もつ焼「小林」

kobayashi.jpg番組中で石ちゃんが見せた、クツクツと煮えたもつの鍋の湯気の向こう側の「まいう~」の笑顔。その満面笑顔が脳裏に焼き付いて以来、お邪魔する機会を窺っていました。尾竹橋通りが荒川線と交差するあたりから裏道に入り込む。「もつ焼」と白抜かれた紺の暖簾が目印です。満席の不安を抱えたまま店内を覗き込むと、もつ鍋を囲む奥の席は埋まっているものの手前はガランと空いている。早速丸椅子に座り込みます。まずはひと皿5本の「串し煮込み」。クニクニとした食感のもつが衒いなく旨い。煮込み過ぎてベタつくような様子はない。「大根スライス」「トマト」「マカロニサラダ」あたりの酒肴をはさんで、かしら、はつ、しろ、たん、れば、5本ひと皿の「もつ焼」を。今や珍しくなくなっているホルモン系なので、ま、こんなもんかなぁと云いながら塩焼きバージョンも注文んでみたりする。あらかじめ梅肉を溶いてくれちゃうお湯割りに妙な味がしたので、後半はウーロンハイで。にんにくを利かせた「ガツ刺し」に「煮玉子」「お新香」をお願いしたら、ほとんどのメニューを制覇したことになった。これはそういう流れかと、「ラーメン」で〆に入る。築地「井上」ばりの味の素ラーメンという印象の一杯は、端から胡椒を入れるのだけは勘弁してほしいところ。ん~、柔和な面持ちの大将には申し訳ないけれど、期待して行くとちょっぴり肩透かしをくらったような心持ちになるかもしれないな。 「小林」 荒川区町屋2-8-16 03-3892-5447
column/01744