みやざき地頭鶏「豆竜」で チキンタルタル南蛮じとっこ炭火焼き

mameryu.jpg定期的に次々とテナントが入れ替わる場所というのもあるもので。 確かその前は、「うり坊」だったところが変わってしまっているなぁと眺めたのも随分前のことになりました。 今のお店は、みやざき地頭鶏「豆竜」。 ランチでも美味しい鶏をいただけるのかな。
「豆竜」ランチmameryu01.jpgは、全8種類。鶏モノに加え、豚モノのメニューもいくつか混在しています。 mameryu02.jpg メニュー筆頭で、なぜだか「一番人気?!」と疑問形が添えられた「チキンタルタル南蛮定食」をお願いしました。 衣サクサクとした唐揚げに、たっぷりのタルタルソースがかけられていて、タルタル好きには、それはちょっとズルいじゃん、の仕立て。mameryu03.jpgジューシーな鶏の身とタルタルの玉子風味がいい具合に共鳴して、ソソるご飯のおかずに昇華する。 mameryu04.jpgmameryu05.jpg トンカツをタルタルソースでと思うとちょっと違う気もしてくるけど、チキンカツにはなんら違和感がないのは何故でしょうね。 日を改めて、暑い昼。 暑いのに選んだのは、「じとっこ炭火焼鉄板定食」。 カウンターから硝子で仕切られた厨房を眺めて、へー、炭火の上で転がすように焼くのだなぁと思った瞬間、天井にまで達する火柱が上がった。 俗に云う、ファイヤー!ですね(笑)。 そうして焼き上がった「じとっこ」が、焼けてアチチな鉄鍋に載せられてやってくるという寸法です。 炭火で炙ったせいか、鶏の表面が黒く染まっています。mameryu06.jpg一応フーフーしてから齧りついたものの、さすが地鶏の身の締まり。 噛み切ろうとハグハグした瞬間に、案の定見事に上顎を火傷することに(泣)。 mameryu07.jpgmameryu08.jpg 柚子胡椒かなんかのっけつつ、齧り噛み切るじとっこは、噛むほどに滋味が滲んでくるのだけれど、いかんせん硬いなぁ。 そのあたりは、裏腹なものなのでしょうね。 mameryu09.jpgみやざき地頭鶏、地鶏・地酒の専門店を謳う「豆竜」。 ただ、みやざき料理の店という訳でもなくって、 例えば岩手県産「岩中豚」のメニューもある。 提灯にあるように、「炭火焼居酒屋」と呼ぶのが正答なのかもしれません。 「豆竜」八丁堀店 中央区八丁堀1-5-2 はごろもビル1F [Map] 03-5541-9944
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KHEEMA CURRY「LION SHARE」でドライキーマとチキンカリー

