ginentei60.jpg銀座周辺を巡る旅
around the Ginza

maru60.jpg八丁堀界隈の日常
Hacchobori vicinity

takahashi_tsukiji60.jpg築地情緒そして月島
Tsukiji,Tsukishima

yoshinozushi60.jpg東京日本橋界隈の徘徊
around Tokyo,Nihonbashi

imahan60.jpgとある人形町風情
Ningyocho

azuma60.jpgオヤジ新橋外堀通り
that's Shinbashi

rikkon60.jpg広尾から六本木から霞町
Hiroo between Roppongi

partenope60.jpg渋谷恵比寿中目エリア
Ebisu.Shibuya,Nakame.

legrottaceleste60.jpg青山赤坂うらおもて
Aoyama.Akasaka

inochinomizu60.jpg麻布プラチナ漫ろ歩き
Azabu.Shirokane

gingyo60.jpg身近洒落まち自由が丘
Jiyugaoka

derauchi60.jpg東急ローカルまいど
my lines Tokyu

nichinan60.jpg五反田品川大井町
Gotanda to Ohimachi

watetsu60.jpg大森蒲田川崎ライン
Ohmori to Kawasaki

norge60.jpg横浜おのぼりさん
all Yokohama

namikiyabu60.jpg浅草で道草
the Asakusa

daiki60.jpgアキバ上野湯島ゾーン
Akiba,Ueno.Yushima

kagiya60.jpgディープ荒川台東区
deep Arakawa,Taito

inonaka60.jpg深川両国河むこう
Fukagawa,Ryogoku

imoya60.jpg神田神保町靖国通り
Kanda,Jinbocho

cork60.jpg四谷神楽坂お堀沿い
Yotuya,Kagurazaka

ilpentito60.jpg代々木新宿馬場あたり
Yoyogi to BabaWaseda

aoba60.jpg西行き中央線方面
Chuo-Line

musashiya60.jpg東武三田線板橋区
Itabashi-ku

ushiwaka60.jpg豊島文京いけぶくろ
Toshima,Bunkyo,Bukuro

oaks60.jpg所沢じもちぃ西武線
Seibu-line,Tokorozawa

inari60.jpg沿線巡る小田急京王
Odakyu,Keio

ohshimaya60.jpgぐるっと関東ちょいと伊豆
Kanto area,Izu

enboca60.jpg軽井沢から甲信越
Karuizawa,Koshinetsu

yamamotoya60.jpg濃いぃぞ名古屋
Nagoyanagoya

yamamoto60.jpgなにわ大阪キタミナミ
naniwa Osaka

kiyamachi_samboa60.jpgはんなり京町修学旅行
The Kyoto

2298_60.jpg旅は陸奥国出羽国
Aomori,Mutsu&Dewa

2298_60.jpg南の島の楽園たち
Paradise Islands

2298_60.jpg独墺伊仏欧州諸国への旅
Trip to Europe


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ただいま鋭意、旧サイトより記事移築中です。
2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


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2010年5月アーカイブ

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口とんかつ「燕楽」で 肉厚平牧三元豚ロースかつとぴっかぴか

enraku.jpg池上本門寺をお参りする度に、そうだそうだと思い出すお店が数軒あります。
一軒が蕎麦の「蓮月庵」であり、その斜向かいの甘味処「あらい」。
未だ訪問叶わないバー「自由雲」。
そして、昼に夜にとお寄りしている、
とんかつ「燕楽」もその内の一軒だ。


「燕楽」の間口は、丁度二間ほど。
がらがらと引き戸を開けると、すぐにカウンターがあって、先客さんたちの背後をカニ歩きで奥へと進みます。

enraku01.jpg
奥にひとつだけテーブルがあって、その脇の椅子には、きっとパン粉になるのであろうパンがどんどんと9本綺麗に積まれてる。
厨房中央の頭上には、「燕楽のこだわり食材」と題した掲示があって、「食パンの耳を削り中の白い所だけで作った自家製パン粉」とあるのがなるほどの光景だ。enraku02.jpgenraku03.jpgそして、使っている豚はというと、いまや有名となった山形・平田牧場の「三元豚」。
お昼の「カツランチ」もリーズナブルで悪くはないのだけど、「燕楽」の魅力を探るにはと「ロース定食」を選びます。


俎板に載る、研ぎ上げた包丁で整えられたお肉は、十分な肉厚。
自家製のパン粉を纏わせて、すーっと油殿に挿し入れます。
ちなみに揚げてるラードは、豚背脂ではなくて、内臓を包んでいる腸間膜から搾り出した貴重なものだという。


「とんかつ定食」や 「かつ丼」のかつが先に揚がっていっても、肉厚「ロース」のかつは油殿でまだまだじっと我慢の子。
どう使い分けているのか、銅と真鍮の鍋が並ぶコンロ。
油鍋の表情をじっと見つめる店主は、音もじっと聞いている。
enraku10.jpgenraku04.jpg
頭上のフードを見上げると、フィルターの部分まで綺麗に磨き上げられていて、ぴっかぴか。
厨房壁のステンレスも同じく、ぴっかぴか。
丹念に掃除している様子が思い浮かぶようで気持ちよく、そして、店主の心意気が伝わるようです。


そして、恭しく油から引き上げられた肉厚ロースかつ。enraku05.jpgその度に刻んだものを加えた笊からキャベツをこんもりと添えて、「ロース定食」の完成です。


揚げる前に比べれば勿論厚みは減っているけど、それでも量感を思うに十分な厚み。enraku06.jpg断面の繊維が実に均質で、衣と一体になっているのが美しい。


enraku07.jpg「カツランチ」の時に同じく早速取り出したのは、ヒマラヤ岩塩のミル。
お皿の脇にがりがりと削る薄っすらとピンクがかった粗い塩をちょちょんとつけて、いただきます。


