「独墺伊仏欧州諸国への旅」カテゴリーアーカイブ

COCINA「La Lonja del Mar」でご当地で再会VIONTAとのひと時オリエンテ広場

今更ながらマドリードの地下鉄を復習してみる。
検索すると、マドリードの地下鉄の概要をも示す日本地下鉄協会なんていう一般社団法人のWebサイトを見つけたりして、そんなんあるんかと少々驚きます(笑)。
サイトの情報と記憶を照らすと、初めて降り立ったバラハス国際空港から市街地に向けて乗り込んだメトロは、8号線。
途中で10号線に乗り換えて、降車したのは確かTribunalという駅でした。
そこからフエンカラルFuencarral通りというstreetを目抜き通りのひとつと云えそうなグラン・ビアGran Vía通りに向けて南下する。
両側におよそ見知らぬブランドショップや様々な服飾店、飲食店が並ぶ通りを歩くのは愉しい。
そういえば、そんな中にMUJIの店舗もあったっけ。

思い立ったが吉日とばかりに、
予約の翌日に飛んだマドリードだったので、
お宿もまた直前のブッキング。お世話になったお宿は、
グラン・ビア通りから一本裏手の裏通り沿いのアパートメント。
ホテルではなく、勝手判らぬAirbnbによる民泊に腰が引けたものの、
訪れてみれば、なんだか素敵な住まいでありました。

ギシっと鳴りつつしっかりとした木張りの階段の真ん中を、
レトロなエレベーターが行き来する。木製の籠の扉も勿論木製で、
都度手動で閉める所作が新鮮だ。

部屋から十分広いバルコニーに臨む。爽やかな陽射しの下でいただく、
搾り立てのオレンジジュースや近くで買い求めたビールが、
とても美味しい。

ふたたびやってきたのが、
王立劇場テアトロ・レアルのお膝元。ポテサラが絶品の一軒に続いて寄ったのは、
マドリード王宮見渡すオリエンテOriente広場に面して、
Rを描く建物の角。

何気に凝った意匠のカウンターが奥へと続く。立ち上がりに貼り込んでいるのは、
明かりに煌くよな大振りなシェルモザイクだ。

そんなカウンターで見つけたのが、
緑を帯びた琥珀色したご存知「VIONTA」のボトル。そうだ、スペインのリアス式海岸が生んだ”海のワイン”だもの、
マドリードの店に置かれていてもなんの不思議もないものね。

魚介料理専用とも謳われる「VIONTA」の一杯にはと、
選んだのはオイルサーディンの綺麗なお皿。白桃のようなふっくらした仄香りと、
柔らかなミネラル感とが仲良く開く「VIONTA」を、
鰯の滋味がより美味しくしてくれました。

王立劇場テアトロ・レアルとオリエンテ広場とに接する角に、
COCINA「La Lonja del Mar」がある。Webサイトでは、
タパスや魚介料理を供する「LA MAR」「RAW BAR」、
そしてレストラン「LA LONJA」と、
三段階のステージで迎えると自己紹介している。
階段の先に居心地の良さそうなテーブル席があったのですね。

「LA LONJA」
Plaza de Oriente,6,28013 Madrid [Map] +34 915 413 333
http://www.lalonjadelmar.com/

column/03709

Restaurante「Asador Real」で極上のイベリコベジョータ王立劇場のある街角にて

asadorrealこれもまた初夏のおもひで。
旅先から急遽エアーを押さえて降り立ったのは、お初なるスペインの土地。
そういやどの辺りにと飛び立つ直前に調べたマドリードの位置はというと、それはなんとスペインのど真ん中。
バラハス空港は、正式には元首相の名に因んでアドルフォ・スアレス・マドリード=バラハス空港と呼ぶらしいと、後日知ることとなりました(笑)。

メトロに乗って市街地にやってきた。
青い空の下、カラッとした陽気が心地いい。asadorreal01ここが日常と思しきひと達と観光客らしきひと達が交差して、
朗らかに賑やかなストリートを漫ろに歩きます。

地元在住のSちゃんと合流して、
有名なる広場というプエルタ・デル・ソルへ。asadorreal02スペイン国道の起点(=0km)を示すプレートを踏ん付けて、
スペインの日本橋へやってきた来たぞと秘かに思います(笑)。

