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2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


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2009年3月アーカイブ

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口トンコツ焼きそば「じゅうはち」で さっぱりもとい限定濃厚トンコツ

jyuhachi.jpg2月のとある日曜日。
「Again」で恒例の村田ライブを堪能した後のこと。
今さっき聴いた楽曲のメロディーをふんふんと鼻唄混じりに、ふらふらと武蔵小山のアーケード。
何気なく横に逸れて、そのまま26号線通りを渡ってみる。
するとその先の信号辺りに、小さなオレンジ色の突出看板が見えてきた。
近づけばそこには、「トンコツ焼きそば」とある。
おお、なんだろね、どんなだろね(笑)。

jyuhachi02.jpg
店内は、一時代前のダイニング・バー的モノトーンの設え。
カウンターの、やや座りにくい椅子に滑り込んで、メニューを拝見します。


ランチメニューは「ミックスソース焼きそば」のみで、目玉焼きのせや半熟おんたまのせのトッピングという、シンプルな構成。
今のところ夜に限定しているというのが、「塩焼きそば」などなど。
夜で良かった(笑)と思いながら、「ミックス塩焼きそば」をお願いしました。


「当店自慢!元祖トンコツ焼きそば」と題した解説がメニューの裏ある。
コラーゲンを豊富に含む国産のゲンコツを長時間煮込むことでゼラチン質に変え、脂肪を乳化させることで味を丸くし、高温の鉄板で麺とともに焼き上げることで独自のコクが生まれる、と。
ただそれに続くフレーズが気にかかる。
トンコツ特有の臭みを極力抑えさっぱり味に仕上げている、と。
イメージはすっかり博多屋台風な焼きラーメンをイメージしちゃっているのに、さっぱり味と云われても困るンだもの(笑)。


糸唐辛子をあしらったお皿がやってきました。jyuhachi03.jpgなるほど"トンコツ焼きそば"であるなぁ、と思わせるような要素はそのルックスからは窺えない。
jyuhachi04.jpgjyuhachi05.jpgjyuhachi06.jpg
う~む、と思いながら啜れば、案の上というか、想定以上の物足りなさにちょっとコケる感じ。
東京の豚骨ラーメンがどんどん匂いを失っていくのを複雑な思いで感じてきた切なさが交差する。


「焼きラーメン風なのかなぁなんて勝手に想像してましたけど、あっさりっスね~」と店主に声を掛けると、「今ちょうど、焼きラーメン食べてみようと取り寄せているところなのですよ」と仰る。
てっきり焼きラーメンを参考にしてのトンコツ焼きそばかと思ったら、そういうことではないらしい。
店主にしてみれば、オリジナルな意識で提供しているんだ、きっと。

解説の文末に、「今後、こってりしたトンコツ焼きそばを追加していきます」とあって、なんでそっちが先じゃないのかなぁなんて思ったことをふと思い出して、3月の村田ライブの後に再び様子を覗いてみました。

すると、メニューjyuhachi07.jpgが変わってる!
相変わらずあっさりと謳っているトンコツ焼きそばの中に、1日10食限定ながら「濃厚トンコツ焼きそば」というのがあるでないの。
「この、濃厚ってヤツ、できます?」と訊くと、「濃厚、かしこまりました!」と店主。
ただの思い込みかもしれないけれど、全体をぬらぬらとしたトーンが増しているような気がする。jyuhachi08.jpg期待半分、不安半分で窺うようにひと口すると、トンコツのコクと旨味が最初訪れた時に期待したイメージに近いノリで麺を包んでいる。
jyuhachi09.jpgjyuhachi10.jpgjyuhachi11.jpg
そうそう、こうでなくっちゃねと合点して、店主に笑顔で返事する。

調子にのって、もっとトンコツばしゃばしゃにできない?とか、いっそ二郎風もとか無茶ブリしちゃったけど、研究してくれたら嬉しいな(笑)。


武蔵小山八幡通りのトンコツ焼きそば「じゅうはち」。jyuhachi12.jpgjyuhachi01.jpg社会人となって18年目に一念発起しての起業だから「じゅうはち」。
「元祖トンコツ焼きそば」を名のあるものにするか、より一層の、そしてより大胆な工夫が期待されます。


「じゅうはち」 品川区小山4-5-18 [Map] 03-3783-5400 http://www.jyuhachi.com/

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口ミルク鶏の店「CHICKEN'S」で かけおちライスにまかないライス

chickens.jpg時に空席待ちの列をつくる、
ちゃんぽん&皿うどんの「長崎菜館」。
その並びにあるガレージ風で仮設な装いなお店が、
「CHICKEN'S」です。
冬場は冷気を凌ごうと、蛇腹なフードを前面に引いて店を被っていました。
春になり暖かくなれば、それを開け放って、足場パイプで組んだテーブルたちを見せるようになります。
久々に寄ってみました。

店前に置いたA看板には、タイムサービス「かけおちライス」とある。
何気なくじゃぁそれってお願いすると、大振りなドンブリがやってきた。
かっさりよそったライスの上に、刻んだお肉、そして自然卵の温泉玉子がのっている。chickens01.jpgこの店の看板であるミルク鶏や白金豚、NZ牛の端切れ、切り落としをまかない的にドンブリにしたものなんだね。
chickens02.jpgchickens03.jpg
タレを垂らして掻き混ぜれば、一種上等な玉子かけご飯の出来上がり。
肉たちの、味わいや食感の違いもいつしか渾然となって、スプーンで一気に食べ上げる感じになる。
お会計で気がつけば、これでワンコイン。
ちょっと得した気分です。

chickens04.jpg
そして、その名にそのまま"まかない"と謳っているのが、「まかないライス」。
ご自由にどうぞと大きな器に盛られたザク切りのコールスローを齧っているとやってくるのが、「かけおちライス」と同じ白いドンブリ。chickens05.jpg中を覗くと、トロっとしたとことフワっとしたとこがそれぞれの表情をみせる玉子が全体を蓋ってる。


玉子の切れ目から顔を出しているのが茶色い焼き目。
chickens06.jpgchickens07.jpg
その辺りに狙いを定めてスプーンで掬って、大口開けて。
自然な甘さの玉子の後ろから甘めのタレで焼いたミルク鶏のぶつ切りが「どう?」って気の利いたアクセントを挿し入れる。
うん、いい、いい。
どっちかと云うと、「かけおちライス」の方が"まかないライス"っぽいけどね(笑)。


