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ただいま鋭意、旧サイトより記事移築中です。
2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


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口やきとり「忠弥」で 旨いハラミほっぺ大串焼ぺてん特製カクテル

chuya.jpg開店時間らしき4時過ぎに店の前を通るとまだ暖簾は出ていない。
ひとまず中延スキップロードをぐるっとしてから、再び中延駅近くの路地へと戻ると、お、営業開始ですね~。
新参モノはと一旦右端の丸椅子に腰を下ろしたものの、品書きがまったく見えない位置だと判って、焼き台前へと移動します。

chuya01.jpgまずは瓶麦酒をお願いしつつ、頭上の品書きを凝視。
焼き台前の大将は、ニッてな笑顔でこの小さなメモに注文を書いておくれchuya13.jpgと促してくれる。
端からいただいちゃおうかな。


お~、「ハラミ」がいきなり旨ひ。chuya02.jpg旨味汁がじゅわんとね。


「はつ大串焼」はコリムニっとした歯応えが醍醐味。
chuya03.jpgchuya04.jpg
「タタキ」はつまり、つくね。
ぎゅぎゅっと詰まった挽肉がしどけなく解けて、一気喰い。


「ほっぺ大串焼」も大きくて、噛み応えと脂の魅力が両立しているぞい。chuya05.jpg


再び品書きを見上げている間にも、ぞくぞくとお客さんが入ってくる。
と、その中のひとりに向って大将が云う。
「今日は帰りな!」。
ん?っと思って入口を見ると、なるほど完全にアル中だと思われるオッチャンが所在無く立っている。
お店のスタッフ全員が宥めすかすようにでも敢然と口々に「今日はやめとけ」をコール。
仕方なく帰っていくオッチャン。
可哀想だが我慢しなきゃな、というのを決して切り捨てるようなことなく伝えているんだね。
そうして5時には全席が埋まるのであります。


chuya06.jpg
オヤジなやきとり屋さんの定番「特製カクテル」に切り替え、同時にいただいた「煮込」がこれまた旨くって、堪らん。chuya07.jpgchuya08.jpg残ったスープはまるで博多長浜で啜ったとんこつスープのようで、極細麺を投入したい感じ(笑)。


「ぺてん」とは、店奥の壁に掲げられた「やきとり談義」によると「頭肉」のこと。
chuya09.jpgchuya10.jpg
右手中程でカクテルをお代わりしているお爺ちゃんが大将に話しかける。
「ココへ通って40年になっちまったよ」「今でも中延に恋人がいるって云われているんだ」。
応えるように大将が、「そうだねぇ、もうここを始めて50年だもんね」「開店来通ってくれてるのもいるよ」。


chuya11.jpgchuya12.jpg
「カタロース」を齧り乍ら、焼き台の上の手際と鉛筆を鉢巻の横にすっと挿し戻す大将の所作が鯔背だなぁと見入ってしまうのでありました。chuya14.jpg


「忠弥」 品川区東中延2-10-9 [Map] 03-3783-2257

column/02202

口カレーをテーマにしたレストラン 「東京カレーラボ」

currylab.jpgオープンからおよそ1ヵ月が過ぎた東京タワーのカレー研究所、「東京カレーラボ」へ寄ってみました。展望台のどっかにお店があるってなイメージを勝手に抱いていたもんだから、駐車場側から入ったフロアでいきなり「TOKYO CURRY LAB.」の文字を発見してちょっと愕いちゃった(笑)。ラボっぽさを表現すべく試験管にスパイスを収めたディスプレイを横目に店内を覗くと、あれれ、白いカウンターには一番奥に5人ほどのグループがいるだけで、手前は随分とがらんとしちゃってる。そのグループに並ぶように奥の席へと案内されました。「TCL005ダブルミンチカレー」か「TCL009スパイシーポークカレー」、はたまた「TCL011オニオンチキンカレー」か。トッピングを施した「プレミアム」はお休み中らしい。う~ん。まずはメニュー冒頭の1作目、「TCL001アーモンドチキンカレー」からいただいてみようかな。中央のこんもりライスから右手に向けてつぶつぶな粒子を窺わせるカレーが広がり、トンと鶏肉が鎮座、左には鮮やかなオレンジ色のコントラストにしなッと辛味を添える玉葱の酢漬けが配されています。カレーソースを舐めてみてもやっぱりつぶつぶ。アーモンドも擂り潰して入れてある、ってことでよろしいンでしょうか。粉っぽさとはまた違う舌触りの中に甘さを含んでいて、辛さの気配はほぼ、ない。チキンはしっかりジューシーで、いいね。結局、研究成果第一号の印象がどうだったかっていうと、うん、まぁ、うまいかな、って感じ。欠番のアイテムがどんなだったか気になるなぁと口直しのラッシーを飲みながら思いつつ振り返ると、お、いつの間にかカウンターは満席だ。空席を待つ人に早く席を譲ろうとそそくさとと席を立ち、お約束のワンカットをカメラに収めて、東京タワーを後にするのでありました。

