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ただいま鋭意、旧サイトより記事移築中です。
2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


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口ころうどん「でら打ち」で 梅干しめかぶズズズ肉とろろズズズズズ

derauchi.jpg旗の台「でら打ち」には、昼に夜にとお世話になってます。
それなりに混んでいながらも、すうっと入れる頃合もまたいいのだな。
笊を独特のポーズで湯切りする大将。
フォローする兄ちゃんは、いつもやや仏頂面ながら(笑)、頼もしさを増してきた。
いつもは決まって、「ころハーフ」と「カレーハーフ」の「ころセットハーフ」に「小ライス」。
たまには、違うところも啜ってみようかな。

早速ぶっかけから選ぶは「梅干しめかぶ」。derauchi01.jpg
果肉のたっぷりとした梅干をちょこまかと箸の先で解してから、叩くように刻まれためかぶと浅葱とをぐわぐわっと呷るように廻し混ぜます。
めかぶが粘りを発揮してきて、例のたまり醤油系のたれと渾然となる。
derauchi02.jpg紀州といえば南高梅の酸っぱさとたまりの濃いぃ味わいとめかぶの滑りと。
ズズズズズと大きな音を立てて啜るのが似合うヤツ(笑)。

切干大根や胡瓜のまぜご飯「大根めし」をサイドオーダーでね。


日を改め、「肉とろろ」。derauchi04.jpgderauchi03.jpg玉子の黄身目掛けて端の先を挿し入れて、濃ゆく煮つけた豚バラ肉とトロロやら薬味やらを再びぐわぐらっとなぜか急くように混ぜ廻します。
トロロがやや泡立つようになったところで、これまた一気に啜り込む。derauchi05.jpgやっぱり、ズズズズズズと大きな音を立てるのが醍醐味。
力強いのにたおやかだという背反するあたりを五感で愉しむかのような瞬間だ。


うん、うまひ。


もうとっくに旗の台を代表する飲食店のひとつ「でら打ち」。derauchi06.jpg
これからもお世話になります。


口関連記事:ころうどん「でら打ち」で ころセットハーフ堪能の仕方と釜揚うどん(07年05月)


「でら打ち」 品川区旗の台2-7-3 [Map] 03-3787-0591

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口手打ち蕎麦「かね井」で 透明感と野生の荒挽きそば

kanei.jpg粋な蕎麦がいただけるお店があると聞き、
降り立ったのは烏丸通り沿いの鞍馬口駅。
烏丸通りと交叉する鞍馬口通りと呼ぶ狭い筋をずっと西に辿って堀川通りのさらに向こうへ行ったあたりが目的地。
だけれど、歩くには遠すぎる。
タクシーを拾うも、その道は一方通行でぐるっと廻る必要がある。
お蕎麦の「かね井」さんご存知ないです?と運転手のオッチャンに訊くと、知らないという。
思わず東京ノリで住所を告げると、お客さんどちらから?と逆質問。
つまり、京都で所在を伝えるのに住所を云っても通じないよって、そうでしたそうでした。
タクシーは北大路通りの大徳寺あたりから智恵光院通りという細い筋に入り込む。
お客さんここだね、と四辻で降ろしてくれたタクシーを見送る。
そして、その建物の佇まいを暫らく眺めることになります。


kanei01.jpg祇園界隈にありそうな、如何にも京町家を店舗にしましたという風情とは違う。
広く開いた引き戸から中のたたきが窺える。
元は街角の商店だったのでしょうか、それとも民家だったのか。
店の名を示す看板は見当たらず、その引き戸の隅に立て掛けるように「手打ち蕎麦」と筆書きされた木札が唯一の目印です。
閉店間際ということもあってか、足回りのよくない所為か、たたきの先の板の間には先客の姿はなし。
片付けられるのを待つ食器たちが、さっきまでの賑わいの残り香のようにそっとしています。
kanei02.jpg奥の座卓に座ると、竹垣に囲まれた坪庭の手前に濡れ縁に臨め、金魚鉢と縄を十字に結んだ丸石が置かれている。
頭上で涼しく鳴る風鈴。
関守石というのは、茶道の作法において「これより中に入ることは遠慮されたし」という意味らしく、そうすると文字でそれを示すことがどんなに無粋かと思えてしまう。
またひとつ勉強になりました(笑)。


「できますもの」と書かれた品書きkanei11.jpgを拝見して、ここはやっぱりお酒でしょうと「鷹勇なかだれ」に酒肴をふた品ほどお願いします。

きりっとして力強い呑み口の片口と添えられた小皿の山葵の醤油漬けがさりげなくもいい。
kanei03.jpgkanei04.jpgkanei05.jpg
ふくよかに出汁を含んでふるふるとした「だし巻き」。

「焼みそ」の白味噌主体の甘い風味と柚子の香り、炙った香ばしさ。
kanei06.jpgゆるゆるとお酒が進みます。


kanei08.jpg
片口を搾るように呑み干したところへお願いしていた「荒挽きそば」が届きました。
まずはお塩でどうぞ、ということで小皿の粗塩をちょっと塗すようにして啜る蕎麦。
日向くさい風貌と甘さが交叉して、今はなき「虚無蕎望 なかじん」の一枚を思い出します。


ほんのり翠かかったようでどこか透明感があり荒挽きらしい野生を含む細き一本一本を見詰めたりしながら、今度はお猪口の辛汁にちょんと漬けて啜る。kanei09.jpgくくっと出汁の利いた汁に出会ってまた違う甘さ風味を発揮して、いい。
決して量をケチっていない気持ちいい盛りの笊なのに、
早くもなくなってしまうのがなんだか口惜しい。


西陣の裏通りにそっと佇む手打ち蕎麦「かね井」。kanei10.jpgご馳走さまでした。
今度はぐっと寒い夜に人肌のお燗で、そして温かいお蕎麦もいただきたいな。


口関連記事:素料理「虚無蕎望 なかじん」で 穀物としての蕎麦を識る(07年08月)