単管パイプで組んだカウンターをレディたちも囲んじゃう、ミルク鶏の店「CHICKEN'S」。chickens08.jpgchickens09.jpgお昼の定番は、ミルク鶏、白金豚、NZ牛のレアなローストを組み合わせた4種類の「ローストライス」chickens10.jpg
「デミカツライス」や「特製ビーフシチュー」chickens11.jpgも気になるね。


口関連記事:
  長崎の味「長崎菜館」で 野菜ましまし長崎ちゃんぽん皿うどん(08年10月)
  ミルク鶏の店「CHICKEN'S」で ロースト丼ミルク鶏白金豚NZ牛(07年01月)


「CHICKEN'S」 中央区八丁堀3-11-11 [Map] 03-3553-5500

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口札幌ラーメン「どさん子」で ブーム懐かしや哀愁の味噌ラーメン

dosanko.jpgすっかり黒く煤けた赤いテントと郷愁を誘うような丸い提燈型の灯りの並び。
遠く北の地の町角にいるような錯覚を一瞬覚えるのは、
急に冷え込んだ夜風の所為か。
荏原町改札前の「どさん子」を眺めながら思うのは、
札幌ラーメンが一世を風靡したのはいつ頃のことだったけかな、ってこと。
湯気に曇った硝子越しに、先客の影が見える。
ちょっと寄ってみましょうか。

色褪せた丸椅子の並ぶカウンターの真ん中に腰を降ろして、辺りをきょろきょろ。
dosanko01.jpgdosanko02.jpgdosanko03.jpg
見上げる頭上のアクリルプレートには、味噌、塩、正油にコーン、バターのトッピング。
餃子にワンタン、半チャーハンもあるけれど、懐かしいままの札幌ラーメンの構えを残してくれてる。
やっぱり味噌からかな、と「味噌ラーメン」をお願いします。
実直そうな大将がコクンと頷いて、両手に包んだ麺を湯殿へ滑り込ませます。


生まれて初めて感激しながら啜ったラーメンは妙に覚えていて、
それは所沢駅前通りにあった「博多屋」というお店。
一階で今川焼きを売ってるようなお店だったのだけど、二階でラーメンが食べられた。
味噌仕立てで、北京鍋でモヤシと挽肉を炒めたトッピングで、ニンニクと生姜の利いた気持ちよくコクのあるスープが堪らなかった。
記憶に間違いがなければ、それを札幌ラーメンと称していたンじゃないかな。
それは叶うなら、今でも食べたい。


そんなことをふと思い出しながらドンブリを迎えました。dosanko04.jpgのせてもらったバターも効果なく、化調を使いながらスープはあくまでもあっさりとして、力感のある装いではない。
そう思うのは、ラーメンを食べ歩くことになる起源の味に想いを馳せていたからかもしれない。
いつの間にか強い味、濃い旨味、脂の甘さ、多層的風味が当たり前になっていることに気づかせる。
懐かしさが微笑ましく思えればそれもまたいいのだけれど、どこか哀愁漂う感じになっちゃうのが切なくもあり。


改めて同じカウンターの真ん中に陣取って、「野菜ラーメン」。
dosanko05.jpg
仕込んだスープが同じであれば、印象が同じなのは自然なこと。
大将の丁寧な所作を眺めていると、
ずっと変わらぬ味を守ってきたのだなぁとそんな感慨も沸いてくる。
当初、フランチャイズ店に与えられたレシピから我流への舵は切ってないのだろう、と。


ブーム懐かしやの札幌ラーメン「どさん子」の一店、荏原町。dosanko06.jpg訊けば、開店から遥か35年ほどになるという。
ずっとこの駅前にある、その歴史は讃えなければいけませんね。


「どさん子」 品川区中延5-2-2  [Map] 03-3785-8071

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口ポルトガル料理「Vila Madalena」で バカリャウとカタプラーナ

vilamadalena.jpg西麻布の交差点から表参道の方角に折れ入る、
裏手の道。
そうそう、ちょうど「ウォッカ・トニック」の少し手前辺り。
右手のやや奥まったところに緑赤二色の旗を掲げたお店があります。
そちらが今宵のお食事処、「ヴィラ マダレナ」。
ポルトガル料理のレストランだ。

「Sagres」あたりのビールか、シェリーのような食前酒から始めるのがひとまずと思うところを、
訊けば微発泡のワインがあるという。
その名が示す「緑のワイン」「若いワイン」の産地が、「Vinho Verde(ヴィーニョ・ヴェルデ)」。
スペインとの国境にも面したポルトガル北部のDOC地域から届いたワインのひとつ、
「Casal Garcia」を選んでみました。
vilamadalena01.jpgvilamadalena02.jpg
「緑のワイン」の連想にも違和感のないボトルの滴は、フレッシュなフルーティさと柔らかな酸味でヤバイくらい呑み口がいい。ククーって呑めてしまいそう。
お通しの三種のパテでも、ククーってね(笑)。


テーブルに敷いたマップvilamadalena10.jpgでワインの産地を案内してくれていて、その右側には、「日本語になったポルトガル語」が紹介されている。
カステラや金平糖、天麩羅がそうだとうは知ってたけど、バッテラや飛竜頭(がんもどき)の語源だったとは知らなかったな。
あと、たーんとお食べ!のたんと(tanto)もね。


まずは、メニュー筆頭の「ポルトガル産オイルサーディン ベーコンオイル煮」。vilamadalena03.jpg自身の脂もたっぷりな鰯の風味とベーコンの燻製風味がよく合うのだね。
こうやって熟れ熟れトマトと煮ても、一緒に炒めてもイケテるコンビになりそうだ。


メニューの左ページには、前菜、サラダに続いて、「Bacalhau(バカリャウ)」という章がある。
バカリャウとは塩鱈の干物のことで、ポルトガルを代表する料理のひとつがそのバカリャウを使った料理なんだという。
4種類が並ぶバカリャウ料理から選んだのが、
「バカリャウとジャガイモのクリーム煮 グラタン仕立て」。vilamadalena04.jpg凝縮した鱈の旨味と塩加減をクリームソースが包み込むようにして、いい。
木挽町ビストロ「Vivienne」の「塩ダラのグラタン」に添えてあった"ポルトガル風"は、このことを意味していたンだね。


