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2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


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口「グランド・セントラル・オイスター・バー&レストラン」で カキたま丼牡蠣フライ

gcoyster.jpgちょっとした研修で品川駅港南口。
お昼どきとなれば以前は、お向かいのインターシティにある四川料理「旭龍門」で、土鍋入りの「正宗担々麺」なんぞをいただいた覚えがある。
でも今日の気分は中華じゃないよなぁとぐるっと思案して気がついたのは、灯台下暗し。
牡蠣料理のあの店が宿題のままだったことを。

駅方向へアトレまで戻って、DEAN & DELUCAの脇から4階へ。
レストランフロアの奥で迎えてくれるのは、
パステルカラー6色に塗り分けた「OYSTER」の文字。
NY発の牡蠣レストラン「Grand Central Oyster Bar & Restaurant」だ。


ゆったりしたフロアには、オレンジ色の背凭れとギンガムチェックに映るクロスで覆ったテーブルが並ぶ。gcoyster01.jpgドーム型の天井はよく見るとタイルで化粧してある。
この天井も含めたインテリアはNY本店の意匠をほぼそのままもってきたものらしい。
そのあたりは、NY本店にも訪れたことのあるロレンスさんの記事に詳しいぞ。


gcoyster02.jpg
案内されたテーブルで眺めるランチメニューには意外にも、全7品のうち牡蠣メニューは2品のみ。
「オイスタープラッター(生牡蠣の盛り合わせ)」と「ランチビール」をいただいちゃいたい気もするものの(笑)、そうすると午後からの研修で間違いなく寝る羽目になるねと自重する。
「広島産 カキたま丼」を選んでみました。


gcoyster03.jpg
逆さにしても大丈夫?なんて考えそうな、やけにどろんとしたトマトとオニオンのスープを平らげたところに、ドンブリが到着。gcoyster04.jpgその名の通り、つまりは牡蠣の玉子とじ丼なのだけど、玉子が炒り玉子的なところまで火が通っている。
それは牡蠣だからなのか、ただそふいふ仕立てなのか、たまたまそうなっちゃったのか。
例えば、牡蠣の身に焼き目をつけてから、さっととろとろに玉子でとじたりした方がきっと美味しいのに、などと思ってしまうのでありました。


平日の昼時にまたまた品川にいる機会があったので、今度はフライをいただこうとアトレ4階を訪ねる。
ひとり客となれば、案内されるのは左手のカウンター。
目の前には、ステンレスのトレーが幾つも並んでいて、AKKESHIとかKUJUKUSHIMAとかKAKIEMONとかAKOHといった産地ブランドのメモが貼ってある。gcoyster05.jpgなるほど、生牡蠣の盛り合わせを注文するとここで殻を開けてくれるンだね。


gcoyster06.jpg
受け取った丸いプレートには、牡蠣フライが定番の5つの「牡蠣フライ御膳」。
重なることなく、ほぼ均等の間隔で並んでいます。


小振りながらコロンと肉厚の牡蠣は確か、ドンブリに同じく広島産。
粗めのパン粉で包んだフライをそっと齧れば、如何にもフレッシュな印象の牡蠣エキスがじゅんと滲む。gcoyster07.jpg小振りゆえ、しっかり堪能する感じにはならないけれど、澄んだ旨みがちゃんと伝わる牡蠣フライだ。


何気なくみた幕板の貼紙には、「オイスターシチュー」「オイスターパンロースト」なんて文字がある。
夜メニューを届けてもらって眺めれば、「フライドオイスターNYスタイル」なんてのもあって、どこがどうNYスタイルなのか気になるし、グラタン的「オイスターロックフェラー」も勿論外せない。
「オイスターキルパトリック」なんて初めて目にしたフレーズだ。



ここ品川店が、「グランド・セントラル・オイスター・バー&レストラン」の世界2号店で、丸の内が3号店。gcoyster08.jpgWebサイトには、ニューヨーク・マンハッタンの玄関口"グランド・セントラル・ステーション"の駅構内に1913年に創業、とある。
なるほど、世界の要衝マンハッタンのターミナルの名をそのまま冠していると知るだけで、その歴史と知名度が窺えようものですね。



「GRAND CENTRAL OYSTER BAR & RESTAURNAST」品川店
港区港南2-18-1 アトレ品川4F[Map] 03-6717-0932
http://www.oysterbartokyo.com/

column/02955

口ブラジル・フランス料理「コロンボ」で シュラスコとパルミットと

colombo.jpg商店街を通るたびに気になっていた赤い看板。
何故ってそこには、ブラジル料理そしてフランス料理と、なんの衒いもなく地域を違えた二つの料理ジャンルの名が記されているから。
メニューには、ブラジル料理のページとフレンチのページが分かれていて、「今日の気分はブラジル!」とか云いながらそこを捲る感じなのかな、なんて。
雑居ビルの階段を上がり、狭い通路奥の扉を開きます。

