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ただいま鋭意、旧サイトより記事移築中です。
2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


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2006年5月アーカイブ

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口タイ料理 「ブーゲンビリア」

bougainvillea.jpgこんなところにあるタイ料理店なんて閑古鳥が鳴いてるんだとばっかり思っていました。恐る恐るドアを押すと、先客がひと組。ホールのスタッフも姿が見えず、しばし放置状態。やっぱりなぁと思っていたら、後から後から客が訪れてなかなかの盛況になってしまった。意外に人気店ではないですか。「鶏肉のマサマンカレー煮込み」と「あげ春巻き」をお願いしてみました。と、どゆわけか「マサマンカレー煮込み」はできないという。それでは、と「鳥肉のイエローカレー」で。おススメの「グリーンカレー」はおこちゃまにはまだ早いものな(笑)。なに気に注文んだ春巻きは、ひと口サイズ。包まれた挽肉に旨味たっぷりで、シンハーあたりにもぴったり合いそうだ。「イエローカレー」は、まさに黄色いスープにオレンジの辛味が浮かぶカレーだ。スープカレーのお作法で、ライスをのせたスプーンをカレーに浸して啜ります。フフンとココナツ特有の甘みと匂いがやってきて、その後からスープの出汁と適度なスパイスが広がる。へ~、悪くないじゃん。ちょっぴり、はひ~、となるぐらいのクドサのない辛さだしね。うん。

「ブーゲンビリア」 品川区旗の台2-6-1Liberty旗の台1F 03-5498-0359

column/01873

口てんぷら 「深町」

fukamachi.jpgいまやすっかり有名店となった京橋の「深町」さんへお邪魔してみました。ピークと思われる正午とあって、カウンターは既に満席。運よく右手のテーブルに席へ。もう一卓のテーブルには予約が入っているようです。お目当てはやっぱり「特製かき揚げ天丼」です。まずは中央に横たわるグリーンアスパラを齧ってみる。はしゅっ、というアスパラ独特の歯応えは残りつつ、青臭みのない鮮烈な旨味に凝縮されている滴が、いい。さらりとしたタレに潜らせたかき揚げには、天豆、百合根、ゴーヤ、たけのこ、小玉葱、ホタテ、小海老などの具材がふんだんに収められている。タレに湿っていても、その軽快な揚げっぷりが容易に窺えるね。ああ、これ塩で食べたら、また旨いんだろうなぁ。そもそも比較するのもどうかとは思うけれど、酸化劣化した油で揚げる、時に打ちのめされたようになってしまう天麩羅とは対極にありそうだ。そしてやっぱり、本懐はコースで、ということになりそうです。鮮やかな橙の暖簾には、「山の上ホテル てんぷらより」とある。「深町」ご主人も、「てんぷら近藤」などの天ぷら職人を輩出した「山の上」ご出身なのですね。

「深町」 中央区京橋2-5-2 サブジュードグリン京橋 シノハラビル101 03-5250-8777

column/01872

口そば処「港屋」で ワシワシ喰らう田舎黒太そばラー油辛汁

minatoya.jpg虎ノ門駅からも御成門駅からも内幸町駅からも微妙な距離の愛宕一丁目交差点まで神谷町駅から歩いてみた。
ひと通りもそう多くはない交差点の暗がりに「港屋」の黒い壁が溶け込むようにしています。
壁のスリットから中を覗くと、黒く広大なステージ中央に水が張られていて、その周りでドンブリの麺を啜っている光景が窺える。
外も黒けりゃ、内も黒い。
やっぱり、なかなか怪しいぞ。

右手の入口から直進して正面のカウンターへ。
声を掛けようとすると、「ちょっとお待ちください。」となる。
順番に捌いているようだ。
「温かい鶏そば」か「冷たい肉そば」か、その場に佇んでじっと悩む。
うん、後者にしてみよう。