lionshare.jpg代々木駅西口から西参道へ向けて下る道。 にぼしラーメンの名が廃る、そんな印象が残る「たけにぼ」を過ぎて、その先の小田急のガードを潜れば、そうそう、ローマピッツァが旨い店「IL PENTITO」だ。 でも今夜の目的地はそこじゃない。 そのちょっと手前にあるカレーハウス「ライオン・シェア」を今宵の止まり木に。
夜のカフェ風に照度を落とした店内は、白い壁と木の温もりで構成したお洒落感。 奥のテーブルに案内いただいて、ギネスをお願いしてからMENUを眺めます。lionshare01.jpg lionshare02.jpgおつまみにと添えてもらった「酢たまご」は、ラーメン店の必需品”煮玉子”ではなくて、”酢”玉子。 ま、そうは云っても、姿は半切した半熟煮玉子なのだけど、その名の通り酸味が利いていて、あっさりとさせつつも玉子のコクの旨さを浮き彫りにするようで、なんとも不思議な美味しさ。 お代わりしようかと思っちゃったもん(笑)。 謂わば、「ライオン・シェア」のスペシャリテの「ドライキーマカリー」を、「ドライキーマカリーのレタス包み」でいただいてみちゃおうという気分になりました。 lionshare03.jpglionshare04.jpg 大きなお皿に、キーマを収めたボウルと刻んだトマトやアチャール(ピクルスの一種)が載り、サニーレタスがこんもりと盛られてきました。 針生姜とキーマ、トマトにアチャールを纏めるようにレタスの真ん中にのっけて、あとは極力零れ落ちないように包んで、そのままぱくり。lionshare05.jpgまさにパラパラとしたキーマは、パラパラしつつもしっとりと旨味をそこへ凝縮させたような食べ口で、レタスのシャッキリともいいコンビ。 いいね、いいね。 他にも、「きゅうりのナンプラー漬け」とか「カリフラワーのスパイス炒め」とか「キーマチーズサモサ」とか、何気にセンスを窺わせるサイドメニューが揃っています。 と、そこへ、辛口とあるのでダイジョブカナ?と自問しながら(笑)お願いしていた「ほうれんそうとチキンのカリー」がやってきた。lionshare06.jpg スープカレーよろしく、カリーの入った鉄鍋的黒い器とライスを盛った白いお皿。 ライスは、三分つきの玄米だという。 カリーの中のチキンを解し、骨を外し、ライスをスプーンで掬ってカリーの海に浸す。 ん?お?おお!やっぱりなかなかにホット~であります(笑)。 玄米のパラパラ加減がいい具合にその辛さを軽くしてくれている。 ああ、でも、旨いねー。 流れる汗や洟水に襲われるのはいつものこと(笑)なので、汗を拭い、鼻を抑えつつ、一心不乱に食べ進む。lionshare07.jpgチキンの身が甘いほどに感じられ、ハフハフ。 くたっとたっぷりカリーを含んだ菠薐草がまた、しどけなく。 おー、いいーねー(笑)。 ちょっとハヒハヒになっちゃった口の中を宥めようと「自家製チャイアイス」を貰ったら、これがまた泣かせる美味しさ。lionshare08.jpgチャイのあの、カルダモンかシナモンかの香りが舐めるほどに深~く広がって、はぁ♪ってな感じなんだ(笑)。 lionshare09.jpg 西参道近くで、円いサインにライオンのイラストが見つかったら、 それが「LION SHARE」。lionshare10.jpg松本のシュプラ(山猫軒)というカレー屋の虜になったことがことの起こり、とWebサイトにある。 店名の「LION SHARE」は、イソップ物語に由来するLion’s Share(最大の分け前、旨い汁)からきているのかな、それとも別の意味があるのかな。 時季になったら、「牡蠣カレー」で「カキタベ!」しなくっちゃ、だ。 口関連記事:PIZZERIA ROMANA「IL PENTITO」で自慢薪窯唸るピッツア(05年04月) 「LION SHARE」 渋谷区代々木3-1-7 [Map] 03-3320-9020 http://www.lionshare.jp/
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琉球料理「古都首里」でミヌダルドゥルワカシーイカ墨ジューシー

kotoshuri.jpg定番的に、都内各所に見つかるようになっている沖縄料理のお店たち。
そんな中の一軒が、三軒茶屋にもあると知ってやってきました。
茶沢通りを北上してしばらく行ったビル地階。
階段の手前に臙脂の暖簾を掲げているのが、琉球料理「古都首里」です。
漆の朱色とともに守礼門から正殿への首里城の景色が一瞬浮かび、宮廷料理もいただけちゃったらいいのにな、なんて期待交じりに階段を辿ります。

店内の雰囲気は、つまりは居酒屋調。
でも、雑然とした印象はなく、いろいろなところで細かく気を使っているのが窺えて、居心地は悪くなさそう。
案内されたテーブルに座れば、卓上に「めんそーれ!」とウェルカム・カード。
沖縄料理は「ぬちぐすい(命の薬)」です、という常套句をさりげなくメッセージしてくれています。

kotoshuri02.jpgまずはやっぱり、オリオンで乾杯を。
早いところで、基本形塩味の「島らっきょ」。
あ、らっきょが苦手でもコレは大丈夫だったりするンだ、よかったよかった。
そう云いいながらシャクっと齧っては、ふたたびオリオンをくぴくぴ。

お品書きのページを捲ったら、お、「宮廷料理」と括った八品があるじゃありませんか。
少量ずつを盛り付けた「おためし五品盛り」から、昆布の炒め物「クーブイリチー」、豚肉を猪に見立てた汁物「イナムドゥチ」、そして炊き込みご飯の「ジューシーセット」まで。kotoshuri03.jpgありそでなさそな「田芋の唐揚げ」は、琉球版大学芋のような表情もみせるけど、ホッコリ具合と甘さが歯切れの良い軽さだ。