店内は扉から受ける印象と違って、古びた調度を丁寧に磨いてシックに保った感じ。colombo01.jpgこじんまり感がいい。


実は、この日の目当ては「かきフライ」だったのだけど、そうお願いすると「あ、あれ?すいません、今日できないンです」とマダムが仰る。
「かきフライ」はブラジル仕立てか、フレンチ仕立てか、なんてところまでは思ってないものの、もしや個性的な牡蠣フライがいただけるンではないかと、仄かな期待を抱いていたので、うーん、残念であります。

ではと、路線を変えて、「コロンボ」さんの代表的なものと思われるメニューをいただきましょう。


「肉料理」の項の筆頭にあるのが、ブラジル料理「シュラスコ」。
大180g中130g小80gと3種のサイズがあって、小ではきっと物足らないよねお母さん(笑)ということで、中でお願いします。

お皿をいただいた最初の感想は、あれ?大根おろし?
よく見ると、ミディアムでお願いしたステーキにたっぷりと載っているのは、玉葱の微塵切り。colombo02.jpg赤・黄・緑のパプリカを彩りに、酸味の利いたドレッシング仕立てになっている。
肉片からなるべく零れ落ちないように口へ運ぶ。
すると、ステーキのひと切れひと切れが意外なほどすっすと軽快にお腹に収まっていく。colombo03.jpgなるほど、玉葱の仄かな辛味と添えた酸味とが利いているのだね。


colombo04.jpg野菜もたーんと食べたいと思ったら、それならということで「椰子の新芽のサラダ」。
パルミット、うーん、それは恐らく食べたことがない。
どんなかなぁと運ばれてくるお皿の上をじっとみると、なにやらアスパラガスのような、白いスティック状のモノに斜めに包丁が入れられている。colombo05.jpg湯掻いたアスパラガスのしゃくっとした歯触りと違うし、ふにゃんとした缶詰アスパラのものともまた違う。しゃんとした輪郭がありながら、柔らかく歯の先を受け止め、筍の若芽のようなポキポキした表情も一瞬みせる。
あ、石垣で食べた、アダンの新芽に似てるかも。


料理修行で、南米、欧州、アフリカ、豪州を回り、ブラジルの日本大使館シェフの経験もある方が店主だという「コロンボ」。
壁に飾られた幾つものコインは、それを物語っているのかな。colombo06.jpg

colombo07.jpgメニューには、「タンシチュー」「ビーフストロガノフ」「チキンソテー」「ポークしょうが焼き」「ビーフカツ」「ワカサギフライ」、「グラタン」に「カレー」。
どれがフレンチでどれがブラジリアンかなんてひとまず置いといて、あれこれいただいちゃうのが得策のようです。

それにしても、何故に「コロンボ」なんだろね。


口関連記事:島料理「あだん亭」で ピパーズあだんイラブチャてびちウムズナー(08年07月)


「コロンボ」 品川区中延5-7-4 魚染ビル2F [Map] 03-3785-3385

column/02736 @2,300-

口チュニジアレストラン「イリッサ」で ホードラとハリサとシシカバブ

illissa_senzoku.jpg武蔵小山の「イリッサ」にお邪魔した時、
店主のメリティーから「長原の方にもお店あるのよ」と聞いていました。
その南千束店は、中原街道沿い。
環七と立体交差する南千束交叉点から下っていけば、
武蔵小山店と同じ空色の看板が見つかります。
今日は、「イリッサ」のランチをいただきましょう。

強い日差しを浴びていると、席に着くなり「ビール!」と口走ってしまう悪いクセ(笑)。
「ありません~」と云われて、はたと気がついた。
そうだったそうだった、チュニジアはイスラム圏で、豚もお酒も禁忌の対象。
だから豚肉料理もないのだものね、ゴメンナサイ。


選んだのは、チキンとグリーンピースのトマトソース「ホードラ」。
illissa_senzoku01.jpg
掬うほどにスプーンに載ってくる、たっぷりのグリーンピースをハフハフと啜る。
さらっとしてスープと呼びたいソースは決して強い味付けではないのだけれど、なんだろ、ハーブの香りがほどよく利いていて、旨味がひたひたっとくる感じ。


「イリッサ」のパンになくてはならないのが「ハリサ」。illissa_senzoku02.jpg武蔵小山のお店でいただいた時は最初、どうもパンに唐辛子系の赤いペーストを塗るのに戸惑いがあったのだけれど、もう慣れたもの(笑)。
オリーブオイルとよく均した方が、いい具合になるであります。
そしてもちろん、「ハリサ」をスープに溶くとまた、ぐぐっと味の輪郭が浮き上がってくるのです。


