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2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


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口欧風料理「グリル ロア」で ぷち裏メニューオムカツのエグイ旨み

grillroy.jpg昼なお妖しい兎我野町。
ただ、不景気の煽りをまともにくらっているのか、入口を閉ざしている様子の店舗が多く、その分怪しさも息を潜めているようにも映る。
そんな界隈の裏手、ガランとしたモータープールに面して佇むのが、欧風料理「グリル ロア」だ。

ファサードの雰囲気や赤い看板の赤い意匠から察するに、ちょっと小戯れた店なのかしらんと、そう思う。


ところが、迎えてくれたのは、少々怪訝そうな表情のコック帽のオヤジさん。
5席のカウンターに並んで陣取りました。


レンジと俎板に挟まった狭い厨房に三人のコックコートが並ぶ。grillroy01.jpg三人が三人とも独特の空気を纏っていて、どこかちぐはぐな所作が交錯するのが面白い。


お願いしたのは、「オムカツ」。
「オムカツ」は、店頭のランチメニューには載っていないプチ裏メニューだ。


grillroy02.jpg
カレー風味に色付けしたモヤシの酢漬けを添えたサラダが意外とイケるですねーと話している間も、ひとりがフライパンを俎板の上に置き、もうひとりがそれを動かし、オヤジさんがそれを元に戻すといったような、不思議な調理の合奏が繰り広げられているのであります。


それでも、ケチャップライスが炒まり、玉子の膜に包まれ、その脇でカツレツが揚がっていて次第にオーダーの完成が迫る。
カツに包丁を入れ、オムレツの上にONして、褐色のソースをさっとかければ、はい出来上がり。grillroy03.jpgおお、なかなかのボリューム感ですねと受け取って、早速スプーンに巻いたナプキンを解く。
ありそでなさそな、オムライスにカツレツを載せてしまいましたという「オムカツ」。
その雄姿を改めてしげしげ眺めてから徐ら、スプーンを玉子に突き刺していただきます。


うんうん、うんうん。
カツレツの存在がやっぱり、お皿全体をゴージャスにしていて、そこへ浅い色合いの個性的なデミソースがエグイ旨みを急き立てる。grillroy04.jpgそう感心していると、中からケチャップライスの酸味甘みがボリュームたっぷりに迫る迫る。


grillroy05.jpg
林檎の口直しをいただいて、セットのコーヒーを啜れば、なんだかとっても満たされた気分であります。
コーヒーカップを手に話を訊けば、オヤジさんは北新地のホテルのレストラン出身だという。
いつまで経っても偉くしてくれそうもないので独立して、この界隈で4度ほどの移転を繰り返して今に至るのだそう。



兎我野町の老舗洋食店「グリル ロア」は昼の顔。grillroy06.jpg夜ともなれば、元来の黒毛和牛ステーキの店に変貌するという。
飾りっ気一切なしの、ベタに旨いステーキがいただけそうな、そんな予感がいたします。



「グリル ロア」
大阪市北区兎我野町12-15 丸一ビル1F[Map] 06-6312-2293

column/02956

口洋食工房「陶花」で 4片のカキフライとフォアグラ入りハンバーグ

touka.jpg間口一杯の看板の灯りが、以前にも増してその存在を主張している洋食工房「陶花」。
でも、二階にあった「陶花」がご近所の一階に移転してからは、まだお邪魔したことがありませんでした。
戸越銀座の商店街を歩くたびに眺める店頭のパネルには気になるメニューがあれこれ。
でもやっぱりコレからいただかなねばなりませんねと呟きつつ、その扉を引き開きます。

すっきりとした印象のインテリア。
手前のテーブルに案内されて、早速の注文は「カキフライ」。
「お得なセット料理」をくっつけるのはいかがでしょうかということで、グラスのビール欲しさにそのように(笑)。


touka01.jpg
ビールをほぼ一気に呑み干して、
カップの濃密クラムチャウダーをペロペロ。
ややあって届いたお皿には、大振りな牡蠣フライが5つ盛りの定石を翻しての4片載っています。touka02.jpg


もしや二個づけなのかもなぁの大きさなので、檸檬をぎゅっと搾ってから、ナイフを入れて半切に。touka04.jpg
切ってみると、二個づけではなくて、そこそこ立派な量感の牡蠣であることが判る。
添えてくれているタルタルをたっぷりと擦って、ひと息フーとして口へ運びます。


バランスとしてはやや衣が固い印象ですが、カリサクの歯応えのあとにじわーっと牡蠣の身の滋味とミネラルが口腔に広がる瞬間は、やっぱり魅惑的。touka03.jpg牡蠣は広島産。
タルタルはバター入ってる?と思うよな、やや重たい仕立てだ。



あれこれ気になる「陶花」にはふたたびお邪魔して。
今度の目当ては、石ちゃんも「まいう~」な「フォアグラ入りハンバーグ」だ。


ジャガイモ、隠元、人参と付け合わせの王道を従えてやってきたお皿には、一見ごく普通のハンバーグ。touka05.jpg


どれどれとナイフの刃を挿し込むと、柔らかな切れ味で断面をみせるハンバーグ。
じゅわっと脂を滲ませつつ、その中から顔を出すフォアグラは意外なほど肉厚であります。
フォアグラONはあっても、フォアグラINしたハンバーグは、ほかに知らない。


どうよ!な感じのその断面に、それってズルくない?と訊いても、ただホレホレと誘うばかり。touka06.jpgワタシモワスレナイデとばかりにその下のデミソースがゆらゆらとするので、ざっくりと刻んだハンバーグにそのソースを塗り立てていただきます。


うひゃひゃ、見た目通りのとっぷりしたコク味が延髄を刺激する。
脂湛えた挽肉とフォアグラとデミソースの三位一体がご飯を呼ばない訳はない。
やっぱりズルいよなぁ。


戸越銀座商店街が誇る洋食の一軒、洋食工房「陶花」。touka07.jpg商店街では14店ほどでコロッケを競作していて、
それらを称して「戸越銀座コロッケ」。
庶民の味方的洋食屋さんであって欲しいような気もする「陶花」ではあるけれど、「陶花」のコロッケは「フォアグラコロッケ」600円也。
買い食いが似合うよな、町場のお惣菜ノリとは路線が違ってます。


