原宿表参道を青森色に染めちゃう、
「とことん青森2010」。
表参道沿いのカフェやレストランの各店が青森食材を使ったメニューを展開して、じわじわと雰囲気を盛り上げてきた。
そしてそのメインイベントと呼べそうなのが、明治神宮の敷地内で催す「青森ご当地グルメ屋台村」と日本を代表するあの青森の火祭りが表参道を往く「表参道冬ねぶた」。
そのまま右に折れた先の、文化館が青森の味が待つ屋台村会場だ。
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パネルで12の屋台の全貌を確認しつつ踏み込んだ正午前の会場は、
既に大賑わい。
ほとんどの屋台の前にはずらっと行列ができています。
最初に並んでみようと思ったのは、「五所川原元祖しじみラーメン」の屋台。
連想するは、青森県庁前の路地の店「樽」でいただいた「十三湖しじみ汁」。
蜆の濃いぃエキスの魅力が真っ直ぐ愉しめるお椀にしみじみとしたのが印象的なんだ。
スチロールの器に盛られた汁も仄かに白い澄んだもの。
なはは、あの夜のお椀の味わいに似たシジミのエキスがしっかりと沁みている。
この「五所川原元祖しじみラーメン」にも、十三湖のヤマトしじみを使っているそうで、なるほど、丁寧にエキスを煮出せば、余計な味付けをしなくても贅沢なラーメンスープになるのだね。
麺にかん水の匂いがちょっと気になったので、繊細な味わいをより活かすよう、その辺りの検討をしてほしいな。
続いて、これも東京初上陸だという「大湊海軍コロッケ」。
下北半島が鍵形に折れるところ、陸奥湾の北側最奥にあるのが、交易港として軍港として栄えた大湊。
今も海上自衛隊が拠点を持つ、海軍コロッケ発祥の地だ。
旧日本海軍のレシピに習って、下北の食材を使い、牛脂で揚げたというコロッケは、仄かにカレーの風味。
クリーミー感とほっこり感との加減の良さを香ばしい衣で包んだ、なかなか乙な惣菜だ。
B-1グランプリで名を馳せた一品といえば、ご存知「八戸せんべい汁」。
「せんべい汁」で思い出すのは、八戸「ハーモニカ横丁」の一軒「DA介」でいただいた「北日本もつ鍋ぞうせん」。
アルデンテで食べるべし、を体感した思い出を頭の片隅に置きながら、啜る汁。
あはは、素朴かつ率直に旨い。
汁の出汁の旨みと「すいとん」の懐かしさにも通じる柔らかくなりかけた南部せんべいとの名コンビに気持も温まるであります。
早々に予定数が捌けてしまった人気者が「五所川原あげたい」。
五所川原の地元にも人気の名物スイーツと謳う「あげたい」は、その名そのまま、揚げたたい焼き。
つるんとしたフォルムのたい焼きを頭から齧れば、衣のサックリとたっぷり仕込んだあんが予想以上の好相性。
尻尾に至っても、あんこがたっぷりなのは、王道なれどやっぱり嬉しく愉しいね。
そのお隣のブースには、
これまた東京初上陸、そして県外初出店の「浪岡ホットアップルサイダー」。
テーブルの上にスープジャーが載る、どこかで見たような光景は、青森県物産館「アスパム」で見た光景だ。
その時話したオカアサンと握手して(笑)、紙コップを恭しく受け取ります。
無濾過、無添加、そして搾り立ての果汁で浪岡のさまざまなリンゴをホット仕立てを念頭にブレンドし、コトコトっと温めていただく「ホットアップルサイダー」。
何気ない振りして、温かさでふっと沸き立つ林檎の香りと、甘さと酸味にやっぱり和む。
一本買って帰りましょう。
そうそう忘れてはいけない、「青森味噌カレー牛乳ラーメン」。
青森の地では、悩んだ末に煮干しラーメン巡りに徹したこともあって、口に出来なかったドンブリだ。
札幌味噌ラーメンが青森でこんな形に進化したと、そう考えるだけでも面白い。
牛乳のコクにカレーの風味、そして隠し味的にスープに奥行きを与える味噌と、こんなブレンドを思い付いた当時の学生も客の妙な注文を受け入れた大将もそれぞれに偉い(笑)。
このドンブリも、当地青森で啜りたい一杯だ。
ここで、しばし休憩。
夕闇の近づく表参道は、沿道の両脇に人垣ができ始めていました。
皆さんの目的は、そう、「表参道冬ねぶた」。
鳥居の前の「ねぶた」方向から出陣の声が聞こえると、交通規制がかかり、昼間見た威容がこちらへ向かって動き出しているのが見えてくる。
そして、なにやら流線型を腰に抱えた連中が真っ先に飛び出してきた。
なーるほど、年末に新青森までの延伸を迎えることをアピールする、新幹線がモチーフだ。
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そして、らっせらーと跳ねるハネトたち。
まだ暮れ切っていない原宿駅前を蠢くように、青森ねぶたが行進してくる。
灯りを内に備えたねぶたが、周囲の明るさが落ちるに従って、コントラストを増してくる。
歩道橋の下に差し掛かったところで、急ブレーキ。
トップが引っ掛かりそうだとみるや、前列の引き手たちが中腰に腰を屈めて前傾姿勢を取る。
そのままそろりと掻い潜れば、沸き立つ拍手。
勇壮なねぶたは意外と柔軟な動きもできるのだ。
表参道をくだり、明治通りからUターンをする運行経路を戻ってくるねぶた。
足の速い新幹線たちがくるくると回りながら、戻ってきた。
お囃子のリズムとともに目の前を過ぎてゆく、ねぶた。
胸には、新幹線新青森開業のメッセージ。
そして、ねぐらへと戻るねぶたの背中。
その背中は、表参道では1台による色々と制約のある運行だったけど、当地青森では、20数台による力強い祭りが体感できるよ、と語っているよう。
夏の予定を考えなきゃいけないね。
□関連記事:
すし居酒屋「樽」で 鮭児しじみ汁三厩鮪青森誇る魚介田酒を供に(10年01月)
ラーメン「まるかい」で 煮干し醤油ラーメン澄んだ中の旨み風味(10年01月)
中華そば「長尾」浜田店で 煮干しの小青森煮干し中華を振り返る(10年01月)
カフェ「iL PiNOLO CAFFE」で 青森りんごホットワインに和む(10年01月)
青森県観光情報サイト「とことん青森2010」http://www.aptinet.jp/ap_tokoton
久々に訪れた六本木ヒルズから星条旗通りを辿って、外苑西通り方向へ。
今なお往時のまま頑張っている「エントツ屋」を通りの向こうに眺めて、これもまた霞町界隈のランドマークだなぁと思う。
信号を渡り、その「エントツ屋」の前を通り過ぎたところで目の前の脇道を覗く。
道の先は暗く、右手には青山墓地の暗がりがずっと奥へと広がっていて、この先に飲食店がありそうな気配はない。
確かここの筈なんだけどと足を進めると、灯りの点る看板と暖簾とが目に入る。
鹿のモチーフと一緒に看板にある店の名は、「鹿角」だ。
奥のテーブルに陣取って開くお品書きは、
「秋田の銘々味」と題されている。
そう、「鹿角」は、秋田料理のお店なんだ。
初夏ものの「じゅんさい」があるんだね、とお願いすると、
食用菊をあしらった「じゅんさいの酢のもの」の小鉢が届いた。
真逆の時季なので、さっと鮮やかな色合いの、という訳にはさすがにいかないけれど、にゅるとした周囲のゼラチン質越しに箸の先でどう掴むか挑むのもまた愉しい。
瓶詰かな、こんな風に保存がきくのだね。
秋田で鶏と云えば、比内地鶏。
「とりわさ」でいただいてみるとそれは、たっぷりの芹とざっくり和えた器。
軽く湯引きした周囲に溶いた山葵のたれがすっと沁みて、
鶏の滋味を甘く引き立てる。
うん、いいね。
お酒は、店に名にも同じ「鹿角」をいただきましょう。
「とんぶり」もあるよと「とんぶり長芋」。
ホウキ草というくらいだから、竹箒のような草なのだろうね。
その実を煮たりなんだりと加工して、
こうして畑のキャビアとも呼ばれるぷちぷちの小さな宝石になる。
じゅんさいもそうだけど、こうして口に入れるように仕立てた初めてのヒトの着眼と工夫に感心するよね。
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お品書きにある「鰰」という文字はね、