この日お店を切り盛りしていた青年と、片言同士ながら会話を交わすと彼は、武蔵小山で会ったメリティーの弟さんなのだと云う。ほうほう。
illissa_senzoku03.jpgで、彼の入れてくれた紅茶が旨い。
濃く煮出した紅茶にジャスミンのアロマエッセンスを数滴垂らしたもので、澄んだ味わいの中にジャスミンのゆるゆるとした心地いい香りが立ち昇って、和んでしまうのです。


その数週間後、再び「イリッサ」でランチ。
この日の「バタータ」は、マトン、じゃがいも、ひよこマメのトマトソース。illissa_senzoku04.jpg優しい滋味が嬉しいのはこちらも同じ。


狙いのもうひとつが、店頭に串に刺されていた肉塊が気なるシシカバブ。
ただし、このお肉も“Halal Chicken”、イスラムで食べることを許された肉であるところの鶏肉を使ったもの。
それを店頭で削ぎソギして、パンに挟んだのが「シシカバブサンド」なのだ。
illissa_senzoku05.jpgillissa_senzoku06.jpg
サウザンアイランド的ソースが一瞬意外に感じたものの、齧りつくほどにそれが馴染んで、鶏肉から滲み出す旨味を引き立ててくれるようになる。うん、うん。


先日の青年ではない男性が調理・応対してくれていたので、再び訊いてみると、メリティーの弟は臨時に手伝ってくれていて、それもほんの2、3日のことだったのですよと云う。
たまたま、そのタイミングで店を訪れていたことになるね。

彼の淹れてくれた温かいコーヒーにもまた、ジャスミンのアロマが不思議とよく似合う。


中原街道を走る車窓からもきっと目に留まる、空色で描く「ILLISSA」の文字。illissa_senzoku07.jpg今度は夜に来ようかな。


口関連記事:チュニジアレストラン「イリッサ」武蔵小山店 でブリックとキフタ(08年04月)


「イリッサ」南千束店 大田区南千束1-4-5 03-3728-2223 http://illissa.web.fc2.com/

column/02655 @950-

口チュニジアレストラン「イリッサ」武蔵小山店 でブリックとキフタ

illissa.jpg例によって、「Again」での村田Only One Liveを楽しんだあと、武蔵小山駅前の横丁に潜り込む。
日曜日の夜とあって、閉めているお店も少なくないけど、
それでもなんだかワクワクするのはなぜなのでしょう。
駅前で煙もくもくさせている立ち喰いやきとりで有名な「鳥勇」の裏手角で、”TUNISIA”という文字を見つけました。
先日の洋食亭「いし井」や麺屋「兜」もすぐ近く。
こんなところにチュニジア料理のお店があったとは、なんだか大発見な気分(うふ)。
元はラーメン屋?的普請が味であります。早速、お邪魔してみましょー。


入れ替わりにカウンターを離れた先客のおふたりが、
「うーん!おいしかったよ、またくるね!」と告げながらドアを出て行く。
「ありがとね~」とそれを追うニコヤカな表情に迎えられました。

「ええっと」。
illissa01.jpgどう攻めればいいのかなぁと相談しながら、決めたメニューがまず「ブリック」。
じゃがいも、玉子、ツナ、パセリをクレープ生地で包んで挙げた料理で、手で持って食べてねと云う。
仰せの通り、レモンを絞ってから両端を持って真ん中に齧り付くと、なはは、今にもとろんと零れ落ちそうな玉子の黄身が顔を出した。illissa02.jpg垂らすと勿体ない(笑)と、そっと啜るように口に収めて、軽妙な生地の歯応えとじゃが芋&ツナのしっとりしたあんと玉子との合奏を残さず味わう。
食べ終えて気がついた。これって食べたことある!って。
そうだ、大久保の「ハンニバル」ってチュニジアレストランだもんね。


そして、マトンが食べたいと云うと、クスクスかハンバーグがおススメだという。
うん、ならばとトマトソースのマトンのハンバーグ「キフタ」をお願いする。

少々辛味のついたトマトソースにしっとり煮込まれたハンバーグを齧れば、マトンの風味が妙にそそる。illissa03.jpgおほほ~、うまい旨い。

熱々にしてくれたパンには、黒い種のようなものが織り込まれていて、パプリカやコリアンダーなどのペースト「ハリサ」をつけていただくスタイル。
illissa04.jpgillissa05.jpg
一見コチュジャンのようにも見えるけど、恐る恐る咥えると、辛味は程々で、パンに塗っても違和感のなく、ハンバーグのソースともよく調和してくれます。


