とんかつ 「とん金」で 大蒜チップぎしぎしの芳しきロースカツ

tonkin.jpg大崎にいた時以来なので、 随分ご無沙汰になっちゃった「とん金」です。 山手通りに建つ、 城南信金本店の裏手といえば分かりやすいでしょうか。 ひっそりとした脇道の右手に黄色いテントが見えたら、 それが「とん金」。 夜に来るのは初めてです。
なかなかの賑わいの店内は、皆さんとんかつ食べに来てるってよりはどっちかっていうと呑みモード。壁に酒肴になりそうなメニューが並んでいるのもなんだか納得です。 テレビを左上に眺めながら、カウンターへ。 さて、どれにしようかなとメニューを捲る。 並びに座ってるでっぷりがっしりした兄ちゃんが食べてる、生姜焼きとメンチらしきお皿も気になるし、デフォルトな「ロースカツ」で攻めてみたい気もするし、いっそカレーに走ってしまおうかとも思う。 ところが自分でも可笑しいのだけれど、メニューの上の“ニンニク”という文字から目線が外せなくなってしまった。 そんなタイミングで「お決まりですか?」と訊かれたものだから、なんか冒険な気がして仕方ないのに、ソレをお願いしてみることに。 長年の揚げ油がぼってりと黒く周囲を太らせた鍋からソレが引き上げられ、大胆に包丁をいれる。 「お待ちどうさまです~」。 何気にしっかり盛りのご飯に、大椀の味噌汁。 tonkin01.jpgそーだー味噌汁も大きかったンだっけなぁ、 と思いながら受け取るお皿に載るソレは、 「ニンニクロースカツ」。
あっちゃー! 切れ目から覗く断面には、想像を超える量のニンニクチップがギシギシと音がしそうな勢いで挟まってるでないの。tonkin02.jpgダ、ダイジョウブか、こんなん食べて(笑)? なにもつけないまま右端の一片を箸で掴み、意を決してエイっと齧る。 途端に大蒜の強い風味と辛味が襲い、それを追い駆けるように衣と肉の味がする。 おー、このニンニク、ほとんど生だね。おろしたてのニンニクを口にすることはあっても、生のスライスを食べることってそうないもんなぁ。
でも食べ進むにつれ、なんだかクセになりそうな、いやいやそうでもなさそうな(笑)。 たっぷり挟んでのこその「ニンニクロースカツ」の醍醐味かとは思うけど、 tonkin03.jpgニンニクメインのカツになっちゃってるので、ニンニクの量をこの半分くらいにしてもらえると、肉をぐいっと引き立てる感じになるンじゃないかと思うのだけど、どうだろう。 うー、満腹ぅ。そして早くもニンニクの匂いを発していそうな気になってきた。 このまま息をしないで帰らなければ(笑)。
地元の人気店「とん金」。tonkin04.jpg性懲りもなく、今度はニンニクの効いたソースでいただくポークソテーの「ポリネシアン定食」に果敢に挑みたいと思います。
「とん金」 品川区西五反田7-5-4長塚ビル1F 03-3493-0340
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