釜揚げした麺を手元でシメてからドンブリに投入している。
遠目で見てもなかなかのボリュームであることが分かる。
背後の容器から笊で大胆に肉を載せ、さらにこんもりと刻み海苔をトッピング。
「お待たせしました~」。


ステージの壁側へ回り込んで、黒く光る石張りのトップへお盆を滑らす。
辛汁は、所々にラー油の膜が張った、まさに辛そうな汁。
刻み海苔を掻き分けるように、肉そしてそばへとグイと箸を進めます。


田舎な色合いの太めそばは、ガシガシと食べるに似つかわしい力強さ。
トプっと辛汁に漬けて啜れば、
辛味とかえしの味わいと一緒に出汁の旨味がフンと引き上げられてくる。minatoya01.jpgそれにしてもこのそば、まさにワシワシ喰らう、って感じだ。
添えられた生玉子を辛汁に落として黄身のトロンを纏わせたり、卓上にある天かすを入れたり、ちょっと七味を振ってみたりの変化を加えつつ、一気呵成に食べきってしまうのです。
食べ終わってみて益々、普通盛りにして大盛りの、そして食感も力強いこのそばには、柔なつけ汁では敵わないことがよく判ります。
そのラー油の残党も浮かぶ辛汁にはそば湯なんてどうかなぁと思いながらも試しに注いでみると、これがあなた。
さっきの出汁の旨味が改めてきっぱり味わえるという、なかなかどうしてイケテる仕掛けになっちょります。

minatoya00.jpg


「港屋」 港区西新橋3-1-10 [Map] 03-5777-6921

column/01871

口みそらーめん 「味香美」 mikami

mikami.jpg買い物ついでに、「キッチン ブルドック」への路地のとば口に位置するみそらーめんのお店「味香美」に寄ってみました。品書きには、「白味噌」「赤味噌」「味噌辛」のみそラーメンに、カレー味なんてのもあるちゃんぽん&皿うどん、そして中華料理店だったことを偲ばせるチャーハン、シューマイ、ギョーザなどが並んでいます。そんな中から、「ナン骨角煮入り」だという「正油とん骨ラーメン」をお願いしてみました。ふと正面にあった箸箱の但し書きが目に留まる。「麺のカタメはありません。当店の麺は含水率の高い多加水麺を自家製造しています。もちもちとした食感、これを当店の特徴としています。」とある。へーそうなんだと思ったところへドンブリが届きました。とろみが出るまで煮出した本場ばりのとんこつスープだ。黒ずむほどにじっくり煮込まれたナン骨角煮は、ちょっとエグイ臭みがでてしまっている。で、こだわりの自家製麺。スープそれぞれに合わせて変えているようで、「とん骨ラーメン」には博多ラーメンよろしくの極細麺。ああ…。どういう経緯による思い込みか勘違いか分からないけれど、これじゃ明らかに湯掻き過ぎだ。中太麺、太麺での”もちもち”は分かるけど、細麺はスープの中で温められても決してクチャッとしないよう配慮する必要があると思う。カタメをオーダーしたくなる客の心情を是非分かってほしいなぁと思います。

「味香美」 品川区東大井5-4-13 03-5460-1139

column/01870

口BEEF CURRY・STEW 「シンセリティ」で 脂の甘さアト引くカレー

sincerity.jpgこういう路地ってやっぱり好きだなぁ、
ほんのちょっとワクワクするなぁ、
って感じの日本橋本町の路地に「シンセリティ」はある。
庇のアーチは、懐かしくさえあるデザインだ。
入ってすぐのカウンターに空席を見つけ、
そのまま腰掛ける。
2Fにも客席があるようです。

「ビーフシチュー」「ハンバーグ」「ビーフカツ」に「牛ソテー」、「ミックスフライ」に「海老フライ」「クリームコロッケ」とこれまた肩肘張らない洋食のラインナップ。
ひと通り悩んだ挙句、すぐ脇の寸胴に煮える「カレー」をいただくことに。
「玉」ものっけてもらいます。