ふむふむふむ。
すっと柔らかく、でも繊維を切るような噛み応えがあって、ロースにして脂の甘さに品がある感じ。enraku08.jpgどっちがと訊かれれば、蒲田「丸一」の「限定極上ロース」がスキだという応えになるけれど、三元豚の醍醐味はあるのじゃないかとそう思う。


enraku09.jpg
そうそう、去る時季には、「カキフライライス」という貼り紙が壁やサッシュの硝子にありました。enraku12.jpgenraku11.jpgその時の牡蠣の形をそのまま表現した、平たい形状がちょっと面白い牡蠣フライだったのを思い出します。
牡蠣フライとしては、ちょっと衣が硬かったかもしれません。


池上でとんかつの店と云えば、とんかつ「燕楽」。enraku13.jpg今となれば、腕を磨いた芝神明商店街の「燕楽」を実はもう追い越しているのではないかと、もう一度ぴっかぴかのステンレスを眺めながら思うのでありました。


□関連記事:
 そば「蓮月庵」で かも南ばん昭和初頭の情緒お詣りの定番処(09年01月)
 甘味「あらい」で 和風パフェ大納言に宇治抹茶グラスの中の物語(09年01月)
 とんかつ「丸一」で 最後まで軽ぅい食べ口限定極上ロースカツ(08年01月)


「燕楽」
大田区池上6-1-4[Map] 03-3754-8243

column/02985

口Bar「tellus」で MIDORI×MIST香りと風味三段活用の萌黄色

tellus.jpg赤い靴履いてた女の子と詠う童謡でご存知の「きみちゃん」がいる十番パティオ。
その広場に面して、細かな格子が繊細な表情をみせる「もち玉」という和食店があります。
そして、その「もち玉」の階下にあるのが、
Bar「tellus」。
気がつけば、5年振りのお邪魔です。


階段を巡って、右手のドア。
すっと開けば、比較的ゆったりしたフロアにカウンターとバックバーが浮かぶ光景が目に映ります。
そうだ、前回はL字になったカウンターの右隅に座ったんだとすぐに思い出す。
今夜はその逆の左隅を止まり木としましょう。


メニューに挟まっていた縦長のカードには、
香りのミストを楽しむ「MIDORI×MIST(ミドリ アンド ミスト)」とある。tellus01.jpg「MIDORI」といえば、バックバーの片隅でちょこちょこ見かける、その名の通り鮮やかな緑色をしたリキュールだ。
でも、どちらかというと、あるカクテルの色づけや風味づけとしての出番をじっと待っている健気なヤツという印象のする。
そうそう例えば過日、Bar「HIGH FIVE」で上野さんからいただいた「トップ・スクープ」を思い出す。
そんな、名脇役という立ち位置の多い「MIDORI」にスポットを当てるのが、「MIDORI×MIST」なんだね。


tellus02.jpgここでいう"ミスト"とは、クラッシュアイスを使ったグラス、という意味ではなくて、 まさに"霧"の"ミスト"。
「MIDORI」とパイナップルとで構成したパインフィズのロンググラスに、ミントの香りを掛け合わせるプレゼンテーション。
グラスの縁に広がった細かやかなミストを眺めつつ鼻先を近づけると、さわわとミントの爽やかな香りがする。tellus03.jpgその香りはグラスの中の滴を口に含んでも続いて、その次の瞬間にパインの仄甘い風味が広がってくる。
そしてその真ん中から「MIDORI」のメロンフレーバーが湧き上がってくるという。
香りと風味の三層三段活用が「MIDORI×MIST」なんだ。


ミストをココナッツにするとまたその三段活用がよりふくよかに愉しめる、
そんな感じ。
ゆったりとしたバーカウンターに萌黄色のロンググラスがよく映えます。tellus04.jpgtellus05.jpgtellus06.jpgtellus07.jpg
ドライフルーツを齧りながら、ココナッツ、パイナップル、メロンと三段活用していると緩んだ気分がさらに解けるンだ。


tellus08.jpg色鮮やかな「MIDORI」のメロンフレーバーをおよそ「MIDORI」のまま愉しんだらどうかしら?と思う淑女には、「MIDORI×トニック」という手もある。柑橘の果肉を搾れば、「MIDORIリッキー」だよ。


もう一杯だけいただいちゃおうかなぁと思った時に、階段の上に立て掛けてあった黒板を思い出した。
確か、2007年カクテルコンペティションに全国三位入賞したというカクテル「アップルパイ」を紹介するもの。


tellus09.jpgそのグラスをとお願いすると、グラスの底に入れた林檎をガシガシと砕き始めるマスター。
大振りなシェーカーを振る中身は、その林檎のペーストにベースのウオッカ、色留めのレモンジュースにオレンジジュース少々のレシピ。
最後にシナモンをトッピングするのが肝で、それで「アップルパイ」の出来上がり。tellus10.jpg口に含んで思わずマスターにニンマリ笑顔で応えてしまうのは、なるほどその名の通り「アップルパイ」の絵が脳裡に浮かんじゃったからなンだ。


十番パティオに面するこのビルの地階にカウンターを置いて7年ほどになるという、
Bar「tellus(テルス)」。tellus11.jpg柔和な杉山さんがほとんどおひとりで客たちを迎えてきたカウンターは、5年振りなのにひと月振りのような気分にすっとなれた。
また、ふらっと寄ればきっと同じ佇まいで迎えてくれる。
今度は、〆にドライカレーをいただく所存です(笑)。