□関連記事:
 洋食工房「陶花」で デミソースとろ玉子チキンライスのオムライス(07年05月)


「陶花」
品川区平塚2-18-3[Map] 03-3785-4410 http://touka.togoshiginza.net/

column/02943

口プチレストラン「ないとう」で カキフライと車海老のクリームコロッケ

naitou.jpg秋も深まる頃の京の都。
洛中には、紅葉の時季ともなれば大混雑を呈する名所が数多あることでしょう。
ところがなんとも無粋なことに、そんな風雅な気分を圧倒的に抑えて喰い気ばかりが先行する自分が可笑しくて(笑)。
そうは云っても、ちょっとモミジの一葉も眺めるくらいはいいではないかと訪れたのが京都御苑。
東西を寺町通り・烏丸通り、南北を丸太町通り・今出川通りに挟まれた広々とした敷地に京都御所や仙洞御所などを配していて、その周囲が木立に囲む庭になっています。


そこここに紅や橙に色付いたモミジの木々が連なっていて、さりげなくも味わいがある。
一眼カメラを肩に掛けたオッチャンたちが往き来するのもなるほどと一枚だけスナップを。naitou01.jpg


さて、御所の周りをぐるりとひと廻りして十分お腹を空かせたところで南側の堺町御門から丸太町通りに出る。
そして京都地裁の右手から辿るは、柳馬場通り。
「京都司法書士会館の脇ですよ」と訊いていた通り無事、
プチレストラン「ないとう」に到着です。


石を敷いた狭いアプローチを覗くと、洋食屋らしい木彫りコックの黒板の向こうに銀の瓦を頂いた門と絣の暖簾。naitou02.jpg暖簾の先に、町屋を改造したという「ないとう」の家屋が板塀の隙間から窺えます。


予約の名を告げて、坪庭を臨むカウンターの一番奥へ。
naitou03.jpgさっきの板塀にも「御詫び」が貼ってあった通り、人気だったという「ランチ定食」は、19年8月で取り止めていて、今のランチどきは、セットと語尾につけた6種の黒板メニューから選ぶもの。


メンチカツなんかも旨かったらしいよなぁとぷち口惜しがりながら選んだのは、黒板筆頭の「スペシャルセット」。
折角なので(?)、グラスの赤あたりもいただてしまいましょう。


naitou04.jpg
付き出しの、焼き大根と堀川牛蒡の素揚げをアテにグラスを傾けていると、急に内藤さんがぬっと顔を突き出して、「牡蠣、大丈夫です?」と訊いた。
勿論空かさず、「うん、大好物です」と応えると、ではではとお皿に据えてくれたカキフライ。naitou05.jpgnaitou06.jpgなぁんだそふいふことなら白にしたのになぁ(笑)。
そして、可愛らしい牡蠣フライひとつが妙に嬉しいのであります。


naitou07.jpg
目の前で、車海老に衣をつけたり、デミソースをかけたりする様子を眺めるひとときも悪くない。
サラダに続いてやってきた盛り合わせのお皿には、「車海老のクリームコロッケ」に「ヒレ豚かつ」「ハンバーグステーキ」。
足をバタバタ動かしてヒレかつに乗り上がろうとでもしているかのような車海老。naitou09.jpgその車海老は、ぼてっと腹巻をしているかのような衣を纏っている。
その腹巻部分には海老の身を含んだベシャメルのコロッケ。
naitou08.jpgnaitou10.jpg
まったりした風味にじっと目を閉じてから、尻尾を齧り、頭を齧る。


パリパリと心地よい香ばしさで車海老を完食したら今度は、コロンとしたフォルムのヒレ豚かつに食指を伸ばす。
naitou11.jpgnaitou12.jpg
そして粗く叩いた食感もそこそこに、脂に頼らない赤身肉の旨みを思うハンバーグ。
豚汁とライスを平らげれば、吐息ひとつの満腹だ。


京都御苑近く、柳馬場通りのプチレストラン「ないとう」。naitou13.jpg気取りのない洋食屋であれば素敵に旨い。
ただ、三条から移転しランチを止め、定食をセットメニューに置き換えて、町の洋食屋から一角のレストランへと趣を変えようとしているようにも映る。
その上昇志向は否定されるべきことではないけれど、もう既に"プチ"の枠から外れた力量と実直なきらめきあるレストランに至っているかどうか、この日のランチでは判然としませんでした。


「ないとう」 京都市中京区柳馬場通夷川上ル西側5-232 [Map] 075-211-3900 http://petitrestaurant-naito.com/

column/02915 @2,500-

口キッチン「ぼらぼら」で ナポリタン独特個性な手打ち自家製麺

borabora.jpgご無沙汰していた、キッチン「ぼらぼら」。
その前を通る度に、店の前でテイクアウトの品を待ちわびる人影がいるのを眺めていました。
改めて見る、コテで化粧した白い壁とパステルな印象の煉瓦で構成するファサードの意匠は、街のパスタ屋さんの風情によく似合っています。

メニューborabora01.jpgには、「カレーライス」2品に続けて、「スパゲッティ」が5つラインアップ。
で、やっぱり目が行くのは、「ナポリタン」。
自家製トマトソース使用と謳っています。


それぞれの席の正面にモレなく茹で玉子がちょんと置かれているのも「ぼらぼら」のお約束。
コンコンと殻をカウンターで叩いて、ツルンと剥いて、塩少々でペロっと平らげて、コールスローが半分ほどになったところへお皿が届きます。borabora02.jpg