そして、ポルトガル料理のもうひとつの名物というのが、「Cataplana(カタプラーナ)」。
ポルトガル南部、アルガルヴェ地方の名物料理なんだという。
メニューには、「魚介のカタプラーナ」と「色々お肉のカタプラーナ」とがあって、
どうやら鍋料理のよう。
ボリュームどうかなと訊ねたら、厨房の壁を指差して云うは、「あの鍋です」。
カタプラーナ鍋と呼ぶ銅製の打ち出し鍋は、口径も大きく、
ふっくらしたフォルムは余裕のボリューム感。
ふたりで食べ切れるか心配が過ぎりながらも、折角なのでと(笑)、魚介の鍋をお願いします。

vilamadalena05.jpg
どーんと登場の銅の鍋。
ぱかりと開けば、溢れ出る湯気とローリエの香気を含む堪らん匂い香り。
そして、豪勢な魚介たちが全貌をみせました。
vilamadalena06.jpg
vilamadalena07.jpg出汁たっぷりの浅蜊を次々しゃぶり、大胆なカットの蛸足の意外な柔らかさに愕き、ぶつ切りの烏賊をわしわし、そして渡り蟹を千切るように割ってはエキスをちゅーちゅー、伊勢海老の白身をペロンと味噌を再びちゅーちゅーと(笑)。

やっぱり4人ぐらいで挑むのが丁度いいよねと笑いながら、鍋の底。
すっかり膨らんじゃったお腹を擦りながらスタッフに声を掛けたのは、この「魚介のカタプラーナ」では、残ったスープでリゾットかパン粥を作ってくれるから。
パン粥の経験が乏しいので面白がってパン粥を。

魚介エキスをすっかり吸い込んだパンが玉子の黄身を囲んでる。
vilamadalena08.jpg
またまたちゅーっと啜れば、濃厚な旨味風味。
ああ、完全に満腹なのがどれほど口惜しいことか。
パン粥にする方がやや重くなるようにも思えて、この場合、リゾットにしてもらうのが正解だったかもしれません。

vilamadalena09.jpg
ただもうこのまま倒れるように眠りたい充足感にはやっぱり、バーブティー。
野生ラベンダーのはちみつ、クマちゃんはちみつを添えてくれました。


西麻布に潜むポルトガル料理の店「ヴィラ マダレナ」は、空席なしの大人気。vilamadalena11.jpgマダレナって何処のことだろと調べてみると、大西洋に浮かぶマデイラ諸島の中のPICOという島の町の名がMadalena。
そんな由来で正解か確かめに、またお邪魔しなくっちゃ。
今度は1テーブル4名さま、でね(笑)。


口関連記事:
  BAR「WODKA TONIC」で暗がりのオーセンティックひそひそ話(02年08月)
  bistrot「Viviene」で 塩ダラグラタン仔羊ひき肉ひよこ豆カレー(09年03月)


「Vila Madalena」 港区西麻布2-24-17 ポケットパークビル1F [Map] 03-3499-1777
http://madalena.web.infoseek.co.jp/

column/02783 @7,800-

口喫茶・軽食「桃乳舎」で カツハヤシにスパゲティ旨い洋食の店

tounyusha.jpg小網町に、食事もできる昭和レトロな喫茶店があるという。
純喫茶と呼べばいいのか、薫りくゆらす珈琲ありきのお店には意外と足が遠いのだけど、メシ喰えるとあれば(笑)、途端に気になってきます。
220円のコカ・コーラから、色褪せくすんでしまったお食事サンプルを飾ったショーケースが既にいい味出している。
ドアを引き開けると、さも当然に懐かしさに包まれます。

滅茶苦茶古くはないにしたって、
橙色カバーのスチール椅子ひとつとっても昭和な味わいを呼んでくれています。
tounyusha01.jpgtounyusha02.jpg

「カレーライス」450円を筆頭に並ぶメニューtounyusha03.jpgをじっと睨む。
そして、お冷やのグラスを手にした、テキパキ動くおねえさんに注文を告げると、
「カツハヤシにエッグ!」と張りのある声で奥の厨房にオーダーが通ります。


茶褐色を湛えた「カツハヤシ」白いお皿が、またいい表情。
tounyusha04.jpg
右脇からスプーンの先を挿し入れて、ご飯とハヤシソースとカツの一片を一緒に載せて、口に運ぶ。

うっほほ~ぃ(笑)。
どこかの本屋のハヤシライスがちゃんちゃら可笑しく思えちゃうような旨さがここにある。
さらさらとしたテクスチャの中に絶妙なコクとたっぷりした旨味を含み、それでいて嫌みがまったくない。
tounyusha05.jpgtounyusha06.jpg
カツの衣に残る、サク~という歯触りとの合わせ技が、なんともニクイのだ。

tounyusha07.jpg
お醤油要りますか?と訊いて届けてくれたお皿にその醤油を垂らしての、サイドメニュー「フライエッグ」になんだか和む(笑)。


相席となったお向かいさんが注文したのが、「スパゲティ」。
おー、これがナポさんが「うまーーーっ!」と叫んでいたお皿かぁ、と早速翌日再訪しちゃいました。


今度は真ん中厨房寄りのスチール椅子に座って、椅子を少し動かそうとすると、何故か動かない。
あれ?っと思って足元を見ると、椅子の足でコンクリートの土間が削られて空いた穴に嵌ってる。
微笑ましくも歴史を感じる瞬間だよね。
大盛りでお願いします。


と、背後の厨房から炒め音の穏かなさざめき。
そこへおばあちゃんの鼻唄がふんふんと重なるハーモニー。


きたきた、きたきた(笑)。
もうひと目で、しっかり炒めているのが判る中太麺。tounyusha08.jpgトップには削りたてな感じのチーズのあしらい。
ケチャップがとろんとした膜を張って麺を被っていて、焼き目がヤバイ。
タバスコを添えてくれているけど、デフォルトにも辛味が利いている。
tounyusha09.jpgtounyusha10.jpgtounyusha11.jpg
玉葱やベーコンの具の量控えめでピーマンは見当たらない、ほぼ麺のみの、実に実直質素なお皿がこんなに印象深いのは何故でしょう。


小網町の裏道でひっそりと、でもテーブルを埋める人たちが入れ替わり訪れる「桃乳舎」。tounyusha12.jpgtounyusha13.jpgおねえさんにお店の名前の由来を訊ねたら、
「昔、牛乳売ってたようですよ」と応えてくれた。
頭上には、葉にのった桃のレリーフ。
昭和なミルクホールが今、雰囲気や懐かしさだけではない、
旨い洋食のお店として生きている。
「本日のランチ」480円も人気です。