そして、琉球料理店「山本彩香」で強く印象に残って以来、これを見つけたら注文まずにはいられない「ドゥルワカシー」。
めくるめく琉球料理の本懐を教えてくれた「山本彩香」は、この8月一杯で閉めてしまうと聞く。
ああ、なんとも寂しいけれど、残念だけれど。
「ドゥルワカシー」は、唐揚げと同じ、田芋(ターンム)の練り物というか和え物というか。kotoshuri04.jpgカステラかまぼこ(ここでは玉子かまぼこ)、や豚肉や椎茸を潰した田芋で練り上げた素朴なお品。
石垣で出会った、八重山膳符「こっかーら」のそれも、郷土料理「華穂」のそれも、「辺銀食堂」の「ターンムワカシー」もそれぞれに違っていたことに思い至ります。

kotoshuri05.jpg泡盛は、今帰仁酒造の「美しき古都」からヘリオス酒造の「琉球美人」へと呑み進みます。
定番「ラフテー」と一緒に届いたのが、そう、同じ豚さん料理「ミヌダル」。
豚ロースに黒胡麻のペーストで衣に捲いた粋なヤツ。kotoshuri06.jpgパサつき感があって、仕上げの精度は「山本彩香」の「ミヌダル」にやや劣る気もするし、形状も違うけど、頑張ってる感じもして、いいな。

kotoshuri07.jpgここでグラスを宮古・宮の華酒造の「華翁 古酒」に代えて、ひと味違う定番系「味噌味ゴーヤーチャンプルー」。
うん、こふいふ仕立ても悪くないゾ。

こうなりゃ、最初から気になっていたこれで仕上げてしまおうと、「イカ墨ジューシー」。kotoshuri08.jpgあおり烏賊のイカ墨で炊いた軽くもコクのある雑炊だ。
結構満ちていたお腹に意外や、するんと入ってしまうのです。

宮廷料理さえも気軽に手軽に供してくれる、琉球料理「古都首里」。
沖縄中部出身だというホールスタッフの、朗らかさと毛深さに和んだりもして。
お土産にころんと丸いサーターアンダギー用意してくれている、そんな心意気もぷち嬉しいのです。

「古都首里」
世田谷区太子堂2-24-6 ドミー三軒茶屋B1F [Map] 03-5431-3275
http://kotoshuri.com/

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パスタ「AMBER」で ナイフ手に喰らうお好み焼き的ピカタ風スパ

amber.jpgこれまたお久し振りに、八丁堀古参喫茶店のひとつ「アンバー」でランチ。 スタンド看板にもファサードのテントにも、カラオケパブと謳ってあって、夜にはそんな雰囲気の店へと変貌する模様。 オバチャンとオッチャンが迎えるやや暗がりの店内には、その残滓とも思える空気が漂っています。 煙草販売コーナーのすぐ裏手のテーブルに落ち着いて、なんだっけと、かつての定番メニューamber01.jpgを探します。
そうそう、「ピカタ風スパゲティ」。 お好み焼き風、と補足されている創作スパを食べに、何度も足を運んだことを思い出します。 知らないヒトは届いたお皿を見て、え?なに?とちょっとヒクかもしれませんが、 これが「AMBER」の「ピカタ風」。amber02.jpgどろどろとしたトマト系のソースがたっぷりと全面にかけられていて、およそ麺すら見えない。 amber03.jpgそして、何故にナイフが添えられているのかというと、このパスタ。 ナイフで切っては食べ、切っては喰らうという、不思議タイプのパスタなのだ。 久々にどれどれとナイフを入れると、思い出に違わぬ断面をみせる。amber04.jpgお好み焼き風と謳うのは、玉子主体の生地で麺を和え、包んで、それをそのまま焼いてしまうから。 そうは云っても、麺を生地にのっける広島焼き風お好み焼きとは随分と違う訳でして、云い得て妙のピカタ風、なんだけどね(笑)。 その、お好み焼き風な生地にぎっしり麺のつまった香ばしき塊に、かかったソースがまた面白い。 トマトの酸味もやや遠くに感じさせるものの、基調はどろっとクリーミー。 その、生地に負けない量感がジャンクな嗜好を喜ばすのですねー。 うー、喰った喰った(笑)。 「アンバー」のメニューには、赤文字リコメンドの品が他にもあって、 店の名を冠しているのが「アンバー風スパゲティ」。 なんだっけ?と説明を読むと、「お醤油としょうが風味」とある。 そうか、Gingerなスパゲティかとニヤつきながらお願いすると、これがなんともシンプルなお皿。amber05.jpg所々に玉葱、ピーマン、ベーコンの欠片が覗くものの、あとは一本調子で生姜風味醤油味で黙々と啜る感じのパスタであります。 この具材がありなら、そのままケチャップ仕立てにする方向でと考えるに、当然「ナポリタン」もあるよねとメニューの上に目線を行き来させるものの、見つからない。 「あら?できるわよ」なんて応えを期待しつつ、オバチャンに「ナポリタン、できません?」と訊くと、 ちょっと意外そうな困った顔をして、 「ナポリタンはやってないのよねー、アラビアータならあるのよー」と仰る。 amber06.jpgいや、そーじゃないんだけどなぁー。 このメニュー構成には、ナポリタンがないと画竜点睛を欠くってなもん(笑)だけど、どうしてなんだろうなどと考えながら、「アラビアータ」を啜るのでありました。 10年一日の如く変わらない、そんな気にさせる八丁堀「アンバー」。amber07.jpgこれからもきっと、思い出したように「ピカタスパ」をいただきに寄ると思います。 今度は、”琥珀”と店の名をつけたその意味合いを訊いてみようかな。 口関連記事:COFFEE SHOP「AMBER」で スパゲッティーピカタ風他知らぬお皿(03年03月) 「AMBER」 中央区八丁堀2-19-10 [Map] 03-3553-3930
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遊食好房「がぶ」で 艶かしきがぶ丼と骨まで齧るひな鶏のがぶ