□今回企画の関連サイト
 Suntory「恵比寿 麻布 青山のカフェ バー特集」banner_tokyo_midorimist.jpg


□関連記事:
 Bar「tellus」で ラ・フランスのカクテルにウオッカヴィボローヴァ(05年09月)
 麻布十番・和食「もち玉」で 焼きなす〆さんまいももちそぼろの煮(06年09月)
 
BAR「HIGH FIVE」でカカオ風味の協奏モーツァルト・リキュール(09年12月)


「tellus」
港区麻布十番2-2-8 E高林ビルB1[Map] 03-3454-0555
http://bar-navi.suntory.co.jp/shop/0334540555/index.html

column/02984

口鮓 江戸野菜「銀座 壮石」で 穴子丼まぐろづけ丼漱石と寿司岩と

souseki.jpg旧日産本社近くの裏通りにうどんのお店があったなぁと考えながら、歌舞伎座を背にするように晴海通りから折れ入ったのは、さよなら公演興行中の4月上旬のことでした。
ふと見た左手の真新しいビルの前に、ランチ営業中の立て看板が出てる。
その名を「銀座 壮石」。
寿司店のようですが、どんぶりモノの用意もあるみたい。
例によって、限定10個という但し書きに惑わされて、予定変更、ビル2階へと進みました。


souseki01.jpg
3月下旬にオープンしたばかりだという店内は、まさにそのまま新しい設えで、それは少々素っ気ないほどすっきり。
余計な装飾を排除しようとする意図があったとも受け取れます。
そんなカウンターの隅へとお邪魔しました。


souseki02.jpg
ふた品あるどんぶりからまずは、「穴子丼」。
先に届いた茶碗蒸しをあちちと啜りながら、 硝子ケースはスリムだなとか、そういやつけ台がないじゃん、などと考えてまたあちち。


とかなんとかしているうちに、ガリをあしらった「穴子丼」がやってきました。souseki03.jpgどんぶり一面を覆い尽くすようにした穴子の身は、スタンダードなふっくら感。
タレにたっぷり浸った身を一枚づつ、その下の酢飯と一緒に頬張ります。


souseki04.jpgsouseki05.jpg
やっぱり酢飯なんだろうか、普通のご飯の方が旨かったりするような、でも鮨屋でそれはないか、などと考えながら食べ進むと、酢飯と酢飯の間に煮〆た椎茸が挟まっているのを発見。
そんなひと工夫が嬉しがらせます。


月が替わったところで、今度は「まぐろづけ丼」。
やや黒みかかるほどにしっかり浸かった赤身のヅケが、これまたどんぶり一面を覆っています。souseki06.jpgうーん、間違うことなき鮪のヅケのどんぶりなのだけど、なぜだかふと「京すし」のどんぶりに抱くわくわく感を思い出して、物足りなさを感じてしまう。
決して不味い訳ではないし、料金設定もきっと頑張っているに違いないのだけどね。


「銀座 壮石(そうせき)」を開いた旧地名・采女町は、天皇の食事の給仕に当った後官の女官「采女」の住む地であったことに由来する、とパンフレットにある。
そして、「築地寿司岩」の血統を継ぐ、創業八十九年のお店、とも。souseki07.jpgなぜに「壮石」かとお訊きすると、「営っております者が壮右と申しまして、懐石にも通じることもあって、壮石とさせていただいています」とのこと。
ブログには、大好きな作家夏目漱石の「そうせき」という言葉の響きを取った、ということや「寿司岩」の「岩」との連関も考えてのこと、ともあります。
世の中、ふとした思い付きで決まる店名もあれば、あれこれ悩み思い巡らせて決める店名もあるのですね。


こちら「銀座 壮石」が入ったビルのテナントサインをみると、
1階に「あら輝」という文字がある。
とうとう上野毛を離れて、銀座に出てしまったのかな。


□関連記事:
 鮨「あら輝」で迷い鰹ぼら玉子手乗り白子大間鮪のグラデーション(05年12月)





「銀座 壮石」
中央区銀座5-14-14 サンリット銀座ビルⅡ2F[Map] 03-6228-4659
http://ginzasoseki.blog122.fc2.com/

column/02983

口インド料理「ジャンタル・マンタル」で カジキマグロやサグチキン

jantarmantar.jpg「助六」裏手のインド・ネパール料理「プラクリティ」のお姉さんがチラシを配っているのを見て、ふと思いついたのは、久し振りに「ジャンダル・マンダル」でカレーとナンでランチするというアイデア。
きゅっと踵を返し、茅場町方向へと向かいます。
裏通りに廻って目にするのは、以前のまんまが嬉しい「ジャンダル・マンダル」の佇まいです。


手塗り仕様の白い壁に少々重さのある黒褐色の椅子テーブル。jantarmantar01.jpgマハトマ・ガンディーな色合いでタペストリーが壁を飾り、天井から下がるサリーのような幕には、ガネーシャのイラストが透けています。


jantarmantar02.jpg
本日のカレーは「カジキマグロ」。
それと「チキンカレー」とを組み合わせて、「ランチメニューB」を辛さ普通でお願い。


真鍮っぽい丸いタールに載ってやってきたのは、その下にサフランライスを隠したナンとそれを囲むみっつのカトリ(小皿)。
うちひとつは、ヨーグルトの小皿だ。jantarmantar03.jpg


