「独墺伊仏欧州諸国への旅」カテゴリーアーカイブ

Weinstube「AndreasHofer」で石畳の小路シュタインガッセ辿る古き良き郷土料理店

「卒業白書」から「トップ・ガン」「カクテル」、そして「ミッション:インポッシブル」シリーズ等々。
数ある俳優トム・クルーズ主演作の中に「ナイト&デイ」という映画がある。
「バニラ・スカイ」以来のキャメロン・ディアスとの共演という点でも話題となったこの映画の撮影地には、ボストンをはじめ、スペインのセビリアやカディス、そしてザルツブルクが選ばれた。

南の島の隠れ家が爆撃に遭い、ヘリで逃げ出した、
ロイ(トム・クルーズ)とジューン(キャメロン・ディアス)。
展開した場面は、アルプスを走る列車の中。
そこで永久電池を開発した若者サイモンと合流した二人は、
ザルツブルクのホテルへ。
こんな街のホテルで過ごすなんて素敵と、
ジューンが呟くホテルのロケ場所は、
ザッハトルテでも知られるホテル ザッハーHotel Sacher Salzburg。
そこに、ホテルのエントランスの場面などに、
祝祭大劇場に隣接するコンサートホール、
ハウス・フュア・モーツァルトHaus für Mozartをホテルに見立てた、
シーンも織り交ぜている

ジューンとルームサービスでの食事の約束をしつつ、
ホテルから出掛けたロイは、暗い路地にある店で、
武器商人アントニオとの会話を中継するナオミと会う。
ロイを尾行したジューンが窓越しにその会話を盗み聞く。
そのシーンの場所となったのが、
ホテル スタインHotel Steinの裏手を東へと細く伸びる、
石畳の小路、シュタインガッセSteingasseだ。ひと通り少なく、昼なお薄暗い小路を辿る。
ザルツァッハ川側に視界が抜けるとその先には、
夕闇迫るホーエンザルツブルク城が望めます。

この小路、どこまで続くのだろうとそう思う頃。路上のテーブルにも客を寄せたお店が出現する。

濃緑色にペンキした細い観音開きの扉の真上に、
硝子に注した赤味が褪せて、
いい風情となった突出しの看板がある。その左側の壁を仰ぎ見ると、
なにやら何方かの肖像画が、
窓枠にすっぽりと嵌め込まれているのが見付かります。

どうやらその絵の御仁が、Andreas Hoferそのひと。
wikiによると、出身は、チロル地方。
当時アウステルリッツの戦いでナポレオンに破れたオーストリアは、
ナポレオンと同盟したバイエルンの支配下にあった。
Hoferは、チロルの首都で蜂起された反乱、
バイエルン反対運動の指導者となり、
一時的ではあったものの、チロルの奪還に成功した。
特にドイツ語圏の人々から称賛されているHoferは、
民族の英雄として、また国家的な英雄として慕われ、
多くの記念碑が設置されている、という。

濃緑色の扉の間から中へと足を進める。店内は、建具という建具に木材がふんだんに使われ、
古色を帯びたそれらは時に、飴色に艶っぽく映る。
穴倉のようなドーム状の天井やほの暗い灯りなどにより、
ちょっとした隠れ家のような気配も漂わせています。

まず喉を潤わすは、
地元ザルツブルクを代表するビールのひとつStiegl。
COLUMBUSと刻印されたラベルには、”1492″とある。
Stiegl社はなんと、コロンブスがアメリカ大陸を発見した、
1492年と同年に創業した老舗醸造所なのだ。口開きの麦酒のお供は、
黒パンにバターラードを均一に塗って、
アンチョビを載せたSardellenbrotや、
賽の目に刻んだ玉葱を載せた黒パン等々のプレートだ。

スープが欲しくなったら例えば、
スープの定番のひとつFrittatensuppeがいい。
フリッターテンは謂わば、玉子のケーキの短冊切り。郷土料理の温もりを思わせるのが、
ほうれん草入りのすいとんとハムのクリームソース。
シュペッツレspätzleは、パスタの一種というか、
玉子麺の類を云うらしい。