やや細い、という印象の麺をフォークで巻き取るようにすると、ゴムの弾力のような気配をさせながら決して伸びたりしない、不思議な手応えがする。
borabora03.jpgborabora04.jpg
適当な量の麺を口の中に滑らすと、クニクニとした歯応えとその芯に太いアルデンテの部分を保っているかのような剛性とが併存している、これまた不思議な食感のする。
もうちょっとケチャップ色が濃いのが「ナポリタン」らしいかもなぁと思いつつ、卓上の粉チーズをスプーンでふりふりして、またひと口。
あれ?ずっとこふいふ麺だったかなぁ。


borabora05.jpg和風かインド風かの「カレースパゲッティ」という手もあるけれど、
「ぼらぼら」の不思議食感の麺を愉しむには、
「タコのペペロンチーノ」や「たらこスパゲッティ」もまた面白い。
borabora06.jpgborabora07.jpg

もっと茹でたらどうなるのだろうと想像しながら、麺同士がちょっと絡まる、時折みせる焼そばの麺的表情を愛でる感じに啜り、巻き、咀嚼する。
んー、個性だ(笑)。


独特麺の食感が今日も客を呼ぶ、キッチン「ぼらぼら」。borabora08.jpgステンレスのトレーの中で布巾に包まれた乾麺は、訊けば、自家製手打ちだという。
いつぞやの小麦高騰が切っ掛けとなって、この麺に辿り着いたらしい。
そっと扱う、その掌に慈しむような優しさを感じました。


「ぼらぼら」 中央区湊1-2-12 [Map] 03-3555-0132

column/02912 @900-

口下町洋食「キッチン トキワ」で ウィンブル丼に海老フライカレーに

tokiwa.jpg聖路加病院もほど近い、隅田川の河っ縁。
佃大橋の脇っちょに、巷でちょっと話題の洋食屋さんがあります。
それが、下町洋食と謳う「キッチン トキワ」。
例えば、町の印刷屋さんの事務所のような、スタンド看板がなければ素通りしてしまいそうな佇まいもまた、魅力のひとつ。
さぁ、アルミのサッシュを引き開けましょう。


入って気が付くのは、カウンター頭上の壁一面にわさわさと品書きの札が貼られていること。tokiwa01.jpgtokiwa02.jpg初めて訪れたヒトはきっとみんな、口をポカンと開けて、両の眼をきょろきょろさせて、あれこれと迷うこと必至であります(笑)。


う~ん、まずは素朴に、ということでお願いしたのが、「チーズハムカツ」。
揚げ上がるまで、じっと待つのも醍醐味のひとつ。

「お待ちどうさまでした~」。
お皿には、見事に雁行したカツが6片。tokiwa03.jpgどれどれと断面を覗くと、重ね合わせたハムの間からトロケたチーズが糸を引く。
うへへへ、そそるね~。tokiwa04.jpgそして噛めば揚げ立てサックリ。
ハムの甘さに似た旨味とチーズの風味と衣の味わいが一体となって、ソースも醤油もなんにもつけないで、そのままうははといただけてしまいます。
一時話題になった「キムカツ」のミルフィーユが、なんだか勿体ぶっていたことを思うと、いいなぁ、さりげなくも旨い感じが。


そしてやっぱり此処ではこれも、いただかねばなりませんねと別の昼。
同じカウンターに座って品書きを見上げ、お願いしたのが「ウィンブル丼」だ。tokiwa05.jpg

つまりは、ハムカツのドミグラソースかけ丼(ハイカラと呼んでいる)なのだけど、これがなんとも堪まらんほどに、旨い。
tokiwa06.jpgtokiwa07.jpgtokiwa08.jpg
例のしっかりした味わいのサックリ衣に包まれたハムカツの軽快な歯触りをデミソースの深~い旨味が包み込む。
そこらのレストランのシェフも見習って欲しい気もする、そんな実直丹精なデミソースだ。tokiwa09.jpgやるなぁ、オヤジさん。
ガツガツと掻き込むように、平らげてしまうのね(笑)。


tokiwa10.jpg
海老フライも食べたくて、今度は夜にお邪魔してみました。
やや小降りの海老フライが5尾も並んだ「海老フライカレー」。

スプーンの横で海老フライをサクッと小口に切っては、カレーとご飯と一緒に口に運ぶ。tokiwa11.jpg甘そうなフリして、絶妙にちょい辛な加減としっかりゆったりと旨味を煮含ませるセンスに、何気ないのに自然と惹かれてるのであります。


湊の隅っこで、ひたひたとその魅力を発露する、下町洋食「キッチン トキワ」。tokiwa13.jpg全品コンプリートしちゃいたい気にさせるほどの、まだまだ気になるメニュー目白押し。
揚げ物メニューに、「茶ワンカレー」とか「茶ワンハヤシ」をプラスするってのもいいかも、だ。


「キッチン トキワ」 中央区湊3-12-7 「Map」 03-3552-4081

column/02847 @800-

口人形町「Grill TSUKASA」で ハヤシライスがっつり赤身麦豚ソテー

tsukasa.jpg人形町の有名店のひとつ、
すき焼き・しゃぶしゃぶの「今半」人形町本店。
その入口からツツツと進むと見つかる落ち着いた佇まい。
そちらが、洋食のお店「Grill TSUKASA」です。
老舗洋食店が散在する人形町にあって、いつ頃から営んでいるのでしょう。
並びには移転前のお店tsukasa11.jpgがまだ残っています。

tsukasa01.jpg1階4卓のテーブルのひとつに居場所を得て、眺めるランチメニュー。
アラカルトと称したスープ、ライス付の洋食たちが13種類に、コールスローやコロッケといったサイドメニュー、ドリンクという構成です。


tsukasa02.jpg
さっと見回して選んだのが「ハヤシライス」。
白い陶器のソースポットになみなみと注がれたハヤシを撥ねさせないように気をつけながらドバドバっとライスの上に展開します。
tsukasa03.jpgtsukasa04.jpg
捏ね回したようなところがなくて、すっと味わうコクと素直な旨味。
お肉や野菜のたっぷり感もちょと嬉しいぞ。