小麦粉を使っていないか、使っていても少量のさらさらとしたカレーだ。
スパイシーさは志向せず、肉と野菜煮込みの延長線上にあるような洋食屋さんのカレーだね。sincerity01.jpg煮崩れた牛肉はすっかり旨味を出し切ったあとの出汁ガラのようではあるけれど、脂の甘さがアトを引く感じ。
生玉子のコク味もまぜまぜして楽しむ。思わず和んでしまうぞ。


「シンセリティ」は、お向かいの高級ステーキ店「レストラン誠」の系列展開らしい。
お忍びで、こんな路地の看板のない店でステーキを頬張る著名人もいるんだね。


「シンセリティ」 中央区日本橋本町1-4-5 [Map] 03-3270-1099

column/01869

口燗酒とコの字カウンター 「井のなか」

inonaka.jpg茅場町「五穀家」でかつて活躍していた人物が満を持して開けたという「井のなか」目掛け、随分と久し振りの錦糸町まで足を運んでみました。駅北口から間もなく。落ち着いていながらところどころにセンスを感じさせるファサードです。予約の名を告げ、右手小上がりの奥へと案内されました。喉を湿らす小ビールのお供にと、衣のサクッとした軽快さとその身の甘さがそそる「白海老のからあげ」、キッシュとゴルゴンゾーラのパテを取り合わせた「ゴルゴンゾーラタルト&ムース」を。仄かに青かびが香るところに、後半は蜂蜜に浸して、というのも面白い。さてさてお酒はと考えながらお品書きを捲ると、3種の日本酒が楽しめるという「利き酒セット」が目に留まりました。やってきたお猪口は、相模の地酒だという「いづみ橋」の80%精米歩合のものに「神亀」、そして「萩の鶴」はぬる燗で。こうしてみると、微かに含む風味の違いが感じられて面白い。以降は広島は「竹鶴」にターゲットして、「純米にごり」「無濾過生原酒雄町」「小笹屋番外編原酒」「合鴨農法雄町」といただく。鴨が水田を泳ぐ光景が浮かんだりしてこれまた楽しいね。鯖の糠漬け「鯖のへしこ」、すけそうだらの子を神亀粕と仙台味噌で漬けた「助子の粕漬け からすみ風」、福井の幻の魚「げんげ」、と如何にも日本酒にあう酒肴たちもラインナップ。また呑んじゃうじゃん。ちょっとお肉系の量感もほしくなったら、「豚ロース富士酢〆」「自家製鶏しゅうまい」「井のなかコロッケ」なんて手もいい。茨城・かくま牧場産だという滋味深くかつあっさりした脂の豚肉に「富士酢」のソースが絶妙の酸味を添えていて、こいつぁ旨い。一方、店名を冠したコロッケは、蕎麦のマッシュを使っているンだという。こいつもまた、旨いんだ。そして、ん~、見れば見るほど端から食べ倒したいと思わせる品々の載る品書き。ちょっとづつでも、より日本酒の味わいを識るのにもいいね。お猪口の底やコースターの角など店内のあちこちにいる”蛙”は、店先の行燈看板の「井のなか」にも見付かります。

「井のなか」 墨田区錦糸町2-5-2 03-3622-1715

column/01868

口小料理「さとう、」 でひとり供する健康的な酒肴たち

sato.jpg「西麻布 いなにわ」の魅力に強い影響を与えていた女将が、みずからの苗字を店名に冠したお店をいよいよオープンしました。
霞町裏通りの、ちょうど洋食屋「キッチン・ヌノ」の向かいにある路地を入り、突き当り左手に奥まったところ。
知るひとぞ知る立地の奥ゆかしさですね。
手前に8人掛けとなるテーブル席、奥に6人掛けのカウンターが配されています。
スチールのフレームと合板の天板の組み合わせが、和の装いの中に秘めた力強さを醸しています。

お祝いの蘭の鉢が並ぶカウンターへ。
ほうれん草のおひたし、じゃがいもの煮物sato01.jpg、大根の煮付けsato12.jpg、温泉玉子と上品で優しい仕立ての小皿で口開き。球磨焼酎「松の泉」がお供だ。