「桃乳舎」 中央区日本橋小網町13-13 [Map] 03-3666-3645

column/02782 @750-

口沖縄居酒屋「月夜浜」で 泡盛とやぎ刺しくぶしみ燻製ウムクジ天

tsukiyahama.jpg所沢界隈で沖縄料理といえば、
学校新道の「護佐丸」か東口の「うちなぁたいむ」か。
調べてみると、新所沢にも一軒あるらしい。
友人の第一子ジュニアの顔を拝むついでに出掛けてみました。
東口からとことこ進み住宅地を抜けていくと、裏通りの向こうに幟がはためくのが見える。
風に靡く幟は、泡盛「直火請福」と「於茂登」のもの。
間違いなくこちらが目的地。
「月夜浜」と書いて、"つきやはま"と読むようです。


小あがりに陣取って、やっぱりオリオンの生で乾杯。
沖縄料理がそつなく並ぶ品書きからまずは、「島らっきょ」に「海ぶどう」、「グルクン唐揚」。
tsukiyahama01.jpgtsukiyahama02.jpg
tsukiyahama03.jpg海中では空色のラインが綺麗なボディも市場では赤くなってしまうタカサゴ(=グルクン)。
じっくり揚げてあるところを頭っからパキパキといただくのがいい。


おっ「石垣牛たたき」となっ、とお願いすると盛られてくるは、炙った牛肉の薄いスライス。tsukiyahama04.jpg石垣牛の醍醐味が伝わらないのはある種当然なので、そのあたりは気分ということで。


おおっ「やぎ刺し」だっ、と注文しようとすると、それはちょっと咎めるような声もあり(笑)。
やぎ汁よりは全然大丈夫だよきっと、とよく判らない説明でオーダーしてしまう。tsukiyahama05.jpg如何にも解凍したてのやぎ刺しは、冷たくて山羊独特の風味がほんのりと遠くでする感じ。
ね、これなら大丈夫でしょ(?)。


お飲み物はとうに泡盛モード。
「瑞泉」から「八重泉 黒真珠」、そして「与那国」あたりを巡ってる。
tsukiyahama06.jpgtsukiyahama07.jpg
お供は定番系の「イカスミソーミンチャンプルー」に「ラフティ」もまたよろし。


「ヒラヤーチ」は、つまりは沖縄風のお好み焼き。tsukiyahama08.jpg潔くもすっと薄いのが個性でここでは鰹節がたっぷり載っている。


では「くぶしみの燻製」は何かと云うと、くぶしみ=コブシメ。
ふと石垣の海で勇壮に編隊を組んでいたコブシメたちの光景を思い出す。
嗚呼可哀想に、燻製にされちゃて(笑)。tsukiyahama09.jpg噛んでつまりは、イカクン、であります。


そして「ウムクジ天ぷら」は、紅芋天ぷら。
tsukiyahama10.jpgtsukiyahama11.jpg
薩摩揚げのように高温で揚げた一片をそっと齧ると、中身がとろっと蜜のように融ける。
あれ?でも紅色はしていないね。


さて、泡盛何杯呑んだでしょう?
すっかりガツンと効いているはずだけど、不思議とすっきりした酔い口なんだ。


流通が発達したとは云え、きっと入手し難い食材もあるだろうにと口にしたお皿たちを振り返る。
メニューを定番モノばかりに陳腐化させず、ちょっとレアな品揃えもしていて、シントコの住宅地にありながらとっても頑張ってる印象の沖縄居酒屋「月夜浜」。tsukiyahama12.jpg最近現地に行けてなくって、と頭を掻く大将。
誰かそんな大将に、沖縄の風光に浸り、まちぐぁー巡りする機会を与えてあげてくれないかな(笑)。


口関連記事:沖縄料理「護佐丸」で ちらがー瑞泉グルクンかまぼこタクガラス(06年09月)


「月夜浜」 所沢市美原町2-2939-13 [Map] 04-2943-7176

column/02781 @3,900-

口bistrot「Vivienne」で 塩ダラグラタン仔羊ひき肉ひよこ豆カレー

vivienne3.jpg毎度お世話になってます、
の木挽町通り「ヴィヴィエンヌ」。
通りがかりで目にしていた黒板vivienne3_01.jpgのメニューが気になっていました。
今日もあるかなぁと店頭をひょこっと出して覗くと、
うん、あるある(笑)。
ドアを開けば、斎藤さんがお出迎え。
おひとりさまはやっぱり、奥のカウンターへと向かいます。
背の高い椅子で、小さい方ではない自分でもちょっと座り難いけど、一旦収まってしまえば姿勢が正される感じになる。


作り置きなんてきっとしていないゆえ、
やや間があってやってきたのが「塩ダラのグラタン ポルトガル風」。
vivienne3_02.jpg
よくある楕円のグラタン皿ではなくて、丸い器に円く広がるチーズの被い。vivienne3_03.jpgドーム型にこんもりしたその頂あたりの焼き目が誘う。


スプーンの先で探るようにするとすぐさまヒットするのが鱈の身。
vivienne3_04.jpgvivienne3_05.jpg
ほっこりして、加減よく利いた塩が甘さを呼ぶようで、それがチーズとホワイトソースと呼応して、
うん、旨い。
不思議とパンとも好相性で、パンのお代わりをしてしまいます。
ま、でも、ワインにもきっと合っちゃうな(笑)。
あ、でも、どのあたりが"ポルトガル風"なのでしょう。


そうそう、「ヴィヴィエンヌ」には、カレーもある。
定番的に黒板で見るのは、「仔羊ひき肉とひよこ豆のカレーライス」。
ヒツジ肉好き、キーマ好き、ひよこ豆好きにはまさにドンピシャなカレーなんだな(うふ)。


届いたお皿を見るに、なかなかの本格派の匂い。vivienne3_06.jpg
さらとろっとしたカレーからはまず、仔羊の風味旨味がして、そこへひよこ豆のほっこりした甘さが合わせてくる。
vivienne3_07.jpgvivienne3_08.jpgvivienne3_09.jpg
そして、時折歯と歯の間でカリっと鳴ってほの香りをふんとさせるのは、コリアンダーのシードかな。
これが気の利いたアクセントになって、じわじわ沁みるような旨味をさらに引き立てる。
コレ、かなり好みのカレーです。


やっぱり端から試したい「ヴィヴィエンヌ」のおひる時。vivienne3_10.jpg今度は「プリン」や「チーズケーキ」あたりのデザートもくっつけちゃおうかな(笑)。


口関連記事:
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  bistrot「Vivienne」で 肩の凝らない正統なビストロ料理たち(08年07月)