>ヒロキエさんが先日お召し上がりの「4種盛り」
>華麗叫子さんが先日お召し上がりの「アーモンドチキンカレー」と「スパイシーポークカレー」

「東京カレーラボ」 港区芝公園4-2-8東京タワー2F 03-5425-2900 
http://www.tokyocurrylab.jp/

column/02201

口寿司 「赤坂 鮨兆」

sushicho.jpg赤坂で所用の帰りがけ、山王下近くのビル3階にある「鮨兆」さんに寄ってみました。入口入って正面のカウンターに腰掛けるとすぐに、「はい、普通、多め、大盛り」と声が掛かりました。え?え?と戸惑う表情を向けると、改めて「盛り、どうします」とにこやか顔の大将。どうやらランチには「おまぜ」と呼ぶちらし寿司のみの提供となっているようです。「多めでっ」と応えて、硝子ケース越しに大将の手元を見ると、なかなかの早業で器にシャリを詰め、刻んだ具を盛り込んでいきます。「ほい、お待ち」。全然待っていませんて(笑)。どっかの誰かが「宝石箱やぁ~」と叫びそうな華やかさで、イクラ、烏賊、鮪赤身、カンパチ、海老、玉子焼などが鏤められた器を受け取りました。「味、ついてますんで、まずはそのままで」。世の海鮮丼は、どんぶりに載った刺身を一旦剥がし取って小皿の醤油に漬けるか、山葵を溶いた醤油を廻しかけるかをしなければならず、なんだかな~と思うことが多くて避けているんだけど、これならOK、食べ易い。酢飯を味気なく思うことがないよう、ほどほどの味付けがなされている。嬉しいのは、白味噌のお椀に続いて、すっと赤出汁が届けられ、「お代わりできますよぉ」とひと言。結構たっぷりした量のシャリが収まっているので、途中途中で汁っ気が欲しくなるのを充分心得てくれてる気がするな。食べ終えて席を立とうとしたところで、待って待ってと水菓子の小皿。改めてお茶を啜って会計を済ますと、今度はどら焼きのお土産だ。ほらほら、傘を忘れちゃいけないよ。こんな衒いない家庭的サービス精神が微笑ましい寿司店が赤坂にあったなんて知らなかったな。

「赤坂 鮨兆」 港区赤坂3-6-10第三セイコービル3F 03-3585-7917 http://www.akasaka-sushicho.com/

column/02200

口RISTORANTE「ACCA」で黒鮑のリゾットこのこのフェットチーネ

acca.jpgちょっとお祝いにと、有名イタリアンのひとつに数えられる広尾「ACCA」にお邪魔してみました。
エントランス周りは気取りのない設え。
右手フロアの奥からゆっくりと現れたのがシェフのお母さんと聞く方でしょうか。
傘や外套の扱い、テーブルへの案内などにルーティンな動きはなく、あれ?っとも思うけど、畏まった気分にさせなくて、それはそれでいいかもしれません。

飲み物を訊かれると、ビールかシャンパンだと云う。イタリアンらしくスプマンテではなく、シャンパンとするところになにか意図があるのか分からないまま、シャンパンのグラスをいただく(ちなみにワインリストには、スプマンテもリストされている)。
お母さんがちょっと震える手で三度四度とボトルを傾けてゆっくり注いでくれる様子をじっと見入ってしまった。


