飯田橋に餃子の旨い店があると聞いてから、
幾星霜。
以前訪ねた時は、想定外の店前の行列に愕然としてスゴスゴと退散していたのです。
所用ついでにふたたび、飯田橋早稲田通り。
警察病院の跡地に沿って右に折れます。
しんと冷える中でもやっぱり、空席を待つひと影が5つほどある。
夜は当然「餃子でビール」のひと達も多いのでしょう、回転は早くありません。
30 分ちょっと待ったでしょうか。
いよいよ手が悴んできた頃に暖簾の向こうへ呼ばれました。
カウンターの隅っこに案内されて、外で待つ間ぐるぐる考えて結局素直にと導いた結論をおねえさんに告げる。
「餃子に湯麺、お願いします」。
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お冷のコップに刻まれた「おけ似」の文字をしみじみ眺めてから正面に顔を上げると、観葉植物の鉢の間から硝子越しに厨房のシルエット。
湯気やら油らやがたっぷりと垂れたすっかり磨り硝子のようになっている。
厨房の熱気が伝わるようです。
お待ちかねのところにやってきた、「おけ似」自慢の「餃子」。
極薄の羽を頂いて、香ばしそうな焼色を魅せる7片の餃子たち。
辣油と酢を溶いた醤油タレにその餃子の一片をちょんとつけて齧れば、するっと肉汁が滲んで軽快な旨みが広がる。
なによりこの、軽やかさが衝撃的ですらある。
薄手の皮とクドサのないあんの組み合わせに絶妙な手練を思う。
何個でも食べれそう、とよく云うけれど、まさにそれが当てはまる餃子であります。
いいなぁ。
いーが、うーが、りゃんが、というような、注文を厨房に通す符丁を脇に聞きながら、受け取る「湯麺」のドンブリは、全体を覆う透明感が印象的。
敢えて色味を避けたようにも思う、もやしに白菜の白と柔らかな黄檗色、透明なスープ。
鳥ガラメインと思しきそのスープは、滋味深いのにこれまた軽やか。
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汎用的ながらも輪郭のしっかりした麺に妙なかん水の匂いなく熟成感があって、もやし白菜と一緒に摘まみ啜ってレンゲでスープ、の繰り返しに夢中になる。
ニンニクや化調をたっぷり使っていてはこうはならないね。
いいなぁ。
人気の絶えない餃子と湯麺の、40年を越える老舗中華「おけ似」。
創業の頃にイメージするのは、満州帰りの「おけい」ばあちゃんが大陸で覚えた料理をふるまう様子か。
今度はしっかりと腰を据えて、"麦酒でやっつける「おけ似」の菜単たち"を愉しみたいな。
「おけ似」
千代田区富士見2-12-16[Map] 03-3261-3930
高輪台の病院で、診察をさくっと終えてから、
お昼を摂ろうとひと駅乗って泉岳寺。
そのまま行けばお水を出さない英国風カレー「サンライン」だなと思いつつ、伊皿子坂をてろてろと上る。
N響の建物を過ぎたところにあるビルの地階にあるのが、韓国家庭料理「オモニの台所」です。
フロアの中央には、逆さにした北京鍋に太いチューブを繋げたような、排煙のためのダクトがあって、その下に焼肉の焼き台が配置されている。
おひとりさまは、手前のテーブルに陣取って、
ランチメニューと正対します。
「通常メニュー」は、「コムタン」「ユッケビビンバ」やナッジ、イカ牛、春雨から選ぶ「オモニウルトラライス」。
焼肉あれこれの「焼き物セット」もあれば、数量限定「参鶏湯」、「冷麺」ももちろんと迷わせる。
そして「日替わりメニュー」には、
月曜から金曜までの5種類のドンブリものが並んでる。
土曜日には、日替わりドンブリのどれでもできるというので、月曜日判「メチャ肉丼」をお願いすることにしました。
メニューと一緒に届けてくれていたのが、赤いコップの冷たいお茶に浅漬けしたキャベツのサラダ、そして小振りな丸壺。
この壺の中はやっぱりあれかな?と想像しつつ蓋を外すと、
期待通りにキムチが覗く。
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ドンブリが届くまでのしのぎにと小皿にとったこのキムチが特に凝ったものでもないのに旨くって、もうちょっともう少しと止まらない。
酸味や辛味が控えめで、ニンニクも感じずして、軽やかなのであります。
壺から出したらそれは全部平らげるべしというのがルールになってるけど、残しちゃう心配はあまりなさそうだ。
やってきたドンブリには、辛味ダレをしっかり纏って赤橙に染まった牛スジに玉葱、長葱が載る。
全体を覆う唐辛子色にちょっぴり慎重になりながら(笑)、牛スジを口に運ぶと、じわわと旨みが解けて、やっぱり辛味が追い掛ける。
あ、でも仄甘さを一緒に含んでいて、丸い辛さ。
そう思うところへ早速、額に滲む汗。
ふたたび土曜日の泉岳寺。
なぜだか前回と同じ席に陣取って、冷える今日はと「ユッケジャンうどん」。
手馴れた風情で、キムチの丸壺を引き寄せて、シャクシャクと噛んではまた壺に手を伸ばす。
これとご飯とスープでもいいンだけどなと思ったりする(笑)。
お待たせしました、と届いたドンブリはやっぱり赤い。
ダイジョブかなと考えつつ箸をスープに突っ込んで、
引き上げたうどんにハッとする。
そうか、ここで云う「うどん」は所謂冷麺の太い版なんだね。
啜るスープは意外と辛さの加減よろしく、あっさりしながら旨みを含んでる。
思いのほかスープに馴染む麺の食感や心地よし。
もうちょっとお肉が入っててもいいかもとふと思いつつ、サービスでつけてもらった小ライスを投入します。
これもひとつのお約束。
赤いスープでコーティングしたご飯を啜るうちに、辛いスープの過半を平らげることになるのです。
伊皿子坂の韓国家庭料理店「オモニの台所」。
刺すような辛さやこってりとしたニンニク使いに頼らない、どこか軽やかな仕立てが印象的だ。