馬のたてがみ、”こうね”の刺身は、サシのほとんどない赤身と脂とが分け盛られていて、生姜か大蒜で。sato02.jpgあっさりした肉の滋味とねっとりした脂の甘味が楽しめます。

きのこのおろし和え、あっさりと炊いた筍の煮物、蓮根のきんぴら、さめ軟骨の梅肉和え、手造り風のさつま揚げにコロッケと「健康的な酒肴」たちが並んでいるんだ。
sato07.jpgsato08.jpgsato06.jpg
sato04.jpgsato10.jpgsato09.jpg「神亀」なんかの日本酒もよく合う。


テーブルへのサービスも含めた14脚のキャパを女将ひとりで切り盛りしていて忙しそうではあるけれど、輝いた表情で「充実して楽しい」と云う。席のほとんどをカウンターにするレイアウトも一考したそう。そこをあえてテーブル席を設けたのも実はひとりで切り盛りすることを念頭に考えた末の妙、らしい。


旬の食材の買付にはまだまだ研究の余地がありそうではある。それはそれとして、季節季節のバリエーションも含めた、その家庭的で優しい仕立てのお皿たちが、今度はどんな表情を見せてくれるのか。「、」の続き、次回が楽しみです。


「さとう、」 港区西麻布4-11-9 西麻布ビル1F 03-6419-3271

column/01867

口元祖炭火焼親子丼乃店 「日本橋ぼんぼり」 京橋店

bonbori_kyobashi2.jpg再び京橋の「ぼんぼり」でランチするべく鍛冶橋通りをのんびり上ります。ランチタイムは2Fフロアのみでのサービス。12時を回ると、あっと云う間に席が埋まっていきます。目指すは、初回の連れが食べていた「塩だれ親子丼」です。皮目はパリと揚げ煮されたような鶏肉のスライスがドンブリ全体に敷き詰められているところへ、白身を省いたゆるゆるのポーチドエッグをのっけます。しっかり塩の利いた鶏肉をとろんとした玉子の黄身のコク味で包んでいただくっつー寸法なのです。んん、これはこれでご飯のススム仕立てだいね。そうそう、恵比寿婦人さんがほらほらあれあれ(笑)と指差した「和牛スジ煮込み定食」もオヤジ心を擽ります。

「日本橋ぼんぼり」京橋店 中央区京橋3-7-9 03-5524-1338

column/01757再会

口餃子老店 「泰興楼」 自由が丘店

taikouro.jpg餃子で著名な「泰興楼」は、奥沢寄りの学園通り沿いに泰然と佇んでいました。2階フロアからは宴会らいし嬌声が零れてきますが、数卓の埋まる1階は落ち着いた雰囲気が窺えます。中央の円卓。ザーサイで麦酒をひと口。「蒸し餃子」「水餃子」もありますが、ここはやっぱり「焼餃子」で。4個と6個がラインナップ。「韮菜豆芽 ニラモヤシ炒め」と一緒に、4個のお皿をお願いしました。どーん。12~13cmはありそうな餃子。驚くほどじゃないけど、餃子ひとつがデッカイね。酢醤油をつけて齧り付くと、少々厚手の皮がモチリとして、中からジュワリとアンの脂が滲み出てきます。箸に重い。ずっしりと重量感たっぷりの餃子ってのもあんまりないやね。ご飯のオカズには4個で充分だ、うん。これはこれで悪くはないとして、どちらかと云うと、パリっとした皮で小ぶりな餃子の方が好みなんだなというのがより鮮明になりました。八重洲を本店とする「泰興楼」は、1949年創業。中国山東省から日本に訪れた、于(ユウ)初代店主が満州帰りの常連の求めに応じて丹精に手造りした餃子が人気となり、今に至るのだそうです。