ハタハタと読むんだよ確か、きっと、えっと、多分......。
そう笑いながら、コレ!と品書きの「子持ちずし」のところを指差し示す。
正解に頷きつつ訊けば、子を抱えたハタハタを使った熟れ寿司の一種だという。
あ、そうだ、あの弘前の鍋のあれだと脳裡に浮かべながら迎えたお皿には、なるほど茜色のつぶつぶを零れさせたハタハタが載る。
背にしたご飯と一緒にハタハタの身や子供を口に含むと、いわゆる発酵系の風味は穏やかで、澄んだ旨みのする優しい仕立て。
子のぷちぷちはやっぱりちょっと硬めかな。
白舞茸はバター炒めにしてもらいました。
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そうそう、秋田と云えば「いぶりがっこ」も。
漬けモノなのに、燻製であるこの妙味は何度齧っても嬉し愉しいぞ。
さて、秋田料理のトリをとるのはやっぱり「きりたんぽ鍋」。
すっきした旨みを湛えたあっさりめの汁にきりたんぽを解していただけば、お餅でも焼おにぎりでもない香ばしい食感に広がる滋味。
ぺろっと平らげては、でもさすがにこの鍋だけは、鍋の後に雑炊って訳にはいかないねと笑う(笑)。
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デザートに「くるみ餅」。
つるんとさせたお餅の中から零れ出る胡桃あんの鮮烈な風味が印象的だ。
青山霊園の南に潜む、きりたんぽ鍋と秋田料理の店、「鹿角(かづの)」。
挨拶に出てきてくれた大女将に訊けば、やはり秋田は鹿角のご出身。
もう15年にも亘って、秋田料理を提供してきているそうです。
「鹿角」 港区西麻布1-15-16 中沢ビル1F[Map] 03-3402-8212
堀に沿って並ぶ太い幹がそこに根付いてからの永い歳月を思わせる。
桜の頃にはきっと、壮麗な景色をみせるであろう弘前城趾は今、降る雪に覆われています。
江戸時代の津軽の中心となった城の廻りをぐるりと巡り、ナポの通人が聖地と呼ぶ「ナポリタン」を車中から拝んでから向かったのは、
郷土料理の店「しまや」。
予定よりも早く到着してしまったこともあって、ちょっと待ってねと云いながら近況あれこれをtakapuと交わしては、手元の動きがてきぱきと忙しい。
まず小鉢でいただいたのが「もやしの子和え」。
青森でもやしというと、大鰐の温泉もやしが知られているけれど、今夜のもやしは弘前のもやし。
やや長いと思うモヤシに塗していあるのは、極小粒ながらぷちぷちを主張する卵。
いつもの真鱈の子、真鱈子ではなくて、今夜はスケトウダラの子、スケ子で和えているそう。
素朴にして、乙な酒肴であります。
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ちょっとしたコッテリ感もいい「身欠きニシン」に続いて、頃あいよろしくさっと煮つけて凍豆腐にも味の沁みた「つぶ貝煮」をいただいたところで、こりゃいいやと女将さんに「熱燗!」と叫ぶ(笑)。
すると、女将さんの脇を補っているおばあちゃんが、練炭の上に載った銅の鍋の湯へとお銚子をすっと差し入れた。
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その使い込んで味わいの出た鍋の風情がいい。
注ぐお酒は、弘前の小さな酒蔵・三浦酒造の醸す「豊盃(ほうはい)」。
燗にして、ふっくらゆったりとした呑み口だ。
「豆腐かす」は、つまりはおからの和え物なのだけど、なんだろ、何気ない柔らかい味付けの中に優しい滋味が潜んでいて、嬉しいぞ。
鰯を潜ませてるのが、利いているのかもしれません。
「豊盃」の燗をお代わりを重ねていると、
女将さんが「ハタハタの鍋にしようね」と仰る。
もうすっかりお任せな状態(笑)で、ぶんぶん首を縦に振ってまたちびちび盃を干して待つことに。
そして、塩仕立ての汁とともに小皿によそってくれたハタハタは、お腹のほとんどを占めていたような卵を零れさせている。
卵は、意外やしっかりした歯応えで、その廻りをずるずるにゅるにゅるとした粘液が包んでいます。
なんとも独特の食感と不思議な旨みに思わず目を閉じる。
暫くして目を開けると(笑)、
ちょうど目の前で女将さんが烏賊を捌いているところ。
肝の袋をそっと取り出し、湯掻いた烏賊の胴の輪切りや下足に絡める。
ああ、おかあさん、それはズルいや!と再び叫んで、「豊盃」を口に含めば、ほーらこんなに真っ直ぐに酒を誘う肴もない。
その「ゴロ味噌和え」の魅力に、いつの間にか一杯になったカウンターの諸兄も思わず、「こっちにも」。
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鮮やかな紅色に使ったお手製「赤蕪の千枚漬け」や「ニシン漬け」でさらにちびちびちびちび。
津軽そばの「三忠食堂」に行ったのだけどもう閉めてしまっていたンですよーと夕方の顛末を話すと、「じゃぁさ、あたしの津軽そば、食べてみない?」と嬉しいお応え。
届けてもらった生そばを湯掻いて、どんぶりの出来上がり。
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ほー、ふわふわと軽やかなそばの食感が印象的だ。
ふーふーずるずるとあっという間にそばを啜り終えると今度は、なにやら薄手の昆布を取り出して、ご飯に巻いて包み込む。
ちょっと噛み切るところでコツがいるけどそのまま齧り付いてごらん、と女将さん。
えいっと歯の先を立てるようにして噛み切って咀嚼すれば、昆布のもつミネラルもグルタミン酸も海の風味と一緒に直截に味わうようで、これも素朴にしてズルい。
お土産に包んでくれた「若生にぎり」を御夜食にするンだもんね(笑)。
は~旨かった堪能したと祭りの終焉に和んでいると、最終兵器のデザートを繰り出して意表をつく女将さん。
林檎をシロップに漬け込んだもので、林檎自身の甘さとほの酸味を甘すぎないシロップがぐいっと引き出していて、ハッとするような美味しさにこりゃグランメゾンで出せるよと感嘆符。
やってくれるなぁー。
津軽郷土の心に女将さんの創意と感性と心意気が掛け合わさって、沁みる酒肴と味な惣菜の並ぶカウンターとなる、郷土料理「つしま」。
降り止んだばかりの雪を踏み締め振り返ると、そのまままた同じ暖簾を潜ってしまいそうです(笑)。
「しまや」 弘前市元大工町31-1[Map] 0172-33-5066
県庁近くの居酒屋「樽」を後にして、
雪のバンバン降る中やって来たのは青森屋台村。
赤や黄色の提灯が揺れる「さんふり横丁」には、15軒ほどの飲食店が軒を連ねているそう。
横丁の路地らしい、狭い間口の通路にも風雪が舞い降りています。
その中の一軒、海鮮居酒屋「やなせ」さんに狙いを定めて格子戸をガラガラと。
入った途端に眼鏡が曇る。
10席にも満たない小さな屋台なカウンターは温かで、オヤジさんの木訥とした笑顔が迎えてくれます。
軒先で揺れる黄色い提灯は「ハイボールはじめました」の提灯だもんねと、早速「ハイボール」をお願いすると、いつもの亀甲ジョッキではなくて、アサヒビールのジョッキで出てくるところがなんともご愛嬌。
亀甲ジョッキは大事にお家に持って帰っちゃったンだって(笑)。
手元の品書きはもとより、至るところに貼られた品札を見上げてきょろきょろ。
やっぱり「なまこ」は清水川なんだねなどと思いながら、その隣に貼られた「鯨刺身」をいただいてみる。
厚切りの身はルイベ状ではなく、かつ獣っぽさのない乙なお味。
おろしニンニクでもおろし生姜でも、どちらでも合う。
オヤジさん、どこで揚った鯨だって云ってたかなぁ。
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なかなかの人気モノだというのがよく判るのが、
鰺ヶ沢・長谷川牧場の有精自然卵を使った「玉子焼き」。
