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四川担担麺「阿吽」で 担担麺基本形すぐさま飛ぶ連想は小洞天
湯島駅から地上へ。
湯島中坂下という交差点に佇むと、「気功マッサージ」の看板の向こうに、「四川担担麺」という文字が見つかる。
ここが「阿吽」だぁと木枠のドアを入ろうとすると、そのドアが動かない。
あれ?っと思って、「自動ドア」と表示してあるところをよく見ると、「自分で動かすドアです」と小さな文字が補っている。
バラエティショップにでも売っていそうなプレートだけど、それを客商売の店先に貼るってのは、どういう意図なのだろうね。
「舐めてんのか、あん?」みたいな反応するヤツもいれば、「はは~、そうきたか~」と思うヒトもいるかもしれない。
もしや、物事の常識に囚われていませんか?とか、もっと注視してみると世の中いろいろ見えてくるものがありませんか?なんて問いかけを暗にしているのかも!なんて一瞬考えたけど、そんなの考え過ぎで、デメリットはあってもメリットはない。
シャレとしても、TPOをはき違えていると思うので、早急に対処願いたいところ(なんてね)。
券売機で買い求めたのは、基本形の「担担麺」。
辛さはデフォルトの、唐辛子マーク3つでいっときます。
磨き込まれたカウンターで待っていると、紙ナプキンをくれる。
この店主はどうして、俺がいっつもシャツに滴を飛ばしてしまうオコチャマだってことを知っているのだ!と怪訝な気持ちになるも、廻りを見回せば、みなさんに渡しているのが判る。
バレちゃいなかった…、と安心して素直に首に巻く。
そこへどんぶりがやってくる。辛味を連想させるラー油が廻し掛けられ、中央に挽肉や小海老のトッピング。
その真ん中をエイっと崩しようにレンゲを使ってから、スープを啜る。
擂り胡麻のクリーミーさが素直な魅力で、どちらかと云うと風味を添える程度の柔らかい辛さが交叉する。コク味にスープの旨味が下支えしていて悪くない。
ナプキンのお陰で、必要以上に勢いをつけてズズズーと啜り上げる麺。
連想はすぐさまいつもの「小洞天」に飛んで、このスープであればこの麺ではなくて、あのちょっとパサっとした細麺の方が合うことに思い至る。合うというか、好みだというか。
他所のお店で、その佳さに気づくなんて面白いなぁと思いながら、待てよ、ならばこの胡麻ペーストスープのクリアなコクは「小洞天」のものより深みがあるぞと思ったり。なにをグルグル考えているのでしょうね、ワタシ(笑)。
担担麺の専門店「阿吽」。さて次回は、基本形の辛さ増しでいくか、「黒胡麻」でいくか、それとも本筋「つゆ無し」に挑むか。
「つけ麺」や「翡翠」と呼ぶクロレラを練り込んだ麺の用意もあるようです。
口関連記事:中国料理「小洞天」日本橋本店で いつもの麺セット(03年10月)
「阿吽」 文京区湯島3-25-11 03-3835-1796 [Map]