千切りの生姜をトッピングした方がチキンかなと目算を立てて、カジキマグロの方からいただきます。
ふとクリーミーな甘さと思う中にスパイスの丸い風味と旨みがたっぷり。
幾つか沈んだ具は、なるほどマグロだ。


ぷっくりと膨れて焦げ目が香ばしいところともっちりしたところを織りなすナンに載せたり、そのまま小皿からカレーを掬ったりしながらカジキカレーの小皿をやっつけます。jantarmantar05.jpg


そしてやっぱり、王道なんだねと思わせるのが、「チキンカレー」。jantarmantar04.jpgチキンの身をジューシーにしている脂がカレーに馴染んで、あっという間にとびきりの旨みとして味蕾を刺激します。
いいね、いいね。


日を開けずしての、茅場町。
店先のA看板をチェックして、そうか、日替わりでのマトンカレーは金曜日かと思いつつ、目当てのほうれん草のカレー「サグチキンカレー」。
これまた定番と思う安定感。
さらさらとろとろとしたほうれん草のペーストをカレーに最初に使ってやろうと考えたインド人(?)に頬摺りしたい気分に、一瞬、なる(笑)。
jantarmantar07.jpgjantarmantar08.jpg
もうひと皿には、カシューナッツと鶏ひき肉の「カシミリカレー」。
砕いたカシューナッツと挽肉の粒つぶがマイルドなカレーソースの中を泳ぐ。
香草のアクセントもこのくらいが粋なのでありますね。


「マンゴライタ」は、マンゴのピューレとヨーグルトとを混ぜたサラダ、
というかデザート。
マンゴーの甘い風味がヨーグルトの酸味を加減よく円いものにしてくれています。


開店来根強い人気を集めている、
インド料理の店「Jantar ManTar(ジャンタル・マンタル)」。jantarmantar09.jpgWebサイトによると、「ジャンタル・マンタル」とは天文台のことではなくて、"おまじないをするときの言葉を意味しております"とある。
もしかしたら、調理のたびにお皿の料理を口にするボク等に災いなきよう祈ってくれているのかもしれません。
今度は夜に出掛けて、インドのビールやラムあたりで、カレー以外の料理をいただいてみたいな。

□関連記事:
 たん「助六」で たんは焼かずにしゃぶに佳し唐揚げつくねに角煮(09年05月)
 インドネパール創作料理「プラクリティ」でカレーセットのコク旨味(09年06月)



「ジャンタル・マンタル」
中央区日本橋茅場町2-16-12 トータルビル1F[Map] 03-3666-0844
http://www.jantar-mantar.com/

column/02982

口からめん「からめんや えん」で からめん3辛蒟蒻的蕎麦麺くにゅ

karamenyaen.jpgちょっとした評判になったのは、開店当初のことだったか。
お昼に行ったら営ってなかったり、それじゃぁと夜にいったらまたやってなかったりで、それっきりになっていた裏築地の「からめんや えん」。
思い付くまま徘徊した築地で、暗がりに浮かぶ赤い看板を眺め、あぁそうだったと思い出す。
今夜は営業しているようです。


くすんだ瓢箪柄の暖簾を潜ると、先客さん、なし。
右手頭上に小さなテレビがあって、そうすると、まぁそれを眺められるポジションにという発想になるのはオジサンの習性か(笑)。


karamenyaen01.jpg「お飲み物は?」。
どこか伏し目がちな兄さんが、そう訊いてくれる。
壁の品書きをにはなるほど、居酒屋的メニューもひと揃えしている様子。
まぁ、飲んでもいいけど、例えばビール呑んですぐラーメン、というのがどうも好きじゃない。
「いや」とメニューを眺めて、「普通の3辛に、牛すじと温玉のっけで」と云うと、落胆したような、「あ、そっすか」というような、陰鬱な背中で厨房に戻る兄さん。
なんだか〆にラーメン出す居酒屋で、ラーメンだけ注文んじゃう禁じ手を犯しているような気分に一瞬なるも、いやいや阿る必要はないと気を取り直します。


「鶏チャーシューもトッピングしてもらえます?」と厨房に声を掛けると、「ないンです」と意外なお応え。
え、あ、そっすか。


こちらが、無言のままやってきました3辛のドンブリです。karamenyaen02.jpg「からめんや」と云うくらいですもの、赤いですねー。
そこにニラの緑色と温玉の黄身を覆う白がコントラストを魅せています。


普通の3辛でめちゃ辛かったら吃驚だけれど、どうなんだろうと恐る恐るスープを啜ると、ン、お、おお、辛いけどそんな強烈でもない。
粉末の唐辛子で赤くしているのではなくて、どちらかというと唐辛子の皮を沢山浮かべて赤くなっている。karamenyaen03.jpgもうひと口啜ってみて、あぁこれくらいがギリギリ程よいところかもなぁと思いつつ、そのアジアっぽい風味にじっと湖面を眺めたりします。


ではではと、その湖面に箸の先を突き入れて引き上げた麺に、一寸びっくり。
蒟蒻をそのまま麺にしちゃったような見映えの細い麺。
フォーや冷麺のような透明感のある蕎麦、といったところでしょうか。karamenyaen04.jpgそうか、それで壁に「麺にそば粉を使っているので、アレルギーの方は御気をつけ」と貼ってあるンだね。
ただ、蕎麦の粉っぽさはなく、くにゅにゅるんと口元を滑る感じは、見た目通りの蒟蒻チックでもある。
うん、面白い。


karamenyaen05.jpgその蒟蒻的蕎麦麺をにゅるにゅると平らげると、十分にスープが残る。
こうなるとやっぱり、「ご飯の小さいのください」ということになる。
ズズズとレンゲで啜る辛い雑炊も、ギリギリの3辛ならば愉しめる。
あ、牛すじが掬えたね。
ただ、こうしてたっぷり啜ってみるとこのスープ、唐辛子由来の辛さというよりも、"塩辛い"と表現するのが正しいのかもしれません。