「Vivienne」 中央区銀座4-13-19 銀林ビル1F [Map] 03-6273-2830

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口洋食「ブルドック」で カキベーコン巻きにグラタン牡蠣魅力の一面

bulldog.jpg洋食「ブルドック」と云えば、大井町のお店が思い浮かぶ。
あの路地の、ややもすればTooMuchなお皿たち。
そして、その大井町からもそう遠くない戸越銀座商店街の外れにも「ブルドック」がある。
アド街でも紹介されたようだから、周知のことのようです。
もうすぐ中原街道に抜けようかという頃に、路上に見つかる黄色い看板。
オレンジのストライプを庇にした、
懐かしい匂いのする洋食店だ。

店内の様子もファサードに違わず、積年の設え。
小さな液晶テレビのニュースを横目に、白いメラミンのカウンターの丸椅子に腰掛けます。


お冷のグラスとビニールで装丁した品書きをスッと横から差し出すオバチャン。
向かい合ったキッチンのオヤジさんに「カキベーコン巻」を定食にして、とお願いします。
オヤジさんもオバチャンも、愛想を振り撒くタイプではない。


オヤジさんが入口脇にあるコカ・コーラの赤い冷蔵庫から具材を取り出して、
フライパンをコンロに載せる。
ややあって、香ばしい匂いがふーっと漂ってきます。


その名の通り、牡蠣をベーコンでくるっと巻いたソテー。bulldog01.jpg
大口開けてハグっと噛めば、ベーコンの薫りと脂の甘さのすぐ後に牡蠣のミネラルが追い掛ける。
bulldog02.jpgbulldog03.jpg
牡蠣そのまんまソテーも勿論いいけれど、こふいふ手もあるよねって膝を打つ感じ。
タルタルにもすんなりマッチしているね。


「カキフライ」と並ぶ牡蠣料理三本bulldog04.jpgの残る一翼が「カキとホウレン草のグラタン」。
オーブンから出し立てのステンレスのコキール皿。
溢れんばかりのホワイトソースの焼き目が香ばしく映る。bulldog05.jpg
スプーンの先をえいっと挿し入れて、こいつぁ気をつけないと火傷するぞとハフハフ、ハフハフ。
濃い目のベシャメルに包まれてぶつ切りの牡蠣が顔を出す。
bulldog06.jpgbulldog07.jpg
フライは勿論、ソテーに合うし、こうしてクリーミーなソースにも寄り添う牡蠣自体に改めて感心したりして。
ほうれん草が重くなりがちなソースにいいフォローを与えています。
これにはライスじゃなくて、呑んじゃう、だったかなぁ(笑)。


これら単品にご飯と味噌汁をくっつけると、そこそこ贅沢な洋食の夕餉になっちゃうのがナンだけど、ま、いっか。


戸越銀座の隅でひたひたと30年を越える歴史を刻む洋食「ブルドック」。
「ブルドッグ」の間違いではないの?と云うなかれ。bulldog09.jpgbulldog08.jpg今度は「ビーフシチュウ」や「ビーフカツ」でドミグラスの魅力を確かめつつ、大井町との関係ありやなしやを訊ねてみようかな。


口関連記事:キッチン「ブルドック」で チキンライスにメンチカツ増える眉間の皺(06年03月)


「ブルドック」 品川区平塚3-1-10 [Map] 03-3785-3605

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口串揚げ「アンジュ」で 旨味零れる大粒かきかけごはんカキフライ

anjyu.jpgのむのむさんの記事で見つけた串揚げ「アンジュ」。
時季が過ぎちゃう前に行かなくちゃっ(笑)ということで、
晴海通りから天賞堂の角を曲がる。
「ささもと」の前を通り過ぎ辿り着くは、
「関西風串あげ」と描く赤と緑のネオン。
見上げるビルの三階が目的地だ。
階段を巡って気がつくは、あ、フレンチバーベキューの店「Vinpicoeur」の階上なンだね。

朱のカウンターが厨房を囲む店内。
それは、漆の紅か中華の牡丹紅か。
間口の広くない建物だから、自ずとこういうレイアウトになるのでしょうね。


お茶にしますか、お水でよろしいですか。
お手拭をあずかりながら、丁寧で品のいい対応にいたみ入ります。

anjyu01.jpg
まずはやっぱりお目当ての、「大粒かきのかけごはん」。
すぐさま涎を呼ぶような、具沢山のあんがこんもりのドンブリ。anjyu02.jpg片栗で包んだ牡蠣は、その名の通り、とぷっと豊かな大粒さん。

anjyu03.jpganjyu04.jpg
火の入れ具合最高で、なはは堪らんっス、のプルプルリ。
エキス旨味零れるでありますーっ。


うらを返すようにして、今度は気仙沼産「大粒カキフライ定食」。
ご飯&味噌汁、浅漬けに麻婆豆腐の小皿に囲まれたカキフライもその名の通り大粒さん。
anjyu05.jpganjyu06.jpg
それゆえ、カキフライ定番の5個のっけではなくて、4個のっけ。
見るからに量感を訴えるフライは、案の定箸で掴んでもずっしりしてる。
4個に文句はありません(笑)。


齧って迸る牡蠣の滴は、どこまでも澄み切った海中に想いを巡らせるよな、
そんなクリアな旨味を湛えてる。anjyu07.jpg大粒牡蠣をそっとそしてしっかりと包みながら、邪魔をしない衣の仕立て。
さすが揚げ物のお店、と云ってしまいたい。


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「生アジフライ定食」「大粒あさりのつゆそば」「トンカツ定食(豚ロースのミルフィーユ)」「白子のつゆそば」「トマトそば」「あんきものチリソース」anjyu09.jpgなどなど、気になるランチメニューが居並ぶ「アンジュ」。
「串揚げ定食」もあるけれど、それはやっぱり麦酒と一緒にハフハフしたいな。
揚げ物系の品に中華系の品が共存しているのは、5丁目にあった「アンジュ」からの流れがあるからのようです。


口関連記事:
  串焼きと煮込み「ささもと」で 串煮込み串焼き葡萄割りの酔っ払い(05年05月)
  French Barbecue 「Vinpicoeur」で 炭火眺めつワインくぴくぴ(03年10月)
  中国家庭料理「アンジュ」で かきそば半チャーハン設えパブちっく(07年01月)


「アンジュ」 中央区銀座4-3-4 銀座屋酒店3F [Map] 03-3561-0043

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口TRATTORIA「DEL VICO」で 白身魚でストロッツァプレーティ

delvico.jpg武蔵小杉に密かに人気なイタリアンがあります。
週末のお昼時に訪れると、満席delvico01.jpgで入れなかったりすることもある「デル ヴィコ」。
ドアを入ると右手が壁のスリットから覗く厨房で、奥へと真っ直ぐ延びる通路に沿って左手に壁に向かうカウンター。
一階の椅子はランチでは解放してないようで、そのまま二階へどうぞと案内されます。
上階は、レモンイエローの椅子が並ぶ。
女性同士や落ち着いたカップルのテーブル、窓際には小さな子供を連れたご夫婦のテーブルなどなどで朗らかな空気が流れています。

delvico12.jpg

「デル ヴィコ」のランチは、ABCの3通り。
パスタのAに、メイン料理のB、そしてパスタ+メインのC。
いずれにも自家製のパンにサラダ、カフェがセットされています。