「かね井」 京都市北区紫野東藤ノ森町11-1 [Map] 075-441-8283

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口蕎麦うどん「ぎをん権兵衛」で そば汁利かせた親子丼底まで旨い

gonbei.jpg四条通りを八坂さんに向かって進み、
切り通しの筋をちょっと上ルと見つかる赤い提灯。
3、4人が白い暖簾の前に佇んでいるのは、お昼どきをすっかり過ぎた時間でもまだ混んでいるからのよう。
お店の額には「権兵衛」とある。
暖簾の向こうから招き入れられたひと達にくっついて、はい、こんにちは(笑)。
狭い通路右側の、衝立に挟まれた小上がりの座卓に案内されました。
後ろから続いて入った老夫婦とご相席です。


舌代gonbei01.jpgには、「釜揚げうどん」「のっぺ」「けいらん」「志っぽく」といったどちらかというとうどん系のお品とそば類、そして七種類のどんぶりモノが示されています。

「親子丼、お願いします!」。

実はお店に入るずっと前からオーダーするものは決まっていて、どんなかなぁと想像しながら四条通りを歩いてきたのです。
ところが、お兄さんの口から出た台詞は、「申し訳ありません、ご注文が集中してご飯を切らしてしまい、これから炊くところで45分ほど時間が掛かってしまうのですが……」。
うえ~ん(泣)、であります。
でもまあ、半端な時間に来ておいてご飯もないのかと詰るのも粋じゃないやねと、「待てばできます?」と訊いてみた。
通しの営業のようなので、「では、お待ちいただけますか?」となった。
うん、のんびり雑誌でも捲りながら待つことにいたしましょう。

gonbei02.jpg
想定よりも早くどんぶりがやってきました。
白熱球に照らされて滑るようにテカる溶き玉子の表情がいい。
色合いから見てもやや濃いめのタレを使っているのが判る。gonbei03.jpg真ん中あたりに山椒の粉が軽く盛られていて、そこらを掠めるように箸を動かします。


おほほ(笑)。
はんなりと旨味が広がる、なんて感じではなくて、しっかりとしたタレがリードする味わいの輪郭がはっきりした美味しさ。
出汁の利いたそばの辛汁を使っているようで、
なるほど、うどん・そばのお店ならではの歓びなのだね。
gonbei05.jpggonbei04.jpg
柔らかでありながらしっかとした地鶏の滋味に山椒の香りがふわんとくればまた、嬉しからずや、であります。
硬めに炊いたご飯にさっと辛汁が包むようにして、どんぶりの底まで旨いのんよ。


切り通しのそばうどん、そして親子丼処「ぎをん権兵衛」。gonbei06.jpg帰り際、ホールの皆さんがそれぞれに「大変お待たせしまして~」と声を掛けてくれる。
そんな気配りの一貫性も嬉しくてつい笑顔になる。
いえいえ、炊き立てをいただけましたからぁ(笑)。


「ぎをん権兵衛」 京都市東山区祇園町北側254 [Map] 075-561-3350

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口餃子専門店「東京餃子楼」で実直な焼き餃子水餃子もやし大ヒット

gyozaro.jpg小雨そぼ降る三茶の世田谷通りのアーケードを辿り、
向かい側に見つけた、両脇に紅い幕板を配したお店。
そこが寄り道する機会をずっと狙っていた「東京餃子楼」。
硝子越しに覗く店内は満席で、ちょうど席を立ってくれた女性陣と入れ替わるようにカウンターの中央へ。
ほけーっと口を開けながら(笑)、
頭上のこれまた紅い品札gyozaro01.jpgを探ります。
専門店らしく、「焼き餃子」「水餃子」がもちろんメイン。
それぞれに「ニラにんにく入り」と「ニラにんにくなし」が用意されてるね。

まず、”なし”の「焼き餃子」「水餃子」と、やっぱりビール。それとサイドメニューのひと品を。


真っ先に届けられた「もやし」が大ヒット。gyozaro02.jpg湯掻いたモヤシにジャージャーな肉味噌あんをのっけただけなのだけれど、
モヤシの歯応えのシャキシャキが活き活きとして、温かな肉味噌に詰まった旨味をがっしり受け止めて心地いい。お代わりしよーかなぁ(笑)。


そしてまずは焼き餃子。gyozaro03.jpg
羽根がついてたり、隣同士の境目がアヤフヤな系統ではなくて、
焼き目も端正でソリッドな印象が、また美しい。
gyozaro04.jpggyozaro05.jpggyozaro06.jpg
噛めば、これまた実直な感じ。
脂迸る訳でもなく、挽き肉と野菜のバランスや練りの硬さ加減よく、落ち着いた風情が貫禄を思わせます。ふむふむ。


水餃子はどうかというと、なにより皮のちゅるん!が真骨頂。gyozaro07.jpg艶めかしくも官能的なちゅるん!を追っかけて火傷しそうになる(笑)。
はふはふ。
う~む、こちらも奇をテラうことなく、真っ直ぐなのだね。


忙しなく立ち回るスタッフの様子を眺めながらビールを呑み干して、一瞬手の空いたところで”入り”の「焼き餃子」をと声を掛けます。スープつきのご飯の小盛りを添えてね。

なはは~、やっぱりどっち?と訊かれたら「入ってる方」と答えちゃう。gyozaro08.jpggyozaro09.jpg入ってる方のお皿は、お皿の縁に記した「東京餃子楼」が赤で、さっきの“なし”は黒い文字だったね。
決して過度にならない、加減の利いた韮と大蒜の香りがふんと鼻腔を抜けていく。
それとシロ飯と澄んだスープの組み合わせの倖せ。
周囲のざわめきもまた不思議な心地よさ。


代わる代わるお客さんが訪れる「東京餃子楼」。
エキセントリックな餃子でないことに、妙に安心しちゃったのは何故(笑)?gyozaro10.jpgあ、辺銀さんの石垣島ラー油で食べたいな。生冷凍モノをお持ち帰りすればいいンだね。


口関連記事:NUCHIGUSHI CUISINE「辺銀食堂」で五色餃子島食材の宴(07年09月)


「東京餃子楼」三軒茶屋本店 世田谷区太子堂4-4-2 ラウスパレス三軒茶屋 03-5433-2451
http://www.puzzle-fs.co.jp/ [Map]