「たまたま、大久保のチュニジア料理のお店に行ったことがあるのだけれど…」と話すと、「あ、ハンニバル!」。「そうそう、ハンニバル、きっとチュニジア料理のお店ってそう多くないですもんね」と返すと、「ワタシ、ハンニバルにいたのよ」と云う。おお、なんと、そうですかぁ。

訊けば、静岡の花博に際して来日して、「ハンニバル」を経て、「イリッサ」を開いたのだという。
なるほどね。

チュニジアはどこにあるかというと、アフリカ大陸の北の中央にある。
アフリカの料理と聞くと直球エスニックなものと思いがちだけれど、ちょと違う。
対岸のイタリアを含めた地中海地域の料理と考える方が、イメージが近いものになるかもしれないね。


やっぱり、こんなところに!のチュンジアレストラン「イリッサ」。illissa06.jpg「長原の方にもお店あるのよ」。了解しました(笑)。


口関連記事:
  チュニジア料理「ハンニバル」 でブリッククスクスケリビアソース(06年01月)
  洋食亭「いし井」 でご飯の友ビーフジンジャーぶわんと生姜風味(08年03月)
  麺屋「兜」 で求道的淡麗スープのチャーシューめんかぶとめし(08年04月)


「イリッサ」武蔵小山店 品川区小山3-19-5 03-3786-5332 http://illissa.web.fc2.com/

column/02587

口Turkish Kitchen 「izmir」

izmir.jpgずっと気になっていたトルコ料理のお店「イズミル」にお邪魔できました。ところは阿佐ヶ谷北口駅前の雑居ビル2階。奥へと伸びるカウンターに沿ってベンチシートが並び、左手にテーブル5卓ほどがほの暗いオレンジ色の照明に包まれて配されています。ビールは、「EFES」というトルコのピルスナー。今まで呑んだことのあるどれとも違う香りの、心地よい一杯だ。前菜のプレートが楽しくも旨い。盛り合わせた「カルシュク・メゼ」には6つの色とりどり球状のペーストが載る。ひよこ豆のペースト「フムス」、ミックス野菜のピリ辛仕立て「アジェル・エズメ」、茄子の「パトルジャン・エズメ」、ほうれん草をヨーグルトで和えた「ウスパナック・タラマ」、そして人参とヨーグルトのペースト「ハウチュ・タラマ」。自家製で焼き立て熱々の「エキメキ」と呼ぶパンにのせ、いただきます。ひよこ豆のほっこりした甘さだったり、控え加減のピリ辛だったり、ほどよいヨーグルトの酸味だったり。全体にマイルドな中に、それぞれの素材の魅力が活かされていて、日本人に合う佳い前菜だ。「Yakut」というトルコの赤ワインでラムと牛ひき肉の串焼き「アダナ・ケバブ」。ひき肉のケバブって、初めてかも。挽肉のちょっとザラっとした食感の間から旨味とラムの香りが滲んで、いやー、美味い。ピザも愉しそーと「ペイニルリ・ピデ」をお願いすると、それは両端を絞ったような船形の姿でやってきました。たっぷりコクあるチーズとそれを包むようにした生地とのコンビネーションが、いい。もう1本!とした「Selection Kirmizi」もトルコの赤ワイン。そして、トルコ名物の誉れ高き「ドネル・ケバブ」。削いで薄い肉片からひたひたと滋味が伝わる。こうしてみると、「イズミル」のトルコ料理って、尖がった強い味を控えた、落ち着いた味わいがしみじみと美味しいモノのオンパレード。他のトルコ料理店でも一様にそうなのか、比べてみたくなっちゃったな。

