お食事処「亀鶴」

kikaku.jpg荏原中延から戸越銀座方面ヘと至る裏通りに一軒の町の食堂がある。覗くショーケースには、薄っすらと埃を被り、配置の曲がった料理サンプルが並んでいます。意外とすっきりとした店内。壁のテレビを見上げながら小瓶のビールに枝豆をお願いしてから、頭上のメニューをチェック。ん?。煮魚と豚角煮に挟まれた位置に、「プルプル定食」なる文字を見つけました。訊けば、豚肉を特製のタレで食べる感じのものらしい。「おかあさん、それちょうだい」。届いた豚さんは、バラ肉あたりをちゃっと湯掻くか煮炒めた感じ。芥子を溶かし込んだタレに浸していただきます。豚しゃぶのイメージとは明らかに違っていて、なにより肉の歯応えがしっかり。筋張ってるところもある。これ豚と違うンじゃないのかなぁとも、へ~面白いなぁとも思いつつ、でも少なくとも“プルプル”はしてないよなぁと改めて凝視してみる。もっと脂の多いところの薄切りを使えば“プルプル”な感じになるのになぁと反ってその名前の由来に謎が深まってしまいました。隣のテーブルの常連的職人なオッチャンは、座るなり「お茶ぁ」と云っては、出された緑茶ハイをさも当然のようにグビッと呑んでいます。黒板には酒のアテにもご飯のおかずにもなりそうなアイテムがびっしりと書き込まれていて、和食系洋食系中華系それぞれの定食から、どんぶりモノに「カツカレー」、ラーメンに餃子までがラインナップ。町のお食事処「亀鶴」は、ガテンなオッチャンから学生、サラリーマン(場合によってはOLまで?)のニーズに敢然と応えているようです。 「亀鶴」 品川区東中延1-8-4 03-3785-0799
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