木製のベンチシートがテーブルを囲う。
厚手の革の背表紙に留めたメニューの表紙も木遣いだ。メニューでは、ヤオスンJAUSNと括られている、
黒パン載せのオードブルたちのプレートに蝋燭ひとつ。
誕生日のお祝いに仲間が集う場にも相応しいのであります。

お気軽にスプリッツアーで杯を重ねる、なんて手もある。肉料理の定番のひとつ、ヴィーナー・シュニッツェルには、
子牛以外に豚もあれば七面鳥もある。
カラッと揚げ焼きした衣との取り合わせが、安定の美味しさ。
七面鳥といえば、ホースラディッシュをたっぷり載せた、
ピカタがボリューム満点だ。

すっかり暗がりとなったシュタインガッセの坂道を、
ほろ酔い気分ですたすたと降りてゆく。紅色の灯りを戴いた扉の中はきっと、
女郎宿であるに違いない、なんて思うのはきっと、
それ相応に酔っぱらっていたからに違いありません(笑)。

妖しさ漂う石畳の小道Steingasseのその先に、
古からの郷土料理店Weinstube「Andreas Hofer」がある。Webサイトによると、
店の建物はかつて、石工、煉瓦工、大工のギルドホールだった。
1874年には既に、Kress家が “the apple”という宿に姿を変えていて、
Andreas Hofer Weinstubeはその後、1920年代から登場している、
とある。
美しい素朴な家具たちは、この時期に生まれたものだ。
2003年3月に若いザルツブルグのレストラン経営者、
Roland Gruberが店をを引き継ぎ、伝統を継承している。
店の名にAndreas Hoferを冠したのは、
今を遡ること100年前のことということになりますね。

「Andreas Hofer」
Steingasse 65 5020 Salzburg [Map] +43 662 87 27 69
https://www.dieweinstube.at/

column/03791

TAVERN「POSTSTUBE 1327」でトラウン湖の風光エッゲンベルグとグーラッシュ

カウチなソファーに寝転がって、
“大江戸”がテーマの某国営放送スペシャル番組を観ていた時のこと。
幕末の江戸の様子を撮影した写真がオーストリア国立図書館で発見されたという件がありました。
その写真のネガがびっくりするほど高精細で、江戸の町の風景を実にヴィヴィッドに蘇らせていて、ぐぐっと引き寄せられる。 およそ150年前の日本・江戸でその写真を撮影したのがなんと、オーストリアのバート・アウスゼー出身の写真家だという。

危険を冒して遥々と海を渡り、
往時の”江戸”をカメラに収め、
異国での困難を乗り越えて自国に帰る。
当のネガフィルムたちが、
バート・アウスゼーのカンマ―ホフ博物館に所蔵されていると、
番組は紹介していたのです。

そーなのか!
ネガを実際に拝見できるか分からないけれど、
その博物館目掛けて出掛けるのも一興だということで、
ザルツブルク中央駅に向かう。
ところが、余裕かましてコーヒーなんぞを買っているうちに、
予定していた列車に乗り損なう(笑)。

一本後の列車に乗り込んだものの、
オフシーズンの博物館は午後は閉館してしまうため、
間に合わないと知る。

然らばと途中下車したのが、
当然のように無人駅のTraunkirchen Ort Bahnhofでありました。降り立ったホームからすぐ、
大きな湖が見下ろせる。
湖の名は、トラウン湖Traunsee。
ザルツカンマーグートSalzkammergutにあっては、
MondseeやFuschlSee、Wolfgangsee、Atterseeよりも、
さらに東寄りに位置する湖だ。

湖を見下ろす駅から下り降りると、
マイバウムMaibaumの高い高いツリーが、
飾られ屹立してる湖畔に出た。面積が約24.5km²あるというトラウンゼーの水面は、
ゆったりと春の陽射しに煌めいていました。

澄んだ空気に誘われて早速湖畔を散策。水打ち際近くの芝生の上に、
ちょこんちょこんと置かれたベンチがいい風情。
そこへ一艘のボートが通り過ぎます。

振り返れば岩の上に教会の塔が見える。船着場の案内板は、
湖上を巡るフェリーのルートを知らせてる。
船着場近くのホテルには、
幾つものデッキチェアが並んでいました。