勝どき寿司大別館の真向かいにある「からめんや えん」。karamenyaen06.jpg宮崎は延岡あたりを本拠とする「桝元」というお店の「辛麺」がルーツらしい。
カウンター越しに愛想よく、冗談のひとつでも交わすコミュニケーションが叶いそうな雰囲気が漂えば、ちょっと愚痴のひとつも呟きたいサラリーマンのちょい呑み処ともなりそうなのだけど、ね。



「からめんや えん」
中央区築地7-15-8 西春ビル[Map] 03-3546-0399

column/02981

口居酒屋「かんかん」で ドライカレーにカレーライスにカレースパ

kankan.jpg八丁堀でガッツリ喰いたい時にまず思い浮かぶのが、新川の「かんかん」。
「かんかん」の「ナポリタン」は、あの"ナポリタンの帝王"こと、イートナポくんも一目置くナポリタン
でもね、ナポリタン以外にもお腹も気持ちも満たしてくれるメニューがあるんだぞ。
例えば、カレー3種はいかがでしょ。


kankan01.jpg
きっとオバちゃんがナポリタンを炒めてるんだろーなーと思う炒め音に包まれつつ、お願いしたのが「ドライカレー」。
当然のことながら、しっかりたっぷりの量感のお皿。kankan11.jpg炒め立ての湯気の中にスプーンの先を入れると、パラパラと音がするよな気さえする。


でもご飯のひと粒ひと粒は、もっちりしているのが不思議な感じ。
カレー粉がまったくもって不足なく、ご飯つぶの周りをコーティングしていて、それでいて粉っぽくなく、なかなかに辛い。kankan03.jpgほい、ほい、ほい、ほい、ってなリズムでどんどん食べれてしまうのは、そのパラパラ加減とドライな辛さに含む旨味があとをひくからなんだ。


kankan04.jpg
これまた、ほいほい食べれてしまうのが、「カレーライス」。
今にも溢れてしまいそうなくらいになみなみと注がれたカレーソースがいいでしょう。
どこぞの高級カレー缶詰のような風味のカレーといえば少しは伝わるでしょうか。kankan05.jpgほい、ほい、ほい、ほい。
砕けたビーフの肉片がソースに旨みを沁み込ませているようで、動かすスプーンが止まらない。
あんまり慌てて食べ過ぎて、カレーが鼻に逆流しそうになったくらい(笑)。
福神漬けでなくて、紅生姜ってところが微妙ではありますが。


そして、もうひと品が「カレースパ」。
オヤジさんが無言のまま手渡してくれた紙エプロンを首に巻けば、いざいざという気構えになる。kankan06.jpgつまりは、茹でて炒めた太麺に、先のカレーをたっぷり廻しかけてくれたものなんだけど、それがまた違う魅力を発揮してくれているんだ。


「ジャポネ」の「インディアン」より、ボクは断然「かんかん」の「カレースパ」。
kankan07.jpgkankan08.jpgこれもいいぞ。
カレーが撥ねるの必至なので、その点は気をつけて。



ずっと男性客100%なのかと思っていたら、
最近はそこに時折女性客も混じる新川「かんかん」。kankan10.jpgkankan09.jpg勿論、少なめ対応もしてくれるみたいなので、OLさんにもオススメだ。
帰り際にずっと気になっていた店名の由来をオヤジさんに尋ねてみた。
「かんかんね、ひと言では云えないな」とひと言。
それを訊きたいのなら、忙しい昼どきではなくて、夜呑みに来い、と云ってるようにも聞こえる。
そもそもは、居酒屋、だもんね。
ということで、ナポくん、行かない?ウーロンハイで(笑)。


□関連記事:
 居酒屋「かんかん」で ナポリタン誘う膨満感とピーマンほの苦味(08年08月)
 
スパゲッティ「ジャポネ」 で敢えてポークカレーはへそ曲がり(08年03月)



「かんかん」
中央区新川2-7-11 仮谷ビル[Map] 03-1234-4567

column/02980

口 甘味処「花彩」で 元お茶屋で舐める抹茶パフェー舞妓は来ない

kasai.jpgとある週末の花見小路。
少々ヘソ曲がりゆえ、如何にも観光客御用達な花見小路は極力避けるようにして、裏手へと路地へと入り込もうとするので、花見小路通り沿いのお店にはほとんど入ったことがありませんでした。
この日もちょうど、徘徊した路地から通りへと出てきたところ。
何気なく角に建つ御茶屋風の建物の店先を眺めると、品書きに「パフェー」の文字を発見。
表札が示す店の名は、「花彩」だ。


kasai01.jpg一体全体、洛中には幾種類の「抹茶パフェ」があるのかなぁなどと考えつつ、そのまま開け放してある戸口を入る。
右手の硝子戸越しに覗くとそこは、パフェーを供しているようなお店というよりは、すっかり京都チックな和小物雑貨のお店の雰囲気。
あれ?間違っちゃったかな?と引き返そうとするところへ、「はい、おこしやす」と硝子戸を開けてくれる。
「パフェ、いただけます?」「はいはい、お上がりください」。
どうやら、和小物のお店に甘味処を併設している、ということのようです。