出汁巻き仕様の焼き立てを口の中で転がすようにホフハフいいながらいただけば、柔らかな旨みと玉子の優しさがじわじわと身体の芯に伝わって幸せになる。
これは、オヤジさんの後ろで活躍している女将さんの手によるものかな。
なんと「どっちの料理ショー」に出演しちゃった玉子焼きでもあるらしい。
ふ~、ホフハフ。
むつ市の「関乃井」なんぞをツツツとやっつけているところに届いたのが、
「白子の揚げ出し」。
鱈白子のとろんとしたコク味と汁に浸ってフヤケ始めた天ぷら衣のイケナイしどけなさ。
これはもう、語るまでもなくズルイよなぁーの逸品であります。
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そしてこれまた素朴なクセして満ち足りた幸せな心持ちにさせてくれたのが、
takapuが是非にという「鱈のじゃっぱ汁」。
捨てる(じゃっぱ)ところを使うから「じゃっぱ汁」。
灰汁のない澄んだ汁には嫌味のない旨みが、あれあれ?って思うくらい豊かなのだ。
鱈のアラってのもやってくれるものだねぇ。肝も活躍しているのかな。
身も心も温まって、ぬくぬくだ。
「さんふり横丁」の"さんふり"とは何かというと、津軽人の気質を表現する三つの"ふり"からきている、とWebサイトにある。
いい格好しぃの「えふりさん」で、お金や物を持っていると見栄を張る「あるふりさん」で、知ったかぶりな「おべだふりさん」なのが津軽のヒトなんだという。
でも、リーフレットで「七子八珍」の説明をしてくれた、気の置けない空気と表情のオヤジさんを見てると、それが意外なことにも思えてくるね。
青森屋台村・さんふり横丁の真ん中あたり。
下北から、南部から、津軽からと郷土の魚介を活かした酒肴が目白押しの、
小さな海鮮居酒屋「やなせ」。
海のものあれこれに目移りしっぱなしだけれど、
「生姜味噌おでん」「鳥のネクタイの塩焼き」「田子のにんにく揚げ」「豚バラ塩焼き」などなどと魚介以外のメニューも気に掛かる。
オヤジさんに会いに、また行かなくちゃだ。
□関連記事:すし居酒屋「樽」で 鮭児しじみ汁三厩鮪青森誇る魚介田酒を供に(10年01月)
「やなせ」 青森市本町3-8-3 さんふり横丁内 [Map] 090-5188-5380
荒天のため別の空港に行き先を変更するか、羽田引き返す可能性があります。
寒波が襲う青森へと向かう機内で、キャビンアテンダントのアナウンスはそう告げていました。
雪雲を抜けて真っ白い滑走路に降下したAB6機。
無事到着したブリッジからみる青森は吹雪だ。
その吹雪の中、青森にすっかり根を下ろしたtakapuが迎えてくれました。
路地を覗けば、味のある風景。
入って右手には一升瓶を収めた冷蔵庫。
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左手カウンターの硝子ケースの先の棚でも日本酒たちが賑やかにしています。
「ときしらず中骨」「ますのすけのはらす」といった「中骨」「はらす」の章から始まる、
経木に細かく書かれた品書きの上を「おお」「おー」「うぉー」と唸りながら右へ左へと視線を泳がせているところへ、お通しが届きました。
お通しなのに小皿が三つも。
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ねっとりした甘みが堪らん津軽海峡のヤリ烏賊の醤油漬けに鱈白子。
そして、津軽のもずくを山葵醤油に漬けたもの。
石垣島のダイビングボートの上で啜るもずくも逸品だけど、北の地居酒屋で啜るもずくもまた乙なのだと知ることとなるのです。
早速、青森のお酒を「田酒」の「古城の錦」をいただく。
凛と華やぐ香りと芯の強い風味に目を閉じる(笑)。
takapuがやっぱりこの辺りからと経木から読み上げてくれたのが、
「清水川なまこ酢」に「十三湖しじみ汁」。
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陸奥湾の清水川で獲れる海鼠が秘かに有名らしく、コリコリ食感の向こうから澄んだ冷水に潜むような旨みをひたひたと伝えてくる。
これまた青森で蜆と云えばまず、十三湖産の名が挙がる。
仄かに白い汁を啜ると、蜆の濃いぃエキスの魅力が真っ直ぐ味蕾に広がって、嗚呼なるほど余計な味付けは不要で、塩少々で十分なのがよく判る。
ひとりで全部飲み干してもいいかな(笑)。
そこへお願いしていた刺し盛りが届いて、思わず「おおおおおー」。
大振りな角皿一杯に鏤められた宝石たちは、全十二種類。
「田酒」のグラスを脇に構えて、いざいざ(笑)。
虎模様の皮目をも魅せる生鯖に、ヒモもお酒を進ませる帆立、
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そして白身に潜む甘みが泣かせる細魚。
幻の鰈とも云われる松川カレイにアカメフグ、そしてそれはズルいよのカワハギの肝和え。
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繊細な脂のおこぜの隣には、
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松かさな皮目も鮮やかな釣りきんき、そして昆布じめの鮟鱇。
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生たこ吸盤のコリシコを愉しんでいよいよ挑むは、
三厩(みんまや)の本まぐろ。
大間ばかりが名を馳せているけれど、同じ海峡の、竜飛岬近くの三厩に上がる鮪もきっと引けを取らない。
細やかに整ったサシの肌理には黙るしか対処の術がありましぇん(笑)。
そして、これぞ幻の鮭と名高い、知床羅臼産の「鮭児」。
口の中に含んだ途端にすっと消えていくような脂はどこまでも澄んでいて、残り香のような旨みの余韻が続く。
うひゃひゃ、こりゃ堪らん(笑)。
「田酒」づくしでお酒をお願いしていたら、
これは如何と観音開きの化粧箱に入った純米大吟醸を薦めてくれた。
酒米の最右翼「山田錦」の母親にあたる「山田穂」で醸った一本と父親にあたる「渡船」で造った一本を仲良く組み合わせた、つまりは山田錦両親の酒。
呑み比べ、愉しそうとウキウキとしたのも束の間、あろうことが箱を倒して日本のうちの一本を倒し落として割ってしまった(泣)。
もう手に入らないという稀少な一本を床に吸わせてしまって、大将ほかお店の皆さん御免なさい。
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しゅんとしながらも、山廃純米の「びん燗 田酒」をちびちびいただいて、
「本まぐろの目玉焼き」の目玉の廻りをほじほじ。

パリっとした皮とそのすぐ裏に潜む脂が協演する「刺身用ときしらず焼き」をほじほじしては、またグラスをちびちび。
う~ん、いいなぁいいなぁ。
県庁近くの路地に潜む、青森魚介の魅力に満ち溢れた居酒屋「樽」。
土地のひとは勿論のこと、旅の者と聞けばより歓迎していくれる心意気が嬉しいところ。
青森の魅力を是非知って帰路についておくれ。
頼り甲斐のありそうな大将の表情には、そう書いてありました。
「樽」 青森市古川1-20-11[Map] 017-773-9955
目論んでいたお店が意外や満席で、はて困ったと思案して思い浮かんだのが此処「慶州」。
以前お昼に、「牛丼」をいただいて以来、一度夜にも来てみたいなぁ、と思っていたお店。
白く塗り込めた外壁にスポットライトを配して、築地裏通りのやや暗がりに映えています。
「温卵ユッケ」はその名の通り、黄身の代わりに温泉玉子をONしたもの。
定番な黄身だけの方が真っ直ぐな組み合わせなんだと気づかせてくれる一面もあるけれど、これはこれで悪くない。
芋の「かめしずく」辺りのグラスに切り替えて、「和牛すじ煮込み」。
甘めで濃いめの味付けに、七味をちょいと振りゃ、ど真ん中なお酒のお供。