別の雨の日には、メニュー筆頭の「カニクリームコロッケ」。tsukasa05.jpgコロンとしたコロッケが丸く盛った千切りキャベツに靠れていて、その脇にはカリと素揚げしたポテト。
フォークの横でふたつに割った断面は、緩過ぎないとろっとベシャメル。tsukasa06.jpg解したカニの身がそこここに、繊細な厚みの衣との小さな世界観。
うん、うん。


がっつり食べたいお昼には、「麦豚のガーリックソテー」。
tsukasa07.jpgtsukasa08.jpg何気ない昼にして、ドンとしたこの厚み。tsukasa09.jpg押し引きするナイフの先のギザギザが肉の繊維を切り進む感触の心地よさ。
脂の甘さで喰わす豚でなくて、旨味のぎゅっとつまった赤身肉を貪る感じになる。
がっしりしていながら肌理の細かい麦豚は、こうして真っ直ぐな仕立てでいただくのがいいのだね。


驕らず気取らずこっそり人気の、人形町「グリル・ツカサ」。tsukasa10.jpgいつの日か、2千円オーバーの「ビフテキ丼」「ビーフシチュー」「タンシチュー」をいただきたいな。


口関連記事:すき焼き「人形町 今半」人形町本店で 牛めし遮二無二貪る箸(06年06月)


「Grill TSUKASA」 中央区日本橋人形町2-9-10 [Map] 03-3666-8997

column/02819 @1,300-

口ビーフかつれつ「そときち」でカツカレーメンチカツ深まる限定の謎

sotokichi.jpg人形町の有名洋食店のひとつ「キラク」。
その「キラク」からスピンアウトした店ができたというので出掛けてみました。
場所は同じ人形町で、「小春軒」「来福亭」「シェ・アンドレ」や「玉ひで」が並ぶ甘酒横丁からちょっと入った辺り。
スタンド看板を頼りに角を曲がり、
さらにイタリアン「il Mare Blu」の前を曲がった処に「そときち」はありました。

sotokichi01.jpg前を歩く法衣姿の連中に先を越されて、立ちんぼのウェイティング。
そこへ、注文をとってくれている女性から二つ折りの品書きを渡されます。
右側に「限定」の文字と一緒に「メンチカツ」「カツカレー」の写真が貼られていて、
ならばと選ぶでもなく「メンチカツ」を。


「キラク」の狭いカウンターで忙しなく立ち動いていた女将さんが、厨房の真ん中にいる。
ミクロネシア方面の異国情緒を漂わせる年齢不詳のオッチャンもどうやら此処で活躍している模様。


厨房の女将さんが「メンチカツ、仕舞いだよ!」を旨とする声を発する。
すると、先ほどのホールの女性がごにょごにょカウンター越しにやりとり。
どうやら受けてはいけないオーダーを受けてしまった状況のよう。
女将さんの口調がナイものはナイ的に聞こえて釈然としないものの、まぁナイものはナイのだろうしなぁと限定もう一方の「カツカレー」に変更です。
それにしても、たった10食なのだから、もうちょっと上手にオーダー管理できそうなものだよね。


カウンターに案内されるとほぼ同時に「カツカレー」のお皿が届きました。sotokichi02.jpg
限定のお皿ですものさぞ自信の品だよねとお皿を見つめると、あろうことかカツが明らかに薄い!
三原橋「牛かつ」をふと思い出しつつ、なぜにこんなに薄いスライスなのだろうと腕を組む。sotokichi03.jpg


いやいやきっとカレーがイケてるのさと、スプーンの横であっさりとふたつに折れたカツとその下のカレーを合わせ食べる。
あれれ?なんだか塩辛いのがただただ気にかかるお家カレーだ。


残念ながら、目の前のお皿からは老舗洋食店の力量を窺わせるエッセンスが感じ取れましぇん。
うーーむ、そしてそもそもこれがなんで「限定」なのだろう。


日を改めて再び、限定「メンチカツ」に挑む。
残りふたつの中に無事参加できて、白木のカウンターの角で待つ。
既にカウンターに座っていたオバサマが発する、「あれ?あるのだったらアタシもメンチにするんだったのに!」というクレームが聞こえてくる。


白いお皿に刻んだキャベツとマカロニサラダ、そしてコロンとした小判型のメンチがふたつ。
その潔い姿に期待が膨らんでくる。sotokichi04.jpg揚げ立ての香ばしさを深い褐色の衣がさりげなく発している。
ほー、粗めに刻んだ挽き肉、玉葱が素朴な魅力を滲ませる。sotokichi05.jpgsotokichi06.jpgsotokichi07.jpgでもこれがなんで限定なんだろう。
どんどこ揚げてくれてサービスまでつけてくれちゃう西麻布のあの店の、あのオバチャンをふと思い出して、またまた腕を組む。
それもたった10食なんて、どんな深い事情があるのだろう。うーーむ。


「限定」フレーズに素直にのっかる行動パターン(笑)を考え直さなくちゃいけないのかもしれません。


洋食「キラク」にいた女将さんが仕切る、ビーフかつ「そときち」。
"外吉"は、「キラク」先代のお名前らしい。sotokichi08.jpg女将さんがこっちに来ちゃって本丸はどうしているかなぁと考えていたら、たまたま聞こえてきたのは「あっちは妹が営ってるのよ」という女将さんの台詞。
ただ気になるのは、看板はもとより、MapやHPなどを含めた「そときち」の周辺に「キラク」の文字がないこと。
一体なにがあったのでしょう。


口関連記事:
  西洋御料理「小春軒」で かきフライにかきバタヤキ春さんの面影(08年12月)
  Cafe Bistro「CHEZ ANDRE」で シューファルシとママンの笑顔(08年11月)
  西洋料理「来福亭」で カキバタヤキ最高のご飯の友(08年10月)
  RISTORANTE「il Mare Blu」 でたけのこのオイルソーススパ(08年03月)
  西麻布名物「三河屋」で 昼定食メンチとオバチャンとコロッケと(07年09月)