「izmir」 杉並区阿佐谷北2-13-2パサージュ阿佐谷2F 03-3310-4666
http://www.asagaya-izmir.com/

column/02253

口うなぎ天ぷら・コスタリカ料理 「二葉」

futaba.jpgコスタリカ料理を出すお店が蒲田にあるという。絶妙なタイミングで興味の一致した友人といつか渡航してやろうと考えていたのです。京急蒲田駅で待ち合わせ。初めて降り立つ東口から工事中で雑然とした雰囲気の踏切を渡り、環八を超え、その先の裏通りへ。あてずっぽうに進むと、「二葉」と記された看板が暗がりに浮かんでいるのが見つかりました。暖簾の右手にはうなぎ天ぷら、左脇にはコスタリカ料理と書かれている。あはは、どっちやねん。予約名を聞くとはなしに奥へどうぞと案内してくれたのが、どうやらコスタリカ人の奥様らしい。入口廻りのカウンター席も奥の座敷も設えはまったくの居酒屋さん。胡坐をかいて座り込んだテーブルに、あらかじめおまかせでお願いしてあった品々をせっせと運び込んでくれる奥様。ひと品づつ、メニューの名前とか食べ方について簡単にコメントしてくれると嬉しいンだけど、どこかイラチな奥様は、注文を聞き終えるのも忙しくすっと厨房方面に戻ってしまうのがなんだか可笑しい。真ん中に置かれた大皿が「ガジョ・ビント」。刻んだインゲン豆が織り込まれた、ナシゴレンとはまた違う、ぱらぱらとした長粒米の焼き飯だ。周りに盛られたサラダなんかと一緒に、添えられた「トルティージャ」に包んでいただきます。カクテルグラスに飾ったのが「セビーチェ」。海老や帆立にアボガドやトマトが檸檬汁の酸味で和えてある。メニューには、中南米の酢の物と括弧書きされてるね。そうそう、コスタリカってそもそもどこだっけ?というと、メキシコの南側でパナマとニカラグアに挟まれているところ、と友人カメラマンの奥方。あれ?詳しいじゃんと訊くと、なんと10歳まで彼の地で暮らしていたんだと云う。なるほど~。奥方所望の「タマーレス」は、適したトウモロコシの粉も、なによりバナナの葉っぱが手に入らないので残念ながら作れないとマリセル奥様。然らばと、ユッカ芋というお芋を唐揚げしたという「ユッカフリッタ」、人参やインゲン、炒り玉子を挽肉で包んでトマトソースで煮込んだ「カルネ・レジエーナ」、ほとんど辛くない「チョリーソ」なんぞをさらにいただく。困ったのがお供のお酒。麦酒以外にとメニューを探しても、韓国焼酎やら日本酒やらともうひとつの顔向けのものばかり。コスタリカ料理に合いそうなのは最後に書かれたテキーラだけだ。そういう作戦?とか笑いながら、テキーラの杯を重ねて、結局7分ほど入っていたボトルを空けてしまった。追加をお願いすると、もうない、という。もう止めとけってことかな(笑)。正直云って、コスタリカ料理は旨い!って印象は持てなかったけど、この不思議に折衷なお店のことは永らく記憶に残りそうです。あ、そうそう、髑髏のイラストが描かれた「DEATH SAUCE」はホット過ぎて危険だよ。

「二葉」 大田区南蒲田2-3-11 03-3731-5846

column/02191

口Peruvian Restaurant Coffee 「Inti Raimi」

intiraimi.jpg川崎西口にあるペルー料理のお店で遅めのランチをいただきました。祝日の昼下がり。他のテーブルには日本人らしい客の姿はなくって、ペルーもしくは南米系と思えるカップルなどがゆっくりと食事をしています。いろいろ気になるメニューから、片言日本語の女性とやりとりをしてまず決めたのが、「アンティクチョ」。彼女が「オススメヨ~」という牛ハツの串焼きだ。柔らかくかつしっかりした噛み応えに続いてすぐさま、率直な肉汁エキスが弾ける。パセリとニンニクを刻んだ薬味をのせて合わせ噛むと、さらに旨味が花開く。テキーラあたりの強いお酒が合いそうだ。再び開いたメニューで、「チキンピラフ香草風味」やライスの煮豆和え「タクタク」あたりがいいかなぁとあれこれ迷う。そして「コレモ、オススメヨ~」のひと言で「ペルー風チキンカレー」をいただくことに。ほ~、なんとも優しいカレーソースの食味。さらさらとしながらクリーミーなコクがあり、そこに野菜類の甘さと鶏肉の出汁をたっぷりと含んでいて、美味しいゾ。辛味が欲しい時は、卓上に用意されたチューブからピンク色のソースを足してあげればいい。一気喰いしちゃって思うのは、ペルー料理って美味しさの勘所を素直に捉えているよなぁ、なんてこと。過度にならない仕立てで実直に表現する良さが煮込み料理なんかに顕れていそうだもんね。それにしても、パスタありチャーハンあり、と他国の食文化を上手に取り込むあたりは我ら日本といい勝負してるンと違う? ちなみにどんなんだろと注文んでみた「インカコーラ」は、怪しい黄色。カキ氷のシロップを炭酸で割ったような飲み物でありました。