料理はおまかせコースのみ。
紙に記したメニューはなく、苦手なものを訊かれ、それを加味するカタチですべてのお皿を口頭で説明してくれるスタイルです。
説明された全部を覚え切れないのが切ないものの、なんだか期待が高まってきたぞっと。


まずのお皿は、野菜のスープパルミジャーノのせ。
玉葱をはじめとした野菜たちの甘さがすっきりと表されていて、そこにパルミジャーノがコクを添えています。


acca01.jpg続いて、大き目のスプーンが運ばれてきました。
フォアグラとはちみつのシャーベット。
一気に口に含んだ途端、熱々フォアグラの香りとコク味にシャーベットのヒンヤリとはちみつの香気が交錯して弾けた。
いやはや吃驚。思わず顔を見合しちゃったもんね(笑)。


リストから選んでみた白「Grande Bianco」は、フルーティな香りの中にふんわりとした甘さとキレがバランスしていてなかなか美味しい。
Slovenija、つまりスロバニア産のワインってことらしい。


さらなる前菜は、生ハムと京筍。acca02.jpg極々薄く、削るように仕立てた妖艶な生ハムの下に隠れているのが、炙って食感と香りが格段に増したタケノコだ。
ははは、なんて絶妙な取り合わせ。
メロンと生ハムを組み合わせるのが恥ずかしいことのように思っちゃいそうだ。


中華の料理人のような井出達の男性が立派な鮑を両手にテーブルにやってきて、トマトのパスタを黒鮑のリゾットに変更したいがいいかと訊く。もち全然OKっす、追加料金の心配も一瞬過ぎったけど(笑)。

柔らかくかつ適度に鮑らしい食感を残したぶつ切りの身をふんだんに含んだリゾットには鮑の肝の、イカ墨っぽい色合いのソースがかかっていて、お~、しみじみしちゃうお味。


底にバニラスティックを仕込んだ毛蟹のホイル包みでお約束の無口になってから、再びのパスタ。
acca03.jpgacca04.jpg
フェットチーネほどの手打ち麺にたっぷり絡んだ橙色の粒子は、日本酒にあう珍味として知るこのこ(海鼠の卵巣)をカラスミ様に乾燥しさせたものを削りおろしたモノ。
このこの風味を念頭にいただくと、あはは、適切な塩味と一緒に頭に描いたのと同じ風味が口中に広がって、楽しいな。


お魚は、鰊のグリル。
柑橘をさっと搾っていただけば、ニシン独特の食味が不思議な軽さを伴ってくる。
acca05.jpgacca06.jpg
そしてお肉は、仔羊のグリル。
トマトソースを纏った仔羊肉からしどけない旨汁がじゅんと滲んできて、この期に及んでペロンと食べてしまう自分がちと恥ずかしい。

acca07.jpg
チーズスフレに胡麻のアイスが載ったドルチェにも感嘆符を打って、カプチーノ。

確かに、お母さんや男性スタッフにきりっとしたサービスらしいサービスのスキルは窺えないし、ホールにひとりその道のプロが就いたらお店の格が格段と上がるだろうことは間違いがない。
だけど、なんかいいんだよな、ゆった~りして消え入りそうなお母さんの接客も。
トータルの食事時間3時間。でも間延びした印象はなかったもんね。

帰りがけにお見かけしたのがおそらく林シェフ。
客にニコリともしない不遜なヤツとも思えるけど、人見知りでシャイな料理人と考えると、お店や料理全体を包むニュワンスがもうちょっと判ったような気がするンだけれど、どうだろう。