そこには、韓国のお母さん(オモニ)が家族に用意する日々の糧に注ぐ温かさがあるような、そんな気もいたします。
「オモニの台所」高輪本店
港区高輪2-16-49 B1F[Map] 03-3441-4542
http://www.omoni.co.jp/
奥州街道が堤川を渡るその辺り。
青森ジモチーに夜毎大人気の餃子の店がある、
という。
しんしんと雪の降る中、車をちょっと妖しい脇道へと進めると、その先に黄色い看板が見つかる。
店前の駐車スペースは満杯。
この状況だと、席も一杯かなぁと確かめると、
熱気を帯びた店内は、案の定満席だという。
おおお、なるほどの盛況振りだ。
雪に籠もることなく、通りからやや奥まった場所にある店へと、どこからともなく人々が集まってくる様子というのは、いいもんだね。
「みそラーメン」にはじまる定価表
を見上げつつも、
お願いするのはまず「ぎょうざ」。
「ニラレバーいため」もいただきましょうか。
ガタイのいい学生たちが占拠する一角があるかと思えば、オッチャンたちに負けじとビール片手にガハハと笑ってぎょうざを貪る女性の姿も目に留まる。
なはは、いいね(笑)。
テーブルには、粗みじんの生大蒜を浮かべた小皿のタレが既にスタンバイ。
そして、やってきました「王味」の「ぎょうざ」。
薄手の皮を思わせる、そんな焼き目が誘います。
早速、小皿のタレへ浸して齧りつく。
パリっとした皮と野菜も多めのあんが、なんだか妙に軽やか。
ここへ来るまで既にあれこれいただいていて、満腹なはずなのに、するするといくらでも食べれてしまいそうなのは、なぜ?
あんにもニンニクが十分利いてるけれど、オシツケな過剰感なく、すんなりと次から次を誘う妙薬のよう。
いいなぁ、旨いなぁ。
こりゃ、明日のこと考えてる場合じゃないね(笑)。
改めてめちゃめちゃお腹空かせて訪れて、麦酒とのコンビを鱈腹堪能したいとそう願わずにはいられない、この魔性。
使っているのはやっぱり、"田子にんにく"なのでしょうか。
雪の中に浮かぶ黄色い看板と提灯が印象的な、青森のソウル中華「王味」。
"王味"と書いて、"わんみ"と読む。
その名の通り、王さんの味、という意味だとご推察。
きっと、「野菜らーめん(タンメン)」あたりもいいンじゃないかな。
□関連記事:
海鮮居酒屋「やなせ」で 白子の揚げ出しに旨み湛えるじゃっぱ汁(10年01月)
「王味」 青森市堤町1-10-8[Map] 017-734-3380
八雲の図書館で午前中を過ごして、さてどこかでお昼を摂りたいなと考えて浮かんだのは、以前お邪魔した「わさ」ならきっとここから遠くないだろうこと。
図書館の前を西に進んで、自由通りにぶつかったところで目黒通りに向かってちょっと行けば「わさ」の前。
席は空いているかなぁ。
扉を開けようとすると、ちょうど中からおふたりの先客が食事を終えて出てくるところ。
入れ替わるようにカウンターの隅へとお邪魔です。
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例の、黒板プレートには14品が並んでいます。
その中には前回、冬の季節ものとして気になっていた牡蠣料理がある!
早速その、「カキの四川風」をお願いしました。
北京鍋で揚げ焼した牡蠣の身に、たっぷりと刻んだ葱や丸い容器に用意した粉末状の食材、調味料を手早く組み合わせ、四川風のソースにして絡める手練。
さーっと注ぐ、プラスチックのボトルに入っているのは、なんだろな。
香菜をあしらって手渡された「カキの四川風」のお皿。
ぶりっとした量感がそのフォルムから窺えるようで、さらに期待が高まります。
火傷しないようにフーとしてからそっと噛めば、揚げ焼きの外郭で包み閉じ込めた旨みがそれここだとばかりに弾けるように広がってくる。
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ソースの辛み、酸味、甘み、香気、とろみがその旨みをぐいっと高みに押し上げてくれる。
うへへ、堪らん堪らん。
ビール呑んじゃいたい(笑)。
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もう一品お願いしていたのが、「咸魚炒飯」。
ハムユイがもたらしてくれる発酵モノの魅力をフィーチャーしたチャーハンだ。
カウンターに置いたふたつの円筒形のタッパーのひとつから摘まんで北京鍋に投入したのがそのハムユイ。
過日いただいた「葱炒飯」でも堪能した葱の甘い香りと交差するように、ハムユイの匂いが鼻腔を擽って、一段濃厚な旨みがその後を追ってくる。
うへへ、クセになるお味、と申せましょうか。
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お皿の横にのせてくれているのは、そのハムユイの骨を素揚げにして解したもの。
カリシャクと軽快な歯触りの変化をつけてくれる、面白いアイテムだ。
八雲の住宅街にカウンターで魅せる中華レストランは、環の中に「さ」と書いて「わさ」。
11月の半ばから、平日のランチを休んで夜の部の営業を延長することにしたそう。
今回もなぜに「わさ」なのか訊き損なったので、また行かなくちゃ。
口関連記事:Chinese restaurant「わさ」で 冷製トマトとビーフン鮎春捲葱焼飯(09年08月)
口オイスターパラダイスブログ:「カキタベ! ~牡蠣を食べよう!~」
「わさ」 目黒区八雲3-6-22 [Map] 03-3718-2232 http://wasa.main.jp/
昔ここには、暖簾がシブい中華料理屋があったンじゃなかったかなぁ。
いや、もう一本手前の角だったかなぁ。
そんなことを思いながらも、その記憶は曖昧なまま。