「Inti Raimi」 川崎市幸区大宮町15三巧ビル一階 044-511-4225
http://www.intiraimi-rest.com/

column/02154

口洋食ブルガリアンダイニング 「SOFIA」

sofia.jpg「ドンピエール」のペリニィヨン・グループ「ドンピエール・ベジ」がリニューアルされて、ブルガリア料理のお店に転換したのだという。そうは云っても従前の洋食メニューも残して欲しい残したいということからか、洋食+ブルガリア料理という2面性を持つお店になったみたい。鮮やかな臙脂色ベースに刺繍を施したクロスの色味がフロア全体の基調となっています。今日のランチは、「SOFIA」洋食屋篇から「キーマドライカレー」を選んでみました。ドライカレーと云いながら、ライスの上には充分ウエットなカレーソースがかけられ、その上にラグビーボールシルエット型のふんわりオムレツが鎮座ましましています。「たいめいけん」の「タンポポオムライス」よろしく、中央にスススとラインを引いて奥と手前に押し開くと、トロロンとした玉子がカレーソースを被うように広がりました。そこへスプーンを一閃。ライスとカレーと玉子の層を一緒に掬って、いただきます。しっかりめのカレーの辛味を玉子が優しく包んでくれています。カレーソースの直球でないが故、どっちつかずでポイントがボケちゃった気がしないでもない。かの「ルー・ド・メール」と兄弟店だと考えると、「スゲ、ウマ!」には至らないところが物足りなくもある。ブルガリアンの片鱗を味わおうと、「カップヨーグルト」をニンジン&オレンジのトッピングソースでいただいてみました。妙な酸味も甘さもなくって、これはこれでいいかもしんない。「ヨーグルトバー」が併設されているのですね。

「SOFIA」 港区東新橋1-8-2 カレッタ汐留B2F 

column/01982

口レストラン 「SEI Restaurant」

sei.jpg鉄板焼き、焼肉やローカルフーズがバイキング形式でいただけるという「セイ・レストラン」まで、散歩を兼ねてメイン通りとなるKaselehlie St.をトコトコ。通りからちょっと奥まったところにある建物内観は、全体がウッディなもの。中央に長いキッチンカウンターがあって、大皿に料理が並べられていました。ただし、ツナの刺身以外はほとんどが揚げ物系。柑橘系をちょい搾って刺身をいただいたあとは止む無く、骨付きの鶏の唐揚げやら薩摩揚げ風の揚げ物でビールを進めることに。意外にヒットだったのがツナのカツ。タルタルなソースをたっぷりとのっけて齧りつくと、パサつくことなく旨味がじわんと零れてくるんだ。カニ足の入ったコーンスープと味噌汁の合わせワザみたいなスープを啜り切ると、もうすっかり満腹に。連夜の暴食で多少食傷気味なのかもね。「セイ・レストラン」は、日系人のオーナーとのことで、テーブルでご挨拶いただきました。”おせいさん”が創業者?なんて想像が膨らみます 。

「SEI Restaurant」 691-320-4266

column/01908

口レストラン 「SOUTH PARK RESUTAUTANT」

southpark.jpgグァムからヤップを経由してやってきたポンペイのお宿は、ポンペイのシンボル「ソケースロック」を見渡す丘に建つ「SOUTH PARK HOTEL」。附帯のレストランからも、その威容が望めます。朝食は、A~Gのセットメニューから選ぶスタイル。ひとまず玉子料理にベーコンとハム、フライドライス、そしてサラダ&フルーツのつく「A」としました。コーヒーを啜りながら、そこそこのダイビング日和を映す入り江の様子を眺めつ、プレートの到着を待つ。が、しかし。なかなか来ない。20分、30分…。結局簡素な朝食が届いたのは注文してから45分経ってからのことでありました。なんでやねん! お陰で、ゆったりとした時間配分をしたつもりが、迎車時間の前にはすっかりバタバタに。翌朝からは、レストラン始業の7時に行かざるを得ない状況となりました。おまけに、サービスのおねーさま方がおおよそ無愛想。モーニン、でもなく、ニコリともしやしない。ワタシタチナニカキニサワルコトデモシマシッタッデショウカ?という感じ(笑)。う~む。それでも、4日目の朝に食べた「Chicken rice soup」はGood。強すぎない塩加減で、鶏のだしの出たスープが利いた雑炊で、朝から食べ過ぎるほどに量もたっぷりだ。最終日の朝には、芝生の先に設えてあるテラス席でジャパニーズスタイルの朝食に挑戦してみた。ツナの刺身に冷奴、胡瓜の浅漬け、海苔に味噌汁&御飯が揃っている。青春時代を過ごしたこの地を遠路再訪しているというお爺ちゃん達は、もっぱらこのジャパニーズスタイルの朝食なんだろうな。そうそう、ダイビングで一緒だったオーストラリア人と日本人のご夫婦は、果敢にも夜の食事にもここを利用して、生ぬるい常温の白ワインとしっかり冷えた赤ワインをいただいたそうです(苦笑)。