「ACCA」 渋谷区広尾5-19-7 協和ビル1F [Map] 03-5420-3891

column/02199

口日本料理 「築地 ふじや」

fujiya.jpg築地4丁目信号を挟んで場外の斜向かいの一角にも料理屋さんが並んでいる筋があって、その中の一軒が「ふじや」さん。店頭には、「角煮定食」「かつお丼」「牛肉オイル焼き」「和風シューマイ定食」「さばの味噌煮」といったお品書きが黒い札で掲げられています。暖簾を捲くると、店内のカウンターには先客がひとり。もう12時も廻ろうとしているのにどうしたことでしょう。カウンター奥に佇むと、薄暗がりに漂うどこかどんよりした空気に包まれる気配がします。「ぶり照焼」をお願いしました。割と大き目の鰤の載った角皿。ベタつかず塩辛過ぎずの味付けは悪くないけど、熱々が食べたかったなぁというのが正直なところ。今焼いたワケではなくて、焼いておいてあったってことなのかなと思わす、緩い温度なのです。忙しいランチ時に焼き魚煮魚を美味しく供することの難しさに改めて直面したような気のするひと時でもありました。帰り際に女将さんが問わず語り。いつもはもっと混み合うンですけど、曜日によってムラがあるんですよぉ。いや、あの、私、そんな顔色してました?

「築地 ふじや」 中央区築地2-15-4 03-3541-0035

column/02198

口鉄板焼フレンチ 「ahill ginza」

ahill.jpgこの19日に開業した銀座Velvia館に以前から気になっていた西麻布の鉄板焼フレンチの「ahill」がテナントしていると知って、そそくさとランチに。西麻布の雰囲気を識らないので比較はできないけど、銀座の新スポットに設えた装いはすっきりと明るく、上品な落ち着きがある。右手をRにし、鉄板に面したカウンターの左隅に案内されました。追加メニューのカレーも食べちゃおうっていう腹づもりから、前菜を軽めの「新玉葱のスープ ビーフコンソメのアン添え」、メインを「茨城産豚のソテー マスタードソース」で。「お待たせいたしました」。あれ?届いたプレートには綺麗な鰹の身がのっています。お願いの仕方がいけなかったのか、注文が違って通っていたようです。こちらでもいいのだけどと一応伝えると、「どうぞ召し上がってください、スープはすぐにお出ししますので」。やっぱり、そうなるのね、スイマセン。「初カツオのカルパッチョ 水菜添え 酒盗ソース」は、初カツオらしい独特の香りとメニューからなるほどそうなんだと分かるほんのりとした酒盗の妙味を重ねたもの。へ~、うまいなぁ。間違えてくれたこと、感謝しなくっちゃ(笑)。玉葱のスープでは、滋味とも思える玉葱のすっとした甘さにコンソメが奥行きを与えてくれている。そして目の前の鉄板では、メインの豚が焼かれ始めていました。それを調理してくれているのがどうやら山下シェフらしい。カウンター越しにシェフから届けられた温かいプレートには、粒マスタードのソースに浮かんだ香ばしい焼き目の豚肉が載る。しっかりした噛み応えの間から澄んだ脂と一緒に鮮烈な旨味が迸る。そこにさらっとしたマスタードのソースがキレを添えているンだ。は~、うまい。続いてシェフが、マッシュルームやら肉片やらを鉄板に広げ炒め、そこへライス、さらには手鍋のカレーを流して手早い動きで混ぜ炒める。そんな“カリーチャーハン”を白い器に盛り、さっきの手鍋のカレーをかけ、万能葱を散らして完成したのが「特製ahillカリー」です。ぱらぱらとしたライスからコクのある香ばしさが広がり、葱の香気とカレーソースがマッチして、ほ~、うまい。とっても満足なランチとなりました。ゆっくり夜にも来なくちゃいけないけど、山下シェフの所在はやっぱり当面銀座なのかな。