記憶の断片を辿れないものかと、壁に掲げられたMENUを眺めていたら、すいんとドアが開いて、「はい、いらっしゃい!」とおばちゃんに声を掛けられちゃった。
その威勢の良さと、シャキシャキとした調子に乗せられ、そのままこじんまりした店内のテーブルへ。
「鳥バンバン」の「バンバン」ってなんだ?と考えれば、まぁ、棒々鶏の「バンバン」だろうことは容易に想像がつくところ。
棒で叩いて柔らかくしたから「棒々鶏」と呼んだのであれば、「鳥バンバン」の方がイメージにより近い気もするし(笑)。
そして届いたお皿は、なんだかとっても潔い。
ボイルした鶏をもうそのまんま、やや酸っぱ辛いタレで、胡瓜の千切りと一緒に食べちゃってよ、
というモノ。
胡麻ペーストでやっつける棒々鶏もいいけど、こうしてみると酸っぱ辛いタレでいくのがホントのようにも思えてくる。
鶏そのものがそこそこに脂を含みんでパサつかず、ウヘヘと旨味を伝えてる。
こんなお昼ご飯も、あると思います(笑)。
数日あとのお昼にいただいたのも、素朴な一品「キノコ炒め」。
それなりの量感を主張するエリンギをメインに、しいたけ、しめじあたりと豚、青梗菜をチャーっと炒めたモノ。
なんてことのない炒め物なのだけど、やっぱりこふいふお昼ご飯もありだと思うのね。
鍛冶橋通りが首都高を渡る、その橋の脇にある赤い看板が「中華シブヤ」の目印。
硝子越しに店内を覗けばきっと、屈託のない笑顔でオバチャンが迎えにでてくれると思います(笑)。
口関連記事:中華料理「宝来軒」で 昔ながらの中華料理店広東麺に炒飯に(03年05月)
「中華シブヤ」 中央区八丁堀3丁目2-4 [Map] 03-3551-9021
八丁堀の路地の黄色い看板で、
その存在を示していた「生駒軒」。
たまには覗いてみようと向かったのは、蒸し暑いお盆を迎えようとする頃のことでした。
ところが店内は暗く閉ざされていて、なにやら張り紙
が貼ってある。
タイトルは、「移転のお知らせ」。
ああ、とんかつ「かつ新」に続いて「生駒軒」も移転となったかと思いながらその移転先の地図を見て、なるほどと。
ふたたび「かつ新」の並びなんだもんね。
大きめに刻んだ茄子と挽肉を炒め、ぴり辛&醤油濃いめで味付けしたあんで纏めた、シンプルかつ直球のひと皿。
茄子のとろーんとした風味を辛味と醤油の強さがぐいと引っ張っていて、思い出しては食べたくなる、そんなヤツなんだ。
茄子が旬となる夏以降は、断然「なす定」の魅力が増す、ってもんであります。
その、ピリ辛&醤油濃いぃ味の路線としては、「豆腐そば」なんて手もある。
麻婆豆腐とはなにかが違うような、同じのような、かたくりのやや強いあんがたっぷりの豆腐をクルんでトッピングされている。
辛味ほどよく、ハフハフすれば、酸味ほのかに醤油味。
「しめじ定食」はどんなだっけとお願いすれば、ピリ辛仕立てではないけれど、醤油の利いたとろみあんが熱々のしめじを引き立てる。
これまた素直にご飯がススんでしまうのだ。
どうらや再開発ありきブロックからの移転を果した八丁堀「生駒軒」。
そう云えば、定食やどんぶりモノに添えてくれる小皿のスープも断然醤油が強い。
ここ「生駒軒」の特色は、そんな味付けにあるのかもしれないな。
口関連記事:
中華料理「生駒軒」八丁堀 でお気に入りばい貝丼生駒軒の系譜(08年05月)
とんかつ「かつ新」で ランチのランチに肉汁滾るロース生姜焼き(09年02月)
「生駒軒」 中央区八丁堀2-18-2(未確認) [Map] 03-3552-1081
久し振りに、新川の「大勝軒」に行ってみる。
近くにあったクライアントが移転してから、すっかりご無沙汰しちゃったな。
建物を見上げながら、そう云えば、ここの二階へは上がったことがないなぁと思いつつも、一階のテーブル席に滑り込む。
周囲は酒モードのテーブルと夕餉中のテーブルとが並んだ感じになっていて、二階からは宴会ノリのガハハ笑いが漏れてきます。
レバーをピリ辛いタレで炒めて、どんぶりご飯にのっけて、刻んだ葱をたっぷり鏤めただけのことなンだけど、レバ好きを自認する舌は素直に、イケるじゃん信号を送ってきます。
別の夜には、エビ×エビにしちゃおうと、「海老玉丼」と「海老団子」を一緒にお願いしてみたりする。
そして、「大勝軒」でこれまた人気上位らしいのが、「酸辣麺(すーらーめん)」。
そうそう、築地場内「ふぢの」でも見つかる、酸っぱ辛いスープのラーメンの、そのお仲間。
辛さも酸っぱさもほどよく、掻いた玉子が甘く感じる。
築地「ふぢの」の「酸辣麺」は、かたくりの強いトロミを含め、さすが市場場内の男気を感じさせる仕立てだけど、対してこちらの「酸辣麺」は、あっさりと大人しい。
鶏ガラ系らしきスープそのものに、もっとグッとくるコクがあると歓喜のどんぶりになるのだけどと思うものの、そんなしつこくしない仕立てが「大勝軒」の味わいなのかもしれないな。
大正3年の創業だという、新川「大勝軒」。
厨房を覗き込んで、細面のオヤジさんに訊き確かめる。
以前は、八丁堀(今の「四川食洞」の場所)にあったンですよね。
口関連記事:
柳麺・餃子「あづま」で ほろ酔いで啜るDXラーメンDXの謎純の謎(06年05月)
中華「ふぢの」 で炎天下の酸辣麺とろみはふはふ(05年08月)
中国料理「大勝軒」で 移転後しばらく鳥そばスープの優しさ甘さ(04年06月)
「大勝軒」 中央区新川1-3-4 [Map] 03-3553-1058
八雲の住宅地の中に、
なかなか気の利いた中華レストランがあると聞いた。
岐阜で名のある「開化亭」というレストランの大将、古田さんの下で研鑽を積んだのち、その店を開けた料理人の店だという、「わさ」。
暑い最中、歩いていくのはややシンドイ立地ゆえ、都立大学駅に集合してタクシーに乗る。
タクシーは、目黒通りからするりと自由通りへ折れて、車に乗ってしまえばすぐの距離だ。