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口Cucina Italiana「La Fenice」で 青森食材の宴いざいざ青森

lafenice.jpg青森の郷土料理に取り組むうちにとうとう青森に居を移してしまったtakapu
「津軽料理遺産」に取り組むそのtakapuから「青森県産品試食会あるです」と耳打ちされたのは盛夏の頃だったか。
改めてご案内をいただいて馳せ参じたのが、小舟町にあるイタリアン「La Fenice」。
店頭のスタンドには、「ぐるなびBEST OF MENU 2008」に優勝したとある。
どんな食材のお皿たちと出会えるのか、いざいざ。


今回で二回目になるという試食会の主題は青森食材の「肉」。
なぜに会場がこちらになったかというと、シェフが青森ご出身で、青森食材を取り込んだイタリアンを供しているからだという。

ビールをいただいての前菜その一が「青森県十和田湖ヘライファーム産ダチョウのカルパッチョ、大西ハーブ農園の香草サラダ添え、青森県八戸町産にんにくとバルサミコソース」。lafenice01.jpgすっきりとしてクセのない、すうっとトロケ解れる味わいがいい。
ダチョウの生肉って初めて口にしたのだと思うけど(どこかで食べたかも)、ジビエっぽさ漂うのに、濁ったようなクセはなし。
これなら他のイタリアンで採り入れるところがでてきても不思議じゃないね。
県産の食材を盛り込んでいることが趣旨なので、メニュー名が妙に長くて説明調なのはご容赦いただくとして(笑)。
大西ハーブ農園発の香草として、ルッコラ、山葵水菜や蒲公英なんぞがトッピングされてます。


前菜その二が「純国産バルバリー鴨『銀の鴨』の自家製スモーク サラダ仕立て、真っ黒フルーツにんにくのドレッシング」。
lafenice02.jpglafenice03.jpg
元はフランス鴨の最初のバルバリ種だという『銀の鴨』。
心地よい歯応えの先に滋味~な味わいが広がって、いい。
そして、まさに真っ黒いにんにくを使ったドレッシングが醸す風味がその広がりをそっと煽る(笑)。
ガツッと匂うノリではなくて、柔らかな甘み風味。
そんな品種の大蒜があるのかと思ったら、海洋深層水に漬け込んで長期熟成させた結果黒くなったものなんだそう。
やきとり屋で、真っ黒いニンニクの串焼きってのもちょっと異様でいいかも(笑)。
すっかり焦げちゃった!みたいな(笑)。


パスタその一が、「青森県十三湖産天然『大和しじみ』と初雪茸の七戸町長芋の自家製ニョッキ、阿房宮菊と海鮮キャビア添え」。lafenice04.jpg長いものニョッキってのもありそでなさそなレアアイテム。
滲み出る旨味とほんのり磯風味が魅力の蜆のソースにスルッとムニンとしたニョッキがよく馴染んで、粋な口触り。
十三湖というのは、日本海に接しているのだね。
ちょっと微妙なのがとんぶり?って思った海鮮キャビア。
キャビアンヌと呼ぶアルギン酸を包んだ人工物だという。海産物から抽出したエキスを使っているようだけど、ややイジリ過ぎ感があるもんなぁ(笑)。


パスタその二は、「青森県脇野沢産猪豚の自家製ベーコンを使ったブカティーニ・アマトリチャーナ、パルミジャーノのフォンドゥータソース」。lafenice05.jpg猪と豚を掛け合わせた猪豚猪らに猪を掛け合わせた、つまりは猪寄りのクオーターな猪豚ということらしく、パルミジャーノのまったりソースと相俟って力強い食べ口を供してくれています。

lafenice06.jpg
サンジョベーゼの「MONTE BELLO」をクピクピいただきつつ迎えたお皿、メインその一の「青森県産3種ブランド豚『長谷川自然豚』『奥入瀬ガーリックポーク』『南部赤豚』の炭火焼、青森野菜の炭火焼を添えて」。lafenice08.jpglafenice07.jpglafenice09.jpglafenice10.jpg
どちらもダラシない脂の豚ではなくって、肌理のしっかりした、旨味に深みのある豚さんたち。
こんな三種の食べ比べは贅沢かも~。


そし二のメインその2が「青森短角牛『八甲田牛』のタリアータ、赤ワインとジョミ『ガマズミ』のソース、嶽きみと大西ハーブ農園のルーコラ、インカトマト添え」。lafenice11.jpgご存じ短角牛が魅せる妖艶な紅。
lafenice12.jpg八甲田山麓で育った短角牛で、赤身肉の魅力に目覚めちゃうヒト少なくなさそー。
お皿に敷いたソースも妖しい朱で、意表をつく酸味がする。
ガマズミという実のジュースを使ったソースだそうで、それがスイカズラ科ガマズミ属の落葉低木に生る赤い山の実の果汁、三戸町の「ジョミ」だ。
ポリフェノールポリフェノールと呟きながらソースを舐めたりして(笑)。


〆にデザート3連発の「青森県産ブルーベリーのレアチーズ」「青森県産『シャイニーアップルジュース』のグラニータ添え」「『緑の一番星』のクレームブリュレ」。
lafenice13.jpglafenice14.jpglafenice15.jpg
lafenice16.jpg薄緑色をした不思議な玉子から繰り出されたクレームブリュレ。
青い卵を産む南米チリの「アロウカナ」という鳥の品種と茶褐色の卵を産む「ロードアイランドレッド」をかけ合わせて開発された玉子が、「緑の一番星」だという。
見るからに怪しい殻の薄緑色がマジカルであります。
普通に玉子かけご飯もしてみたい感じ(笑)。


lafenice17.jpgグラッパどうです?的に届いたボトルには、イタリアンにあって「大吟醸・吟醸」の文字。
「稲本屋利右衛門」のラベルには、地酒・八甲田おろしの酒粕だけを原料とした粕取り焼酎で、グラッパのように食後酒にどうぞ、とあるんだ。


