BAR「OBI」で 怪しさに押す古びた扉Old Crow三角カウンター

obi.jpg所沢のディープゾーン「盃横丁」を辿り、 バー「サーティスリー」を横目に抜けて左に折れる。 もう特にお店もないと思い込んでいたところで、思いがけず「BAR」という文字を見つけた。 ううむ、怪しい。 灯りが点っているってことは営業ってるってことだろね。 こんなところでボッタクられたりしたらスゲー恥ずかしいけど、ひとりじゃないのを勢いに、エイっと古びた扉を押しました。
あれ? 三角に廻したカウンターの中には誰もいない。 所在なく、もしかしてやってないってこと?と思ったところで、奥からにゅっと出てきたのは凄みの利いた風貌のオッサン、ではなくて、呑気な感じの朗らかな女性。 「いらっしゃいー。あれ?初めてですかね」。 「初めてですー、誰もいないのかと思ってちょっとビビリましたよ(笑)」。 「ごめんなさいね~、裏で携帯ゲームに熱中しちゃってて(笑)」。 あはは、いいなぁ。 カウンターに据えられたサーバーで「ギネス」もいいけど、もうそれなりに呑んだ後なので、棚の隅にあったバーボン「Old Crow」あたりからいただきましょうか。 暫くしてやってきた常連風のカップルとの会話も親しげなおねぇさんに訊けば、 営業を始めてもう8年くらいになるのだという。 店主は、入間あたりで別のお店(ラウンジ)を営んでいるそうで、週に数日こっちにも顔を出す。 その留守を預かっているのがアタシなんだ~、と。 場末にありながら、バーたるや、の気概を窺わせてくれた「サーティスリー」とは一転、仲間内ご近所バーな「OBI」。ショップカードなんて、ない、そう。 店主のいる夜の雰囲気も知りたいな、なんて思っていたら、「そのうち看板も外しちゃってこっそりやってこうかな、なんて云ってるんですよ」と仰る。 それじゃぁますます、怪しいことになっちゃうね(笑)。 口関連記事:BAR「Thirty Three」で 場末感を裏切るバーここにあり(06年09月)
「OBI」 所沢市御幸町3-2 04-2926-5466
column/02629

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