「ahill ginza」 中央区銀座2-4-6銀座Velvia館 03-3562-8080

column/02197

口創菜ダイニング 「カーヴ 隠れや」 所沢店

kakureya.jpg酒屋の跡が転じて、ちょっと妖しいお店に変貌していました。照度の低い店内は、数段の階段があるかと思えば、天井を低く屈んで進ませ、そして入り組んだ階段と通路、土壁を廻らした個室の入口には竹のブラインド。忍者屋敷に潜り込んでしまったかのような雰囲気がコンセプトなのでしょう。部屋に窓はなし。今火事が起きたら逃げれないよね、よく消防が許可出したよね~なんて会話しながら麦酒の到着を待つ。そんな構造なのでスタッフが通りかかることはあまり期待できず、注文はもっぱらテーブルの脇に据えた受話器から。なんだかカラオケボックスみたいだ。メニューは、ジャンル国籍度外視の創作酒肴のオンパレード。「具いっぱいのゴイクン」は、海老やレタスにシラタキまで包んじゃった生春巻き。この日の黒板メニューのひとつ「四川風水餃子」が石焼鍋でふつふつとやってきた。「ロシアンたこ焼き」「ゴーヤと豚肉の味噌チャンプル」「おこげのフカヒレあんかけ」。不味くはないけど、特段美味しくもないこの不思議な感じってなんだろね。焼酎のようなそうでないよな「吟香 鳥飼」、そして黒糖といえば奄美の「せいら」を舐め乍ら。

「カーヴ 隠れや」所沢店 所沢市東町12-10 04-2928-7908 http://www.commins.co.jp/kakureya/

column/02196

口中華そば専門店「戎」 でじゃこの載る和歌山系磯中華サバ寿司

ebisu.jpg西台の駅を降り立つのはもう、
10年振りぐらいじゃないかなぁ。
目指すは高島通り沿いにある、「戎」です。
最近見ることが減ってきた、和歌山ラーメン系だという。
店頭には“スープが命”のプレートebisu01.jpgがあるね。
カウンターの真ん中に陣取って、品書きをチェック。
和歌山直送の醤油を使ったとある本格和歌山ラーメンの「中華そば醤油」に「中華そば味噌」「中華そば塩」。オリジナルな「チャンポン」なんてのもあるね。

そして、豚骨湯と魚介の融合し和歌山名産のじゃこをのせた粋なラーメン、と解説された「中華そば 磯中華」に目が留まりました。
ラーメンにじゃこのトッピングというのは他で知らないもんね。


スープを啜ると、あれれ、ここ最近定着した感のある魚粉とともに魚介スープが香る。ebisu02.jpgそうか、そうだよね。変化球を自分で注文しておきながら、頭の中は和歌山ラーメンだったので、割と慣れた味わいにちょっと戸惑ってしまったのさ。ebisu03.jpgベースのトンコツは奥行きありながらすっきりと。と思っているうちに表面には脂の幕が張っていく。


麺はしゃっきりの細ストレート。ebisu04.jpgうん、旨いじゃん。

ふと目線を上げた先のガラスケースにあった「自家製サバ寿司」のほんのり酢飯も、ebisu05.jpg違和感なくスープに馴染む。

こうなるとデフォルト「中華そば醤油」がどんなだか、確かめたくなっちゃうね。


「戎」 板橋区高島平1-77-13 03-5399-9600

column/02195

口下町和食とうまい魚 「銀座 やの一」

yanoichi.jpg早第7回を数えるという「JFJC日本フードジャーナリスト会議」に初めて参加してみました。120名近くが集結したというホテル「ルポール麹町」の会場はほぼ満席だ。この日のゲストスピーカーは作家・食評論家の横川潤氏。多少場違いな居心地も感じながらも(笑)、期待値と満足度との相関関係なんていう興味深い解説もあって、楽しく拝聴できたのでした。ご同席は、食ブログ界のおやびんヒロキエさん、そしてジャポ二郎で食べある記なくにさん。そうそう、キャラの立った魅惑の表現力をみせる「ゴージャスカレー姉妹」の華麗叫子さんともお初でしたね。どこかでちょいとメシでもと食べ過ぎのお腹を抱えていたヒロキエさんに無理いって辿り着いたのは銀座中央通りのとあるビル。ラストオーダー後だったそうめんのお店の階下にあったのがこちら「銀座 やの一」です。如何にも和ダイニングなフロアの掘り炬燵風テーブルにどっこらしょ。乾いた喉を麦酒でぷははっとする。下町料理とタイトルしている括りの中から、カリサクッとした「どぜうの唐揚げ」やツルっとした食感が不思議な「つくねの黒胡椒焼き」を。“健美”なんて括りをしている中から面白そうと注文んだのが「うにトロばくだん」。納豆、山芋、鮪、雲丹、鶉の玉子などなどをぐにぐにと廻し混ぜていただくンだ。金箔ののった「姫サザエと大根の旨煮」の、ちょっとした肝の苦味で「田酒 特別純米」をぐぴぐぴ啜り、「金目鯛カブト焼き」の骨の際を穿る。そして、野郎3人で〆に啜るのはやっぱり「下町美人そば」(笑)。