自由通りってことは、自由が丘の亀屋万年堂総本店の前をずーーと来れば、ここへ到着するってことになるよね。
自由通りから眺めるお店の外観は、和にも洋にも、そしてバーにもなりそうな、店名や装飾のないシンプルな表情。
「OPEN」と札で示しながら、左手のシャッターをちょっと降ろしているのは、予約で満席ですと示そうとしているのかな。
今夜を取り仕切っていただいたのは、ご存知、大崎さん。
二度目訪問の大崎さんの頭の中には、前回を踏まえた注文戦略が既に練られているので、そこはもうすっかりオマカセしちゃって、ビールをぐいっと(笑)。
ひと品目は、「トマトとビーフンの冷製」。
柔らかい酸味と水っぽくしない濃度のタレにトマトの甘さとビーフンの食感が涼しくて。
今日は出来ますか?とお願いして、早速登場したのが「ピータン豆腐」。
冷奴の上に四つに切ったピータン載せて終りなんて仕立てではありません。
陣取ったカウンターは謂わば、シェフズテーブルで、ペースト状の豆腐で細かく刻んだピータンを挟むようにタルト型に詰める手際が眼前で見て取れる。
結局、豆腐は豆腐、ピータンはピータンになってしまっていた今までのピータン豆腐はなんだったンだ、って感じ(笑)。
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火傷しないかな?とフーフーしながら齧った「帆立とウニの揚げ餃子」を「おほー、そうなるかぁ」と愉しみながらも、目線は中華包丁でこそげるようにされている肉塊から離れない(笑)。
タレにたっぷり浸った「三元豚の自家製叉焼」は、ラーメンに載った煮豚に慣れ過ぎていることにハッとさせられる味わい。
滋味深く、薫り高く、柔過ぎず硬過ぎず。
きっと大崎さんも感じ入るところがあるがゆえの、リクエストなんだろな。
紹興酒をお代わりしたところで迎えたお皿には、「カタクチイワシの山椒風味」。
辛そうでいてそうでもなく、その代わりにバリバリと齧る時の香ばしさ炸裂といったら。
紹興酒が進んで困る、って。
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「ふんわり玉子のチリソース」をぺろぺろ舐めていると(笑)、視界の隅にずらっと並んだ蓮の葉をあしらったお皿たちが映った。
お、いよいよ噂の品のお出ましらしい。
その蓮の葉の上に載っているのは、誰が見ても春巻きに違いない。
ただそれは、蓮の葉の上を泳いでいるようにも見える、そんなフォルム。
そう、これが「開化亭」仕込み、「天然鮎の春捲」だ。
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岐阜・和良川の天然鮎を春巻きの皮で丁寧に閉じ込めた逸品。
揚げ立てをあちちあちちと云いながら蓮の葉で包んでいただきます。
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薄手の春巻きの皮と鮎の身とが離れることなく一体となって、これまた薫り高き大人のお味。
こんな鮎のいただき方があったのですね。
負けずにズルいお皿が「まめフグのソテー 九条ねぎとともに」。
トロトロンとしつつすっきりとしたコク味を周囲を香ばしく焼き包んでいて、そこへ九条葱や生姜の香気が色を添える食べ口。
うーん、ズルい(笑)。
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そこへ、カップのスープ。
思わず遠い目をしてしまう、清んで深~い清湯だ。
メニューに載ってるチャーハンは「葱焼飯」「金華ハム焼飯」「咸魚焼飯」の三種類。
ハムユイのチャーハンも気になるものの、シンプルなヤツがいいよと「葱焼飯」。
これがもう、素直なる絶品。
ネギ好きには堪らない葱の甘さと香りが満載で、かつパラパラ具合に疑いなく。
いいなーと空中を見詰めては、がつがつ喰らってしまうのです。
再びのビーフン料理は、一転海鮮もの。
生の烏賊とボイルした烏賊を使って食感と味わいに変化をつけて、カラスミのフレークが軽快さを加えています。
ここであらかじめ注文いしていた麺がふた品、「担々麺」「汁なし担々麺」。
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飛騨牛の牛脂を生姜などなどと炒めて纏めたそぼろの旨味が威力を利かせていている。
うんうん、お腹が空いているところでもう一度啜りに来たいなー。
トイレから戻るとなぜだか蓮華がふたつ置かれてる。
訊けば、鮎の内臓やひこ鰯の内臓を岐阜・郡上の郡上味噌、醤油・酒などで味を整えたお手製調味ダレだという。
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そのタレでキャベツだけをちゃーっと炒めれば、なはは、粋な一品の出来上がり。
まだ食べれる?と顔を見回して、皆で渡れば怖くない(笑)と「五香粉入り焼き餃子」に「水餃子」。
モチっとした水餃子に挽肉とトマトを黒酢と葱と香草の風味で纏めたたっぷりのタレがよく似合う。
ふへ~、よー食べたなぁとお腹を擦っていると、「デザートはどうします?」。
もう入らないような気はするものの(汗)、ひと口ずつならなんとかということで、端から全部お願いしてしまう。
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「杏仁豆腐」に「マンゴープリン」、そして「五香粉のアイスクリーム」「ライチシャーベット」。
このあたりも、今度また改めて味わいたいなと思います(笑)。
八雲の住宅街にカウンターで魅せる中華レストランは、輪の中に「さ」と書いて「わさ」。
「開化亭」古田大将に心酔し、師事した経緯にも、主人・山下さんのどこか朴訥した人柄が滲んでる。
