料理割烹「園山」で 玉蜀黍冬瓜蕃茄縞綱麻の野菜パフェコメントどうもです。
お邪魔するたびに探し回ったであろう食材にその魅力をそのまま活かす工夫に腐心していることが判って感心します。
機会とタイミングが合えば、お誘いしますね~。
'11/11/06(日)by:ぺこはらだいさん
すべての料理に、今までに感じたことがない刺激を受けました。
口 演繦料理「銀座 楸」で 赤穂牡蛎フライのせカレー牡蛎入りカレー特に野菜でつくったパフェは素晴らしいですね。
ぜひとも行ってみたいお店です。
'11/11/06(日)by:まさぴ。さん
Re:グヤさま
口 演繦料理「銀座 楸」で 赤穂牡蛎フライのせカレー牡蛎入りカレーおお、兄さん、ご名答!イケるっス!
了解です、麻布のお店に参りましょうー。
いつ頃がいいですか?
'11/11/06(日)by:まさぴ。さん
Re:つきじろうさま
牡蛎入りカレーの牡蛎は、特に焼きを入れた様子もなく、さささっと馴染むようにカレーソース煮した感じです。
確かに、椅子によってスポットの当たりが極端に違うので、どうしてもそっちへ吸い寄せらるね~(笑)。