「銀座 やの一」 中央区銀座8-8-5太陽ビル7F 03-5568-7711 http://www.ichinoya.net/

column/02194

口酒肴麺類 「びっくりうどん本舗」 八丁堀店

bikkuri.jpg確か、そばの店「京たけ」があったところだと思う。いつの間にか、どーだーっ!ってな勢いの看板を掲げるお店に変わっていました。その名を「びっくりうどん本舗」。どこにも“讃岐”とは表示してないけど、店頭にみるメニューはまさに讃岐うどんのそれだ。オペレーションも然り。入って左手すぐで待ち受けるオッチャンに注文を告げるとすぐさま、さっと湯掻いたうどんをどんぶりに放り込んで出汁なりなんなりを注いでくれ、手にしたお盆に載せてくれる。並びにある天ぷらや揚げ物なんかをトッピングしてその先でお会計と、そんな流れになってます。この日そのオッチャンの前で叫んだのは、「かま玉カレー大盛りでーっ」。湯切りしたうどんに手早く玉子を絡めて、脇の寸胴からカレーを回しかけてくれる。コロッケをのっけてみましょうかね。カレーのかかっていない部分の数本をズズと啜ると、玉子の甘みがわっと広がる。しっかりしたコシツキではなくて、エッジの立ちも緩いあたりが少々物足りない麺だなと思うのは、そこに讃岐うどんの醍醐味を求めちゃってるからかもね。玉子とカレーのグラデーション。特製のタレをかけると途端にどんぶりの中に軸が生まれてきて、なんとなくの味わいだったカレーにもいい感じの奥行きがでてきた。ズズズっ。今度はシンプルに薄口のだしが旨そうな「かけ(あつあつ)」がいいかも、の「びっくりうどん本舗」でありました。

「びっくりうどん本舗」 中央区八丁堀3-2-4 三重ビル1階 03-3555-5252 
http://www.fujintei.com/udon/

column/02193

口Bar「Tenderly」で 店名を冠したカクテルと円やかな気遣い

tenderly.jpg南蒲田から第一京浜を辿って大森へ。
中途で降りたタクシーから再びあてずっぽうに捜した足は目的地からどんどん遠ざかるばかり。
道案内を請うて辿り着いたのは、暗渠の上に作ったかのような細長い公園に面したビルの2階です。
何席がそこに止まり木しているのか、左右へとカウンターの木目が伸びている。バックバーに視線を送り乍ら、手元に置かれたメニューを開いてみました。

「中華料理のあとに」とか「胃が痛い」とか「風邪気味のあなたに」などと表題したカクテルに混じって「二日酔いのあなたに」という項には「南アルプスの天然水」とある。
えへへ。「ヘミングウエイ好きのあなた」にはやっぱり「モヒート」だね。


えーと、店名を冠したカクテル「テンダリー」をいただきましょう。tenderly01.jpg
ハーブの根強い風味と甘さが交叉する、なんとも表現しにくい不思議な味わいだ。
tenderly02.jpgどんなレシピなんですか?と訊くと、ドイツのハーブリキュール「イエガーマイスター」、「Gland Solage Boulard」のカルヴァドス、そして薬草のリキュール「BENEDICTINE DON」と3本のボトルを並べ、さらにメモまで書いてくれた。


電話連絡にお礼の気持ちと折り紙の中に入れた10円を戻してくれ、チェックに際してはお茶を用意して口腔をさっぱりさせてくれる。トイレにはあぶらとり紙。
そんな気遣いはみんな優子社長の心意気の発露なんだな、きっと。