gabu.jpg武蔵小山を南北に貫く26号線通り。 駅から北へ進む道沿いにも、ぽつぽつと飲食店が並んでいます。 その中の一軒が、遊食好房「がぶ」。 暗がりの外観に匂わす雰囲気は、どことなく常連が犇めき集うような、そんな敷居の高さをふと思わせます。 エイっとドアを押し開けると、カウンターにはスキンヘッドのお兄ぃさん。 むむむ?っと一瞬思います(笑)が、ご安心ください、大将はそんなに怖いヒトではなさそうです。
「がぶ」のお品書きの筆頭にあるのが、がぶのおすすめ、「がぶ丼」。 たたき風レアの牛ステーキ、と注釈がされています。 右の学生風も左手の若サラリーマン風も、ふたりともが喰らっているどんぶりがどうやらその「ガブ丼」らしい。 その思わず目を瞠る光景に、「ボ、ボクもがぶ丼を、肉1.5倍で!」と宣言していました(笑)。 「お待ちどーさまですー」。gabu01.jpgどんぶりを受け取ってやっぱり、やってくれてるなぁーとしばしそのどんぶりを眺める。 なははははー。 褐色の縁取りで囲んだレアな赤みが艶かしく、その肉片がどんぶりを埋め尽くし、溢れているンだ。 gabu02.jpggabu03.jpg ホテルの立食かなんかで出されるローストビーフに飛びついて、パサパサに辟易し、噛むに噛めず飲み込むに飲み込めない思いをすることがあるけれど、「がぶ丼」の肉片はそんなヤツとは違って、香り高くも加減よくしっとりとしたレアで、食べ口の歯切れいい。 あっさりめのタレが軽めに利いていて、テンポよく、わしわしと喰らうのが叶う、そんなどんぶりだ。 微かに抱いていた、後半飽きがくるのではという危惧は、ただの杞憂でありました。 gabu04.jpg あ、どんぶりの横っ面には、あはは、「なか卯」の刻印があるね(笑)。
そして、「がぶ」の品書きgabu05.jpgには、「がぶ丼」以外にも気になるところ、あれこれ。 ということで、改めて武蔵小山に寄り道します。 gabu06.jpg 「自家製アンチョビ」でワインを舐めながら、眺めるメニュー。 すると、牛肉の「がぶ」ではなく、鶏肉の「がぶ」もある。 早速オーダーしたのが、「ひな鶏のがぶ1/2」です。 奥の厨房から聞こえる囁くような揚げ音を耳にしながら待っていると、「骨まで食べちゃってくださーい」と当のお皿が届きました。gabu07.jpgおおお、半切した雛鶏をじっくりと唐揚げしてくれたものに檸檬と塩が添えてある。 慌てて齧り付くと、なはは、上顎をちょっと火傷する。 改めて、ふーふーしてから塩を振り、ふたたびガブっと齧りつく。 gabu08.jpggabu09.jpg 鶏の滋味を真っ向から味わう醍醐味があって、いい。 多少は気になるだろうと思われた骨は、まったくといっていいほどにぱりぽりとそのまま食べれてしまって、それは面白いほどに。 それでいて油っこくないというあたりも、感心どころであります。 gabu10.jpg仕上げにといただいた「ツブ貝のガールックピラフ」は、コリコリしたツブ貝の食感がアクセント。 でもこれはちょっと油が多かった。 やっぱり仕上げは、黒板メニュー、「がぶ鶏飯」だったかなぁ(笑)。 きっと旨いもんの勘所を本能的に心得ている、そんな気もする食いしん坊な大将の店、「がぶ」。gabu11.jpg今度は、「たこのカルパッチョ」でワインを舐めて「ポーク生姜焼」から「がぶ鶏飯」へと至る、そんな流れで愉しみたいな。 「がぶ」 目黒区目黒本町3-7-9 [Map] 03-5722-1766
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