手工芸品の博物館Handarbeitsmuseumを覗いて、
マイバウムを臨む場所へと戻ってきた。旅籠の名は「Hotel Post」。
seppガイドによるツアーにも登場するのがお約束の、
往時郵便を司る場所が町々の中心にあり、
自ずとひとが集まり旅人が立ち寄る場所となり、
郵便局が宿を兼ねるようになっていく。
こちらもそんな時代の背景により生まれたホテルなのでしょう。

当ホテルの一階にあるのレストランが、
「POSTSTUBE 1327」。比較的最近改装を施したのではないかなぁと思わせる店内は、
落ち着いていてかつ要所要所の造作のセンスがよい。

ビールは、Schloss Eggenbergと刻印のあるジョッキで。Schloss Eggenberg は、トラウン湖の北の町にある歴史ある醸造所。
ザルツカンマーグートの村々で呑るビールは、
このエッゲンベルグが定番なのかもしれません。

そしてまずは「Rindsuppe」。実に明瞭で曇りのない滋味のコンソメがいい。
麺状に刻んだ人参などの根菜を浮かべ、
両面を芳ばしく焼いたクネーデルにはチーズを含む。
うん、美味しい。

魚料理のお皿を横目にしつつ、
お願いしていた「KutscherGulasch」のお皿を前にする。パプリカを散らすだけで、
こんなに華やかなになるのかのよいお手本(笑)。
丁寧に拵えているのがソースの均質さから伺えます。

サワークリームをたっぷり頂いた器にて、
小粒のすいとんのようなダンプリングが添えられる。ジャガイモと小麦粉とを合わせたような、
独特モッチリのちび団子たちをグーラッシュのソースに絡める。
うんうん、食べ応えもして、
実によい感じであります。

トラウン湖Traunseeの畔、
Traunkirchenの郵便局お宿の一階に、
TAVERN「POSTSTUBE 1327」がある。無人駅の眼下にもこんな素敵なレストランがあるなんて。
エッゲンベルグSchloss Eggenbergのジョッキはまたきっと、
湖面眺める店先のテーブルでも美味しいことでしょう。

「POSTSTUBE 1327」
Ortsplatz 5 A-4801 Traunkirchen [Map] +43 (0)7617 2307
https://www.hotel-post-traunkirchen.at/kulinarik/wirtshaus-poststube-1327/

column/03748

「Mesón del Champiñón」で鉄板焼シャンピニオンここにもズルい美味しさが

時の移ろいは早いもの。
卒然とマドリードを初めて訪れてからもう一年が過ぎてしまいました。
カラッとした陽気な明るさの印象を憶えたマドリードの街。
なんだか太陽が近いような気がしていたのは、なかなかに標高が高いと知った所為もちょっとあるのかもしれません。

少し陽が傾き始めた頃。
黒猫に誘われて止まり木したシェリーバー「LA VENENCIA」から、
生ハムの原木印マークを看板に掲げた「EL LACON」に寄って、
サンミゲル市場MERCADO DE SAN MIGUELにやってきました。大きな大きな水槽の中に市場を収めてしまったかのような、
吹きっ曝しの築地場外とは随分と趣が異なります(笑)。

フレッシュな牡蠣をちゅるんといただきつつ、
立ち呑みなんかしている裡に通りは陽も暮れて。カバ・デ・サンミゲルCava de San Miguelと呼ばれる坂をてろてろと下り、
市場からも程近い通り沿いの店へと階段を上がる。
壁には食卓の画が丁寧に描かれた12毎のタイルが張られています。

少々熱気の籠る店内に進んでふと天井を見上げる。あああ、白塗りの天井に生えているのは、もしや(笑)!

