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創作洋風料理「KIKUO」でたっぷりサラダ豚肩コンフィ北総豚生姜焼テラスのお昼時

すずらん通りと平成通りとを結ぶ、八丁堀の横丁のひとつによく潜り入る。
炉端「かてて八丁堀はなれ」の斜向かいから、近年界隈でもニョキニョキと林立しているマンションを右手に進む。
横丁に入って左手のもつ鍋「一慶」は、既に解体されてしまった。
その二階にあった「島田洋七の鍋のちカレー」は、看板を掲げてはいたものの、結局営っているのかいないの判らないままだった。

そのまま歩くと右手に、
銀座から移転して様相を変えた定食居酒屋の「八眞茂登」があり、
その並びのテラスのあるお店が、
創作洋風料理WineBar「KIKUO」だ。陽光麗しき頃には、テラス席が断然いい。

例えば、「豚肩ロースコンフィ しょうが風味」をテラスの一席で。ご無沙汰してしまっている新富町「Coulis」の登場以来界隈では、
サラダてんこもりのプレートを供するお店が少なからず出没している。
こちら「KIKUO」でも基本、サラダたっぷり。
webページの冒頭にもそうあるように、
店主の故郷・千葉県栗源からのものも含むであろう、
シャキシャキの野菜たちをたんまりと摂ることができるんだ。

野菜たっぷりに視線が向かい勝ちではあるけれど、
なかなかの厚切りの豚肩ロースのコンフィも、
ゴルゴンゾーラソースを纏わせた鶏モモ肉のソテーも、
食べ応えたっぷりワシワシ系。まったーりと鶏モモを包むゴルゴンゾーラの風味。
その最中から鶏の旨味がニュンと顔を出す。
こいつぁー昼からワインが欲しい(笑)。

風強めのおひる時などではカウンターに場所を得る。
2017年のオープンの頃だったか、
武蔵小山「かぶ」を思い出しつつ、
ローストビーフ丼をいただいたことがある。
それに代わって最近では「ローストビーフサンド」だったりする。主題がパンものとなっても、サラダたっぷりは変わらない。
織り込んでギュッとバンズの間に詰め込んだローストビーフは、
しっとりとジワッと旨味が華開く。

秋も深まった頃、内外に若干の改装を施して、
様子が少し変わったのはやはりコロナ禍への対策か。テラス席もテーブルの配置が変わったように映ります。

そんなプチリニューアルのテラスにて、
「北総豚と茄子のしょうが焼き」サラダ少な目。コレで少な目?といつも思うほど、
サラダは量も野菜の種類も盛り沢山。
甘みシズルで柔らかな豚肉も食べ応え十分にして、旨い。

すずらん通りと平成通りとの横丁に、
創作洋風料理のワインバル「KIKUO」はある。ワインに通じバリスタでもあるという女性オーナーシェフが、
地元栗源(香取市)方面からの素材を活かして繰り出す“創作洋風料理”は、
量感に溢れ活き活きとして食べ手に迫る。
ランチばかりでなく偶には、
夕暮れ時のテラスにワイン片手に佇みたい。
そう云えば、二階にあった貝焼「祥音」は、
何処へ行ってしまったのでしょう。

「KIKUO」
中央区八丁堀3-15-11 洋邦ビル1F[Map]03-6222-8043
https://kikuo.business.site/
column/03827