「そときち」 中央区日本橋人形町1-9-6 [Map] 03-3666-9993 http://sotokichi.web.fc2.com/

column/02794 @1,100-

口喫茶・軽食「桃乳舎」で カツハヤシにスパゲティ旨い洋食の店

tounyusha.jpg小網町に、食事もできる昭和レトロな喫茶店があるという。
純喫茶と呼べばいいのか、薫りくゆらす珈琲ありきのお店には意外と足が遠いのだけど、メシ喰えるとあれば(笑)、途端に気になってきます。
220円のコカ・コーラから、色褪せくすんでしまったお食事サンプルを飾ったショーケースが既にいい味出している。
ドアを引き開けると、さも当然に懐かしさに包まれます。

滅茶苦茶古くはないにしたって、
橙色カバーのスチール椅子ひとつとっても昭和な味わいを呼んでくれています。
tounyusha01.jpgtounyusha02.jpg

「カレーライス」450円を筆頭に並ぶメニューtounyusha03.jpgをじっと睨む。
そして、お冷やのグラスを手にした、テキパキ動くおねえさんに注文を告げると、
「カツハヤシにエッグ!」と張りのある声で奥の厨房にオーダーが通ります。


茶褐色を湛えた「カツハヤシ」白いお皿が、またいい表情。
tounyusha04.jpg
右脇からスプーンの先を挿し入れて、ご飯とハヤシソースとカツの一片を一緒に載せて、口に運ぶ。

うっほほ~ぃ(笑)。
どこかの本屋のハヤシライスがちゃんちゃら可笑しく思えちゃうような旨さがここにある。
さらさらとしたテクスチャの中に絶妙なコクとたっぷりした旨味を含み、それでいて嫌みがまったくない。
tounyusha05.jpgtounyusha06.jpg
カツの衣に残る、サク~という歯触りとの合わせ技が、なんともニクイのだ。

tounyusha07.jpg
お醤油要りますか?と訊いて届けてくれたお皿にその醤油を垂らしての、サイドメニュー「フライエッグ」になんだか和む(笑)。


相席となったお向かいさんが注文したのが、「スパゲティ」。
おー、これがナポさんが「うまーーーっ!」と叫んでいたお皿かぁ、と早速翌日再訪しちゃいました。


今度は真ん中厨房寄りのスチール椅子に座って、椅子を少し動かそうとすると、何故か動かない。
あれ?っと思って足元を見ると、椅子の足でコンクリートの土間が削られて空いた穴に嵌ってる。
微笑ましくも歴史を感じる瞬間だよね。
大盛りでお願いします。


と、背後の厨房から炒め音の穏かなさざめき。
そこへおばあちゃんの鼻唄がふんふんと重なるハーモニー。


きたきた、きたきた(笑)。
もうひと目で、しっかり炒めているのが判る中太麺。tounyusha08.jpgトップには削りたてな感じのチーズのあしらい。
ケチャップがとろんとした膜を張って麺を被っていて、焼き目がヤバイ。
タバスコを添えてくれているけど、デフォルトにも辛味が利いている。
tounyusha09.jpgtounyusha10.jpgtounyusha11.jpg
玉葱やベーコンの具の量控えめでピーマンは見当たらない、ほぼ麺のみの、実に実直質素なお皿がこんなに印象深いのは何故でしょう。


小網町の裏道でひっそりと、でもテーブルを埋める人たちが入れ替わり訪れる「桃乳舎」。tounyusha12.jpgtounyusha13.jpgおねえさんにお店の名前の由来を訊ねたら、
「昔、牛乳売ってたようですよ」と応えてくれた。
頭上には、葉にのった桃のレリーフ。
昭和なミルクホールが今、雰囲気や懐かしさだけではない、
旨い洋食のお店として生きている。
「本日のランチ」480円も人気です。


「桃乳舎」 中央区日本橋小網町13-13 [Map] 03-3666-3645

column/02782 @750-

口洋食「ブルドック」で カキベーコン巻きにグラタン牡蠣魅力の一面

bulldog.jpg洋食「ブルドック」と云えば、大井町のお店が思い浮かぶ。
あの路地の、ややもすればTooMuchなお皿たち。
そして、その大井町からもそう遠くない戸越銀座商店街の外れにも「ブルドック」がある。
アド街でも紹介されたようだから、周知のことのようです。
もうすぐ中原街道に抜けようかという頃に、路上に見つかる黄色い看板。
オレンジのストライプを庇にした、
懐かしい匂いのする洋食店だ。

店内の様子もファサードに違わず、積年の設え。
小さな液晶テレビのニュースを横目に、白いメラミンのカウンターの丸椅子に腰掛けます。


お冷のグラスとビニールで装丁した品書きをスッと横から差し出すオバチャン。
向かい合ったキッチンのオヤジさんに「カキベーコン巻」を定食にして、とお願いします。
オヤジさんもオバチャンも、愛想を振り撒くタイプではない。


オヤジさんが入口脇にあるコカ・コーラの赤い冷蔵庫から具材を取り出して、
フライパンをコンロに載せる。
ややあって、香ばしい匂いがふーっと漂ってきます。


その名の通り、牡蠣をベーコンでくるっと巻いたソテー。bulldog01.jpg
大口開けてハグっと噛めば、ベーコンの薫りと脂の甘さのすぐ後に牡蠣のミネラルが追い掛ける。
bulldog02.jpgbulldog03.jpg
牡蠣そのまんまソテーも勿論いいけれど、こふいふ手もあるよねって膝を打つ感じ。
タルタルにもすんなりマッチしているね。