バーテンダーコンクールの経歴は、肩肘張った方角になんか作用せず、tenderly03.jpg
嬉しくも円やかで細やかで優しいサービスへと昇華しているようです。


「Tenderly」 大田区大森北1-33-11大森北パークビル2F 03-3298-2155 http://www.tenderly.gr.jp/

column/02192

口うなぎ天ぷら・コスタリカ料理 「二葉」

futaba.jpgコスタリカ料理を出すお店が蒲田にあるという。絶妙なタイミングで興味の一致した友人といつか渡航してやろうと考えていたのです。京急蒲田駅で待ち合わせ。初めて降り立つ東口から工事中で雑然とした雰囲気の踏切を渡り、環八を超え、その先の裏通りへ。あてずっぽうに進むと、「二葉」と記された看板が暗がりに浮かんでいるのが見つかりました。暖簾の右手にはうなぎ天ぷら、左脇にはコスタリカ料理と書かれている。あはは、どっちやねん。予約名を聞くとはなしに奥へどうぞと案内してくれたのが、どうやらコスタリカ人の奥様らしい。入口廻りのカウンター席も奥の座敷も設えはまったくの居酒屋さん。胡坐をかいて座り込んだテーブルに、あらかじめおまかせでお願いしてあった品々をせっせと運び込んでくれる奥様。ひと品づつ、メニューの名前とか食べ方について簡単にコメントしてくれると嬉しいンだけど、どこかイラチな奥様は、注文を聞き終えるのも忙しくすっと厨房方面に戻ってしまうのがなんだか可笑しい。真ん中に置かれた大皿が「ガジョ・ビント」。刻んだインゲン豆が織り込まれた、ナシゴレンとはまた違う、ぱらぱらとした長粒米の焼き飯だ。周りに盛られたサラダなんかと一緒に、添えられた「トルティージャ」に包んでいただきます。カクテルグラスに飾ったのが「セビーチェ」。海老や帆立にアボガドやトマトが檸檬汁の酸味で和えてある。メニューには、中南米の酢の物と括弧書きされてるね。そうそう、コスタリカってそもそもどこだっけ?というと、メキシコの南側でパナマとニカラグアに挟まれているところ、と友人カメラマンの奥方。あれ?詳しいじゃんと訊くと、なんと10歳まで彼の地で暮らしていたんだと云う。なるほど~。奥方所望の「タマーレス」は、適したトウモロコシの粉も、なによりバナナの葉っぱが手に入らないので残念ながら作れないとマリセル奥様。然らばと、ユッカ芋というお芋を唐揚げしたという「ユッカフリッタ」、人参やインゲン、炒り玉子を挽肉で包んでトマトソースで煮込んだ「カルネ・レジエーナ」、ほとんど辛くない「チョリーソ」なんぞをさらにいただく。困ったのがお供のお酒。麦酒以外にとメニューを探しても、韓国焼酎やら日本酒やらともうひとつの顔向けのものばかり。コスタリカ料理に合いそうなのは最後に書かれたテキーラだけだ。そういう作戦?とか笑いながら、テキーラの杯を重ねて、結局7分ほど入っていたボトルを空けてしまった。追加をお願いすると、もうない、という。もう止めとけってことかな(笑)。正直云って、コスタリカ料理は旨い!って印象は持てなかったけど、この不思議に折衷なお店のことは永らく記憶に残りそうです。あ、そうそう、髑髏のイラストが描かれた「DEATH SAUCE」はホット過ぎて危険だよ。

「二葉」 大田区南蒲田2-3-11 03-3731-5846

column/02191

口和洋料理 「きむら」

kimura.jpgそれってどっち?って思っても不思議じゃないよね。和なの?洋なの?って。店頭に掲げられた「お昼の定食」を覗いてみると、「とんかつ定食」や「カニクリームコロッケ定食」、じっくり網焼きステーキ風の「ポーク生姜焼き定食」なんてメニューが並んでいます。そんな中でも和洋な感じの「ロールキャベツ定食」をイメージしつつ、カウンターの右隅へ。お店の雰囲気は極普通の和食のお店。カウンター越しに届けられたのはその姿にまるで違和感のない、和定食のお膳です。メインのロールキャベツ。ぺろんと上に載った、トマトソースで煮含められたベーコンが妙に旨くて、にんまり。スプーンをぐぐっと挿し込んで千切った外周のキャベツと真ん中の挽肉とを一緒に口に運ぶ。ナツメグっぽい香りとともに、優しく素直な野菜の甘さがそのままに伝わってきてご飯がススム。家庭的と云えば家庭的。でも、グラタン皿の底にあるスープまで啜ったりしちゃったもんね(笑)。もしかして只々どっちつかずの半端なお店だったら切ないなぁと秘かに心配していたけれど、心意気をもって“日本の洋食”を和食の膳で供する感じが、いい。切り盛りする女性陣も連繋よくきびきびとして、居心地の良いお店なのです。