「泰興楼」 世田谷区奥沢6-31-17 03-5706-1014 http://www.taikourou.com/

column/01866

口らーめん 「めん徳二代目 つじ田」 神田御茶ノ水店

tsujita2.jpg昼夜各20食限定だという「二段式辛つけめん」目掛け、淡路町駅から靖国通り沿いの「めん徳二代目 つじ田」へ。降り始めた雨は酷くないけど、時折轟く雷鳴と稲光が凄い。傘の中、店頭の券売機を覗き込むと、ああ、やっぱりもう売り切れのようです。んん、残念。折角なので、「二代目つけめん」をいただくことにしました。カウンターに載っているタンクには、京都「一保堂茶舗」の煎り番茶がサービスされている。「キムカツ」で口にしたものと同じで苦味が口腔を洗い流してくれるので、ラーメン後にはいいかもしれないね。チャーシュー・のり・めんま・味玉子が全部のせになったつけ汁が届き、続いて酢橘ののった麺がやってきます。お作法に従って、まずはそのままいただきます。なかなかイケテた麹町のお店から、よりすんなりと旨い練熟の味になっているよーだ。麺の1/3を食べたところで今度は、酢橘を麺に絞って和えるようによく掻き混ぜてから、つけ汁に浸して啜ってみます。ほほ~、酢橘の澄んだ酸味と柑橘系の清々しい香りが麺から立ち昇ってくる。軽妙な変化が楽しいぞ。さらに食べ進んだところで、これまた京都の黒七味を麺に振り掛けてから啜るようにする。山椒の風味が鼻腔をすっと抜けていく。つけ汁ではなくて、麺に風味を施して変化を楽しむってーのは、アリだね。
ありつけなかった「二段式辛つけめん」とは、魚介風味も豊かな辛いつけ汁でつけめんを味わった後に辛肉味噌の入った熱した石鍋に残りのつゆを入れて、再度熱々でピリ辛の「じゃじゃ麺」としていただけるつー段取りになってるようです。やっぱ開店直後に行かなきゃダメなのかなぁ。

「めん徳二代目 つじ田」 千代田区神田小川町1-4和田ビル 03-5256-3200

column/01865

口南インド料理 「アジャンタ」 麹町本店 ajanta

ajanta.jpg日テレのすぐ隣にある「アジャンタ」に寄ってみました。リニューアルを施したそうですが、ずっとそこにあったように馴染んだカジュアルさで迎えてくれます。ランチメニューのペアカレー「チキンカレーと鶏のひき肉カレー」をナンでいただきました。辛さマーク5つのチキンカレーだけど、意外とほどよい辛さで、旨味もしっかり含んでいる。ちょっと塩っぱいかな。ナンを齧ったら、今川焼きと同じ匂いがする。同系の小麦粉なんだろね。もっとモチっとしてると嬉しいなぁと思いながら、今度は鶏ひき肉の方をスープンで掬って口へ。パラパラとドライなカレーだ。よく見るとこっちにもなにやら色々な香辛料が合わせてある。素朴なお皿だけど、こんなカレーも面白いぞ。日テレ見学ついでの観光客も気軽に立ち寄って、尖がらないインド料理をいただけるという、そんな構えになっているようです。なにより24時間営業のインド料理店なんてそうはないよね。