「季節のおすすめメニュー」も狙って、季節を変えて訪れたい。
秋の上海蟹、冬場の「カキの四川風炒め」も気になります。
大崎さん、ご一緒の皆さん、ありがとーございました。
「わさ」 目黒区八雲3-6-22 [Map] 03-3718-2232 http://wasa.main.jp/
浅草線中延駅のA3出口前。
大井町線中延駅への動線にあって、ふらっと何度かお世話になっていた中華「天心」。
どういう訳か、女将さんらしきオバチャンが醸す雰囲気や妙に創作チックが入ったお皿との相性が微妙な感じでありました。
その「天心」の店先に、移転したとの貼紙が貼られたのはいつのことだったかな。
移転先を試しにお邪魔してみても、印象があまり変わらないのが面白かった。
ところが、閉めたままだった旧店舗が、何故か何事もなかったかのようにそのまま営業を始めているのを何度も横目で見ていました。
改めて、どういうことなのだろうと立ち止まると、どうやら店構えはそのままに「担々麺」の専門店として、営業を再開したということらしい。
例のオバチャンは新しい店の方にいるので、店名ごと居抜き、みたいな可能性もあるかも。
以前はあったか、なかったか、右手の券売機でポチと購入したのは、「担々麺」(チケットの表記は坦々麺)と「煮玉子」。
うん、決して不味いということではないのだけれど、なんというかグッとくるものがないまま淡々と啜っちゃう感じ。
もっと胡麻ペーストたっぷりにしたらどうかなぁとか、もっと花山椒利かせたバージョンにしちゃう手はどうかなぁとか、麺は加水の少ないタイプがいいのになぁとか、食べ終えて腕組みしたりして(笑)。
夏季限定の冷たい担々麺もあるということで、再び別の夜。
今夜も客は他になく、ちょと寂しい。
「冷し坦々麺」は、意図的にか、ほぼ円錐形の盛り付け。
トップのそぼろな感じの肉味噌や刻み葱たちを崩し、モヤシともども底を上へと麺をひっくり返して、底に溜まった香辣油で和えるようにする。
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四川花椒がふんと香って、でも辛さはほどほど。
うーん、今回も悪くはないのに、どうしたら「おー!」と思わせる冷やし担々麺になるか考えてしまう。
まずは、麺からかなぁ。
中国家常酒家「天心」の跡地で営む、姉妹店・麺「天心」。
麺専門店として、看板くらい架け替えればいいのにと思うのは、余計なお世話でしょうか。
口関連記事:
中国家常酒家「天心」で ten-shin風汁無し坦々麺の摩訶不思議(06年09月)
中国家常酒家「天心」で 広島県産大牡蠣のピリカラ炒め四川風(07年03月)
「天心」 品川区中延4-6-2 [Map] 03-5498-1630
首都高の高架を背にした古川橋近く。
ここの「タンメン」に鮮烈な印象を憶えたのは、いつのことだったかな。
車の中でいつ営業を始めるのか判然としなくて、首を長くして待ったことも思い出す。
正午になっても暖簾が引っ込んだままで、
折角来たのにもしかして今日は休みなのじゃないかとドキドキしたりした。
そうかぁということで、今度は20時ちょい過ぎに行く。
魚らん坂下から進んで古川橋を渡るあたりで、暗がりに黒字に赤い縁取りと「大宝」と黄色い文字が浮かんでいるのが確認できました。
うん、やってるやってる(笑)。
ところが、暖簾を払って硝子越しに中を覗いてびっくり。
既にすっかり満席であります。
開店を並んで待って、開くと同時に席へと雪崩れ込む様子が脳裏に浮かびます。
こうなれば、素直に待つしかありません。
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右手頭上の品書きでは、「焼飯」の横に「お昼は焼飯は致しません」とある。
そうか、ランチじゃ焼飯食べれないンだ。
空いたカウンターの隅っこで瓶ビールをくいくいしながら、「餃子」が焼き上がるのを待つ。
大将が大きな北京鍋を返す度に大蒜の匂いがぶわーんと辺りを満たします。
うん、すごい凄い(笑)。
届いた「餃子」は、率直に旨い。![]()
噛んで滴る脂と粗く刻んだ餡の味付け、むにんとした皮。
ビールの合わない訳のない。
そしてタイミングよくやってきた「焼飯」。![]()
パラパラ感は見た目にもよく判る。
ただ、玉子しっかりコーティング系のチャーハンというよりは、油を薄く巧みに廻してある感じ。
それでいて、米の一粒ひと粒がベチャつくことなく活き活きとパラパラと。
化調を臆せず使うのが街の中華の常道であって、チャーハンに感じる仄かな甘さは、旨味と背中合わせの化調の甘さなのかもしれないな。
それは特別否定的に思うことではなくって、
むしろ今日以降に食べるチャーハンの基準になりそうな焼飯だ。
古川橋のあの店と云えば、中華料理「大宝」。
また再びニンニクと化調の「タンメン」も食べたい。
すっと何気なく、相方の女性の小皿にスープを垂らしてその都度確認する所作が妙にいいんだ。
「大宝」 港区南麻布2-7-23 [Map] 03-3452-5625
入船交差点から鉄砲洲方向に進むと見えてくる紅い旗。
三日月に星5つは、シンガポールの国旗だ。
植木で囲んだ店先はなんだろうと見上げると、吊り下げた横板に「Singapore Seafood Emporium」。
さっと眺めるメニューには、「ナシゴレン」「トムヤム」といった見慣れたフレーズと馴染みのないフレーズとが混在しています。
ランチメニューはバラエティ豊か。
「飯精選」
と括ったご飯モノが、炒飯、リゾット、カレーまでの15種類。
「麺精選」
には、炒麺から湯麺、トムヤムスープまでの14種類。