ぷるふわの食感がまた誘います。
「刺」系統からもうちょっとと、定番「レバー刺」に「白センマイ刺」。
紛れもない鮮度のレバーを舌の上で溶かしていると、嘗てはこれが稀少だったンだよなぁと一瞬遠い目になる(笑)。
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表面のややグロいところを湯剥きしたのが確か白センマイで、このびろっとフレアーにしたクラゲのような面白い食感は、そんな手間の賜物なのだね。
さてここで、満を持してのモツ鍋の登場。
「慶州」のもつ鍋は、限定30人前の「塩テール味」に「もつすき味」「しょうゆ味」「白みそ味」の4種類。
冒頭に「塩テール味」でお願いしてありました。
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トップに束ねたニラが解けて、鍋全体を被うように広がればもう、箸を手に。
ぬはは、やっぱりこのぷりくにゅの食感とその食感を追い掛けて襲う滋味はモツ鍋ならでこそですなぁ。
あっさりと見せかけてボディのある塩テールスープで仕立てるってのもなんだかニクイ。
これができるのもきっと、モツを丁寧に掃除して洗浄して、の下拵えが前提なンだろね。
丸腸やコリコリなんかを追加して再びふーふー、うまうま。
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コラーゲン的とろりもスープにたっぷり滲んできてる。
今夜の〆は、雑炊で。
満腹至極であります。
築地の裏通りに、博多モツ鍋「慶州」の白いファサード。
その白いファサードはもしかして、綺麗に洗ったしま腸や丸腸の白いところをモチーフにしたのでは?と考えるのは、穿ち過ぎかな(笑)。
接客のところどころに、客をあしらうような場面があるので、そのあたりはぜび改善願いたいところです。
口関連記事:博多もつ鍋「慶州」でなぜかランチはヨシギュウちょい上牛丼(08年04月)
「慶州」 中央区築地2-6-2 カルム築地102 [Map] 03-6226-3314
八坂神社西楼門の目の前という立地ゆえ、どうもあからさまな観光スポットのひとつのように思えて、気になりつつもお邪魔することのなかった「祇園 いづ重」。
向かって左手の硝子越しでは、「鯖姿寿司」を筆頭に「箱寿司」「巻寿司」「小鯛笹巻」「海藻巻」「サンマ巻」「粟麩巻」といった京寿司がディスプレイされて、覗き込むひと達を誘っています。
ふと、ちょっと呑んでお腹を満たすのちょうどいい機会かと思い付いて、茜色の暖簾を払う。
奥でいただけるんですよね、と訊くと、ハイでもただいま満席ですのでお待ちください、と火鉢の脇の長椅子へと掌で促してくれました。
「く」の字を描くように奥へ進む、その両側は格子の壁。
能の謡か科白かを貼り込んでいて、
古色を含む雅な空間になっていて不思議に落ち着きます。
店頭の品書きも念頭に、テーブルで睨むお品書き。
兎に角「鯖寿司」は外せないのだけど、一本はもとより半本でも「鯖姿寿司」だけだと飽きちゃうかもですよ、と小声でアドバイスしてくれる姐さん。
ですよね~と応えて、となれば、京寿司の組み合わせモノが相応しいのでしょう。
では、組み合わせ「鯖とぐぢ」では訊くと、「ぐぢ」が売り切れ(泣)。
気を取り直して、お願いしたのが「鯖と箱」であります。
ちょこっとお酒をいただいて、そのお供にとなにかと改めて品書きを眺めつつ、
何気なくちら見した柱の貼紙に「鯖の肝旨煮あります」の文字。
ほー、きっとそれは、いいんでないの(笑)。
姐さんは、はいよってな調子で注文を受けてくれ、さっと届けてくれた鯖の肝。
その姿のままでありながら、パテにした鶏レバーに似た柔らかなコクを思う食感と味わい。
こりゃ、まさにお酒がすすんで困る、って奴だね。
そしてタイミング良くやってきた、「鯖と箱」。
「箱寿司」は、つまりは押し寿司で、小鯛、とり貝、えび焼身、厚焼き玉子、椎茸の押し寿司を碁盤の目にパッチワークしたかのように艶やかに箱に収めたものが「上箱寿司」のスタイルらしい。
組み合わせの「箱」は「並箱寿司」で、この時季は活き鱧で拵えるもの。
鱧のそぼろがほの甘く香ばしい。
酢飯とよく馴染んで、シンプルな姿に一種の手練を思わせます。
その背後に控えるは、対馬産鯖による「いづ重」名代「鯖姿寿司」の三片。
「昆布はとってから召し上がってください」ということで、やや粘りをみせる昆布をその周りから剥がすと、鯖らしい銀の縞模様が姿を現す。
切れ味潔い断面を愛でながら喰らいつくと、うん、旨い(笑)。
鯖らしい風味が丸く柔らかく凝縮していて、角なくこなれた酢飯との一体感もいい。
半本くらいお土産に買って帰ろうかしらん。
「いなり」も気になる、祇園石段下京寿司「祇園 いづ重」。
初代が奉公先の「いづう」から暖簾分けを許され、明治の末に創業したという老舗。
その「いづう」との食べ比べもしてみたいな。
「祇園 いづ重」 京都市東山区祇園町北側292-1 [Map] 075-561-0019
武蔵小山のアーケードといえば、750mとも800mとも云われるその距離を誇る「パルム」が世間に知られるところ。
そのアーケードは武蔵小山の駅前で矛先を変えるように左に転じて、平行して南北に走る26号線通りの向こうにL字に廻り込んでいる。
行き交うひとの数や賑やかさは比べるまでもないけれど、そこにもぽつぽつと飲食店が散在しているンだ。
今宵は、そんなアーケードの傘の下で気になっていた一軒、「釧路食堂」にお邪魔です。
手元にメニューがあるものの、壁に貼られた品書きもまた目を引いてくる。
その中でもまず、「厚岸産」という一文に抗えず、ご注文(笑)。
ちょっぴり檸檬を絞り垂らし、殻に口を寄せ一気に啜る。
たっぷしのミネラルとミルキーな旨みの向こうに、澄んで冷涼な海のイメージが通り過ぎます。
そして、この店のオススメその壱が、若鶏の唐揚げ「ザンギ」。
骨なしもあるけど、やっぱり骨があるままスタイルでいただきたい。
若鶏の周囲をびっしりと粉で被い、それをじっくりじっくりと揚げた、そんな風情。
「味ついてますんで、そのままどうぞ、お好みでこのソースを」。
フーフーしつつも喰らいつけば、しっかりした身肉から澄んだ脂が滲み出る。
香ばしく、乾いた衣との対比がクセになりそう。
うんうん、素朴に旨い。
焼酎を舐めるように啜っているところへ、お願いしていた「鮭とば」のお皿が届く。
炙った皮目のほの苦みと潮風に鍛え凝縮した鮭の身の旨みが、いい。
酒呑みの風雅はこんなところにあるのだよなぁと判った風を脳裏で呟いて、またひと舐め(笑)。
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北の彼の地を想起させる、「キタキツネ焼」ってなぁにと訊けば、
それはやっぱり油揚げ。
酒肴として優しく、洒落として正しい、そんな感じ。
壁の貼り紙に「釧路直送」とあるのが「クジラのルイベ」。
舌の上にのっけると、シャリシャリとした細かな氷の粒が迎え、その向こうに鯨の風味が待っている。
ちょっと溶かすように口の中で転がすと、柔らかなタンの食感にも似た印象で解けていくンだ。
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ドリンクメニューでこのお店らしい一節をみつけたので、挑んでみる。
その名を「釧路の夜サワー」。
檸檬スライスを浮かべた褐色をひと口して判るのは、あ、ウィルキンソン割りなんだね、ってこと。
少々のシロップなんかで調味しているらしい。
これが何故に「釧路の夜」であるのかは、敢えて訊かないでおきましょう(笑)。
〆に普通にご飯を食べちゃおうとお願いしたのが、「ギンポー味噌焼き」。
「ギンポ」ではなくて「ギンポー」だということで、どんな魚なんだろと焼き上がりを待っていると、銀ダラっぽい見た目の肉厚白身がやってきた。

