酒肴炭焼「ととや」で弘道館の梅と梅水晶金目鯛しゃぶしゃぶ納豆きつね焼地酒一品

まだまだ風の肌寒い2月中旬のこと。
大船から東海道線で品川に上り、品川駅で乗り換えたのは、特急ひたち号。
上野からというイメージだったひたち号が、上野東京ラインの開業によっていつの間にか品川駅発着が主体となっています。
西に位置する大船からそのままずずっと東の水戸まで、その距離およそ170km。
なかなか乗り出がありました(笑)。

2年前に訪れたのは、
かの「偕楽園」の梅も盛りをすっかり過ぎた頃でした。
今度は中咲きの梅の開花を告げる頃。水戸城址近くにある「弘道館」では、
ちらほらと花咲かせた梅ノ木が愛でられました。

弘道館中千樹梅
清香馥郁十分開
好文豈謂無威武
雪裡占春天下魁
敷地内の木札には、徳川景山(けいざん)の銘がある。「弘道館」は徳川景山つまりは斉昭が、
旧水戸藩の藩政改革の重要施策のひとつして開設した藩校。
梅が春の魁として清らかな花を咲かせ、
実は梅干にして非常食となる。
実用を重んじた斉昭は梅を愛して、
領内に広く植樹することを奨めたという。
「弘道館」の梅の樹は、約60品種800本に及ぶそうです。

日が落ちてきたところで向かったのは、
駅の南側、桜川を渡った城南地区。これまた二年振りにお邪魔したのが、
酒肴炭焼きの「ととや」であります。

同ビルお二階の「田吾作」なら、
鮟鱇鍋なんぞもある模様ながら、
此処では「あん肝の味噌漬け」辺りにまず手を伸ばす。味噌の風味とともにあん肝の旨味が凝集して、
それを大根のスライスがいい塩梅にしてくれる。
こいつぁいけねぇやと思わず早速(笑)、
水戸の地酒「一品」の純米吟醸を所望します。

その晩のおすすめ品書きを見返したら、
「金目鯛のしゃぶしゃぶ」を見落としていた。ふつふつと沸いた出汁にさっと潜らせて、
霜降り状態にした金目を口に含む。
すすーっと甘さがやってきてそっと目を閉じる(笑)。

やっぱり水戸だものねと呟きつつ、
6つ並んだ納豆料理から「納豆きつね焼」。炙って芳ばしい油揚げの中から、
混ぜに混ぜた様子の納豆が食み出してくる。
豆腐と大豆の共同作業にほくそ笑むこと必至です(笑)。

次には大洗の純米「月の井」をいただいて、
鹿島産「はまぐりの酒蒸し」。澄んだ磯の香りと蛤の滋味。
汁がそのままいい酒肴となります。

梅繋がり連想から選んでみたのが「梅水晶」。千切りにした鮫の軟骨を水晶に見立てて、
鮫の軟骨の梅肉和えをそう呼ぶもの。
千切り胡瓜もいい働きをしていくれています。

しゃぶしゃぶした後の出汁が勿体なくて、
訊ねてみれば雑炊にしてくれた。ゆるっとしてお腹すっかり温まり。
いい〆となりました。

艶の深い小豆色の天井は煤竹でしょうか。見上げて気がつく粋な意匠でありますね。

桜川を超えた水戸城南地区に酒肴炭焼き「ととや」がある。階上の「田吾作」が気になりつつも、
いつもこちらの提灯に引き寄せられるのは何故でしょう(笑)。
今度お邪魔した時こそは、
店名「ととや」の由来を訊ねたいと思います。

「ととや」
水戸市城南2-7-1 常磐第2ビル1F [Map] 029-227-8323

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