見上げたビルの屋上には、
シェリー酒ティオ・ペペTio Pepeのネオンサイン。asadorreal03沢山のひとが行き交う広場の路上には、
初めて目にする揚琴のような楽器の音色が響く。
これはなんという楽器だったかな。

プエルタ・デル・ソル広場を離れて、
マドリッドのランドマークのひとつ、
王立劇場テアトロ・レアルへやってきた。asadorreal04イサベル二世像の立つ広場から眺め遣る劇場の重量感。
この日は残念ながら公演のない日でありました。

正々堂々と裏口から闖入させてもらった、
劇場の偉容にまず絶句する。asadorreal05asadorreal06馬蹄形にRを描いた客席が、
1、2、3、4、5層も綺麗に重なって、高みへと抜ける。
荘厳にして優美。
舞台を正面に見据える、当然ながらの特等席の位置に、
真紅のドレープに囲んだ王室の、謂わば天覧席がある。
さぞ素敵な見晴らしなのでありましょう(笑)。

劇場の窓からは王宮を拝むことができる。asadorreal07王室にしてみればさしずめ、
ちょくちょく観劇するから庭先に劇場作ったんよ。
いいでしょ?っといったところでしょうか(笑)。

そんなテアトル・レアル前の広場からすぐの坂道の脇。
asadorreal08そこにお肉系レストラン「Asador Real」があるのです。

店先が坂道を見上げるテラスになっていて、
きっと外のテーブルが気持ちいい。asadorreal09asadorreal10店の中の様子も気になりつつ、隅のテーブルに居場所を得る。
常連Sちゃんのお陰で親密な歓迎をいただきます。

テアトル・レアルの壮観さと負けないくらい、
いやそれ以上に度肝を抜かれたのがこのイベリコの美味しさ旨さ。asadorreal11asadorreal12しっとりとして薫り高く、そして艶めかしくもある旨味。
じわじわと濁りなき旨味の余韻が表出してくる。
ひゃ~、本場のイベリコ・ベジョータ恐るべし!

イベリコを追っかけてテーブルに届いたのが、
キノコのガーリック焼き。asadorreal13焼き立ての匂いの素晴らしさ!
ポルチーニ様の肉厚キノコそのもの滋味が、
そのまんま炸裂して堪りません。
ワインも合うけど、シェリーなんかもきっといい。

テアトル・レアル前、イサベル二世広場近くに、
極上の生ハム供するお肉系レストラン「Asador Real」がある。asadorreal14それにしてもイベリコ・ベジョータ、旨かった。
土産にと包んでもらったそんな最高な生ハムをなんと、
帰国前の冷蔵庫に置き忘れるという、
大失態を犯したことは、内緒です(笑)。

「Asador Real」
Plaza de Isabel II, nº1 (Metro Opera) Madrid [Map] 91 547 11 11
http://www.asadorreal.com/

column/03707

GELATERIA「GelatOK」で久々のパフェラッチHalleinの街の陽射しと苺のパフェと

gelatokザルツブルクの街から見上げる電波塔のある頂が、ガイスベルクGAISBERG。
好天に恵まれた山頂から見渡すパノラマの素晴らしさを堪能した後、そのガイスベルク山頂に建つ憩い処「KOHLMAYR’S GAISBERG SPITZ」で雪解けの微風を照らす強い陽射しを浴び乍らいただいたブランチは、実に素敵なものでした。

ガイスベルクの山肌を縫う様に歩き降りて、
車に分乗して向かった先は、ハラインHallein。gelatok01gelatok02橋の袂に置かれた案内板を覗き込むと、
滔々と流れるザルツァッハを挟み込むよう、
形作られた街であることが判ります。
ザルツブルク州においてはハラインは、
ザルツブルクに次ぐ第二の都市であるようです。

冷涼で麗らかな陽射しの中、
ハラインの街中を散策します。gelatok03gelatok04ザルツブルク随一のお買い物ストリート、
ゲトライデガッセの店々の看板よりもさらに、
精巧な造りの看板が目を惹きます。

仲間達がハラインを目的地に選んだ理由がこちら。gelatok05なにやら子供達もお店のカウンターに集まってくる。

店先にたっぷりと用意されたテーブルたちの幾つかを占領して、
早速メニューを広げれば、極彩色が目に痛い(笑)。gelatok06そう、好天の元の陽射しも良く似合う、
GELATERIA「GelatOK」で久々に、
パフェラッチ!しちまおうという魂胆なのです。