へーと思いながら箸を動かすと、十分脂を滲ませながらもほろほろと身離れがいい。
口にした味わいも見た目と同じく、銀ダラっぽい。
大将に「これって、銀ダラですかねぇ」と訊くと、「ん~、釧路に上がる深海魚だけど、銀ダラとは違うと思うよー」と応じてくれる。
ま、でも、それに近い仲間なんじゃないかな。
「ザンギ」をはじめ、彼の地由来の酒肴で常連客を集める店、「釧路食堂」。
今度は、「ジンギスカン」「ホッケ焼」「鮭ハラス焼き」か、もしくは「ザンギ」をおかずの晩御飯しに寄ってみようかな。
カウンターに座ると思わず呑んじゃいそうだけど(笑)。
口オイスターパラダイスブログ:「カキタベ! ~牡蠣を食べよう!~」。
「釧路食堂」 品川区小山4-8-20 [Map] 03-3784-8839
「サバの駅」で、八戸が誇るプレミアムな銀サバの魅力を思い知ったその足で向かうは、さっきの「みろく横丁」ではなくて、また別の横丁。
鷹匠小路からたぬき小路、五番街を抜け、昭和通りから廻り込むようにして辿り着いた木製ゲート前。
数段の階段の上に横たわる古びた幕板に示すは、
「ハーモニカ横町」。
「八戸横丁連合協議会」なるWebサイトによるとこの横丁は、戦後の色濃い昭和20年代後半に誕生した横丁で、映画館の前にパチンコやスマートボール等の娯楽施設に隣接しつつ、ハーモニカのリードのように並んだ飲食横丁だったことから「ハーモニカ横町」と呼ばれたンだそう。
吉祥寺「ハモニカ横丁」の呼び名の由来もきっと同じようなことなんじゃないかな(笑)。
ややうらぶれた風情が、情緒を誘います。
闖入するは、そんな「ハーモニカ横丁」の一軒、「DA介」だ。
臙脂の暖簾を潜った先は、数席のカウンターとそのカウンターから張り出すように設えた小さなテーブルがつくる、小ぢんまりとした空間。
トタンの波板の壁、品書きに混じって写真やイラストがそここに張られ、色々な雑貨が思い思いに置かれていて、その雑然とした具合が誰かの秘密基地に包まれているような不思議な安堵感を抱かせます。
プロ裸足のイラストを描いたのも、ホッケーのパックやマスクを飾っているのも、この店の大将だ。
おー、ここにも「角ハイ」がある!ってことでお願いすると、
霜降るほどにしっかり冷やされたジョッキでやってきた。
「角ハイ」のアテにとまず選んだのが、「さば缶せんべい皿」。
「お茶の友」と浮き彫りにした「せんべい」にマルハ缶詰のさば水煮をたっぷりとのっけて。
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水煮の汁っ気とぎゅぎゅっと凝縮した鯖の風味がせんべいの素朴さと妙に合う。
そしてやっぱり「せんべい汁」しなければと、「北日本もつ鍋ぞうせん」。
たっぷりの野菜やきのこたちが鉄鍋の中で沸き上がり、その陰にモツがごろごろと。
二軒目ゆえのお腹具合を気にしながら、ハフハフと食べ進み、そこへ南部せんべいを適当に割って入れた。
その上に食用菊を散らしたりなんかしてちょいと待っていると、「せんべい」がふやけてきているのが分かる。
そろそろ?と訊いてから、鍋の中の「せんべい」を掬い上げ、フーと吹いてやおら口に運ぶ。
周囲の柔さのすぐ後に、しっかりした歯触りが応えてくる。
鍋の汁を吸ってひたひたとしているのに、意外や脆くなってない。
なははは、これが「せんべいはアルデンテで食べるべし」なんだね。
八戸せんべい汁については、「八戸せんべい汁研究所」に詳しいぞ。
戦後の残り香漂う、八戸「ハーモニカ横町」の秘密基地「DA介」。
八戸の人は「だから」を「だすけ」という方言で話し、それを一種の合いの手のように使って、会話にテンポを生んでいるという。そこから「DA介」と名付けたンだそう。
そうそう、「DA介」名物のひとつ、「ホルモンがっぱり焼き」は、つきじろうさんやのむのむさんも食べてますね。
口関連記事:寿司と地魚料理「サバの駅」で 八戸前沖プレミアム銀サバづくし(09年10月)
「DA介」 八戸市岩泉町11-2 ハーモニカ横丁 [Map] 0178-73-1314
初めて降り立った青森は八戸の駅。
青森在住のtakapuに導かれるまま、
在来の八戸線に乗り換える。
観光で八戸を訪れても、なかなかこの愛称「うみねこレール」に乗ることはない、意外とレアな場面らしい。
とかなんとか云ってるうちに本八戸へ到着。
朔日町、三日町、六日町、八日町、十一日町、十六日町、廿六日町などという町名が並ぶエリアへ。
八戸のメインストリートは、この界隈なんだ。
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ひとまず麦酒をいただいて、そっと出されたお通しの鯖が何気に旨い。
おおおっと引き込まれて見つめるメニュー![]()
に、今夜はやっぱり鯖づくしにしなっくちゃと勝手に思い込む。
まずは、「船凍銀サバ刺身」。
ピキッと立った、切り口のエッジ。
とろんと細やかな脂を含んで、たっぷりと品のいい旨味を解いて消えていく。
なはは、鯖の刺身ってこんなに旨いもんだったんだ。
足の早さからか、サバと云えば〆鯖か塩鯖か、というのが通り相場になってる節もあるけど、そんな認識を翻す。
"船凍"で"銀サバ"だから、ってことなんだろね。
「サバの駅」ではすべて、「八戸前沖北緯40度30分海域限定の鯖」を使用しているそう。
わざわざ緯度まで謳って示す八戸前沖は、日本の鯖の漁場としては最北端。
鯖は、海水温が18度になると粗脂肪分が高くなるという。
例年9月に入ると海水温が急激に低下して、その海水温が日本一脂ののった鯖を育むンだ。
そんな「八戸前沖銀サバ」を堪能できるのは、目の前といってしまってもいい沖合いで獲り、すぐ水揚げした鮮度や、漁船の上で漁獲してすぐに瞬間冷凍した鮮度あればこそ、だね。
その銀サバの冷シャブなんてのもいいなぁと思いつつ、きょろきょろして目に留まったのが、
「サバの味噌じめ」。
味噌がじっくりと滲みて、旨味を凝縮・活性化。
刺身とも〆モノともまた違う魅力が芬々とする。
うひゃひゃ、こりゃ、堪まらん。
これにはやっぱり、日本酒かなぁ(笑)。
そこへお願いしていた「サバの串焼き」がやってきた。
魚を焼鳥的な串焼きにしたものって、余所で見掛けた記憶はない。
串にしたまま冷凍して解凍して焼いて、なんだかパサパサになっちゃってたらイヤだなぁとちょっぴり思った心配もなんのその。
威風堂々の串焼きの表情をみせる。
皮目ぱりっと、その裏側あたりから不足のない脂が滲み溢れてくる。
身肉の風味も活き活きとして、いいなぁ。
なはは、と笑っちゃうほど、イケる。
こりゃやっぱ日本酒かね~と品書きを見返すと、ドリンクメニューの中に何故か「イカスミ」、なんてフレーズがある。
イカスミそのまま呑んじゃう、訳じゃなく、イカスミと八戸の名水「がんじゃの水」を使用した世界初のお酒、八戸名物、と解説してある。
そいつぁーいただかなければいけませんねとお願いして待っていると、届いたのは予想通り、真っ黒い液体の入ったグラス。
恐る恐る啜ると、当然ながら生臭いなんてこともなく(笑)、さらっとした中にコクのある呑み口。
残り香に確かになんとなく、イカスミの風味が過ぎる。
ふと天井を見上げると、なにやら異物がぶら下がっている。
あ、漁の網を引き揚げるところで活躍する機械ですねーと訊くと、そーそーと応じてくれる大将。
鯖のなめろうはないみたいだけど(笑)、「サバのたたき」はある。
細かくせず、軽くタタイた仕立て。
うんうんと頷いて、黒い滴をペロリ。
そうか、「サバのつくね」っつーのもなかなかないよなぁと感心して、大将に声を掛ける。
素朴な味わいが基調であるところは、例えば鰯のつくねと同義だけど、サバらしい風味がふつふつとして、いいな、いいな。
つくねがあれば、天ぷらもある、ということで、それもなんと「サバ棒寿しの天ぷら」。
寿司を天ぷらにしちゃうのー?とちょっと怪訝に思いつつ、ハフっと咥えるとこれがあなた、不思議な旨さ。