この日の手打ちパスタはショートパスタ、「ストロッツァプレーティ 白身魚とホウレン草」。delvico02.jpg指先で縒ったような掌で捻ったようなショートパスタは、モチモチクニクニして面白い。
自然とハグハグしっかり噛む感じになってくる。
delvico03.jpgdelvico04.jpg
なんと呼ぶ仕立てか、つるんとした生地に煎ったパン粉的粉末を振って、水っぽさをほの香ばしさに転じているのがいい。
ほんの少し辛味を添えたソースに白身魚の旨味塩っ気がアクセント。うんうん。
訊けば、白身はホウボウとイトヨリだそう。


手打ちでなければ、例えば「肉のラグーとポロネギ ホウレン草のトマト煮込みソース」。delvico05.jpg賽の目に刻んだ肉のラグーにパルミジャーノたっぷりでガツっとくるかと思いきや、加減のいい優しい仕立ての印象がする。
delvico06.jpgdelvico07.jpg
油っぽさがなくて、すーっとするするっと胃の腑に滑り込んでいく感じがする。


さらに別の週末、メイン料理もひとつ、食べてみた。
ブロード煮と添え書きされた「牛ホホ肉と野菜のボツリート」。delvico08.jpg
ブロードとは、出汁とかブイヨンみたいな意味らしい。
脂が落ちて、とろっとしていそうなホホ肉に野菜たちが寄り添うようにして、たっぷりしたブイヨンに浮かんでる。
delvico09.jpgdelvico10.jpg
もし前夜呑み過ぎていたりしたら、それを優しく受け止めてくれそうなひと皿だ(笑)。
足りなそうだったら、メイン+パスタにすればいい。


デザート如何ですかと訊かれると、最近はだいたい首を立てに振る(笑)。
この日のデザートの中からオススメの「ティラミス」を選んでみます。

ふと、初めてティラミスを食べたの「モス・バーガー」だったなぁなんて思い出したりしているところへお皿が届く。delvico11.jpgクリームがすっと滑らかで繊細で、あれー、ティラミスってこんなに美味しかったっけ?と腕を組む。
で、わーっと恥ずかしながらの一気喰い(笑)。


がっつん系イタリアンとは趣を異にする、
すーっと馴染むような味わいが印象的な武蔵小山「デル ヴィコ」。delvico13.jpgお昼のラストオーダーは、2時。
ちょっと時間をずらした昼下がりが狙い目かもしれません。


「DEL VICO」 品川区小山2-6-16 [Map] 03-5749-7111

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口居酒屋「松樂」で 壁に色紙どて煮う巻山芋はんぺん冷めた燗酒

shouraku.jpg矢場町交差点から向かい側に臨むは、
味噌かつで有名な「矢場とん」の本店。
真新しい設えな印象の「矢場とん」の店の前を素通りして、
ここら辺りかなぁとその角を曲がる。
と、ひと気のない裏道に「居酒屋」の灯りが見つかった。
今宵は、「松樂」さんでちょいと一杯、です。
しっとりと積年の味を漂わせる店内は、右手のカウンターで大将が、いらっしゃい。
奥の小上がりから顔を出した女将さんも、いっらしゃい。

カウンターに腰掛け振り返れば、壁一面の色紙。
どうやら、芸能人たちにも御用達なお店のよう。
でも、ちゃらちゃらした気取りは窺えない、純朴そうな佇まいです。
shouraku01.jpgshouraku02.jpgshouraku03.jpg
寒い宵だからと、いきなり燗酒をいただいて眺めるは、目の前にずらっと並んだ大皿たち。
どれにしようかな(笑)。


まずはやっぱり、「どて煮玉子入」。shouraku04.jpg妙に赤味噌赤味噌してなくて、加減よく煮込んだスジと大根の甘さと酸味を味わえる。


「う巻」はもう、見たまんま、鰻を玉子焼きで巻きました(笑)。shouraku05.jpg出汁巻きにする手もあるのかもしれないけど、こちらでは甘過ぎない玉子のほんのり焼き目ととろっとした鰻との取り合わせ。

shouraku10.jpg
取り皿諸々が納まった棚にも品書きのひらひら揺れる。
「山芋はんぺん」って、あのおでんに入ってる白いはんぺんに似たヤツかなと思っていたら、然にあらず。shouraku06.jpgさつま揚げ、じゃなくて揚げボールに近い風貌で、齧れば揚げ口の香ばしさと山芋のふわっと優しいところが愉しめる肴になっている。


厨房の貼り紙にもホワイトボードshouraku07.jpgにも、「生がき」「焼きがき」「かきフライ」と三連呼してあるのでそれならばと(笑)、「かきフライ」。
shouraku08.jpgshouraku09.jpg
時季にしてはやや小振りかなぁの牡蠣フライは、まぁ、可もなく不可もなくといったところか。
冷めた燗酒とカキフライがなんだか不思議なマリアージュ(笑)。
こんなほろ酔いもまたよろしからずや。


矢場の百貨店も近くなのに、知るひとぞ知る立地にも映る裏道の居酒屋、「松樂」。shouraku11.jpg
ほろ酔いでお腹も満ちているのに、眼前の大皿や頭上の品札や壁の貼り紙に気になるメニュー目白押しで、まだ辺りをキョロキョロしている自分が可笑しい(笑)。


「松樂」 名古屋市中区大須3-8-32 [Map] 052-241-8520

column/02777 @4,500-

口支那そば「八島」で エビ塩ワンタンメン名残りの一杯ひんぎゃ塩

yashima.jpg茅場町にある黄色い看板のラーメン店と云えば、
そう、支那そば「八島」。
およそ身近な場所ながら、この処すっかりご無沙汰しちゃっておりました。
最近では、ラーメン店で呑んでから啜るというスタイルも珍しいものではなくなってきた。
でもここでは以前から自然とそのカタチにもなってるらしくて、そのうちそんな夜の部もありかなぁなんて思っているうちに、時間が過ぎちゃった。
ま、"呑んでラーメン"を禁じ手にしている所為もあるのだけれど、ね。
ところが、そうこうしているうちに、「八島閉店!」の報が流れてきたんだ。