「カキフライ」と並ぶ牡蠣料理三本bulldog04.jpgの残る一翼が「カキとホウレン草のグラタン」。
オーブンから出し立てのステンレスのコキール皿。
溢れんばかりのホワイトソースの焼き目が香ばしく映る。bulldog05.jpg
スプーンの先をえいっと挿し入れて、こいつぁ気をつけないと火傷するぞとハフハフ、ハフハフ。
濃い目のベシャメルに包まれてぶつ切りの牡蠣が顔を出す。
bulldog06.jpgbulldog07.jpg
フライは勿論、ソテーに合うし、こうしてクリーミーなソースにも寄り添う牡蠣自体に改めて感心したりして。
ほうれん草が重くなりがちなソースにいいフォローを与えています。
これにはライスじゃなくて、呑んじゃう、だったかなぁ(笑)。


これら単品にご飯と味噌汁をくっつけると、そこそこ贅沢な洋食の夕餉になっちゃうのがナンだけど、ま、いっか。


戸越銀座の隅でひたひたと30年を越える歴史を刻む洋食「ブルドック」。
「ブルドッグ」の間違いではないの?と云うなかれ。bulldog09.jpgbulldog08.jpg今度は「ビーフシチュウ」や「ビーフカツ」でドミグラスの魅力を確かめつつ、大井町との関係ありやなしやを訊ねてみようかな。


口関連記事:キッチン「ブルドック」で チキンライスにメンチカツ増える眉間の皺(06年03月)


「ブルドック」 品川区平塚3-1-10 [Map] 03-3785-3605

column/02780 @1,700-

口欧風料理「ムッシュ」で カキフライ仕立てはソテーか空揚げか

monsieur.jpg市場通り沿いの、云わば築地駅上にありながら今まで一度もお邪魔したことのなかった、欧風料理「ムッシュ」。
瓦屋根を頭上の壁に置いたファサードは、
古き喫茶店的デザインだ。
そして店内もそんな風貌通りの佇まい。
コテ仕上げの壁がくすんで、そこそこに使い込んだ木製椅子とよく馴染んだ光景をみせている。
そうそう、店前の路上で見つけた自転車のフレームの間にも「欧風料理ムッシュ」の文字。
周囲に浮かんだ錆が味わいを生んでいます。

monsieur01.jpgmonsieur02.jpg


この時季のお目当てはやっぱり、「カキフライ」。
ポタージュとライスとのセットにしてもらいましょう。

この日の「ムッシュ」のカキフライは、あまり余所では見掛けない、異形にも映る。
monsieur03.jpg
パン粉控えめというか、ケチっちゃったというか。
小麦粉はたいたソテーとフライとの合わせ業ような、不思議な仕立てになっているンだ。
monsieur04.jpgmonsieur05.jpg
火はちゃんと入っているものの、齧る食感も衣ののっているところとそうでもないところがあって、
空揚げのようでもある(笑)。
少なくとも軽快な衣の喜びは望めず、カキフライとしては如何なものかということだけど、口にしている牡蠣の身ふっくらとして、不味いかというとそうとは云い切れない妙な魅力もある。


でもね。
ちょっと前にいただいた時のカキフライは、衣がガリカリっと主張する奴だったンだ(笑)。monsieur06.jpgはてさて、どちらの揚げ口が「ムッシュ」本来の「カキフライ」なのでしょう。


いつ貼られたのか、店頭の硝子で色褪せ始めた雑誌の切り抜きには、
既にその時点で20数年前にオープンしたとある。
そうかそんな前からあるのだね、の欧風料理「ムッシュ」。monsieur07.jpg観光地化した市場はどこ吹く風と淡々と肩の力の抜けた日々を送ってる、そんな風情を思います。


「ムッシュ」 中央区築地3-10-10 [Map] 03-3541-9020

column/02773 @1,200-

口洋食屋「Fujiya」で 的矢産フレッシュカキフライ旨味洪水うひょ~

fujiya.jpg最寄り駅はといえば、
堺筋本町と谷町四丁目のちょうど中間あたり。
本町通り沿いの雑居ビル。
地階がちょっとした飲食店フロアになっていて、
案内を見るとなんだか気になるうどん店や小料理屋なんかが並んでる。
そして、地階の一角に、ただ"洋食屋"と謳うお店がある。
今日は、その「Fujiya」でランチです。

左手にカウンターがあって、右手にテーブルが2卓。
カウンターの奥でコック帽がふたつ、忙しそうに動いています。


fujiya01.jpgキャビネットの左手にランチメニューの黒板が掲げてあって、「本日のランチ」「帆立とエビのクリームコロッケ定食」「ハンバーグ定食」などといったアンダー千円メニューから、「車エビフライ定食」「スペシャル定食」「近江牛テリヤキ定食」といった二千円オーバーものがラインナップ。
よくみると、「近江牛ステーキ定食」四千円なんてのもあるね。


お願いしたのは勿論(?)、メニュー筆頭の「的矢産カキフライ定食」。
黒板では、「カキ」の文字の上に、"フレッシュ"の文字が添えられています。


少々恭しく届けられたお皿には、牡蠣のフライがお約束の5個盛り。fujiya02.jpg
丁寧に揚げた南瓜やしっとりと柔らかに煮た蕪といったつけ合わせにちょっとした風格を思いながら、フライにさっと柑橘を搾る。fujiya03.jpg

そのまま口に入れ、さくん♪とカジれば、もう大変(笑)。
衣の軽やかさに同機するように澄んだ牡蠣の身のジュースが溢れ出す。
fujiya04.jpgfujiya05.jpgfujiya06.jpg
そしてそれらの無垢な味わいと反比例するように、膨らみを増す旨味の洪水。
うひょ~、であります。

たとえ仕立ては違えども、本尊「三洲屋」を思い出すトキメキがここにもある。
当然のことながら、牡蠣そのものの質や鮮度が、フライの魅力に端的に現れるのを垣間見たような気分になったりするのだな。


コック帽が凛々しい、内本町の洋食屋「Fujiya」。
fujiya07.jpg
大阪で旨いカキフライ食べたきゃココへ行け、と云われているとかいないとか。
何れにせよ、お昼どきは空席待ち必至のようです。


