考えもなく大阪から和歌山へと移動する。
ふと、丁度ひる時を和歌山で過ごす状況に気が付いて、これはラーメンだと突如として慌てるも既にお邪魔した「井出商店」以外アテがない。
困った時の神頼み。
ラーメン界の地獄耳御大に失礼ながら助言をいただく。
いくつか授かった候補から足を向けたのが裏通りに何気に佇む「山為食堂」です。
駐車スペースのためにセットバックしていて、気づかずに通り過ぎてしまいそう。
ただ、山形に為と群青地を染め抜いた暖簾はキリッとしています。
お品書き
は、「しのだ」「けいらん」といったうどんに始まって、後半の3行に「中華そば」がある。
ゴハンものもあるようで、そうか、中華そば店ではなくて、食堂なんだと認識を改める。夕方5時まで営業の、ね。
素直に「中華そば」、それにライスを添えてもらいます。
ちゃきちゃきっとした姐さんが箸を横に渡したどんぶりと茶碗を運んでくれました。
見た目は、和歌山ラーメンにイメージする通りのとろんと濃厚そうなスープ。
薄切りした蒲鉾の縁のピンクがラブリーであります(笑)。
おぉ。掬い上げた麺は意外と太め。
臭みのない、不思議なくらいあっさりとした乳化スープにしっとり馴染む麺がぐいぐい啜れて、
やばい。
そして、動物系の匂いが苦手なレディでも、ここの中華そばなら大丈夫かもと思ってしまう。
毎日食べれる和歌山ラーメン。そんな代名詞が掲げられそうです。
食べ終えるところでどんぶりの底にたっぷりと粉が残って、ちょっとびっくり。
魚粉かなぁと口に含むも、およそ無味。もしかしたら豚骨の欠片、粉なのかもしれないな。
他のテーブルでちら見した「からみそメン」も旨そうだなぁと思いつつお店を後にして、はっと気がついて携帯を取り出した。
そっか、「i-modeとらさん」の「ラーメンバンク」を辿れば、和歌山の情報も得られたのですね。
口関連記事:
中華そば 「井出商店」 で雑味なき豚骨スープに細麺中華そば(07年09月)
「山為食堂」 和歌山市福町12 073-422-9113
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