う~、そーなのかー、も一度海老のワンタンと塩スープの妙を記憶に刻みに行かなくちゃと、そそくさと足を運びました。
もしかして混み合っていたりするのかな、なんて思いながら桜開花準備中のさくら通りを往く。


年季が味わいを増してきた白い暖簾を払うと、意外やそんなに混んではいない。
どこに座ろうかな、と視線を廻したところで、あれ?っと足が止まりました。
隅のテーブルで、エプロンおじさんがラーメン啜ってるではありませんか(笑)。


ヒロキエさんはエビワンタンメンで、お向かいさんは肉ワンタンメンのドンブリで。
お品書きyashima01.jpgyashima02.jpgを一応眺めながら、やっぱそうっすよねーと意を強くして、「エビ塩ワンタンメン!」と告げます。


うん、そうそう、コロコロと丸っこい海老ワンタンがたっぷり浮かんだ塩スープのドンブリ。
自然と目線は、海老ワンタンにフォーカスしてしまう。yashima03.jpg噛めばプチッと云いながら、
スパイスの風味と海老さんの甘みをギュッと詰め込んだあんが顔を出す。
スープは見かけによらずコクゆったりで、
角のない青ヶ島産「ひんぎゃの塩」がしっかりと利いている。
yashima04.jpgyashima05.jpg


麺を啜って、あ、そうだ、硬めにお願いするのを忘れてたぁと思いながら、ズルズズズ。
そうだ、つけ麺はどうなんだっけと思いながら、ズルズズズ。
yashima06.jpgyashima07.jpg
スープすっかり飲んじゃった頃にも蓮華の底でザラっとするのが、ひんぎゃの塩だね、きっと。
ああ、もう食べちゃった(笑)。


店内をひと廻りキョロキョロしても、閉店を知らせる告知は見つからない。
でもこの週末27日で、茅場町に移り5年ちょっとの営みを終えるという支那そば「八島」。yashima09.jpg見知ったお店がなくなるというのは、やっぱり寂しいものですね。


「八島」 中央区日本橋兜町16-1 [Map] 03-3666-9891

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口中国ラーメン「揚州商人」で さようなら冬かきラーメン刀切麺

yousyuu_musako.jpgふらふらと散策するでもなく、徘徊するでもなく歩く武蔵小山駅の北側辺り。
と、拡張途上のような道路の向こうに、煌々とした灯りに浮かび上がっている店があるのが否応にも目に留まる。
あ、こんなところにも「揚州商人」があったのね~と近づく。
入口脇に立て掛けてある看板yousyuu_musako01.jpgが大きな文字で知らせているのは、「さようなら冬かきラーメン」。
2月末で早くも、さようならと。
随分と郷愁を誘う、寂しいフレーズじゃぁありませんか。
そうか、ヒロキエさんの新橋店の記事にあったかきラーメンのことですね。
こいつぁ、いただいとかないといけません(笑)。


ゆったりスペースにテーブルが配されて、どちらでもどうぞモード。
厨房側のテーブルのひとつに陣取って、メニューの「かきラーメン」のところを人差し指でぐいっと指差します。
すると、「麺はどちらにしますか」ととっても柔和そうな兄ちゃんが訊ねる。
んん?と改めてメニューを見ると「柳麺」と「刀切麺」のどちらかが選べる、と書いてある。
へーそふいふことになってたンだ、と「刀切麺で」と云い添えます。


ゆったりしたドンブリがやってきました。
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魚介がよく似合いそうな塩系のスープに浮かんで牡蠣の身が誘う、湯気の先。
若布の緑が彩りにマッチしています。


見た目あっさりながら旨みも塩っけも濃い目に仕立てたスープにぷりんとした牡蠣の身がおよそイメージ通りによく馴染む。
牡蠣の幾つかに臭みヒットがあったけど、古いということではないのでしょう。
yousyuu_musako03.jpgyousyuu_musako04.jpg
刀切麺は、啜ればプリプリっと唇を滑る。
祖父譲りの細麺を貫いてきたけれど、「揚州商人」20周年を期に開発した極太麺がこの「刀切麺」だそうで、刀削麺の生地を削らずに、伸ばして刀で切ったもの=刀切麺と名づけたとメニューにある。
食感も歯応えも悪くない麺だけど、そもそも刀削麺は、削ることで独特な食感を生んでるところに一番の魅力と個性があるのであって、それを伸ばして切ったらもしかして普通なことになっちゃうのじゃないかなぁ。
青龍刀で切ってます!だとなんだか怖い気もするけど(笑)、そのあたりどうなのでしょう。


目黒権之助坂で初めて出会って以来、今やあちこちに根を下ろしている「揚州商人」。yousyuu_musako05.jpg今度はちょっと懐かしいメニューでも啜ってみようかな。


「揚州商人」武蔵小山店 目黒本町3-6-9 長谷川ビル1F [Map] 03-5725-7361
http://www.whistle-miyoshi.co.jp/

column/02776 @880-

口太麺富士吉田うどん「まるなが」で 肉天わかねぎズズもそハグ

marunaga.jpg中原街道を五反田に向かって上ってきて、
ちょうど荏原ランプのスロープが見え始める辺りで、
「うどん」と大きく誘う看板が左手の歩道に見つかります。
半地下のフロアへと視線を落とす手前で、幕板に大きく書かれた文字が否応もなく目に飛び込んでくる。
「太麺富士吉田うどん」。
円に永印の「まるなが」は、
富士吉田うどんのお店なのだ。

神田駅前にあった「樂家」も確か吉田うどんの店じゃなかったかな。
そんなことを考えながら、左脇にある券売機の前に立つ。
暖かくなってきた夜ゆえ「肉つけうどん」に玉子をつけてみたい気分、とボタンをポチとする。
湯気に湿気た店内はL字のカウンター。
威勢のいい、らっしゃいませ!で迎えられます。
marunaga01.jpg

ゆったりしたドンブリがふたつやってきて、ひとつには肉片と玉子の泳ぐつけ汁。
もうひとつに、茹でたキャベツを載せたエッジの利いたうどん。
marunaga02.jpgキャベツと一緒にむんずとうどんを掴んで引き上げると、形状記憶気味に主張する。
そのままとぷんと汁につけ啜ると、撓垂れてなるものかと頑張るうどんが汁をあちこちに跳ね散らかせる(笑)。
といっても、ズズズと啜る感じにはならないで、ズズ、もそもそ、ズズもそ、ハグハグ。
味噌煮込みうどん的な一種強ばるような硬さではない。
といって、讃岐のしなやかかつ骨太なコシつきとはベクトルが違う。
親愛なる武蔵野うどんを硬く湯掻いた、そんな感じかな。
太麺といってもバカみたいに太い訳ではなくって、すいとんのような歯応えを残せる程度の太さだ。
marunaga04.jpgmarunaga03.jpg
醤油に味噌までも使った汁は、濃いめで塩辛め。
茹でキャベツの柔らかい甘さがいい合いの手になってるね。