サバの風味旨味に酢飯、酢〆の仄かな酸味が混じる。
これも、あり、だと思います。
そして、決して時間の経っちゃった棒寿司の処理のための料理じゃない、とも思うな(笑)。
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そして、これも食べなきゃの噂の「サバンド」。
しめサバの凝縮した旨味とトマトの甘酸っぱい風味と取り合わせが意外な好相性で、
なるほどなぁの逸品。
そして「サバンド」に並ぶ新機軸、登録商標「サバーグ」なんて裏メニューもあるらしい。
他にも
まだまだ、八戸が誇る「八戸前沖北緯40度30分の鯖」を活かした酒肴がある。
「しめサバ」「サバの棒寿し」「サバの味噌煮」「へしこ」は勿論のこと、「サバのづけ」「サバの竜田揚げ」「サバ出しせんべい汁」「サバ大根」「サバマリネ」などなど。
おまかせ「サバ料理コース」もあるぞ。
「駅」らしく、切符の姿のサービスチケット
を受け取って、ご馳走さまと振り返る「サバの駅」。
八戸来たなら寄らない手はない、そう思う。
全国幾千万人(?)のサバ・ラバーたちには、きっと垂涎。
漁船に載せた看板が目印だ。
「サバの駅」 八戸市六日町12大松ビル1F [Map] 0178-24-3839
http://hachinohe-sabanoeki.com/
歌舞伎町のシンボル、コマ劇場がその歴史を閉じたと聞いたのはいつのことだったかな。
演歌の殿堂にはついぞ、足を踏み入れることがありませんでした。
学生の頃にはそれでも、徒党を組んで歩くこともあった旧コマ劇場周辺の歓楽街。
随分と縁遠くなってきちゃった界隈を久々に訪れました。
コマ裏手の酒屋「信濃屋」には何度も世話になったよなぁと懐かしく店頭を眺めながらその先へ進み、角のビルが今夜の目的地。
「みやこんじょ」と呼ぶ居酒屋だ。
まずは、プレモルで乾杯。
宮古島でダイビング中にボート近くに雷が落ちてめちゃヤバかったとか、オニヒトデを退治しようとして逆襲されて刺され未だに人差し指使えなーい、なんて旅行トラブルネタを話しているうちに、プレモルはほとんど一気呑み。
早速、ふつふつと人気が沸騰し始めている「角ハイボール」に切り替えます。
カウンターのバックバー上段にはサントリー角瓶が並び、カウンター中央には三連装のタワーが配備されていて、そのうちのひとつが「角ハイボール」抽出の銃口だそう。
ジョッキがやってきました。
「角」ですもの、ジョッキは勿論、亀甲デザイン。
昔からウイスキーを舐めていたオジサンたちは、角瓶のインセンティブで同じ亀甲模様のロックグラスを欲しがったものです。
そのジョッキでシュワシュワーと炭酸の泡が踊る。
サントリーの炭酸といえば、350mlとかのソーダを思い浮かべるけれど、「角ハイボール」では、氷を十分に入れたジョッキに注いだところでシュワシュワが心地よく楽しめるように、通常よりも強力な炭酸を使った角ハイが直接タワーから注ぎ出るンですと。
そういえば以前、「Dハイ」なんてなかったけ?なんて話になる。
そうか、「角ハイボール」は「Dハイ(でっかいハイボール)」の延長線上にあるのかもね、なんて云いながら、シュワシュワー(笑)。
そんな「角ハイボール」のお供はというと、宮崎界隈の郷土料理の顔を見せるツマミたち。
「きびなごの刺身」を生姜醤油でぺろっといっただき、
続いて迎えた「砂ズリの直火焼き」がまたイケる。
サクーっと受け止める絶妙の歯応えと甘辛く香ばしい仕立てが素朴にニクイ。
と、照明が落ちて、司会者風のマイクが「今月の誕生日の」と名前を叫び、それに応じてあちこちからにこやかにそして少し照れ臭そうにスポットライトの下に集まっていく。
頭上のミラーボールが回り、ハッピーバースデーをがなるマイク。
勝手を知らないまま、ハッピーバースデー合唱の渦にのまれて戸惑うオヤジふたり(笑)。
予約の時に誕生月のひとはいないか訊かれたのはこのためだったンだね。
気を取り直して、「角ハイボール」のお代わり。
ここ「みやこんじょ」には、デフォルトスタイルの「THE角ハイボール」350円以外にも、宮崎料理の店らしく宮崎県産の素材を活かしたオリジナルなハイボールのラインアップがある。
「サンAみかんハイボール」に「日向夏&はちみつハイボール」などなど。
試しに「宮崎マンゴーハイボール」を注文んでみると、ジョッキと一緒に小振りな缶が届いた。
へーと思いながらその缶を手に取ると、案の定あの知事さんのイラストが書かれてる。
ちょっぴり甘くてフルーティなのがスキ!というおねーさんにおススメな角ハイだ。
思わずぐいーっと呑めちゃうので、呑めちゃう淑女がぐいーっと呑んでもそれはそれで、あり(笑)。
メニューを睨んで、「がね」ってナニ?と訊くと、掻き揚げみたいなもんですよ、と云うので、そのままお願いすると、やってきたのはそそり立つように触手を伸ばすようにしたフリッター状の揚げ物。
厚みがしっかりあって、軽やかな揚げ口といよりは、お腹にしっかりきそうな粉モンジャンルか。
オリジナルからもう一杯と、その名も「愛の角瓶スコール」。
都城からやってきた「愛のスコール」と呼ぶ乳性炭酸飲料と角ハイのコラボだ。
角瓶にもそれなりに親しんできた身としては、角の風味が引っ込んじゃってるのがちょっと切なくて、再びデフォルト角ハイをお代わりしたりして(笑)。
そうそう、「都城しいたけ炒め」がなかなか旨い。
ふっくらと肉厚な椎茸とベーコンの脂の名コンビはなんだかズルイ。
またまた、つつつつつーっとジョッキが空いてしまうでないの。
おお、そふいふのもあるのかぁと山崎12年の「プレミアムハイボール」。
「霧島らっきょ」をアテにしちゃうのも、「みやこんじょ」流ということでご容赦を(笑)。
でもね、こうしてみると、角瓶がどんなにハイボールに合うウイスキーなのか、なんとなく判ってしまうような気もする。
そんな安定したバランスの一杯が、カジュアルに愉しめるのだから、いいよね「角ハイボール」。
俺たちが学生の頃にはなかったぞ、サーバからジョッキに注ぐハイボールなんて。
オーナーの故郷、都城のことをそのまま店の名に冠した宮崎料理の店「みやこんじょ」。
出逢いを誘うかのような大テーブルと、ざわざわとした賑やかさがどこか懐かしくもあったりする。
「都城牛もつ鍋」で始めて、国富町直送とある「冷汁」で〆るってのもいいかもね。
口今回企画関連サイト
サントリー「東京 おいしい居酒屋 酒場 特集」 ![]()
「みやこんじょ」 新宿区歌舞伎町1-12-9 ピアザタテハナビルB1 [Map] 03-3232-1234 http://www.aft.ne.jp/miyakonjo/
開店直後から予約引き合いの多かった、もつ鍋「一慶」。
久し振りにその近くを通ると、夜のみ営業のはずの店の前に黒板的A形看板がふたつ並び、赤い幟が賑やかす。
いつの間にかランチ営業を始めていたのだね。
鍋のお店がランチをすると、本業の料理とはおよそキャラの違うメニュー構成にがっかりすることが少なくないけど、黒板
にみる文字は「博多もつ鍋定食」と「もつ出しラーメン」。
昼にもその本懐でもってサービスしちゃおうという心意気が窺えるようで、早速いそいそテーブルにつくのであります(笑)。
意外と待たずして、蓋の穴から湯気が上がりはじめて、そんな頃合いを見計らって、蓋を開けて様子をみてくれて、「はい、どうぞ」。
韮の山から湯気が上がる光景は、なかなか昼間にみることはないかもなぁなんて妙な感慨に耽りながら、「焼酎、芋でね」と云わないように気をつける(笑)。
ご指南の通り、ほどよく鍋は出来上がっていて、韮やキャベツを例のツユにひたひたしてハフハフといただく。
やっぱり今お昼どきだよなー、と周囲を確認したりする。
コラーゲン的もつのあたりや、ジビエ的もつのあたりを交互にハフハフといただくと今度は、ちゃんぽん麺的太目の麺が顔を出す。