スカした紳士がどデカいパフェのグラスに正対し、
みるみる裡に平らげんとする様子を愉しく眺めながら、
一体何種類のパフェがあるのだろうと、
右へ左へとページを往きつ戻りつしつつ選んだのが、
パフェ「fragola(いちご)」。gelatok07gelatok08大盛りサイズを註文まなくて良かったと安堵しつつ(笑)、
苺の果肉の甘味酸味と数種類のジェラートの協奏を美味しく愉しみます。

仲間のひとりが註文んだパフェもなかなかデカい。gelatok09お酒を舐めてる様子が似合うヤツが、
パフェのグラスを前に内心嬉々としている様子って、
なかなかにチャーミングなものなのですね(笑)。

オーストリアとドイツの国境近く、
ザルツァッハ沿いの町ハラインの真ん中に、
パフェもあれこれなGELATERIA「GelatOK」がある。gelatok10パフェが数え切れないくらい並んだメニューで思い出したのは、
京都は河原町通りにある「からふね屋」三条本店。
遥々やってきた欧州の片隅で京都を思い出すなんて、
ちょっと意外な気分でありました。

「GelatOK」
5400 Hallein Bayrhamerplatz4 [Map] +43 6245 87322

column/03705

GASTHOF「SCHLOSS AIGEN」でフィレ肉タルタルパイクパーチのメダイヨン

aigenザルツブルクはこの日もいい天気。
市街の北東に位置するザルツブルクの中央駅は、すっかり改装が済んで、ゆったりしたコンコースが東側へ抜けるようになりました。
そんなSalzburg Hbfから各駅停車で4つ目の駅が、いつぞやのSalzburg Aigen駅。
でも今日は別のルートでAigenへ向かう。
乗り込んだバスは、カプツィナーベルクの縁をなぞる様に走り、ザルツァッハに並行して南下します。

懐かしい住宅地の風景を辿って往くと、
広い空がよりすーっと高く開けて、
その下に緑の絨毯が広がる。aigen01その真ん中を貫く並木道に気持ちいい風が抜けていきます。

いつぞやの教会のある景色が近づいてきました。aigen02aigen03Heiliger Johannes der Täuferという教会の塔の緑青を
強い陽射しが照らしています。

その教会の向こうに回り込むようにした場所にあるのが、
GASTHOF「SCHLOSS AIGEN」。aigen04aigen05aigen06aigen07それは、アイゲンの城というの名のレストラン。
GASTHOFというのは、どう訳せばよいのかな。
オーベルジュとはやや趣が異なるように思います。

いつぞやと同じように中庭のテーブルを希望して、
緑の葉のベールの下に席を得る。aigen08aigen09晴天の陽射しがより鮮やかに木々を照らしています。

フルートグラスの一杯をいただいて、
迎えたお皿が「Beef Tartar “Schloss Aigen”」。aigen10丁寧に叩いたと思しきは、オーストリア牛のフィレ肉。
脂の甘みの代わりに、身肉そのものの旨味が濁りなく堪能できる。
嗚呼、美味しい!
マスタードムースがいい合いの手。
大振りな鶉の半熟玉子が添えられていました。

お皿の底に玉子の黄身なぞの具が収まっていると覗き込んでいたら、
そこへ一気に注がれた「Asparagus Soup」。aigen11aigen12時季のシュパーゲルのフレッシュで魅力的な風味がそのまま、
クリーミーかつサラサラとしたテクスチャでいただける。
実に実に鮮やかな美味なので御座います。

“SCHLOSS AIGEN”のエンブレムを刻んだ、
穏かに美しき翠のエチケットのボトルは「Aigensinn.」。aigen13aigen14グラスの文字も陽射しにくっきりとした影を映していました。

メインに選んだ魚料理は「Medaillon from Pikeperch」。aigen15aigen16パイクパーチというのは、
ヨーロッパに広く生息する淡水魚であるらしい。
上品でいて味わいの濃い鱸のような身質に、
ポテトとともに揚げ焼いた皮目との取り合わせがいい。
はっとするようなグリーンアスパラのソースがとてもよく似合います。