畳みの上を奥へと案内されて、坪庭の手前のテーブルに腰を下ろす。
眺める箪笥の前には、京の小物たちが並べられています。


季節モノの「桜パフェー」なんてのもあるものの、
気分はすっかり「抹茶パフェー」。
ほとんど間を置かずして受け取ったのは、四角くて浅めの小皿。kasai02.jpgうーむ、これを「パフェ」と呼んでいいのかどうかと腕を組む。
いや、ま、いっか(笑)。


すでにちょっと傾いているあたりが微笑ましいじゃんと思いながら、如何にもの抹茶色アイスに手を伸ばします。
kasai03.jpgkasai04.jpg
どこぞの出来合いか、もしやお手製かどうか訊き損なってしまったけど、
抹茶の風味が活き活きとして、なかなかに旨いアイスだ。


またまた小豆との抜群の相性の良さを体感してから、 その下に敷かれた抹茶の寒天にスプーンを挿し込みます。kasai05.jpgアイスよりも苦みの強さが大人な感じもこれまた小豆と仲良しであること疑いなし。
ああ、あっという間に食べちゃった(笑)。


ちょうど食べ終えたところで、手前に座っていた大学生風男三人組みのひとりが、たまたま居合わせた女将さんに、まるで「パフェー」でも注文するかのようにお気軽にこう訊いた。
「舞子さんとかって、呼べるンですか?」。


金額を聞いて、一瞬フリーズしてから、「高っけぇー!」とハモる三人。
それでも、「じゃぁ、稼いでから予約すればいいんですね」と云うあたり、可愛らしいじゃないですか。
オジサンはとても真似できません(笑)。


築100年を越えるであろうという元お茶屋をそのまま使った、
甘味処&和小物の店「花彩」。kasai06.jpg元芸妓さんの女将さんが1999年に開業したンだそう。
閉鎖的で敷居の高いと思われがちな花街・祇園の風情に気軽に触れてみて欲しいとする女将さんの意図は、先の学生の挙動で十分に果たされていることが分かるね。



「花彩」
京都市東山区祇園花見小路四条下ル三筋目西角[Map] 075-532-0088
http://www.gion-kasai.jp/

口スナック「栄」で 昭和匂うビロードソファで啜る味噌煮込みうどん

sakae.jpg栄・伏見界隈の「どて」の有名店「島正」をランチに訪ねた帰り際。
「島正」が入る古い雑居ビルの奥への通路の入口に「味噌煮込みうどん」と記した黄色い張り紙があるのが目に留まりました。
古びたパイプ椅子の背に立て掛けられた、その紙の脇に小さく「栄」と書いてある。
どこのお店のことかいなと急に好奇心が頭を擡げきて、暗い通路の奥へと進むと、なるほど八丁味噌の香りが漂ってくる。
その匂いを追うように狭い階段を地階へ 。
妖しさ芬々の階段の踊り場から正面にしたのが、その在り処を右手へと示す「スナック栄→」の看板でありました。
緑地に青の文字。赤から黄色にグラデーションする矢印。
開け放ったドアの中を恐る恐る覗くとそこには、如何にも昭和からのスナックな風情が匂う光景。
今度ここで味噌煮込みを食べなくちゃ!と妙な決心をしたのでありました。


sakae01.jpg
それから幾許かの月日が流れ、ふたたびやってきた桑名町通り。
「島正」の脇にあの時と同じ張り紙を発見。
お誘いした諸先輩(怖いからって訳じゃないよ)と一緒にあの狭くやや暗がりの階段を降りていきます。
なぜか、ちょっぴり忍び足(笑)。
でも、こふいふ時は躊躇してはいけません。
エイ!とばかりに、ドアの中に入ると、意外や先客が少なからずいらっしゃる。
促されるまま、過ぎ去ったあの頃を思わせるビロード風のソファーに腰を下ろしました。


作務衣っぽい井出達の女将さんが「味噌か、カレーか、どちらにします?」と訊いてくれる。sakae02.jpgバックバーでは、招き猫が何体も左手を挙げている。
「味噌!」「味噌!」「カレー!」。
注文を終えたそのあとから、ちょこちょこと客が訪れて、入れないお客さんまである状況。
意外と人気店だったりするのかしらん。


はい、おまちどうさまーと、くつくつ煮え立つ土鍋を載せた膳がやってきました。sakae03.jpg湯気の中、玉子の廻りに斜め切りした葱がたっぷりと浮かんでいます。


その葱を掻き分けるようにしながら、褐色に映るうどんを引っ張り上げる。
味噌煮込みうどんらしく、"形状記憶うどん"ではあるものの、必要以上の硬さもなくて、程よい加減。sakae04.jpgうどんが浸っている汁は、八丁味噌の酸味控えめで、とろみもマイルドな仕立て。
いいんじゃないでしょうか。


女将さんは、小さな茶碗にご飯をもってきてくれたかと思ったら、 順繰りに、サラダの小皿、煮物の小鉢、お新香にフルーツを運んでくれる。
置き場所ないね、適当に置いとくね、と女将さん。
お店の器や設えはすっかり町場のスナックだけど、女将さんのノリやお膳の上はまるで、味噌煮込みを出す小料理屋さんのようであります。


「島正」の地階には、
味噌煮込みうどんを供する、見かけちょっと妖しいスナック「栄」がある。sakae05.jpgあの女将さんが夕闇以降にはどんな"ママ"に変身するのかは、見たいような見たくないような(笑)。


□関連記事:
 お食事「島正」で ランチのどてめしオムライスに味噌おでん定食(10年03月)