鍋の〆の麺が、その気持ちを先取りするかのようにあらかじめ仕込まれていることに、ありがたくて涙が出そう(笑)。
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そして、具をすっかり平らげてから、鍋料理のもう一方のお約束。
残ったツユに茶碗のご飯を投入して、これまた気持ち先取りの如く用意されていた玉子を割って、回し掛ける。
昼のプチぞうすいの、なんと幸せなことよ。
恥ずかしいくらいに綺麗に完食しちゃうのであります。
再び別のお昼どき。
芸能人、著名人も色々訪れているのだねぇと、赤黒い清原の写真やニッコリ笑った藤井隆の写真を眺めながらドンブリの到着を待つ。
もつ鍋の汁でラーメン喰ってみたい!と思ったことはありませんか?と訊かれたら、ぶんぶんぶんと首を縦に振るのはきっとボクだけじゃないはず(笑)。
それをあっけなく実現してくれちゃっているのが、「一慶」の「もつ出しラーメン」だ。
やや焦げ臭いのが定番なのかは判らないけど、間違うことなきもつ鍋のツユに、今度は博多ラーメンよろしく細麺がよく似合う。
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どこか、最近のラーメンのスープの構成とは違うところにあるような、いやいやそんな難しいことはしてないよ、のような。
でもまたきっと食べちゃうな、ってな一杯なンだ。
とうとうお昼にももつ鍋の世界を愉しませてくれるようになっちゃった、博多もつ鍋「一慶」。
今度は替え玉
しちゃおーかな(笑)。
口関連記事:もつ鍋「一慶」で 馬刺しさつま揚げ生と炙りのしょうゆもつ鍋(07年10月)
「一慶」八丁堀店 中央区八丁堀2-29-7 西野ビル1F [Map] 03-3206-1451
ここ最近、閉めてしまう店、それと入れ替わるように開く新しいお店が増えている八丁堀界隈。
八丈島料理「えの味」もなくなってしまったお店のひとつ。
その後に、ほぼ居抜きの状態で開店したのが、
居酒屋「かてて」だ。
新大橋通り沿いの歩道から誘導しようというランチメニュー
には、大分、長崎なんて地名も並んでる。
開口一杯に大きく取った硝子の引き戸から窺うようにアプローチします。
ランチメニュー筆頭で、「大分」と添え書きのある「だご汁定食」をお願いしました。
"だご"というのはきっと"だんご"のことだろう、そしてその団子というのは鰯かなにかの魚のつみれではないかいな、とそう想像したりする。
ところが、届いた膳に乗り出してみて、「あ、そふいふことね~」とやっとこ合点する。
団子は団子でもつみれ系統ではなくて、小麦粉の団子。
それが根菜類の汁に浸っていて、つまりは「すいとん」の仲間とも云えそうだ。
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出汁をゆったり味わえるように薄めの味付けに仕立てた汁に、平たい形に湯掻いた"だご"。
あくまで優しい味わいが郷愁を誘うような、そんな器であります。
「長崎」にも行きたいと、日を代えて。
長崎と云えばやっぱり、「ちゃんぽん」だね。
湯気を立て立てやってきた無機質ややモダンの白いどんぶり。
クリーミーなスープに炒めた野菜や蛸・海老などの甘み風味が溶け込んでなかなかイケる。
麺類の専門店ではないのに「とんこつは炊いてます」って云うのは、九州では当たり前なんだろうか。
他の料理酒肴にも使えるのかもしれないね。
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啜る麺はというと、通常ちゃんぽんにみる丸い断面の麺と違って、平打ちタイプ。
「麺だけは沖縄そばの麺を使っているンです」と。
この辺りで九州料理の店としてすぐさま思い出すのは、九州めし処「じのもん家」。
東京にあっては結構な本格派ゆえ、そこと正面から競合するのは正直しんどいかもしれない。
そもそも九州料理の専門店をやろうという意図ではなくて、九州の郷土料理も店の個性として品書きに含むけど他にもあれこれ素朴な料理酒肴がありますよ、というあたりが居酒屋「かてて」のコンセプトなのかもしれないな。
季節のいい頃には大きな硝子戸を開け放して客を待つ、居酒屋「かてて」。
"糅てて"とは、九州の方言で"まぜて""仲間に入れて"という意味だそう。
ふと、あまりに陳腐なキャッチフレーズが頭を過ぎる。
今夜は仲間を募って「かてて」に行こう!(笑)。
口関連記事:
島の恵み海の幸「えの味」で アジと地魚のたたき定食(03年05月)
九州めし処「じのもん家」で 塩とソースの焼ラーメン屋台の情景(09年04月)
「かてて」 中央区八丁堀1-12-4 那賀島ビル1F [Map] 03-3551-7999
茅場町辺りの新大橋通り沿いを歩いていると目に留まったのが、「お仕事お疲れ様です」との手書き文字
。
ポカポカ陽気のこんな日は仕事終わりの一杯も格別!と誘ってる。
さらには、博多天神屋台の「焼ラーメン」は肴にぴったり!とも謳ってる。
そうだ、焼ラーメンだ、と妙なスイッチが入って、そのまま横道に逸れる。
今宵は、九州めし処「じのもん家」に久々の寄り道です。
ただそうは云っても、お食事的に「焼ラーメン」だけ啜って帰るのは如何にも無粋なので、生ビールとそのアテに「じのもん家」の牛すじラインナップ
の中から「甘辛煮すじ」をお願いして、
ジョッキを呷る。
煮しめた感じのスジは、やや硬くてポソポソする感じ。
でもまぁ、こういうもんなんだろうなと思いつつ、また呷る。
気がついたら、荒らぶる芋焼酎「純真にごり」を舐めている(笑)。
「じのもん家」の「焼ラーメン」には、
「元祖屋台のソース味」と「こだわりの塩味」と二種類
がある。
そして、その「焼ラーメン」は、ランチでは提供していないのだ。
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イメージでは塩かなぁということで、後者を選んで待っていると、湯気と一緒にステンレスの小振り楕円なお皿が届きました。
そうか、一人前のメシ、ではなくて、どっちかというと酒の肴なのでこのボリュームなのかもしれないな、と思いつつ早速箸を伸ばす。
うんうん、ストレートな加水の少ない細麺にとんこつスープがとろんと絡んで、なかなかイケる。
博多ラーメンを食べるときはほとんど紅生姜は使わないのだけど、「焼ラーメン」に添えてあるのを少しずつ加えるのは、ちょっとしたアクセントになって、なるほど悪くない。
あっという間にするっと食べちゃって余裕があったので、恥ずかしげもなく「ソース味の方もください」と告げる。ニヤリとしたおねえさんが、すぐさま厨房にオーダーを通してくれた。
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同じお皿で届いた「焼ラーメン」は、
比べればなるほどソース色を帯びている。
とはいってもソース味の加減よく、とんこつの風味も残してあって、こっちはこっちで悪くない。
天神の屋台で、鉄板に麺を焼き、とんこつスープ注いで、ソースで味付けする情景が浮かんでくる。
ニヤリとした快活なおねえさんによれば、モチーフにしているのは博多天神の屋台「小金ちゃん」で、元祖屋台ではソース味のもう少しバシャバシャな仕立てなのだそう。
うーん、久々に博多に行きたくなってきたぞ。
九州めし処と書いて"くすめしどころ"と読ます「じのもん家」。
出来ればお昼どきにも、「焼ラーメン」啜りたいけど、どうなのでしょう。
新川の「九州屋台劇場」はここの姉妹店。
駿河台にも「じのもん家」があるようです。
口関連記事:
九州めし処「じのもん家」で 屋台のすじ串と質朴たかな飯定食(04年07月)
博多のホルモン屋台「九州屋台劇場」で トリッパ肉片煮込カレー(07年09月)
「じのもん家」茅場町本店 中央区日本橋茅場町3-7-2 [Map] 03-5651-9110 http://jinomonya.com/home/