「アジャンタ」 千代田区二番町3-11ニューテシコビル 03-3264-6955 http://www.ajanta.com/

column/01864

口天ぷら 「楓雅」 fooga

fooga.jpgそれは先日のこと。京橋方面からの通りすがり。その以前タイレストランがあったテナントが天ぷらのお店になっているのが目に留まりました。上品で気取りのない調度が外からも窺えます。いっちょ入ったろ~とドアに進みながら、どれどれと店頭にあった昼メニューを見てやおら立ち止まってしまいました。オヤスクナイ...。躊躇する気持ちに挫かれて一旦回避。この日改めて足を運んだ次第、なのです。
改めて店周りを見ると、最低価格の「かき揚げ天丼」と同価格で「穴子天丼」が表示されていました。白人6人組のいた手前のエリアは洋装とも云えるテーブル席。案内された奥左手のカウンター席は落ち着いた天麩羅店らしき装いになります。銅製ドームが覆う天麩羅鍋を正面にする位置に収まって、「穴子天丼」をお願いしました。木箱にタネを整然と揃えてから衣を溶き、といった所作が手に取るように窺えます。木箱のエビは、そのまま刺身でもいただけそうだ。カウンター下の冷蔵庫から取り出された穴子は一匹の半身が2枚。そのままのサイズで揚げられ、どんぶり上に横たわってやってきました。少し鼻先を近づけると気の利いた美味しい香りがぶわんとしてくる。衣の香ばしさとはまた違う芳しさなんだ。ひとまず一片の穴子天に齧りついてはご飯、そして穴子天を繰り返す。もうちょっとカリッとさせてぎりぎりまで脱水させた感じの穴子の方が好みかなぁ。手前には獅子唐、そしてもうひと品小玉葱のような天ぷらがある。ん、なんだろ、と訊ねると「ひめにんにくという大蒜です、それ以上大きくならない可哀想なヤツなんです」と大将。ははぁ~ん、あの芳香を醸していた真犯人はコイツだ。ちょっとズルイ感じがしないでもないけど、なかなか魅惑的なアクセントになってるね。天ぷら「楓雅」は、かの「稲ぎく」の三代目が興したお店だそうで、なるほど社用も充分に意識したお店の構成で、気軽な町場の天麩羅屋の風情ではない。夜のおまかせともなれば、15,000円也。一方、使用する鍋を専用にし、タネは野菜のみで鰹ブシ、卵も一切使わないという完全ベジタリアンコースなんてのもある。ここへきて始めたという「花天丼」1,500円は、ヘルシーなすし飯の上に色とりどりの具と天ぷらをコンビネーションさせたものだそう。女性向け天ぷら屋のちらし、という感じかな。伝統に加え、健康と新しさもモチーフにしているようです。
あれ?そうすると近くの「小野」の主人とはどういう間柄になるのでしょうか。


「楓雅」 中央区八丁堀3-14-2 東八重洲シティービル1F 03-3523-8520 [08年12月閉店]

column/01863

口九州らあめん「いち」で いちらあめんとお疲れのおばちゃん

ichi.jpg甲州街道から芦花公園駅方向へと分け入ると途端に静かな街並みになる。
駅前周辺も寂しいくらいに静かだ。
そんな通りの一角にあるのが「いち」です。
アルミのガラス戸をガラガラっと開けてカウンターがL字に巡る店内へ。
「………」。
「いらっしゃい!」ではないらしい…。
ぽつんとひとつ空いていた丸椅子へ収まってみます。

おばちゃんはせっせせっせと厨房の中を動き回っている。ん~、せわしそうだ。
「お願いしま~す」。やっとコッチを見てくれました。


「いちらあめん、にねぎ、たまご、のりでお願いします」。
すると「あ~、ねぎ終わっちゃったのよ~」とおばちゃん。
「あ、じゃ、いいです」。
なきゃ仕方ないもんねと思いながらふと厨房の真中に目をやると…、あるじゃん、ねぎ。
しかも長ねぎと万能ねぎがオソロイで。
つまり、切ったねぎ、はないってこと?ううむ。ま、いっか。


お湯を回して温めたドンブリに白い粉をいれ、柄杓でスープを注ぐ。
麺揚げに麺を解して入れてしばらく…、って、え、ほんの10秒にも満たないうちに湯切りしているぞ。
いくら細麺とはいえ、所謂”粉おとし”とか”はりがね”的湯掻きなんじゃないかとぼんやり考えているところへドンブリが届きました。
あれ?のり、入ってない。うう、ま、いっか。

どうやらおばちゃん、今日一日目の回るような忙しさだったらしい。
チョー地元密着のお店らしく、来る客来る客が色んな世間話をしてきてそんな応対だけでも大変らしい。
客としてやってきた近所のオバチャンは、「手伝ってあげるわよ、洗い物しかできないけど」と云って厨房に入り込んで早速ドンブリなんかを洗い始めたりしている。みんな常連さんなんだね~。