小舟町の愛らしきトリコローレ、「ラ・フェニーチェ」。lafenice18.jpg種と餌と環境に向き合いつつ、培い育てるというお肉系もハーブや野菜たちも実直に仕立ててくれました。
海のイメージの強かった青森には、地上のそこここにも個性ある食材があるのだね。
やっぱりまずは一度青森へ。
そう思わせてくれた小舟町の夜。
主催の皆さん、ご同席の皆さん、ありがとうございましたー。


「La Fenice」 中央区日本橋小舟町15-17 協栄ビル1F [Map] 03-5651-7023

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口ステーキ「雄」で お昼の唯一メニュー牛丼物足りなさの行方

yuu.jpg移転した「エルベ」旧店舗の並びに一見どなたかのご自宅のような白い壁の建物があります。
路上にスタンドがあって近づけば、
そこには「牛丼」の文字。
壁の銘板には、「ステーキ 雄」と店の名がある。
ランチ時は、この「牛丼」一本勝負ということらしい。
ステーキ屋さんの牛丼ってなんだか気になるよね(笑)。

暖簾の先はL字のカウンター。
右手隅に収まって、お茶を受け取ります。
ひる時にはコップやドンブリが綺麗に並んでいるけど、その下の鉄板が夜に活躍するのだろうね。


径の大きなドンブリに平らに敷かれたご飯の上に載せられたのは、黒毛和牛とすじ肉のすきやき風。
真ん中に恭しく温泉玉子が鎮座しています。yuu01.jpg

ステーキのお店らしくお肉の旨味がドンとくる、訳ではなくて、どこか物足りないようなあっさりした仕立てのトッピング。
ベタツクような強さを敢えて回避したのか、あくまで上品な感じ。
yuu02.jpgyuu03.jpg
温泉玉子を突き崩して黄身のあたりからいただけば、
うんうん、シズルなすきやきなところに出会えます。
もう一度同じものをいただいて、やっぱりあっさり系なので、こちらの「牛丼」はブレなくこのお味なのだと確認した次第。


歌舞伎座裏のステーキ店「雄」。yuu04.jpgなるほどステーキハウスの牛丼だ!ってなドンブリにするにはどうしたらいいか、お店の前に佇んで腕組み悩んでしまった。そんなこと誰も頼んでないのにね(笑)。


「雄」 中央区銀座4-11-9 03-3546-9010 [Map]

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口上野とんかつ「平兵衛」で とんかつ定食四角い断面の深遠

heibee.jpgお昼時その前を通りかかっては、何度引き戸を開けようと思ったことか。
でも、硝子越しに掛けられた注意書きのフレーズがひっかかって、寸前で足先を他へ向けることの繰り返し。
何故って、その札には「お急ぎのお客様ご遠慮願います」と書いてあるのだもの。
つまりは時間がかかるということなんだろうけど、ランチは大概時間がないので、どうしてもまた今度、ということになっちゃうよね。
ということで、上野方面に所用の夕暮れ時に寄ってみました。

heibee01.jpg
陽の落ちた裏通りに浮かぶ看板には、「◎揚げ油を全く吸収しません◎肉汁を全く失いません、当店ではこの程度は常識です」と書いてある。
そして、壁には「食品分析比較表」と題して、水分や脂質、カロリーなどを他店と比較しており、「他店でとんかつ等と称するものとは全く別の物です」と決め台詞が書かれている。

世のとんかつの店々を上から目線で語るかのような宣言は、確固たる自信が裏付けているものなのだろうけど、それってわざわざ云っちゃった瞬間にどこか不遜な印象を与えかねないものになる。少なくとも、奥ゆかしくて謙虚な感じの店主ではなさそうだと、やや構えてその先へ進むことになります。


先客は、なし。
「いらっしゃいませ」。
どっしりとした体躯の店主が迎える。
言い回しは意外と柔らかなのに安堵するも、笑顔はまったくない。

「どうぞ」。
おおよそにカウンターの席へと促されたその辺りに腰を降ろして、卓上のシミの滲んだ品書きheibee02.jpgを見詰めます。
されど、定食メニューはふたつ。「とんかつ定食」と「カキフライ定食」のみ。
その横には、「ホヤ」「ホタルイカ」「チーズ」「ソーセージ」「酒盗」と不思議な並びの酒肴が書かれています。


「とんかつ、定食でお願いします」と告げて見回した店内は、清潔にしておくことが苦手なのかなぁ、いろいろなものが雑然として油と埃の滓を積んでいます。


随分と厚みのある肉を取り出した店主は、玉子を幾つも割り、呪文でも唱えるようにぎゃっぎゃと掻き回す。そして、抽斗に入ったパン粉の中にその肉を横たえて、今度はまるで「むむ、えい、ふむ」と武術の間合いでも計るかのように、包むように押し付けるようにパン粉を纏わせる。
鍋の油の表情を凝視したかと思うと、「ほぉ~っ」と太極拳的動きでパン粉に包んだ肉片を油の中に横たえる。
あれ?っと思うのは、油の中に確かに浸っているのに、ジューでもシュワーでもないこと。
油の温度は、想像以上に低そうな様子。
あれであの厚い肉がちゃんと揚がるのだろうかと訝る眉間になって、やっと気がついた。
だから、「お急ぎのお客様ご遠慮願います」なんだ!
こうなると待つしかないのねと、左上でがなる小さなテレビを眺める。
どのくらいで揚がるのか判らないけど、お品書きの不思議な並びの酒肴はその時間をビールやお酒で埋めようとするヒトたちのためのものだねきっと、なんて思いながらまた頭上のテレビを見上げる。店主も、ニュースの内容に、「あ?」とか「う~ん」「またか!」とか口走っている(笑)。