開いていた硝子戸から視界に飛び込んできたのは、
トレーに並べられ、積み上げられたソレたち。もしかして、なかなかの大きさではありますまいか。

湯気と油ですっかり曇った硝子越し。どうやらソレが鉄板でジュジュっと焼かれているらしい。

横並びで陣取ったカウンター。
オマチドーとばかりにいよいよソレが眼前にやってきた。ピンというかスティックというか。
無造作にソレに突き刺した大型楊枝が並び立つ様子も印象的だ。

軸を外した大振りなマッシュルームの中に、
これまた無造作に詰め込まれているのは、
パンチェッタの一種でありましょか。大型楊枝を箸のように駆使して(←日本人、笑)、
火傷しないようにハフハフしながらいただきます。
ガーリックの利いたオリーブに中からも熱したシャンピニオンが、
いやはや旨いのなんの!
シャンピニオンの器に包まれたオイルごと、 有難く平らげましょう。
ここにもまた”ズルい美味しさ”がありました。

サンミゲル市場から下った坂道沿いに、
鉄板焼きシャンピニオンとタパスの店「Mesón del Champiñón」がある。
観光客にも有名なバルのようだけど、
こんなお店にサクッと寄れる街で暮らしているなんて、
ご案内いただいたmiwaさんやSちゃんが羨まし過ぎるのであります。

「Mesón del Champiñón」
Cava de San Miguel, 17 Madrid [Map] (+34) 915596790
http://www.mesondelchampinon.com/

column/03720

COCINA「La Lonja del Mar」でご当地で再会VIONTAとのひと時オリエンテ広場

今更ながらマドリードの地下鉄を復習してみる。
検索すると、マドリードの地下鉄の概要をも示す日本地下鉄協会なんていう一般社団法人のWebサイトを見つけたりして、そんなんあるんかと少々驚きます(笑)。
サイトの情報と記憶を照らすと、初めて降り立ったバラハス国際空港から市街地に向けて乗り込んだメトロは、8号線。
途中で10号線に乗り換えて、降車したのは確かTribunalという駅でした。
そこからフエンカラルFuencarral通りというstreetを目抜き通りのひとつと云えそうなグラン・ビアGran Vía通りに向けて南下する。
両側におよそ見知らぬブランドショップや様々な服飾店、飲食店が並ぶ通りを歩くのは愉しい。
そういえば、そんな中にMUJIの店舗もあったっけ。

思い立ったが吉日とばかりに、
予約の翌日に飛んだマドリードだったので、
お宿もまた直前のブッキング。お世話になったお宿は、
グラン・ビア通りから一本裏手の裏通り沿いのアパートメント。
ホテルではなく、勝手判らぬAirbnbによる民泊に腰が引けたものの、
訪れてみれば、なんだか素敵な住まいでありました。

ギシっと鳴りつつしっかりとした木張りの階段の真ん中を、
レトロなエレベーターが行き来する。木製の籠の扉も勿論木製で、
都度手動で閉める所作が新鮮だ。

部屋から十分広いバルコニーに臨む。爽やかな陽射しの下でいただく、
搾り立てのオレンジジュースや近くで買い求めたビールが、
とても美味しい。

ふたたびやってきたのが、
王立劇場テアトロ・レアルのお膝元。ポテサラが絶品の一軒に続いて寄ったのは、
マドリード王宮見渡すオリエンテOriente広場に面して、
Rを描く建物の角。

何気に凝った意匠のカウンターが奥へと続く。立ち上がりに貼り込んでいるのは、
明かりに煌くよな大振りなシェルモザイクだ。

そんなカウンターで見つけたのが、
緑を帯びた琥珀色したご存知「VIONTA」のボトル。そうだ、スペインのリアス式海岸が生んだ”海のワイン”だもの、
マドリードの店に置かれていてもなんの不思議もないものね。

魚介料理専用とも謳われる「VIONTA」の一杯にはと、
選んだのはオイルサーディンの綺麗なお皿。白桃のようなふっくらした仄香りと、
柔らかなミネラル感とが仲良く開く「VIONTA」を、
鰯の滋味がより美味しくしてくれました。

王立劇場テアトロ・レアルとオリエンテ広場とに接する角に、
COCINA「La Lonja del Mar」がある。Webサイトでは、
タパスや魚介料理を供する「LA MAR」「RAW BAR」、
そしてレストラン「LA LONJA」と、
三段階のステージで迎えると自己紹介している。
階段の先に居心地の良さそうなテーブル席があったのですね。