「きむら」 中央区京橋3-6-2  03-3561-0912

column/02190

口元祖鴨せいろ 「銀座 長寿庵」

chojyuan.jpg所用で寄った木挽町仲通り。そぼ降る雨の中に「元祖鴨せいろ」の文字をみつけました。巷ある「鴨せいろ」の元祖がここにあったとは知らなかったよね。暖簾を捲った先の店内には、燗酒の匂いがふわんとする。近所のご長寿さんと思しきひとたちの軽い宴席の、その右手テーブルに案内されました。お品書きにも、冷たいそばを温かい鴨肉入りの汁で食べる鴨せいろ発祥の店、と書いてある。迷うことなく、その「元祖鴨せいろ」を大盛りでお願いしましょう。お待たせしました、と届いたせいろはしっかり大盛り。これで大盛りかい!と憤慨させるような盛りのお店が少なくない中で、この量感は嬉しいな。そしてほんのりと若葉色を帯びた蕎麦。新蕎麦の時季だってこんな色の蕎麦にはなかなかお目にかかれないのにねぇ、と思いながら啜ると、キレのある歯応えの中に粋な風味と旨味がある。旭川の自家専用農地で収穫したそば粉。薄っすら緑色なのは、そばの若葉より特殊製法で抽出したルチンの400倍にあたるハイルチンをそば粉に加えているからなのだという。つけ汁は、鴨の滋味に満ちたものというよりは割と鷹揚で素朴な仕立て。創業昭和十年の「銀座 長寿庵」には「鴨せいろ」の元祖っぽさよりも、ほんのり若葉色の蕎麦に魅力を感じました。

「銀座 長寿庵」 中央区銀座1-21-15 03-3561-2647

column/02189

口レストラン 「ローゼ」

rose.jpg聖路加方面を歩いていたら、フェンス越しにいまやレトロなテントの庇を見つけました。紅、白、蒼、緑。くすんだ感じが積年の風合いを感じさせます。ランチの「メンチカツ・白身魚フライ盛り合わせ」か「ポークピリカラソテー」もいいかと階段を上がる。化粧合板を廻したカウンターや椅子テーブルの調度類が発する雰囲気に、懐かしい昭和な匂いに包まれるのを感じます。「ステーキまつり」と題されたメニューの一片に、かなりがんばった価格です、とコメントしつつ700円引きにしてくれている「シャリヤピンステーキ」をお願いしてみましょう。オニオン香味焼き、と小さく補足されているように「シャリアピンステーキ」とは、摩り下ろした玉葱に漬け込んだ牛肉を飴色に炒めた玉葱のソースで仕上げたもの。帝国ホテルのシェフがロシアの声楽家シャリアピンのために考案したスタイルとして知られていると魚菜学園の教室でも教わった、ような気がする(笑)。叩いて伸ばし柔らかくしている所為か、決して厚みのあるステーキではないけど、下町ックにご飯のススム感じで、いい。気がつけば店内は満席で、階段で席が空くのを待つ人がいる。コーヒーのお勧めを辞してドアを出たところで、壁に貼られた貼紙に目が留まった。ビル建替のため、この20日で店を閉めるとある。最近お店の閉店に直面して寂しい気持ちになることが少なくないので、ここもかぁと思ったら、こちらは建替えなった同地で再びオープンする予定なのだそう。独特の雰囲気は損なわれてしまうかもしれないけど、それは、ま、仕方のないことだよね。

「ローゼ」 中央区築地7-2-9 03-3543-5829

column/02188


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2007年4月 アーカイブ

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