20分も過ぎようかという頃か、店主が再び鍋の前に立ち、今度は鍋を前後に揺すりかつに油を浴びせかけるような奇妙な所作を始めた。揺すっては止め、ふーむと唸るようにして鍋底に擂るようにまた揺する。忍法を唱えるかのような背中で、繰り返されるその所作。そして、「はい、揚がりました」。
時計をみる。揚げに要した時間はなるほど約25分であります。

heibee03.jpg
さっと包丁が入れられ届けられたお皿は、思わず「ほ~」と呟きそうになる異形。
高さ4cmはあろうかという厚みが四角い断面を創っているのだ。
薄い衣がひたっと肉に一体となっているのが好ましい。
超肉厚ながらしっかりと火の通った肉片からは、妙な脂が滲んだりはしておらず、かといってパサパサな感じでもない。heibee04.jpg
例によって塩のみをちょんづけしていただいてみる。
想定以上に柔らかく、でもお肉の繊維が活きていて、心地いい歯触りがする。
豚肉の脂の甘さを愉しむとんかつとはまた違う。
これは塩ではなくて、醤油の方が合うのかもと切り替えてみると、その方がよりじわじわとくる肉の旨味が引き立つ感じがする。
heibee05.jpgheibee06.jpg
細かいパン粉の衣にサクサク感はない。
揚げ油を全く吸収していないか肉汁を全く失っていないかは判然としないけど、少なくともベッタリした油の嫌味はない。でもスッゲー旨い!ってのとはちょっと違うなぁって思ってしまうのはきっと、脂のふしだらさに毒されているからなのかもしれないな。


三代目となる店主が、カウンターに冊子を用意している。
「地球環境保護と飢餓救済のために」と題していて、副題に「とんかつ屋・天ぷら屋における公害と犯罪」とある。
そこには、業界の現状、「とんかつ」とは、「揚げる」とは、食品分析比較、「ヒレカツ」なるものについて、天ぷらの真実、O-157問題について、今後の業界、「平兵衛」は常に進化する、といった節が書き綴られている。
全般には店頭で危惧した以上の上から目線で、他のとんかつ店のみならず世の天ぷら店まで一刀両断、扱き下ろしている。
読んでなるほどと思う一節も少なからずあるものの、他店のトンカツを「トンカス」とは明らかに言い過ぎで、嫌悪感を覚えないヒトは少ないよね。なんだかなぁ。
「ライバルがいないことに悩んでいる」ほどのお店なのに残念ながら客がいない。店も客を選ぶということか。それを客の所為にすることはないと思うけどね。


上野の裏通りに異彩を放つとんかつ「平兵衛」。heibee07.jpg揚げ方を究めるのと同じように、客商売のハウツーも磨いていただけるとより多くのヒトがにっこり美味しいトンカツを楽しめるお店になるのだと思うのですが、いかがでしょうか。余計なお世話かな。
あ、「カキフライ」がどんなことになってるのか、興味津々です。


「平兵衛」 台東区上野6-7-13 03-3831-3873 [Map]

column/02693 @2,300-

口らーめん「うさぎ」で 味蕾に沁みる円い甘さに似た風味

usagi.jpg神泉界隈のラーメン屋さんというと、
ひとまず「轍」や「砦」が思い浮かぶ。
そこへもう一軒、可愛い名前のお店がいい感じと聞いて足を伸ばしてみました。
道玄坂上あたりへと抜ける横道にぼんやりと浮かぶ小さなフラッグ。
ヘタウマテイストで、ドンブリを手にしたウサギさんのイラストが描かれているね。
そして、その先の壁には「うさき」の文字。
ウサギの両耳の”〃”を合わせて、「うさぎ」と読める。


usagi01.jpgスケルトンなまんまな中に建て込んだ感じのカウンターでまずいただいたのが、
「手作り餃子」。
やや小振りで、皮とあんのバランスも悪くない、普通に美味しい餃子です。
無化調で仕立てたあんだと聞いて、へーとしみじみ味わってみる。

usagi02.jpg
餃子を追い掛けるように届いたドンブリが「とっておきらーめん」。
優しげで、滋味深そうな表情のスープをまずひと啜り。usagi03.jpg円い甘さに似た風味がすすっと味蕾に沁みてくる。
動物系の旨味がじーんと背景に控えながら、和出汁のようなまろみが前面にある。
ああ、この感じってどこかで堪能したことがある。
どこだっけ、どこだっけとグルグル考える。
あ、「ちばき屋」初体験の時と似ているような気がするのだけど、どうでしょう。
そういえば、「ちばき屋」は無化調らーめんのハシリだったンじゃなかったかな。
ま、遠い記憶なのでね、あれこれ判然としませんが(笑)。


そのスープにちゅるんとわんたん、そしてシャキシャキとした細麺が好相性。
usagi04.jpgusagi05.jpg
なんの文句もありません。


会計時に、なんでお店の名前「うさぎ」なの?と訊いてみた。
スタッフ全員女性です!なんてことだと、なんかすんなり合点がいっちゃうのだけれど、
短髪の兄ちゃんふたりが並ぶカウンターで「うさぎ」なんだもん。
でも応えはあっけないほど素朴で、「店主がうさぎ年生まれなもので」。
usagi06.jpg
どんぶりの、力みのない和む味わいと、ふと通じることのように思えました(笑)。


「うさぎ」 渋谷区神泉町8-13 03-3464-4111 [Map]

column/02692 @950-

口モツ焼きモツ煮こみ「ささもと」で 蕩ける串たち葡萄割り

sasamoto.jpgうなぎ「カブト」にご馳走さまをして、
西口商店街界隈をひと巡り。
そして再びさっきの路地に入り込む。
右手に「つるかめ食堂」、左手に「串衛門」。
なんともいい絵面sasamoto01.jpgだよなぁと立ち止まって、
眺めたりする(笑)。
キンミヤがククっと効いてきてはいるけど、もう一軒いっちゃいたいな。
ふらふらとそのまま横丁を辿り、「若月」の手前。
探せども店頭に店名表記のない狭い間口の店の前で立ち止まりました。


カウンターの角でぐつぐつと湯気を上げて誘う鍋。
真ん中あたりにちょうど空きがあるのを見つけて、身体を横にしながらすりすりと進み入ります。

柱に貼られた煤けた品書きの隅。
そこに書かれた4文字でお店の名前が確認できました。その名を「ささもと」。

sasamoto02.jpgそう、銀座4丁目にありながら、煮込み・串焼きを実直に供してくれているオヤジパラダイス、銀座「ささもと」の謂わば本丸だ。
銀座店のイラストも埃を被っているね。