寒くなった頃の夜に訪れるのもいいかな、
なんて考えていた八丁堀路地の「ふぐをどり」。
ところが、どふいふ事情か、開店からそう間もなく営業を止めてしまっていました。
時折再開していないか様子を覗くことがあるのだけど、
ヒレ酒用か笊に河豚ヒレが干されたままになっているのを確認するばかり。
そんなある日、手書きのマジックの文字で「一慶」開店の告知が貼られているのを見つけたのです。
そうか「ふぐをどり」の再開はやっぱりないのかと、そして早くも八丁堀3軒めの「一慶」かと。
建具を外したり、仕切りを一部加えたりの手直しをしているものの、およその様子は以前のまま。
二階のテーブルで取り急ぎビールをぷふぁとしてから、お品書き![]()
を眺めます。
当然の如く、先頭にあるのが「ホルモン焼」。
早いところでと「韓国のり」「キムチ」をお願いしてから、姐さんに「どうしたら、よい?」と訊けば、
開店日だもんなの想定通り「今、店長を呼びますのでお待ちください」と階段を降りる。
二号店(すずらん通り店)にいたという姐さんでも、こちらの品書きは勝手が違うみたいだ。
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「豆腐のみそ漬け」が届いたところで、こりゃ焼酎だねと芋の「杜氏潤平」。
「牛タンユッケ」「レバ刺し」「センマイ刺し」などなどと肉刺しの類もあれこれあって、「和牛ユッケ」の澄んだコクに首を縦にふんふんと振る(笑)。
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「あご刺し」って何?と云えば、喉の奥の部位らしく、湯掻いてぱさぱさになったチャーシューのようでもあり、どちらかというと珍味の部類か。
そして、お願いしてた「和牛ホルモン焼」用の石鍋がテーブルの中央に配されて、ホルモンのお皿がぞくぞくとやってきました。
醤油か、辛味噌選べる味付けは、今夜は醤油で。
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石が熱くなるのを待って、「やっぱりメインは小腸ですね」と云いながら、大将自らホルモンを投入してくれます。
せんまい、しま腸、ハツ、さがり、ついでに豚バラ。
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追加でお願いしていた「シビレ(リードヴォー)」やお馴染み「はちのす」、野菜を含めた見るからに鮮度抜群のホルモンたちが石に焼かれてジュジューっと立てる湯気。
ぷるっとしたところがアクセントのヤツが小腸だね。
臭みなんて勿論なくて、じわーと広がる滋味。
ひょっとして、もしかして、旨いのでないの(笑)。
豚バラの判り易い脂の旨味と比べると、ホルモンの魅力というのは噛み締めるような大人の味わいなんだ、なんて思ったりする。
帰路の電車にて。
酩酊する頭でさっきまでの宴を振り返って、しまった!と膝を打つ。
それは、旨し愉しで焼酎のピッチが早まって、大将が話していたことを実行できなかったこと。
お国博多では、この石焼の鍋に加減よく出汁を注いで、鍋底に残るホルモンの旨味エキスを上手に伸ばしてごはんと玉子を投入して「石焼ビビンバ」に仕上げたり、もっと出汁を入れて鍋っぽくして「チャンポンめん」で〆たりするのだという。
クライマックスはそこにもあったのかもね~と残念に思うのだけど、なんだ改めて行けばいいだけの話じゃんとひとりごちる、そんな酔っ払い(笑)。
八丁堀で満席を続けるもつ鍋「一慶」の博多の味新展開、博多石焼ホルモン「一慶」。
今度は改めて手順をしっかり訊いて、仕上げまで到達しなくっちゃ。
また、呑み過ぎちゃうかもしれないけれど、ね(笑)。
口関連記事:
ワインと蒸し料理ふぐ料理「ふぐをどり」でしゃぶしゃぶセイロ御膳(08年09月)
もつ鍋「一慶」で 馬刺しさつま揚げ生と炙りのしょうゆもつ鍋(07年10月)
博多もつ鍋「一慶」すずらん通り店で するっとニラヤマもつ鍋(08年12月)
「一慶」 中央区八丁堀2-26-6 [Map] 03-3551-1089
'10/02/01(月)by:まさぴ。さん
Re:laraさま
口BAR「並木ハイボール」で しゅわしゅわとコマネチとナポリタン実現できてよかった、チョコテルの会♫
あれ、そうか、つーさんが目印になっていたのだね。
ここから、「HIGH FIVE」での愉しいひと時へとつながったのでしたねー。
'10/01/31(日)by:laraさん
まさぴ。さま。
リンク、ありがとうございます!
まさぴ。さまにお声がけいただいたMさま、のむのむさまとの初対面がここで、とてもホッとしたのが昨日の事のようです。
Mさまと共にお心優しい段取りング、感謝いたしております。
お店がわかるだろうかと心配でしたが、意外にも外に立っていたつきじろう様が目印に!
口沖縄料理「おもろ」で 豚尾のおもろ煮豆腐よう草分け沖縄料理店楽しい会になりました。ありがとうございました。
'10/01/31(日)by:まさぴ。さん
Re;laraさま
口沖縄料理「おもろ」で 豚尾のおもろ煮豆腐よう草分け沖縄料理店フューチャラマって、なんかちょっとすっとぼけた感じのアニメのこと?
あ、そっか、豚足苦手なヒトも結構いるので、そんなヒトにはちょっとグロい絵面に見えちゃうかも~。
ナイスなチョイスでしたと、お伝えしてね。
'10/01/31(日)by:laraさん
まさぴ。さま。
うちの実樹子の唐突企画誘いにも関わらず、快く参加して下さりありがとうございます!!
素朴な沖縄料理は素晴しいです。
この豚のしっぽの写真は。。。
フューチャラマのベンダー(ロボット)の腕が切れた時、いろいろな配線がうにゅうにゅ出てきたシーンそっくりです@。@;
ナイスなチョイスはスタジオMのSさま??
口沖縄料理「おもろ」で 豚尾のおもろ煮豆腐よう草分け沖縄料理店'10/01/30(土)by:まさぴ。さん
Re:みっこさま
口沖縄料理「おもろ」で 豚尾のおもろ煮豆腐よう草分け沖縄料理店ありがとーでした~。
にしても、どなた情報なのでしょう、この店チョイスはオツでした。
沖縄料理の店はちょこちょこ探しているのだけど、知らなかったですもの。
アーカイブへはまだですね(笑)。
'10/01/30(土)by:みっこさん
美味しく楽しい時間(っていうか日々の始まり)でしたね〜〜〜。
そのあとまた、わざとじゃないけどすっかり出不精してますが・・。
また!行きましょ〜〜。
口和食「仙厓」で師走の献立アリスの祝い花と仙厓師匠に思うところ'10/01/28(木)by:まさぴ。さん
Re;のむのむさま
去年の12月早々のことですけど(笑)。
あの3人がたまたまいたりしたら面白かったのですけど(笑)。
体調崩すと食べれない、美味しくないのがツライよね。
口和食「仙厓」で師走の献立アリスの祝い花と仙厓師匠に思うところ'10/01/28(木)by:のむのむさん
おっ、行かれたんですね、ここ。
おかげで、あの花輪の謎が解けましたー。
追伸:昨日はスミマセン。やや復活。
口あなご専門店「日本橋 玉ゐ」で 箱めし小箱穴子の焼き上げ'10/01/27(水)by:まさぴ。さん
Re;うなぎさま
口ご当地グルメ「青森屋台村」で初上陸青森の味と表参道冬ねぶたご指摘ありがとうございます。
アナゴは産卵場所がよく分かっていない、と某書で読んだ覚えがあります。
産卵場所が分からないと稚魚が捕れずに養殖が叶わない、とそんなことなのでしょうか。
専門店が堂々と謳うところも正しくないとは、寂しい話ですねー。
'10/01/27(水)by:まさぴ。さん
Re;laraさま
歩道橋の下にひっかりそうな様子を見て、え?通れない?と一瞬心配したけど、誘導するオッチャンの指示や的確で、すっと前列が腰を屈めて、ね。
シジミ汁にせんべい汁に味噌カレー牛乳汁(笑)と、青森の汁モノ堪らんす~。