「Fujiya」 大阪市中央区内本町2-3-8 ダイヤパレスビルB1 [Map] 06-6941-7283

column/02765 @1,000-

口RESTAURNT&PUB「HOF BRAU」で スパピザの溶岩ドーム

hofbrau.jpg「THUMBS UP」での安部恭弘のライブのため、
横浜方面へ。
ちょっと足を伸ばして、日本大通りで降りてみる。
ライブ前の腹拵えと遅めのランチに選んだのが、
黄色い看板のレストラン&パブ。
それが神奈川県民ホールの裏手にある、
「ホフブロウ」です。

ランチメニューはまだ大丈夫かなと訊きながら、古き良き横浜を匂わすような景色のカウンターの隅に陣取ります。
壁に掛かった額に色褪せはじめた写真が掲げてあって、そのキャプションには「昭和22年に開業して55年まで海岸通りにあったホフブロウ」とある。
hofbrau01.jpghofbrau02.jpg
横浜に寄航する船が運ぶ外国人たちや本牧辺りの米軍の連中出入りの店でもあったのだろうな、なんてこと彷彿とさせます。


hofbrau03.jpgバックバーを前にしてちょっと呑んじゃおうかという気分になって(笑)、ドイツ麦酒の「ヴァイエンステファン・ヘフヴァイスドゥンケル」。
ヘフ(=酵母)、ヴァイス(=小麦)、デュンケル(=ダーク)って訳で、ローストした小麦を使った下面発酵ビールだということらしい。
酸味を含んだ甘い香りをぐーっと呑んで思い出したのは、嘗て京橋明治屋で購入した「ビールの素」で仲間と一緒に仕込んだビールの味。
工業製品的でない、素朴な発酵が楽しめる飲み口であります。

そのお相手にと、「カキの燻製」。hofbrau04.jpg
燻した所為なのか、牡蠣の身が小さいのが意外だったけど、ドイツなビールとの相性は悪くない。


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そして、WADA SHIKIとプレートに印した木製のレジスターやステンドグラス風なドア硝子を眺めたりしながら到着を待っていたのが、おそらく此処のスペシャリテのひとつ「スパピザ」です。

焼けたプレートに載ったそれは、中央が溶岩ドームのよう。hofbrau08.jpgふつふつととろけたチーズが全体を覆い、所々に麺の存在を窺わせています。
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小エビらしきあたりからチーズの膜をフォークの先で崩しにかかります。
中からでてくるのはナポではなくて、つまりはミートソーススパ。
中がナポリタンであってもいいのにぃーと思う気持ちと、ピーマンの存在などなど中がナポだと重複した感じになるのかもねーってな気持ちが交差します。
hofbrau12.jpghofbrau13.jpg
これはこれで、ミートグラタンっぽさが時折あるのが、なんだか嬉しいぞ(笑)。


hofbrau14.jpg
古き港横浜の残り香を微かに漂わす、
レストラン&パブ「ホフブロウ」。hofbrau15.jpg相生町の古典イタリアン「オリヂナル・ジョーズ」と同じ時代の匂いがちょっぴり味わえます。


口関連記事:イタリアンレストラン「オリヂナル・ジョーズ」で古の赤いソファー席(04年04月)


「HOF BRAU」 横浜市中区山下町25 上田ビル1F [Map] 045-662-1106

column/02764 @3,000-

口洋食「一新亭」で カキフライ付きオムライス古き下町の味わい

isshintei.jpg浅草橋の一角に古びた洋食屋さんがあるらしい。
ハヤシとカレーとオムライスを盛り合わせた「三色ライス」というのが、謂わばその店のスペシャリテ。
その「三色ライス」を食べずしてその店の魅力は語れない的な内容のことをテレビ画面が伝えていたことを覚えています。
もうちょっとで蔵前橋通りに至ろうとする、そんな辺り。
寒空の宵闇に揺れていたのは、
大きく「洋食」と墨した、潔き白い暖簾だ。

ガラっと引き戸を開くと、定位置と思しき椅子に腰掛けて相撲に見入っていたオヤジさんが、「あいよーっ」ってな所作で立ち上がる。


テーブルに腰を下ろして周囲をきょろきょろ(笑)していると、「三色ライスとかオムライスとかカキフライとか」と助け船を出してくれました。

ここで食指が動いたのが、オムライスに揚げ物を組み合わせるシリーズ。
デフォルトコロッケからメンチ、魚フライ、エビフライ、カツ。
やっぱりね(笑)、と「オムライスカキフライ付」をオーダーです。

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揚げ音が響き始めた店内には、雷門の大提灯の向こうを都電が走る写真を始めとした古き下町の味わいを発露するモノクロームが飾られています。


isshintei02.jpg
味噌汁のお椀と一緒にお皿がやってきました。
ハコフグを連想させるような、やや角張ったフォルムのオムライス。isshintei03.jpgフライパンの立ち上がりが形造っているのかな。
そこへ寄り添うは、2片のカキフライとケチャップ炒めのスパゲティ。


たっぷり載せたケチャップごとスプーンを割り入れて、パクリ。isshintei04.jpg中のご飯もケチャップをたっぷり使った仕立てで、ケチャップの酸味が利いており、そこへ玉子内側の半熟が溶け込んでいる。
isshintei05.jpgisshintei06.jpg
カキフライともども気取りのない感じ、といったところでしょうか。
それは、今更衒うことはない、オッチャンオバチャンやお店の情緒とすんなりと一致する魅力です。


ひと通り少ない下町の一辺にある洋食「一新亭」。isshintei09.jpgお品書きisshintei07.jpgisshintei08.jpgを改めて眺めながら思うは、今度こそ「三色ライス」か、はたまたやっぱり一年中あるという「カキフライ定食」か(笑)。