まずはふわっと蕩けていくこんな串から。sasamoto03.jpg

そして、こんな串やそんな串あんな串、こんな串。
sasamoto04.jpgsasamoto05.jpgsasamoto06.jpgsasamoto07.jpg

え?何食べたのか憶えてないのかって?
いや、あの、そんなことは(汗)。

sasamoto08.jpg
銀座「ささもと」でも3杯限定だった、
「葡萄割り」。sasamoto09.jpgそう、焼酎の葡萄酒割りを呑んだのも覚えてますって、もう(笑)。


酔っ払いお断りと云われる、思い出横丁「ささもと」。sasamoto10.jpg今度はじっくり一軒目。腰据えて堪らん串たちを堪能したいと思います。


口関連記事:うなぎ「カブト」で えり焼ひれ焼きも焼蒲焼一通りまるとキンミヤ(08年09月)


「ささもと」新宿 新宿区西新宿1-2-7 03-3344-3153 [Map]

column/02691 @2,400-

口うなぎ「カブト」で えり焼ひれ焼きも焼蒲焼一通りまるとキンミヤ

kabuto.jpg今晩どこかでオヤジ呑みっ。
さてどこでと考えた時ふと浮かんだのが、
新宿のしょんべん横丁。
気の利いた待ち合わせ場所もイメージできないほどご無沙汰しちゃった新宿西口からも、あっけなくすっと行ける気安さがやっぱりいい。
目的地は、以前何度覗いても、その度に満席だったうなぎ「カブト」の暖簾です。
やや掠れ黄ばんだ暖簾の足下に探す丸椅子の空き。
ぐるっと回り込んで「ふたり~」と窺うように二本指を示すと、「ほいよ、そこの隅へ入って!」とオヤジさん。角の柱近くのお客さんにちょっとずつズレてもらって、晴れて「カブト」の客となりました。


「ビール!」とお願いして、「思い出横丁」と書かれたグラスで、ぷは~とひと心地。
kabuto01.jpgkabuto02.jpg
目の前の炭火でどんどんと焼かれていく串。


「れば焼」が既に売り切れ。
「ひと通りでいいね?」ということで、頭廻りと思しき「えり焼」に背びれ腹びれ尾っぽを寄せ巻いた「ひれ焼」、「きも焼」の串たちがテンポよく小皿に届けられます。kabuto03.jpgkabuto04.jpgkabuto05.jpgkabuto06.jpg
やや骨張った歯応えや皮目のほの苦み。
じわんとくる身肉の脂の甘みにニクイほどのタレのシズル。
も~、うへへ、であります(笑)。


鰻の正肉以外もすべて食べ尽くす感じのオトナな串たちのあとに口にすると、
kabuto07.jpg
「一口蒲焼」のふくよかさが際立って面白い。


kabuto08.jpgビールを干したら勿論、焼酎。
壁の品書きにも亀甲紋の中に「宮」とあるように、「カブト」で焼酎といえば、
「キンミヤ」です。
右隣のオッチャンの所作から、これがそうだねと手にしたのがカウンター各所に配備されているお馴染みの醤油注し。
北千住「大はし」はじめ、キンミヤとの名コンビでお馴染みの梅シロップ。
やや濃いめのお酢のような色合いの液体を注げば、キリッと強面だったキンミヤの表情が途端に妖しく和らぐ魔法のシロップなのです。
これも、うへへ、なのでありますな(笑)。
屈託なく話しかけてくれる大将に、「えり焼」「ひれ焼」の追加をお願いしつつ、またそのイケナイ滴をちゅ~っと啜る。
お天道様のまだ高い、昼過ぎ2時の開店時間あたりから、ちゅ~っと呑るのが、背徳な感じがしてきっといいんだな(笑)。


と、左隣のオッチャンが「まる、くれる?」と大将に声をかけた。
慌ててお品書きkabuto11.jpgをみてもそんなメニューはない。
「こちらにも、その、まるっていただけます?」と訊くと、常連だけのメニューなんだけど、ま、しょーがねーなぁ的笑顔で応じてくれた。kabuto09.jpgぶつ切りの串、という感じの「まる」は、骨のゴリこりと身肉の甘さが同時に愉しめるナイショのメニューのようですね。


横丁がちょうどクランクしているところ、謂わば思い出横丁のおヘソに構える暖簾、うなぎの「カブト」。
kabuto10.jpg
きっと、鰻の頭まで喰ってしまうから「カブト」なんだろね。
またふらっと訪れたいけど、オヤジさんも寄る年波体調崩したりしないか、また火事が起きやしないか、そんな心配も過ぎります。


口関連記事:千住で2番「大はし」で 牛にこみ肉どうふと亀甲宮梅シロップ(06年03月)


「かぶと」 新宿区西新宿1-2-11 思い出横丁 03-3342-7671 [Map]

column/02690 @2,900-

口カレーの店「ガンジー」で 幾重にも交差する味わいビーフカレー

gandhi.jpg副都心線の開業で、渋谷や池袋からのアクセスもよくなった新宿三丁目。
久し振りに歩くと、マルイが改装していたり、さくらやのあったビルが工事中だったりしている。
そのさくらやのあった建物の脇の道に気になる一軒がありました。
路地に漂うカレーの匂い。
その先の角は、「とん丼」の「王ろじ」だけれど、どうやらそっち方面からの匂いではない感じ。
立ち止まるは、「やき龍」隣の階段下。
なるほど、二階にあるカレーの店「ガンジー」が漂うカレーの匂いの発信元のようです。


床のPタイルは一部めくれ、傷んでいるところもありますが、清潔に努めている様子は窺え、長く続いているカレーハウスの趣に充分、そんな印象の店内です。

gandhi01.jpg
路地に面した両開きの窓に向かうカウンターで、メニュー筆頭の「ビーフカレー」。
カレールーは、真鍮の柄の手鍋に入れられやってきます。

gandhi02.jpggandhi03.jpg
鍋の中身全部をライスに回しかけて、いざ。


甘さに苦いような香ばしさ肉桂を連想する風味、時折ヨギる酸味に全体をググッと支えるうま味に、ひと呼吸遅れてやってくるトゲのない辛さ。
小さめブロック肉の魅力も溶け込んだ深い深い褐色には、幾重もの味わいが交差していき、それが一気にスプーンを動かさせる。gandhi04.jpgふう~ん、やるじゃん。