温かいのはどうだろうと、店主一押し印の「肉天わかねぎうどん」の夜。
掻き揚げが載り、刻み葱が載り、その脇から若布や玉子の黄身が顔を見せる様子は、当たり前だけど、駅の立ち食いそばと変わらない。marunaga05.jpg掻き揚げを掻き分け、うどんに辿りつき、ぐいーっと引きずり出すようにする。
やっぱりそんなに妙に「硬い~」という印象はなくて、想定の範囲内。
でもこのモッソリした感じが食べつけるとクセになりそうな予感を孕んでる。
marunaga06.jpgmarunaga07.jpgmarunaga08.jpg
馬肉を煮染めたような「肉」トッピングはちょっと甘すぎるか。
デフォルト330gあるという麺を途中までハグったところで、お約束の「すりだね(=こがし一味)」。
胡麻、山椒、唐辛子から作るという辛味の薬味だ。
入れ過ぎないように気をつけながら再び、ハグハグ。
うん、そこそこに辛いのもいいかも。


今や都内で唯一とも噂される、富士吉田うどんの店「まるなが」。marunaga09.jpg武蔵野うどん土着のひとりとしては、やっぱり武蔵野うどん派なのだけれど、たまには吉田うどんの日があってもいいかな。


口関連記事:吉田のうどん「樂家」神田店で 肉うどん細長いすいとんと馬肉(06年07月)


「まるなが」 品川区荏原1-22-4 [Map] 03-3786-4777 http://www.marunaga.net/

column/02775 @900-

口RESTAURANT「SANT PAU」で イベリコ豚プルーマと温かな宴

santpau00.jpg一時東京駅の日本橋口辺りに通っていた頃にお昼処に困って、およそ全店制覇してしまっていた日本橋コレド。
でもその裏手の別棟ANNEXにある「サンパウ」には、
未踏でありました。
お値段的敷居が高く思えて、まるで水族館に初めて行った子供のように(笑)、硝子越しに見通せる一階の厨房を覗いていたりしていたのでありました。
それがこの度、図らずもその「サンパウ」に参ずる機会がやってきた。
ずっと気になっていたレストランへと招いてくれたのは、くにちゃんとその奥さま。
そう、今日は、ご夫妻の結婚をお祝う席なのです。


一階のシックなレセプションからそのまま二階へと上がったところが、
ウェイティングを兼ねたBar&Cigar Corner。
シャンパンに口をつけたところで、メインホールへと誘われました。
勝手に抱いていたイメージよりはこぢんまりとして、それが寄り添うように温かな宴を予感させてくれます。

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乾杯の音頭はご存知、築地王さん
おめでとうと掲げたグラスの紅い滴は、
ロイヤルウェディングの乾杯カヴァだと同席のロレンスさんの記事にある。
残りをひと息に呑み干して、辛口の白と紹介のあった「Altos del Majanar AIREN 2007」へ。


まずは、アミューズ「2 Micros」のふた品。
イベリコに添えたオリーブオイルのジュレがはっとするほどにイケる。santpau01.jpgsantpau02.jpg串にした小皿は、プラムをふわっとした白子のようなソースと一緒に網脂の一種で包んだものだという。


前菜は、「車えびのタルタル ~Tartar de Langostinos」。santpau03.jpgタタール風にたたいた車えびの印象を抱く前に、廻りで煌く苺やキウイ、オレンジ、マカデミアナッツなどなどの彩りをしげしげ。
トッピングの粉チーズのような、パン粉のような粉末はなんだろう。
円に散らした塩をアクセントにいただけば、海老の身の甘さが引き立つ。


白のグラスをお代わりして、魚料理「杉の香りのヒラスズキ ~Llobarro "Fumat 10 Segons"」。
杉のチップでほんのり10秒だけスモークしたという、ほっこりしっとりした白身。santpau05.jpgsantpau04.jpgsantpau06.jpg
平鱸というのは珍しい食材なのじゃぁないかな。
そこへトプっと載っている青菜の中にも白のソース。
零さないようにひと口で掬えば、濃縮した旨味が弾ける。


プロフィールに交えて、食いしん坊新郎×食べるの大好き新婦たる、それぞれの逸話があれこれ微笑ましく紹介されて、和やかに時間が流れます。

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赤のLegado Muñoz - Garnacha 2005にワインが変わって、メインお肉篇。
等間隔で並ぶ紅い結晶は「イベリコ豚のプルーマ ~Pluma Iberica」だ。santpau08.jpg

プルーマとはヒレ上の部位を指すそう。
そっと愛しむようにしたソテーの具合とただもうズルイ!と心の声を叫ばせる赤身肉の薫り高さ。santpau09.jpg甘めのソースと一緒にとろっと融けるようでいて、脂のいやらしさとは縁遠い高貴な豚さんだ(笑)。
そこへパンケーキ的つけ合わせというのが、不思議な組み合わせなのねン。


くにちゃんとの幾多の交流の遍歴が愉しいヒロキエさんのスピーチに隣のつきじろうさんのむのむさんと笑い合ったり、肉声でホールを震わせた55aiaiさんの独唱に浸ったりと、祝福の温かい空気が満ちてきます。

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「フルーツベースのデザート」に続くPastelは、「フランボワーズ」。
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ケーキ入刀の、つまりはその一片一片がこのラズベリーの円筒形なんだ。


そしてプティフール「4種の小菓子」でコーヒーを啜ってひと心地。santpau12.jpg楽しいひと時は、あっという間に過ぎてゆくのですね。


星の数云々はさておき、やっぱり日本を代表するスペイン料理の一軒たる「サンパウ」。
きっとあちこち探して悩んで選んだウエディング・レセプションのステージが此処、
「サンパウ」だったのだね。santpau13.jpgくにちゃん&奥さん、改めておめでとう。
お陰で、あれこれもちょっと識りたいと、再びこの扉を開けたくなっちゃったじゃん、もう(笑)。


「SANT PAU」 中央区日本橋1-6-1コレド日本橋ANNEX [Map] 03-3517-5700 http://www.santpau.jp/

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