「LA LONJA」
Plaza de Oriente,6,28013 Madrid [Map] +34 915 413 333
http://www.lalonjadelmar.com/

column/03709

Restaurante「Asador Real」で極上のイベリコベジョータ王立劇場のある街角にて

asadorrealこれもまた初夏のおもひで。
旅先から急遽エアーを押さえて降り立ったのは、お初なるスペインの土地。
そういやどの辺りにと飛び立つ直前に調べたマドリードの位置はというと、それはなんとスペインのど真ん中。
バラハス空港は、正式には元首相の名に因んでアドルフォ・スアレス・マドリード=バラハス空港と呼ぶらしいと、後日知ることとなりました(笑)。

メトロに乗って市街地にやってきた。
青い空の下、カラッとした陽気が心地いい。asadorreal01ここが日常と思しきひと達と観光客らしきひと達が交差して、
朗らかに賑やかなストリートを漫ろに歩きます。

地元在住のSちゃんと合流して、
有名なる広場というプエルタ・デル・ソルへ。asadorreal02スペイン国道の起点(=0km)を示すプレートを踏ん付けて、
スペインの日本橋へやってきた来たぞと秘かに思います(笑)。

見上げたビルの屋上には、
シェリー酒ティオ・ペペTio Pepeのネオンサイン。asadorreal03沢山のひとが行き交う広場の路上には、
初めて目にする揚琴のような楽器の音色が響く。
これはなんという楽器だったかな。

プエルタ・デル・ソル広場を離れて、
マドリッドのランドマークのひとつ、
王立劇場テアトロ・レアルへやってきた。asadorreal04イサベル二世像の立つ広場から眺め遣る劇場の重量感。
この日は残念ながら公演のない日でありました。

正々堂々と裏口から闖入させてもらった、
劇場の偉容にまず絶句する。asadorreal05asadorreal06馬蹄形にRを描いた客席が、
1、2、3、4、5層も綺麗に重なって、高みへと抜ける。
荘厳にして優美。
舞台を正面に見据える、当然ながらの特等席の位置に、
真紅のドレープに囲んだ王室の、謂わば天覧席がある。
さぞ素敵な見晴らしなのでありましょう(笑)。

劇場の窓からは王宮を拝むことができる。asadorreal07王室にしてみればさしずめ、
ちょくちょく観劇するから庭先に劇場作ったんよ。
いいでしょ?っといったところでしょうか(笑)。

そんなテアトル・レアル前の広場からすぐの坂道の脇。
asadorreal08そこにお肉系レストラン「Asador Real」があるのです。

店先が坂道を見上げるテラスになっていて、
きっと外のテーブルが気持ちいい。asadorreal09asadorreal10店の中の様子も気になりつつ、隅のテーブルに居場所を得る。
常連Sちゃんのお陰で親密な歓迎をいただきます。

テアトル・レアルの壮観さと負けないくらい、
いやそれ以上に度肝を抜かれたのがこのイベリコの美味しさ旨さ。asadorreal11asadorreal12しっとりとして薫り高く、そして艶めかしくもある旨味。
じわじわと濁りなき旨味の余韻が表出してくる。
ひゃ~、本場のイベリコ・ベジョータ恐るべし!

イベリコを追っかけてテーブルに届いたのが、
キノコのガーリック焼き。asadorreal13焼き立ての匂いの素晴らしさ!
ポルチーニ様の肉厚キノコそのもの滋味が、
そのまんま炸裂して堪りません。
ワインも合うけど、シェリーなんかもきっといい。

テアトル・レアル前、イサベル二世広場近くに、
極上の生ハム供するお肉系レストラン「Asador Real」がある。asadorreal14それにしてもイベリコ・ベジョータ、旨かった。
土産にと包んでもらったそんな最高な生ハムをなんと、
帰国前の冷蔵庫に置き忘れるという、
大失態を犯したことは、内緒です(笑)。

「Asador Real」
Plaza de Isabel II, nº1 (Metro Opera) Madrid [Map] 91 547 11 11
http://www.asadorreal.com/

column/03707