ってことで後日、「エビカレー」もいただいた。
「ビーフと同じルーでしょうね?」と尋ねたら、「同じルーからですけど、調理しますので、ちょっと変わります」と云う。
手鍋もライスのお皿も同じ装いで、「エビカレー」がやってきました。
同じようにライスに全部かけちゃって、動かすスプーン。gandhi05.jpgほ~、確かにおよそ同じながら、海老の甘いような香ばしいような風味で全体がまろやかになってるような気がする。
ここから考えると、「ビーフカレー」は割とキリっとしていたんだと反芻したりする。


「トマトとチーズのカレー」「ミックスカレー」を加えて、メニューに載るカレー4種の「ガンジー」。gandhi06.jpg店名からして如何にもインドカレーのようでいて、欧風な表情のカレーなのだね。
先代がイギリス滞在中に知り合ったインド人に作ってもらったカレーをベースに、日本人の口に合わせたものを引き継いだお味ということらしい。
インド建国の祖と云われるガンジーもイギリス留学経験があるようだけど、そんなあたりが店名の由来なのでしょうか。偉人ガンジーが反西欧のヒトだとすると、その名を冠したカレーのお店が欧風カレーというのも、なんだか妙な感じもしちゃうなぁ。
でも、いつの間にか全品制覇していそうな、そんな気もいたします。


口関連記事:とんかつ「王ろじ」で 老舗にモダンなとん丼の器の意外性(06年06月)


「ガンジー」 新宿区新宿3-17-21 新三ビル2F 03-3352-8055 [Map]

column/02689 @1,000-

口酒房「大甚中店」で 大きく酒と示す白い暖簾ゆるゆると

daijinnakamise.jpg伏見の著名酒場「大甚」に初めて訪れた時には、
最初勝手を知らず戸惑ったけれど、
近所に別館的お店があるというのは分からず仕舞いでありました。
その後、御園座の前辺りを歩いていた時に、そこにも「大甚」の文字があるのを見つけて、へー今度こっちにも来てみたいなぁと機会を窺っていたのです。

白い暖簾の真ん中に大きく「酒」と示した暖簾。
本丸同様混み合っているのだろうなと恐る恐るその暖簾を潜ると、意外やぽつぽつと空いている席がある。一番奥のテーブルに陣取りました。


瓶の麦酒で乾杯をして早速、惣菜酒肴の並ぶカウンター廻りやテーブルへと物色に出掛けます。

煮上げたトコブシ。daijinnakamise01.jpg

柔らかな鶏レバーの串、甘露煮にした小魚、蓮根や野菜たちの煮もの。
daijinnakamise02.jpgdaijinnakamise03.jpgdaijinnakamise04.jpg
じっくり味の沁みた穴子煮、断面から餅米のような粒々の覗くいいだこの煮付。

当然、卓上にはお銚子が並ぶ。澗酒がやっぱり一番似合うのだね。
ゆるゆるとして、次第に身体や気持ちのコリが癒されていくような、ただ酩酊が始まっているだけのような(笑)。


御園座の並びにみつかる酒房「大甚中店」。daijinnakamise05.jpgザ・居酒屋の雰囲気満点な本丸に比べれば、臨場感もオバチャンオッチャンのキャラの立ちも大人しい。店内の空気がそう濃密でないと感じるのは、本丸と比較しちゃうからに違いない。
でも、まず「大甚」を覗いて、満席だったら「大甚中店」へと、そういう流れに自然となるのだろうね。


口関連記事:酒 「大甚」本店 で殻のついた蝦蛄なんぞでひとり一寸一杯(07年12月)


「大甚中店」 名古屋市中区栄1-6-9 052-231-6056 [Map]

column/02688 @2,200-

口うなぎ和食「しら河」で ひつまぶし焼き目の香ばしさと4膳目

shirakawa.jpg名古屋地下鉄の鶴舞線に浄心という駅がある。
“浄い心”なんて地名は名の知られた神社仏閣のお膝元だからかぁと地上に上がるも、そこはどこにでもありそうな高速の高架下。
交差点のこじんまりしたお寺がその名の由来らしい。
そこから弁天通りを渡り、裏道へ廻ったところにあるのが、
今日のお昼どころ「しら河」です。

shirakawa01.jpg狭い間口の簡素な建物の前に立つ。
そちらは旧来のお店で、既に使わなくなっている様子で、振り返ったその向かいに堂々とした店舗が控えていました。


客溜まりに足を踏み入れると、右手に数人の空席待ちがある。
ちょっと待つようなのかなと思いながら人数を告げると、なぜかすんなりとテーブル席へ通されます。
目的はもちろん、ひつまぶし。
「上ひつまぶし」を「きも吸」つきでお願いします。

shirakawa02.jpg
専用のお櫃の蓋をぱかりと開けて、
湯気とともに如何にも香ばしそうな焼き目とご対面(笑)。shirakawa03.jpg軽くまぜまぜしてから、例の手順でまずそのまま茶碗によそっていただきます。

うんうん、しっかりと主張する焼き目の魅力。
そこへ身の中からふつふと発揮してくる甘み旨味が、ややタレダクのご飯と相俟って、遜色ない。
shirakawa04.jpgshirakawa05.jpgshirakawa06.jpg
二膳目は、小葱、海苔、山葵の薬味風味を添えて楽しんで、三膳目には湯桶から熱いところを注いで啜る茶漬け篇。
「吸茶」と呼んでいるも、こちらもお茶ではなくて、昆布主体と思われるお出汁。
その出汁にタレが溶けだし脂が追いかけして、いい具合のお味加減。
うんうんと頷きながら、あっと云う間に軽い一膳を平らげます。


ここで仕舞とするのが、ひつまぶし本来の食べ方なのかもしれないけれど、
最近はここから「その二」に戻るのがパターンになってる。shirakawa07.jpg残しておいたところを茶碗に移して、薬味も一掃するように載せて刻み海苔をぱらぱらと。
つまりは、この場面が一番好きってことなのでしょうね。