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まずは、ご飯モノの筆頭、「海南鶏飯」からいただいてみます。
「夢飯」や「海南鶏飯食堂」でお馴染みのお皿も、どこかぶっきらぼうに映る盛り付けが反ってアジアっぽい。
手羽先をちょこんと上に載せ、浅い色合いのスープ炊きライスは勿論長粒米。
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茹でるのではなくて蒸し上げるのかなぁと当てずっぽうに考えながら、ぶつ切りの一片を例のソースでいただきます。
しっとりとした肉の味わいは、素朴な風情。
何かが足りないような、いやいやこれでいいような。
このソースは、バリで買って帰ってきたことのある甘口な醤油「KECAP MANIS(ケチャップマニス)」と同じ系統のものみたいだ。
日を変えて今度は、「肉骨茶」。
こう書いて「バクテー」と呼ぶらしい。
ポークスペアリブを浮かべた薬膳スープで、そのスープが黒褐色に迫る。
薬膳だから甘いってことはないよなぁとおそるおそる啜ると、それー!とばかりに如何にも薬膳な風味が襲う。
丁子(クローブ)や桂皮(ニッキ)あたりの薬膳素材を想像しながら、織りなす辛味に汗が滲んでくる。
そこへ角肉を浮かべた、これまたシンプルなご飯なのだけど、ふと目を閉じれば華僑住むアジアの島の食堂にいるような錯覚が一瞬過ぎる(笑)。
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あれこれ気になる麺モノから選んでみたのが、「チャオ クァイ ティオ」。
幅広のビーフンを海老、貝柱、しめじ、もやし、玉子なんかと一緒に炒めてある。
全体を茶褐色が覆っているのはきっと、例の甘口の醤油で味付けしているから。
添えてくれている辛味を塗すようにしながらぴろぴろと啜るとオツな感じになる。
ま、こふいふのもたまには面白いね。
かつて、新橋、そして八重洲にあったという「シンガポール・シーフード・エンポーリアム」。
夜ともなれば、"魚介市場"的なメニュー構成になるのかしらん?
「Singapore Seafood Emporium」 中央区入船1-7-9 [Map] 03-3206-1537
Live Cafe「Again」の入るペットサウンズ・ビルを背にして右手を振り向くと、
信号の向こうに見えるのが「自」「慢」「亭」の三文字。
きっと駅前からも目に留まるように大きな文字にしている。
でももうそんな、ココにあるよ!的誘導はあまり必要ではないようで、それはつまり地元では既によく知られた人気店であるから。
さて、その人気の秘密はどのあたりにあるのでしょう。

「湯麺(タンメン)」にしようか「炒合菜麺(野菜ラーメン)」にしようか
。
「広東麺(うまにソバ)」もいいかもしれないなぁと思案して、野菜ラーメンをとおばちゃんに。
すると早速、北京鍋が翻る。
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届いたドンブリにはたっぷりのスープに焦がし葱が浮かび、見るからにしゃきっとした野菜たちが程良くこんもりとしています。
化調の気配のスープはひとまず置くとして、引き上げた平打ちの麺が印象的。
つるんと滑る口元や歯応えやカジる風味が、例えば細く仕立てた水沢うどんのような、半生の乾麺を湯掻いたもののような印象を抱かせる。
いいね、面白いね。
後半に差し掛かった辺りでお品書きの指南に従って、目の前の「す」そして「からし」を入れてみます。
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「からし」は、唐辛子一味の具沢山ラー油とでも云えそうな、「自慢亭」特製独得の辛味調味料。
唐辛子の種もたっぷり入っているゆえ、投入し過ぎないよう気をつけつつ(笑)、ちょんと載せて、全体に馴染ませるようにすると、キリリとした辛さと風味がさらに一気に啜るようにせき立てる。
う~ん、なるほどね~。
そして、廻りのお客さんたちのオーダーの声を聞く中で圧倒的に人気なのが、
ぎずもさんも食べている「炒麺(軟い焼きそソバ)」。
やわいやきそば、と読ませるンだろうなと思いながら、オヤジさんにその旨告げる別の昼。
北京鍋を煽る後ろ姿を眺めつ、時折左手のテレビに視線を送る。
ぼーっとテレビを眺めているところに、すーっとお皿が差し出されました。
これもやっぱり、麺のキャラクターが活きている。
そして濃すぎず、塩辛過ぎずの味付けには老舗的安定感を感じます。
大盛りでも良かったなぁ(笑)。
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その安定感は、
「焼飯(五目チャーハン)」にもそのまま発揮されています。
品書きをよく見ると、"中華料理、登録商標、自慢亭"とある。
「自慢亭」は、登録商標なのですね。
「自慢亭」 品川区小山4-3-14 [Map] 03-3781-5103
駿河台の一角に四川料理の佳店として知る人ぞ知る館があるという。
思えば、辛いモノは断然苦手だった頃からそれなりにちょっとづつ修行を積んできて、全く駄目ということではなくなってきているものの、例えば上野毛「吉華」で体験した息苦しい辛さと痺れは許容範囲のすっかり外にある。
その辺りにちょっぴり気を揉みつつ、新お茶の水からアプローチ。
階段を二階へと辿ります。
ハートランドで乾杯して、メニューを物色。
汗っ掻き自慢のつきじろうさんも辛いモノで汗だーだーになっちゃわないかと、
予防線を張りたい構え(笑)。
一方辛いモノも大好物な築地王さんがダイジョブダイジョブと仰る。
ま、こうなりゃ(笑)食べてみて楽しまなきゃね~とお皿のチョイスを始めます。
まずやってきたのは、「涼衣白肉(皮付き豚バラ肉ときゅうりの創作料理)」。