「栄」
名古屋市中区栄2-1-14[Map] 052-201-2968

column/02979 @800-

口もつ鍋・水炊き「博多慶州」銀座店で ぷち二郎的盛りちゃんぽん

keishu.jpg築地の外れでランチの牛丼や夜のもつ鍋を愉しんだ記憶の残る「慶州」が東銀座にも店を出したと知ったのは、のむのむさんの記事を見てでした。
なんだか二郎な見栄えのちゃんぽんを供しているンだなぁということで、出掛けた歌舞伎座裏界隈。
訪れたのは、歌舞伎座閉場の足音がひたひたと聞こえ始めた、3月の初旬の頃でした。

もつ鍋や水炊きの店というよりは、そのまま居ぬきでカジュアルイタリアンに路線変更できそうな、そんなインテリア。
正面のスリットの向こうが厨房のようで、中からの視線が時折届きます。
逆にこの店自体が以前あった店の内装を踏襲しているのかもしれないね。


keishu02.jpg「博多慶州」この日のランチメニューは、4種類。
数量限定の「和牛テール煮込」に「和牛スジカレー」「ちゃんぽん」「チキン南蛮」。
でもまぁ、やっぱり、「ちゃんぽん」をいただかなくっちゃね。


どどーんとやってきました、具を盛り上げたどんぶりの雄姿。keishu03.jpgなるほどこんもり盛り上げたもやしやキャベツが織りなす野菜のぷちタワー。
世の中には、これよりもっとコレデモカッ!っていう盛りはあるワケで、大騒ぎすることではないけれど、 ちょっと身構える量感ではあるよね。


野菜いっぱい摂れるじゃんと考え直して、そのぷち二郎的タワーを崩しにかかる。
崩したところからひたひたとスープに浸して、しゃきしゃきむしゃむしゃ。


浸したスープは、どちらかと云えば、あっさり系か。keishu04.jpg程よいコクを湛えつつ、濃くしつこい方へと転がらないようにしている気配がする。


麺はというと、パンチングメタルから押し出したかのような丸い断面で、ちゅるんちゅるん。keishu05.jpg多少ぽそっとしても、スープをしっかりと含んでくれるような麺の方が好みかなぁなどと思ったりします。


ふーっ。
二郎ほどのボリュームでは勿論ないけど、やっぱりなかなかの食べ応え。
十二分に満腹であります。


博多・春吉からやってきた「慶州」が、築地店に続いてオープンした銀座店。keishu06.jpg築地のお店は、もつ鍋に特化したお店のようだったけど、ここ銀座店には「水炊き」がある。
秋が深まったころに夜の部にお邪魔するのもいいかもね。


□関連記事:
 博多もつ鍋「慶州」でレバ刺白センマイ刺に塩テールスープもつ鍋(09年11月)


「博多慶州」銀座店
中央区銀座3-14-8松宏ビル1F[Map] 03-6226-4556
http://www.keisyu.org/

column/02978 @780-

口島んちゅ食堂「ニライカナイ」で ドゥルワカシー彼の島にいる気分

niraikanai.jpg村田和人「ずーーっと、夏。」レコ発記念ライブで訪れた、昨年9月以来の吉祥寺。
目指すは、その時と同じ、ヨドバシカメラ脇の「STAR PINE'S CAFÉ」。
今夜は、村田バンドでのアルバムコンプリートシリーズ#02『ひとかけらの夏』なんだ。
わくわく(笑)。


いきなり「一本の音楽」で始まるステージ(アルバムの一曲目だから当然だけど)。niraikanai01.jpg還暦を目の前にしたオッチャンバンドのコナレたグルーブと大人な音づかい、慣れてなお新鮮なハーモニーがいい。
いつまで頑張れるんだろ?なんて村ッちゃんは云ってるけど、そうね、でもずっと頑張って欲しいな。
まずはこの夏の新譜が愉しみです。


そのステージの熱気冷めやらぬまま、お腹を満たそうと寄ったのがご近所の「ニライカナイ」。
幕板を繰り抜き、流木をあしらった看板が、「島んちゅ食堂」だと知らせています。


先に入ったお客さんがドアから出てきて、寒空なのに外のテーブルに向かうので、もしや満席ではと訊けば、まさにその通り。
請福、八重泉、残波、多良川、於茂登、常磐、瑞泉、......。niraikanai02.jpg銘柄いろいろな泡盛・古酒の壜が並ぶ手作り感も満載の棚の前で、ちょっと席が空くのを待つことにしました。


外で待っていた先客さん家族と相席のテーブルで、最初はやっぱりの、オリオン。
お品書きをみてちょっと感心したのは、ナンチャッテな沖縄料理店にありがちな、ありきたりメニューに留まらないラインナップが気持ちの伝わる思い入れとともに準備されているところ。


まず嬉しかったのが、「ドゥルワカシー」があること。niraikanai04.jpg田芋(たーんむ)を炊いて、根菜野菜などと一緒に練った沖縄・八重山のソウルフード。
店によって、微妙に味つけが違うのがまた面白いんだ。


グルクンをつかった料理もいくつかあって、「本日のおすすめ」から、ちょっと創作が入ってるけどネと「グルクンのアスパラ包み揚げ」。niraikanai05.jpgグルクンの白身の味わいをしっかり軸にしつつ、アスパラと衣の食感でサンドした仕立て。
センスある工夫だよね。