ひつまぶしのお店10傑くらいには入るのであろう、浄心の「しら河」。
沿革には、公設市場の天麩羅店が起源で、和食料理屋・割烹から派生した鰻料理店がひつまぶし専門店の本丸になっていった経緯が記されています。shirakawa08.jpg店名の「しら河」は、豊橋の白河町に関連があるのかな。


「しら河」浄心本店 名古屋市西区城西4-20-12 052-524-1415 http://www.hitsumabushi.jp/ [Map]

column/02687 @1,900-

口ワインと蒸し料理ふぐ料理「ふぐをどり」でしゃぶしゃぶセイロ御膳

fuguwodori.jpg「とり鉄」「鳥元」の間を入る路地。
その先の角は居酒屋「川」。
笊にお金を入れてはツマミを所望するオヤジの店「大福」はやっぱり閉めたまんまfuguwodori01.jpgかなぁと覗いたのが8月下旬のことでした。
と、そのお隣がなにやら飲食店らしき工事の真っ最中。
民家をそのまま活用したような設えが、その様子から窺えました。

そして、この9月月初に開店したのがコチラ、「ふぐをどり」。
工事中のイメージ通り、木の風合いを軸にした古民家仕立て。
fuguwodori02.jpgfuguwodori03.jpg
元は昭和36年築の一軒家だそうで、二階へと上がる階段なんてギシギシ音がしそうな雰囲気。
畳の間を板張りにしちゃったと思しき二階のテーブルで、お昼のおしながきfuguwodori08.jpgを眺めます。


どちらにしようかなと、選んだのは「しゃぶしゃぶセイロ御膳」。
蒸籠で蒸し上げた豚肉や鶏肉、野菜たちをあっさりしたぽん酢タレでいただくという趣向です。fuguwodori04.jpgほっこりした野菜とさっぱり豚肉に、なんか優しい気持ちになっちゃいそうな、そんな感じ(笑)。
ヘルシー嗜好の女性陣にウケそうなランチアイテムだね。
黒板に見る夜メニューでも"蒸し"ラインナップがあって、コチラのお店の特徴のひとつになってるみたいだ。


その黒板には、「ピクルス」「レバーパテ」「イベリコハモン」といったバル系メニューから、「マッシュルームのぐつぐつオイル焼き」といったオーブン料理、鶏や魚介の刺身や「もつ煮」といった居酒屋的メニューが並ぶ。
そして、店名にも含む河豚はどうかというと、「刺し」「唐揚げ」「てっちり&雑炊」とひと揃い。
ふぐの種類やランクはそれ相応としても、気軽にふぐ料理がいただけそうです。


おひるのおしながきにあったもう一種類のランチをいただきに、裏を返します。
今度は、白い壁に向き合う一階のカウンターで「ドライカレー」。
fuguwodori05.jpg
fuguwodori06.jpgカフェっぽいお皿には、挽肉たっぷり。
辛さがほとんどない代わりに、意外とじっくり仕込んだのではと思わせる旨味が伝わってくる。
茹で玉子が温泉玉子になったらもっと嬉しいかな。


八丁堀の路地に生まれた、ふぐと蒸し料理と和洋混交の古民家バル「ふぐをどり」。fuguwodori07.jpg一階の厨房と二階との行き来は大変そうで、配膳の段取りやそのスピードなどまだこなれていないところもあれこれありそう。でもなんか日々進化していきそうなそんな予感もする。
夜はどんな感じか、遠からず覗いてみたいな。


口関連記事:
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「ふぐをどり」 中央区八丁堀2-26-6 [Map] 03-3206-2313 
http://fuguodori.com/ [閉店]

column/02686 @900-

口らーめん「ど・みそ」で 手書きチケットでオロチョンすーぷの輪郭

domiso.jpg以前「東京バルバリ」で催された、はんつ遠藤さんの「無化調ラーメンMAP」出版記念オフ会。
その時の余興ジャンケンで勝ち上がってゲットしたのが、「ど・みそ」の一食タダチケットでした。
「ど・みそ」店主が、その場で急遽作った手書きモノなのだけど、ね。
そのチケットを握りしめてお邪魔しようと思いながら、あれこれタイミングを図っているうちに2ヶ月も過ぎてしまった。

石垣島のお土産、辺銀さんのラー油を持って、漸く夜の京橋へやってきました。


今の「ど・みそ」は、客として通っていたラーメン大好きくんが、厨房に入っての3人体制。
やっと時間にやや余裕のできた店主に声を掛けて、カウンターに並んで座ります。
domiso01.jpgおずおずとカウンターに置く、手書き文字(笑)。
未食だった「みそオロチョンらーめん」をお願いします。
辛さは、抑え目スタンダードで。


挽肉と糸唐辛子のたっぷしトッピング。
domiso02.jpgdomiso03.jpg
外周のスープは勿論それなりに赤々としていますが、つまりは控え目バージョンなので、暴力的な赤辛さは感じません。
domiso04.jpg
例によって如何にも”開化”な麺を掬うように引っ張り上げて、いざ、啜ります。domiso05.jpgいやー、これまた例によって、とろんとしたスープの濃度が麺に絡むカラむ。
劇辛バージョンだと自分にはキツイかもしれないけど、この仕立てならお気に入りこってりスープにさらに輪郭とヒキを付加してくれて、グー(親指上指)。

そのあと 呑みに行く予定にしてる事情もあって、スープ残しちゃったのが切ないぜい(笑)。


3人体制で、土曜・日曜の営業も拡充して、日曜限定新作もあれこれ考案している「ど・みそ」。
定番に昇華した今夜の「みそオロチョン」をはじめ、「プレミアムみそカレーらーめん」「ごまみそ冷麺」「みそビビン麺」「みそゲッティー」。
これからも、もっと面白いことになりそうです。


口関連記事:
  らーめんダイニング「ど・みそ」で クドサなき特みそこってり量感麺(07年03月)
  らーめんダイニング「ど・みそ」 でBLACKDomisoに気をつけろ(08年01月)
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「ど・みそ」 中央区京橋3-4-3 千成ビル1F 03-6904-3700 http://blog.livedoor.jp/do_miso/ [Map]

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