アイゲンの城という名のレストラン「SCHLOSS AIGEN」。aigen17城の北にある別館がその在り処。
入口の扉を背にして、前回と同じこと乍らと思うのは、
ダイニングも悪くなさそうだけど、
気候と空席が許すなら、
次回もこの中庭で過ごしたい、ってこと。

「SCHLOSS AIGEN」
Schwarzenbergpromenade 37 A-5026 Salzburg [Map] 0662 / 62 12 84
http://www.schloss-aigen.at/

column/03699

Restaurant「BÄREN WIRT」で包み揚げシュパーゲルにレバー版シュニッツェル

barenwirt2滔々と悠然と流れるザルツァッハ川。
そのザルツァッハ川をミラベル宮殿のエリアから旧市街側に渡るには幾つかのルートがある。
「Café Bazar」の先、Hotel Steinの前から渡る橋が、バスも行き交うシュターツ橋。
そこから一本下流を渡るのがマカルト小橋で、橋の両側の欄干下の金網に南京錠などの鍵前が無数にかけられていることでも知られています

もう一本下流にあるミュルナー橋を渡り、
川沿いの遊歩道から石積みの階段を上がる。barenwirt2_01ミュルナー・ハウプト通りを右に折れて少し往くと、
Y字に小道の別れた場所に今夕の目的地がみえてきます。

隅切りの角に置かれた看板には、熊のシルエット。barenwirt2_02barenwirt2_03そう、仲間内で”熊屋”と呼ぶ「BÄREN WIRT」には、
裏手にテラス席があるのでありますね。

案内される席は二階の階段の踊り場のテーブルだったり、
二階フロアの一番奥のコーナーだったり。barenwirt2_04この夏にお邪魔した時は、一階手前のテーブルでしたね。

遅めの春に訪れたならば勿論、
真っ先に考えるのはシュパーゲルのこと(笑)!barenwirt2_05スープからと選んだ「SPARGELCREMESUPPE」には、
白アスパラの澄んだ旨味がたっぷりと活きていて大満足。

ちょっと変化球もきっとイケるとメインに選んだのは、
「MIT SCHINKEN UND KÄSE GEBACKENER SPARGEL」。barenwirt2_06しっかりした太さのアスパラをハムとチーズで巻いて、
さらに薄い春巻きのような生地で巻いて、細かい衣をつけて揚げてある。
噛んで弾けるアスパラのジュースにハムと蕩けたチーズに芳ばしい衣。
嗚呼、なんてズルいのでありましょう(笑)。

失敬して隣のお皿に視線を移せば、
正統派に思うシュパーゲルの雄姿が映る。barenwirt2_07一本だけ、オレンデーズソースが、
たっぷりかかったあたりをくださいませ(笑)。

そうそう、ここ「BÄREN WIRT」では、
忘れちゃいけないビールのジョッキ。barenwirt2_08目と鼻の先にある醸造所「Augustiner Bräu」の、
活き活きとしたビールがここでも呑める。

一階のテーブルでいただいたのはまず、
つまりは、定番のレバー団子スープbarenwirt2_09癖のないレバーの風味がきりっとした旨味のスープに滲んで、いい。

そして、これまた「GEBACKENE KALBSLEBER」。
つまりは、シュニッツェルのレバー版とでも申しましょうか。barenwirt2_10barenwirt2_11叩いて伸ばすことによって火の通りも軽やかで、
衣とのバランスも良くなるのは仔牛肉同様のことなのでありますね。

「BÄREN WIRT」は”熊屋”ゆえ、
こんなフォルムのグミ菓子が小皿でやってくる。barenwirt2_12可愛らしいカラフルなお菓子を眺めつつ、
シュナップスを舐めるのもオツなもので御座います(笑)。

ミュルナー・ハウプト通りに掲げた熊のサインが、
レストラン「BÄREN WIRT」の在り処。barenwirt2_13“街角の揚げ物屋”とも呼んでいた「Steirische Weinstuben」が、
突然店を閉めるという悲報から月日が流れ、
“熊屋”の株がじわじわと上がり続けているようです。

「BÄREN WIRT」
Müllner Hauptstraße 8, 5020 Salzburg [Map] +43(0)662 422 404
http://www.baerenwirt-salzburg.at/

column/03695