縦に薄くスライスした胡瓜と、その胡瓜と形を揃えるように縁取りのあるバラ肉が薄くスライスして添えてある。
それが手桶の取っ手のようなところに洗濯物を干すかのように二つ折りに吊してある。
初めてみる光景に思わずへーと云いながら、その胡瓜と豚バラを一緒に箸で掴んで、その下に用意された赤い液体に恐る恐る浸して食べる。
ん?お?意外とそんなに辛くない。
とろんとした滑るような甘さに似たその中に香辛料諸々が利いていて、かの辺銀さん「石垣島ラー油」に連想が繋がるタレだ。
どこかでこのタレ使えるかもと、下げられないように確保しておいたりして(笑)。
ハートランドに続けて、辛い時対処も考慮して(?)、ビールのピッチャーをもらう。
そして、「四川定番料理」から肉と魚の料理を選ぶ。
「水煮牛肉」は、わしわしと盛られた牛肉の赤い色はもとより、そこに盛り載せるようにされた粉の赤褐色もキケンな雰囲気。
再び恐る恐る小皿にとって、口へ。
山椒のビリビリに身構えた肩がふっと軽くなるくらい、意外やそんなに辛くない。
いや、辛いは辛いけど、角が立った辛さじゃなくて、丸さのある辛さなんだ。
お魚料理でと定番から選んだもうひと品が、きんめ鯛を使っているという「沸騰魚」。
届いたドンブリを覗いて思わず、うおー、と洩らしたのは、そこで油が沸き立っていたから。
泡が収まるに従って浮かび上がる唐辛子。
とうとうキタかと観念するように箸を伸ばして、白菜やきんめの白い身辺りを取り分けてじっと見る(笑)。
どれどれとおずおずと口にするとこれが、きんめの身がほっこりと甘く、旨い。
辛旨いとはこふいふことも云う、ということにしちゃっていいでしょうか、って感じ。
辛く、というよりは白身を薫り高く包み込んだんだよっ、てな料理だ。
でも、つきじろうさんのオデコで汗が光ってる(笑)。
豚牛魚ときたら、鶏もいただかねば(?)ということで、
思わず"口水"(=涎)が出ちゃうという名の鶏「口水鶏」。
次第に安心しつつ箸を伸ばしている自分に気がついて、少しはオトナになったかと腕を組む(笑)。
ちょっと毛色を変えてと「炒双緑」。
ブロッコリーとセロリをXO醤でピリ辛に炒めたもので、うん、これも安心な美味しさであったりする。
お酒はとっくに長い口から注ぐ紹興酒に変えている。
ここから定番系で仕上げに入るぞと「鐘餃子」に「麻婆豆腐」。
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特製ラー油のかかった水餃子をつゅるんと嚥下して迎える紙鍋。
ここの「麻婆豆腐」は蛇腹に折った紙鍋でやってくるのだ。
ここまでくると身構えることはもうなくて、ほんのちょっと片栗少なくてもいいかもなんて口走る(笑)。
〆にはやっぱり、汁なしという「本場四川担々麺」。
小振りな器がちょうどいいやとひと啜り。
そこでふと思い出すように、冒頭の「涼衣白肉」に添えてあったタレをちょろろと垂らすとまた旨い。
刺すような辛さ・痺れで辛痛いお皿に出くわしたらどうしようと、
ちょっと気を揉みつつ訪れたお茶の水仲通り。
ヒ~!となるどころか、甘ささえ思わせるような赤い料理たちの辛旨さを愉しませてくれました。
きっと唐辛子そのものも違うのだろうね。
「川菜館」の名はそのまま、四川の料理の館、という意味だそうです。
口関連記事:NUCHIGUSHI CUISINE「辺銀食堂」で五色餃子島食材の宴(07年09月)
「川菜館」 千代田区神田駿河台3-7-7 [Map] 03-3295-3818
のむのむさんの記事で見つけた串揚げ「アンジュ」。
時季が過ぎちゃう前に行かなくちゃっ(笑)ということで、
晴海通りから天賞堂の角を曲がる。
「ささもと」の前を通り過ぎ辿り着くは、
「関西風串あげ」と描く赤と緑のネオン。
見上げるビルの三階が目的地だ。
階段を巡って気がつくは、あ、フレンチバーベキューの店「Vinpicoeur」の階上なンだね。
お茶にしますか、お水でよろしいですか。
お手拭をあずかりながら、丁寧で品のいい対応にいたみ入ります。
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まずはやっぱりお目当ての、「大粒かきのかけごはん」。
すぐさま涎を呼ぶような、具沢山のあんがこんもりのドンブリ。
片栗で包んだ牡蠣は、その名の通り、とぷっと豊かな大粒さん。
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火の入れ具合最高で、なはは堪らんっス、のプルプルリ。
エキス旨味零れるでありますーっ。
うらを返すようにして、今度は気仙沼産「大粒カキフライ定食」。
ご飯&味噌汁、浅漬けに麻婆豆腐の小皿に囲まれたカキフライもその名の通り大粒さん。
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それゆえ、カキフライ定番の5個のっけではなくて、4個のっけ。
見るからに量感を訴えるフライは、案の定箸で掴んでもずっしりしてる。
4個に文句はありません(笑)。
齧って迸る牡蠣の滴は、どこまでも澄み切った海中に想いを巡らせるよな、
そんなクリアな旨味を湛えてる。
大粒牡蠣をそっとそしてしっかりと包みながら、邪魔をしない衣の仕立て。
さすが揚げ物のお店、と云ってしまいたい。
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「生アジフライ定食」「大粒あさりのつゆそば」「トンカツ定食(豚ロースのミルフィーユ)」「白子のつゆそば」「トマトそば」「あんきものチリソース」
などなど、気になるランチメニューが居並ぶ「アンジュ」。
「串揚げ定食」もあるけれど、それはやっぱり麦酒と一緒にハフハフしたいな。