「一新亭」 台東区浅草橋3-12-6 [Map] 03-3851-4029

column/02759 @800-

口西洋御料理「小春軒」で かきフライにかきバタヤキ春さんの面影

koharuken.jpg「来福亭」の並び、「シェ・アンドレ」の向かいにある「小春軒」に久し振りのお邪魔です。
目当ては、店頭の品書きにみつけた「かきフライ」の文字。
いざいざと、白くてたっぷりとした暖簾をすっと潜ろうとしたら、何かが頭に引っ掛かった。
へ?と思って慌てて頭を上げると、どうやら暖簾の縁が解れて、輪っか状になってるところへ頭を突っ込んでしまったらしい。
恥ずかし混じりに改めて眺める暖簾。
そんな古いものではないだろうけど、数箇所見つかる継ぎ接ぎと半円を連ねた縁取りのデザインに、老舗の味わいを思ったりもします。


相席のテーブルへと手招きしてくれたおばちゃんに「カキフライ」をとお願いして、待つこと暫し。
届く簡潔なるお皿には、キャベツの千切りにポテトサラダにお約束の5片のフライ。koharuken01.jpgさっと檸檬を絞って、カプッと齧れば牡蠣の汁がひゃっと迸って、火傷の予感。
そのリスクと引き換えの、一瞬の旨味の迸りはマゾヒステックな歓びにも似て(?)。
koharuken02.jpgkoharuken03.jpg
揚げたてひと口めの醍醐味なのかもしれないね。


koharuken04.jpg「小春軒」には「来福亭」に同じく、牡蠣料理にもう一品「かきバタヤキライス」がある。
それを求めて今度は、奥のカウンター。
フロスト状の硝子越しにコックコートふたつが忙しなく動く様子を眺めつつ、再び待つこと暫し。

芳しくちょっと焦げたバターの香りと一緒にやってくるお皿。koharuken05.jpgこれをズルイと云わずしてなんと云おう。
koharuken06.jpgkoharuken07.jpg
頃合よくソテーした牡蠣は、牡蠣自身がひと廻り衣となって、自らの旨味を閉じ込める。
そこへ洋食の王道的味つけ風味づけをされちゃー、ご飯が進んで困るじゃんね(笑)。


koharuken08.jpg賽の目に刻んだ野菜が朗らかな「カツ丼」も人気という「小春軒」の創業は、明治四十五年。
「小春軒」の名は、創業した小島種三郎さんの奥様が”春”さんという名だったこと由来しているそう。

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そう云われてみるとふと、お店のホールで甲斐々々しく立ち振る舞う”小春”さんの姿が脳裏に浮かんだりしませんか(なんちゃって)。


口関連記事:
  Cafe Bistro「CHEZ ANDRE」で シューファルシとママンの笑顔(08年11月)
  西洋料理「来福亭」で カキバタヤキ最高のご飯の友(08年10月)


「小春軒」 中央区日本橋人形町1-7-9 [Map] 03-3661-8830

column/00327 reprise01 @1,250-

口シチューハウス「elbe」で シチュービーフ&タン日本酒使いを知る

elbe.jpg歌舞伎座のすぐ裏で、密かな人気を博していたシチューの店「エルベ」。
ステーキ「雄」並びの店舗は既に閉じていて、移転のお知らせelbe08.jpgがずっと貼られています。
「エルベ」が移ったのは、すぐ近くのマガジンハウス裏手。
そう、「GINZA CURRY HOUSE 1/3」があった場所。
4月の移転以来気になりつつも、新店舗にお邪魔するのが寒さも馴染んだ頃になってしまいました。
シチューにはちょうどいいか(笑)。

elbe01.jpgほぼ居抜きの装い。
入口廻りに置かれたステンレスの岡持ちが、移転前の小じんまりしたお店の残り香を思わせます。

黒板elbe02.jpgを前に腕組み考えるは、「ビーフ」「野菜」「えび」「貝柱」「ミックス」、そして「タン」。
どれにしようかな、うん、やっぱり、ということでビーフとタンの「ミックス」をお願いしたところで、店内が妙にザワザワし始める。
なんだろ?と思っていると、おねえさんがこう声を掛けてきた。
「これから日テレのみのもんたさんの番組の生中継が入ります。しばらくバタバタしますが、申し訳ありません。ご協力ください。」
へー、である(笑)。

elbe03.jpgすると、レポーターらしき女性にカメラ、照明などのスタッフがどどどと入って、
中継を始めた。
如何にも説明声高口調のレポーターの声を生で聞くのは、なんだか可笑しい。


クルーが厨房からテーブル席に移ったところで、お願いしていた「ミックス」が届きました。elbe04.jpgふつふつと沸いているシチューに顔を出すビーフ&タン。
はふはふしながら啜るシチューからは真っ直ぐな旨味と軽妙なコクとほの酸味と。
そこへ、レポーターの「日本酒を使っているから云々」という台詞が聞こえてきた。
へー、そうなンだ(笑)。
elbe06.jpgうん、でも、こうしてベタつかず、沁み入るようにしっくりと旨いのは、日本酒を活かしてるって聞くととっても合点のいく気がする。
そして、それぞれに風味は違えど、柔らかく煮付けたビーフがタンが褐色のシズル。elbe05.jpgいいね、いいね。


ちなみに他の具材はどうだろうと、うらを返してみた。elbe07.jpg「貝柱」と比べると、断然「ミックス」の魅力が浮き彫りになる。
値が張るけど、「エルベ」に来たらやっぱり「タン」か「ミックス」か、
もしくは「ビーフ」とするのが順当のようで。


あの、小じんまりとしてどこかほんわかした移転前の店を懐かしく思い出す。
古びたシチューのお店、って感じがよかったンだよね。elbe09.jpg居抜きながらも、今は垢抜けちゃった装いの「エルベ」。
キャパを増やした分お客さんも入っているので、まずは移転成功!といったところでしょう。


口関連記事:
  シチューの店「エルベ」で さらりとしっかり旨味のビーフシチュー(05年11月)
  カレーハウス「GINZA CURRY HOUSE 1/3」で カツカレー(06年04月)


「elbe」 中央区銀座3-13-17 山田ビル1F [Map] 03-3541-2050

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