「SOUTH PARK RESTAURANT」 691-320-2255

column/01905

口創作料理レストラン 「荒井商店」

araishoten.jpgペルー料理がいただけるというお店目掛けて、新橋・やなぎ通りを南下。そろそろ飲食店も疎らになってきたあたりに、ありました「荒井商店」。なんか乾物でも扱っていそうなネーミングです。その店名が欄間の一枚板に筆文字書きされている。そこだけ見ると、鰹節にだし昆布なんかも買えそうな感じです。で、店頭のスタンドには「おためしあれ!ペルー料理」とある。二品のランチが案内されていました。Aは「食べやすく小さく切った豚足とジャガイモ煮込みピーナッツ風味」で、Bは「骨付トリモモ肉オーブン焼き ピンクのサラダ添え」。前者を選んでみました。大き目の丸皿の奥に長粒米が盛られ、手前は色の浅いトマトベースっぽいソースの海が広がっています。ライスごと掬うように口に運ぶと、プニプニとコラーゲンを思わす豚足の食感がし、そしてコリっとナッツが歯の間で弾けます。独特の、意外に優しい味わいソースですが、ちょっとぼんやりした感じでもある。そこへ、添えられていた小皿の辛味(唐辛子と一緒に玉葱をすりおろしたものらしい)を全量投入すると、みるみる輪郭がしっかりして美味しさが際立ってくる。うんうん。お隣が食べているトリモモ肉も旨そうだ。アレンジしているんだろうし、ランチ一品じゃペルー料理のなんたるかなんて分かろうはずもないけど、なんかいい感じかも。また夜に来ること、ないかなぁ~。

「荒井商店」 港区新橋5-32-4 03-3432-0368 http://araishouten.gozaru.jp/

column/01847

口チュニジア料理「ハンニバル」 でブリッククスクスケリビアソース

hannibal.jpgチュニジア料理と聞いてまず思うのが、チュニジアってどこにある国?ってことだよね。
アフリカ?もしかして南米?はたまた東欧?なんて考えてしまう。
サッカーWカップで対戦したことで聞き覚えがあっても、その国のイメージなんて皆無に等しいもの。
チュニジア共和国は、アルジェリアとリビアに挟まれ、イタリアを対岸にする温暖な地中海性気候の国で、首都はチェニス。
アラビア語を公用語としつつフランス語も使われているらしい。ふ~む。

伝統的なチュニジア料理をちょっとずつにという「チュニジアンクラシックスペシャルコース」が気になるも、前回とダブるとのことで、「名物お魚一匹丸ごとオーブン焼!!コース」にスペシャリテのひとつ「ブリック」を組み込んでもらいました。


「ブリック」は、大判の春巻き様の生地にツナとパセリの具材と玉子を包んだもので、とろんとした半熟玉子が垂れ落ちないように齧り付くのがお作法です。hannibal01.jpg解し入れた鶏ささみのような中身に玉子が添えるコク味をパリッとした外郭が歯応えのアクセントを加えていて、なかなか旨い。


「クスクス」はチキンと野菜たちと煮込んだトマトスープと一緒にサラサラっといただくもの。hannibal03.jpg例の細かい粒子のパスタは、こうしてスープに溶いたようにしていただくのがいい。
hannibal04.jpgカベルネとシラーのブレンドだというチュニジアの赤「Sirocco Cabernet Shiraz」をお供に。
「シロッコ」とはサハラからヨーロッパに吹く熱風という意味らしい。”熱風”というような激しさはなくて、呑み易いミディアムボディだ。


本日のお魚一匹は、イサキ。hannibal05.jpgドライトマト、キャベツにアンチョビ、ケッパーなどを使った<ケリビアソース>で調味されています。しっとりした白身にソースを浸して口に運ぶと、さっぱりとした香りとともに上品な旨さが広がる。
hannibal06.jpg
デザートは甘さ抑えた白胡麻のパテ。


うん、ひとまず満足のディナーとなりました。
すっかりアフリカンな料理群を想像してしまっていた自分がちょっと可笑しいね。


「ハンニバル」新大久保店 新宿区百人町1-11-1アーバンビルB1 03-5389-7313 http://www.hannibal.cc/ [閉店]

column/01747

口Catalan Bar 「Vinuls」

vinuls.jpg開店当初のフォアグラのどんぶり料理が再来しないかと、店の前を時折通りかかっても間が悪いのか、そんな様子は窺えない。そこで黒板で幾度か目にし、"定番!!"と謳われている「海老のパエリャ」をいただきに2階のテーブル席へと階段を上りました。意外にも先客はひとり。組み合わせた「たっぷり野菜と塩豚のスープ」は、確かに具沢山で前菜としても悪くないなぁと啜る。そこへ熱々の鉄プレート、パエジェーラに載ったパエリャが届きました。海老がプワッと薫って食欲をそそります。ところが肝心のお米部分がよろしくない。ベタベタとするばかりで素っ気なく、旨味が余り感じられない。黒板には"たっぷりとだしの効いた"とあるけど、さにあらず。スタッフの対応もどこか素っ気なく、店の都合優先と受け取られかねない所作が多い。う~ん。でもね、また出掛けていって1階のカレーは食べてみるつもりですよ。