揚げ物系の品に中華系の品が共存しているのは、5丁目にあった「アンジュ」からの流れがあるからのようです。
口関連記事:
串焼きと煮込み「ささもと」で 串煮込み串焼き葡萄割りの酔っ払い(05年05月)
French Barbecue 「Vinpicoeur」で 炭火眺めつワインくぴくぴ(03年10月)
中国家庭料理「アンジュ」で かきそば半チャーハン設えパブちっく(07年01月)
「アンジュ」 中央区銀座4-3-4 銀座屋酒店3F [Map] 03-3561-0043
晩秋のある日、八雲中央図書館への道すがら。
店頭のランチメニューに「白麻婆豆腐」とあるのを横目にしました。
赤唐辛子や豆板醤などの赤茶色と花椒の黒が麻婆豆腐のイメージの通例なのに、それを「白」とは面白そう。
是非今度、と気に留めていたものの、以降前を通るメニューに、その一行がない。
どうやら定番ではなく、週替わりメニューだったようです。
それではと選んだのが、「シャキシャキ蓮根と自家製釜焼きチャーシューのチャーハン」。
大皿にこんもり盛られたチャーハンの山。
目を寄せてみると、薄切りの蓮根がたっぷり。
香ばしくした松の実らしき種子もまたいいアクセントで、釜焼きと謳うチャーシューも薫り高い。
タイトルにあるように、シャキシャキとした蓮根の歯触りが軽快だ。
酸味で和えたもやしの合いの手もリズムを生んでくれる。
ひとランク上のチャーハン、そんな風格が漂います。
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別のお昼には、「サンラー麺」と迷っての「タンタン麺」。
擂り立てのような胡麻ペーストをたっぷり使いながら、さらさらとした按配のいいスープ。
辛味にも角がなくてナチュラルな風情。
そこへ、下地のスープがじわじわと魅力を伝えてくるンだ。
もしや自家製?のシャキッとしてムニッとした弾力をも備えた麺も悪くない。
チャーハン同様、風格を思わす仕立てがニクい。
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店頭のパネルで「無化調」中国料理を宣言する「紫紺杜」。
あ、そうか、チャーハンもタンタン麺も無化調にしてあの満足かと振り返る。
「紫紺」の「杜」と書いて、「シコンズ」と読むのだそうです。
「紫紺杜」 目黒区柿の木坂1-31-9 パーシモンヒルズ1F [Map] 03-5731-5791
'10/03/09(火)by:まさぴ。さん
Re:laraさま
口「グランド・セントラル・オイスター・バー&レストラン」で カキたま丼牡蠣フライうん、どれどれと食べた感じだったんだけど、口にしてすぐさま、おおおお、こんなに軽いのに旨い餃子であるのだねーと感心感心。
寒い中待った甲斐があったー、ってね。
そして、たんめんも軽いっス。
「二郎」とは対極にあるのかも(笑)。
'10/03/09(火)by:ロレンスさん
その後、研修とか会議だと考えちゃいますよね(笑)
私も何回かランチメニューを食べたけど、
口餃子の店「おけ似」で 軽やかなる旨さの餃子と澄んだ滋味湯麺日本の日常が感じられちゃいますね。
ここではやっぱりグランドメニューかな。
そして忘れちゃいけないのがクラムチャウダー!
'10/03/09(火)by:laraさん
まさぴ。さま。
本当に美味しそうですね!
口餃子の店「おけ似」で 軽やかなる旨さの餃子と澄んだ滋味湯麺厨房の窓の写真が物語る雰囲気がバッチリ〜。
「軽やかさ」。。惹かれます☆。☆
'10/03/09(火)by:まさぴ。さん
Re:Rさま
口餃子の店「おけ似」で 軽やかなる旨さの餃子と澄んだ滋味湯麺おー、そんなきっかけになるなんて、嬉しい限りです♪
どうしても神楽坂の方に足が向くのも分からないではありませんが(笑)。
時間帯にもよるのでしょうが、行列覚悟でぜひ。
'10/03/08(月)by:Rさん
長い間宿題になっているお店です。
口オランダ家庭料理「アウデ・カース」で トマトスープドイツェステーキ女性一人ではちょっと入りづらそうなので、夫を誘っているのですが、なかなか腰を上げてくれません。
飯田橋で下車すると、神楽坂の方に足が向いてしまいます。
お蔭様で美味しそうな写真を見た夫から「お花見の帰りに寄ろうよ」のひと言を引き出せました。
感謝♪感謝♪
'10/02/27(土)by:まさぴ。さん
Re:ロレンスさま
口オランダ家庭料理「アウデ・カース」で トマトスープドイツェステーキいやいや、そんなぁ(ぽりぽり、笑)。
オランダ料理のお店って他に知らないので、ずっと気になってたんスよ~。
地勢からもドイツに近い感じかなぁ。
'10/02/27(土)by:ロレンスさん
さすが!
口Restaurant「Coulis」で 自家製カレーにナポリタン洋食的クーリ大阪へ行ってもオサレなところ行ってますね~
オランダ料理…気になるかも(笑)
'10/02/27(土)by:まさぴ。さん
Re:Gingerさま
口Restaurant「Coulis」で 自家製カレーにナポリタン洋食的クーリ自家製カレー注文してから改めて黒板みたら、お肉料理のところにあったです、しょうが焼き♫
今度いつ登場するかわかんないので、お店のHPチェックしてみてみて。
遠からす、きっと、いつか(笑)登場すると思いまっす〜。
'10/02/27(土)by:Gingerさん
ハヤシじゃなくてー\(◎o◎)/!
口Restaurant「Coulis」で 自家製カレーにナポリタン洋食的クーリ来週走って行かなくちゃ!!
'10/02/25(木)by:まさぴ。さん
Re:のむのむさま
出〜た〜ぞ〜{笑)。
どうも、カジュアルラインに目が向きがちてわすが、そうでないところにも目を凝らしたいと思いまっす。