「肉のまえかわ」を後にして、
情緒たっぷりディープゾーンの東小路を通り抜け、
JRの線路方向へ。
“大衆酒場”と記された赤い看板を目印にさらに細い路地
へ折れ込んで、
古びたスイング扉の”押す”を押す。
軋む階段
を上って「大山酒場」の二階へ闖入です。
シミに染まり、経年に凸凹した天井を見上げながら再びビールで乾杯だ。
早速貰ったにこみ」は、先日の「河本」の「煮込み」に似た風情で、
内側のコラーゲン的ふるふるが、旨い。
気合いの入った現役のコインボックス
を眺めながら、「ハムエッグス」「ニラ玉」をいただく。
この何の変哲もないところが、店内の昭和の匂いに呼応して和んでしまう。
冷やした「連山」をお願いすると、
懐かしいコカ・コーラの冷蔵庫から大徳利を取り出して注いでくれます。
オムレツが7種類もあるねと、その中から「しらすオムレツ」を。
プレーンな中にしらすがたっぷし。
これまた和む酒肴でありますな。
緑青の浮いた湯煎のお燗器や懐かしのサントリーオールドのダルマボトル。
往時を知らなくても味わえる懐かしい空気とセピアの色合い。
入れ替わり立ち替わり呑兵衛たちがやって来る「大山酒場」。
訊けば、創業44年になるのだそう。
ずっとこのままここにあって欲しい。そんな気持ちを抱かせます。
今宵のご同席は、「肉のまえかわ」に引き続き、
「くにろく 東京たべある記」のくにさんと
「ゆきむらな食生活とか」のゆきむらさんでした。
口関連記事:
やきとり 「肉のまえかわ」(同日記事)
居酒屋 「河本」(07年08月)
「大山酒場」
品川区東大井5-2-13
[Map] 03-3474-4749 [09/03月閉店]
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