で、肝心のらあめん。
一見濃厚に思えますが、ほどよくサラリとしていてかつコクは充分。ichi01.jpg博多中洲は春吉橋のたもとの屋台で食べたような、ちょっと油断すると脂の膜が厚く張るようなことはないです。
短い湯掻きの麺もいい具合の固さ。

おばちゃん旨いじゃんということで、替玉をお願いする。
が、しばらく別のことをしているおばちゃん。
あれ?忘れてる?あ、気がついた気がついた。良かった~(笑)。
お疲れなんですね。ほどほどに頑張ってくださいね。


「いち」 世田谷区南烏山3-24-7 [閉店]

column/01862

口支那そば 「八雲」

yakumo2.jpg目黒銀座商店街から大橋に移転していた「八雲」にお邪魔です。目黒川あたりで高架とともに山手通りがY字に分かれるあたりのビル2階。知らなきゃ決して上がって行こうとは思えない造りに、なんで移転したのかなぁと思いながら外部階段を登る。入口ドアも店内を覗けない、閉じた造りのものだ。ドアを開けると一転してゆったりとした空間が広がります。左手には空席待ちエリアを思しきスペースがある。券売機でチケットを買い込んで、コの字カウンターの中央へ。磨かれ、整頓された厨房が気持ちいい。オーダーは、「特製わんたん麺 白だし」に「煮玉子」。以前はたしか、醤油スープ一辺倒だったような気がしたので、白だしで、となりました。綺麗に澄んだスープを啜る。あ~、白だしであっても「たんたん亭」の記憶にダイレクトに繋がる独特の味わいだ。カタ茹での細麺との相性もいい。エビにまでしっかり塩を利かせたわんたん。肉わんたんもだらしなく煮崩れてしまうことなく、ずっとそのフォルムを維持している。といって噛めば、にゅるると食感する。以前感じた全体に塩がキツイ感じはなく、さっぱりコク味に仕上がっている。うん、”白だし”も悪くない。

「八雲」 目黒区大橋1-7-2オリエンタル青葉台2F 03-3476-2708

column/01861

口細打うどん 「竹や」

takeya.jpg聖橋を渡り、東京医科歯科大の脇から本郷通りを渡ったところにある"細打ち"うどんのお店です。奥へと広く、そこそこのキャパを抱えています。8人掛けになっているテーブルに案内され、目当ての「カレーうどん」に「炊込御飯」を添えて、とオーダー。ふう、とひと息ついて周囲を見回すと、壁に「エビ天カレーうどん」なんて貼り紙があるじゃないですか。慌ててオバチャンに手を揚げてオーダー変更できるか厨房に訊いてもらう。「だいじょうぶですよ~」。よかったよかった(笑)。届いたドンブリには、そのエビ天が5つ。ひとまずスープを啜ってみる。サラリとして小麦粉トロトロの所謂そば屋のカレーではなく、クリーミーでもあるけれど「古奈屋」のそれとも明らかに違う。ほとんど辛みはないに等しくて、出汁の甘さをスパイスの香りが包んでいる感じ。麺はというと、ほんのちょっと太目の稲庭という印象で、にゅるんとした口当たりだ。ゆるりとして、なんか悪くないね、こういうカレーうどんも。エビの身もぷりん、とまではいかないけれど、いいアクセントになっている。そして、ひとしきり麺を啜ったあとにドンブリに残ったカレー汁を覗き込んで、愚行だよなぁと一瞬躊躇するも、結局やってしまいました。白めしならぬ炊込御飯をドンブリにぶち込んでレンゲで掬って貪るのです。なんかドンブリの底の底まで堪能するように、またやっちまった。「鴨汁冷やしうどん」や「あさりうどん」なんかも旨そうです。

「竹や」 文京区湯島1-9-15 茶洲ビル1F 03-5684-0159

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