「Vinuls」 中央区銀座2-5-1703-3567-4128 http://www.auxamis.com/vinuls/

column/01709

口Mussel & Seafood 「Aotea Rangi」

aotea.jpg以前から気になっていた"Mussel"の「アオテア・ランギ」へお邪魔です。濃緑色なテント下のテラス部分は、すっかり囲われて寒さ対策が施されていました。一番奥の赤いソファーの据えられたテーブル席へ。サーバーから注がれた「ギネス」で乾杯してから、早速"Mussel"をいただきます。Steamedタイプから「にんにく香草バターソース」、Bakedタイプからグリーンマッスルの「香草パン粉焼き」を各人ひとまず2個づつ、お願いしてみる。アルミの手鍋からムール貝を引き揚げて、両手でさらに開いてからフォークを身と殻の間に差し込みガッシを引き剥がす。これがなかなか容易に剥がれない。あんまり力んで貝を飛ばしてしまってもなんだしぃ…、専用のカトラリーがほしいなぁ…、などと云い合いながらガシガシと、そしてペロリと食べてしまう。全然足りないや、と追加した「アマトリチャーノソース」は、辛味を加えたトマトベースのソースが旨味を上手に引き出してくれるようで、さらにウマイ。グリーンマッスルは、落とした照明の店内でこっそりライトを当ててみると、確かに緑色をしているのが分かります。酸味の後から蜂蜜を仄かに思わせる甘味が届く、リースリングの「Omaka Springs Marlborough Riesling 2003」あたりをお供に、本じこう、赤はつ茸、なら茸、くり茸、鹿の舌と聞き慣れないキノコの名が並ぶ「新鮮!原田さんの採ってきた野生のきのこの蒸し焼き」や「ニュージーランド産フレッシュ・オイスター」も平らげる。そうね、ムール貝は沢山食べれそうだというのが分かったので、今度はバケツで貰おうと思います(笑)。

「Aotea Rangi」 渋谷区恵比寿1-21-18 03-3447-1496 http://www.unitedf.com/aotea_rangi/

column/01674

口SEAFOOD 「TOKYO OYSTER BAR」

oysterbar.jpgかつて予約もせずにノコノコ出掛けていったら満席の店内の様子に驚かされてしまった。そんな学習をした今回は、あらかじめ予約をして。入ってすぐのカウンター席へ案内されました。硝子ケースの中にも上にも牡蠣がずらりと並べられ、なかなかに壮観です。早速やっぱり生牡蠣から。まずは宮城の女川、浜市に三重の的矢と国内産のものをワインビネガーっぽい酸味のソースを垂らして。続けて食べてみると、的矢のものが比較的味わいが濃厚でいいかも、と思う。米国産の"幻のクマモト"は、意外に小ぶりだ。どうやら熊本の種が逆輸入されたカタチになっているらしい。ミュスカデの辛口白をお供にしつつ、生牡蠣にひと区切りつけたら、フランス直輸入ヴロンをノルマンディ風クリームソースで包んだという焼き牡蠣「サン・ミッシェル」やソースに包まれた半生の牡蠣の身がにゅるんとして、旨い「カキのホワイトソースグラタン」をいただく。ソテーした牡蠣も欲しいなとメニューを捲って見つけた「カキのステーキ鉄板焼」は、それ用の牡蠣の用意がないのか残念ながらNG。然らばと、ちょっと変化球ではと、「カキのギョーザ」。豚肉とカキのミンチを包んだ餃子からは、ジューシーに脂が溢れ、ほのかな牡蠣の香り。濃い目の味つけのサーモンとのネギマ、「カキのピンチョス エスパニョーラ」を食べ終える頃には満足な腹持ちになってきました。「ジャンボのカキフライ」や「カキのリゾット」はオアズケです。2階の席もすべて満席。予約のないヒト達は謝られて帰っていきます。やっぱりなかなかの人気のようですね。近くに「Links Oyster Bar」というセカンドショップもあるそうだけど、これからの国産ものの最盛期にはもっと混み合うに違いない。日本が夏を向える頃には、その頃に最盛期となるオーストラリアから直輸入の「アクアマリン」が楽しめるようです。

「TOKYO OYSTER BAR」 品川区東五反田1-11-17 03-3280-3336 http://www.oysterbar.jp/

column/01664


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