ちょっと空いたお腹を鎮めようと、これも「本日のおすすめ」から「菜の花とチキナーの春チャーハン」。niraikanai06.jpg黒米の炒飯も初めてなら、菜の花を使った炒飯も初めてだ。
島菜(しまなー)を塩漬けしたのがチキナーなんだね。
黒米でのパラパラってのも、オツなもんなんだと知った次第であります。


niraikanai07.jpg
「骨付きソーキの煮つけ」も勿論のこと、泡盛に妙にマッチしたのが、渡嘉敷島産だという「マグロジャーキー」。
薄くスライスしたマグロの身が赤褐色のまさにジャーキーになって細い短冊にカットされている。niraikanai08.jpgすっかり乾燥はしているもののどこかしっとりさも残っていて、濃い目の味付けと加減のいい硬さの中から噛むほどに滲む旨み。
そしてそれに七味マヨネーズがベストマッチなのだ。
これ、自宅に常備したい(笑)。


niraikanai09.jpg
やっぱり、沖縄そばで〆ねばならぬと改めて品書きを眺めると、ここ「ニライカナイ」には宮古島の麺を使った「宮古そば」がある。
沖縄本島で基本の沖縄そばと石垣島界隈の八重山そばと、そしてまた宮古そばとは違うんだぞ、特に麺がね、などと偉そうに講釈を垂れてから(笑)、その「宮古そば」。niraikanai10.jpg濁りのないコク味のトンコツの旨みにカツオの出汁の風味滋味がひたひたとして、いい。
平打ちでない、ストレートな麺が宮古島の麺の基本形だと思えばいいのでしょう。
うん、満足満足。


陳腐化してない沖縄料理と泡盛の取り揃え。
店のスタッフの応対も気持ち良く、なんだか彼の島にいるような気分にさせてくれる、島んちゅ食堂「ニライカナイ」。niraikanai11.jpg「ニライカナイ」というのは、豊穰や幸福をもたらす神々の楽土であり、遥か彼方に存在する人間界とは隔絶された「異界」、生命の根源があるところ、といった意味らしい。
島の豊穣を伝え、訪れるひと達を幸せにする場所にしたい。そんな気持ちを店名にも籠めているのだろうね。


□関連記事:
 LIVE HOUSE「STAR PINE'S CAFE」で 村田とパフェラッチ!(09年09月)


「ニライカナイ」本家
武蔵野市吉祥寺本町1-23-7[Map] 0422-22-4877
http://www.copa-a.co.jp/

column/02977

口かれーの店「うどん」で とろっとぽーく濃厚甘口とろっともイケる

udon.jpgそうだ!と急に膝を打って、浅草線を五反田で途中下車。
勝手知ったる桜田通りの右手を下っていって、いっつも気になる旅館「海喜館」を横目にその脇を抜けていく。
それにしてもこの古色蒼然とした旅館は今も営業しているのだろうかなぁ。
怖いもの見たさで泊ってみたい気もする。
そんなことを考えながら、自然と足が運んでくれたのは、そう、「うどん」の赤い庇の前。


今夜の思いつきは、
「すーぷ」でない「うどん」の「かれー」を食べてみたい!ってこと。
udon01.jpg「うどん」の「かれー」と云えばまず思い浮かぶのは「すーぷ」な辛い「かれー」なんだけど、「うどん」には「中辛とろっとかれー」というカテゴリーもあるのです。
いつもの空気感のマスターに「とろっとぽーくぅ」とお願いすると、「時間かかりますけど」。


udon02.jpg
「いいですよ、お願いします」と応えてふと、
ツートンに塗り分けた壁を見上げると青く塗った部分の天井近くに「ホノルル!」と書いてあるのが目に留った。
なんだろと思って訊けば、「目指せ!ホノルルマラソン!ってことで(笑)」。
なるほど、年末のホノルルに向けて、常に準備中ってことなんだね。


やや待って届いた「とろっとぽーく」は、角の丸まったジャガ芋が顔を覗かせる、見かけは普通のカレー。udon03.jpgソースポットから一気にライスの上に流しかけて、なんだか急かされるようにスプーンを動かします。


嫌味のないコクと円やかなるとろみにたっぷり含む旨味。udon04.jpgおおお、「うどん」は「すーぷ」のみならず、「とろっと」もイケる。
すーぷかれーの刺激が揮発する感じとは明らかに違うベクトルなれど、スパイスの風味がふくよかな美味しさに導いてくれている。
何気ないのに、これも「うどん」だなぁと思ってしまうのでありました。


そうとなれば、「夜とろ」「濃厚甘口」なんてところも気にかかると、再び訪れた環六近く。
今度はカウンターの一番手前に陣取って、「濃厚甘口」に「焼とまと」のトッピングをお願いしました。udon05.jpg


前回同様、どどどと一気にライスの上に流したかれーに生クリームが滲み、トマトの赤が色を注す。udon06.jpg確かにコクが増しているのに、それが鬱陶しくなく、まろみのように感じるかれー。
辛さはほぼないのに、食べるにつれ額に汗が浮かんでくる。
これもまたイケるじゃん。


焼とまとをトッピングしたのは我ながらいいアイデアだったなとひとりほくそ笑みながらスプーンを動かしていたら、背中から「あれれれぇー!」という声を浴びた。
振り返るとそこには、まさぞうさん。
あれあれ、ここで逢うとは奇遇だねー、 と隣の止まり木を勧める。
わざわざ五反田まで足を伸ばして、ちょこちょこ通っているそうで、マスターや奥さんとも親しいのだ。
へー、知らなかったなぁ。


すーぷかれーが絶品だと巷に知られた、かれーの店「うどん」はね、
実はとろっとかれーもイケるンだ。udon07.jpgまたふらっとお邪魔して、例えば「濃厚辛口」あたりを所望するので、マスターよろしくね。


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「うどん」
品川区西五反田2-31-5[Map] 03-5434-2308 
http://www18.ocn.ne.jp/~c.udon/

column/02976


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