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ただいま鋭意、旧サイトより記事移築中です。
2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


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口まぜそば「インフィニ」で 意外にノンジャンクまぜそばヤサイカライ

infini.jpg通過するばかりで、下車する機会のあまりない戸越公園駅。
その戸越銀座の駅前を通る商店街から外れたところに、ちょいと気鋭のラーメン店があると訊く。
こんなところにヨーカ堂があったのねと呟きつつ、歩くその先の暗がりに一点、スポットに照らした店が見つかった。
どこか「ajito」チックにも思うのが、
「インフィニ」のファサードだ。


手作り色満点の造作の、キーアイテムは緑に塗ったカウンター。
infini07.jpgそして店全体に鏤めた、サッカー嗜好のアイテムたち。
"FOOTBALL 麺CLUB"と謳う趣味の部屋に友達を招くような、そんなノリの6席であります。


お願いしたのは、「インフィニのまぜそば」。
「卵」「辛味マヨネーズ」「とろけるチーズ」のトッピング全部のせで挑みます。


なるほど、「ジャンクガレッジ」とほぼ同じ見栄えのドンブリ。infini01.jpg底のタレを十分に絡めるように、よーく混ぜ混ぜする、如何にも旨そうな麺は、ご存知浅草開花楼謹製。
粉の風味が活きた噛み応えの心地いい麺は流石で、口の廻りを汚しながらも、啜る動作が止まらない。infini02.jpg「ジャンクガレッジ」に思った、まさに"ジャンクな魅力"は、ここではそれがすっかり丸いものになっている。
尖がった味わいの代わりに少量のスープがドンブリ全体に旨味を齎して、上品ですらあるンだ。
牛骨を使っていると云われるのがなんだか頷ける、そんな仕立てのまぜそばだ。


日を変えてふたたび、師走の夜。
今度は、まぜそばでなく、「ヤサイカライ」と呼ぶ、つまりはラーメン。
湯掻いたキャベツ、人参、ほうれん草と、やや厚めにスライスしたチャーシューののった、穏やかな佇まい。infini03.jpg「カライ」というのはきっと、ドンブリの脇に添えている、魚粉や胡麻、干し海老などと和えた唐辛子を指す。
じゃ、「ヤサイ」というのはトッピングはもとより、野菜のピューレをたっぷり織り込んだもののように思えるスープのとろみを指しているのかと思いきや、これが和牛牛骨をじっくり時間をかけて煮出したものらしい。


これまた、動物系に思えない、意外なほどに優しい仕立て。
infini04.jpg開花楼の麺によく絡むそのスープに辛味を溶かし込むと、味わいの輪郭が立ってきた。


サッカーフリークの店らしく「ロスタイムライス」と呼ぶ、玉子と豚肉のスネほぐし、ライスボールのセットを追加して、辛味を足したスープに投入するのがどうやらお約束。infini05.jpginfini06.jpgノンジャンクなスープがゆえに、スープ完飲にも罪がない。


「ジャックガレッジ」で目覚めて生まれ営んでいた、
ネット販売専門ラーメン店「infinitus 0」。
業界初の無店舗型にはやはり無理があったのか、ネットからリアルなカウンターへと回帰したのがここ「インフィニ」だ。infini08.jpg無限大∞を意味する店名に籠めた想いは、どんなさらなる展開をみせるのでしょう。



「インフィニ」 品川区豊町4-1-14[Map] 03-6423-1788

column/02949

口中華そば「長尾」青森物産展で 再会ごぐ煮干あの風景へトリップ

nagao.jpg浅草の古参デパート、松屋へ足を運びました。
目指すフロアは、「第8回青森物産展」の行われている7階大催場。
明治神宮「青森屋台村」で青森グルメの一面を愉しんだその余韻も残る中で浅草に赴いた理由は、
明快そのもの。
それは、「青森屋台村」にはなかった本場の煮干し中華のお店が出店しているから。
しかもその店が、嬉しいことに、いただいまイチオシの中華そば「長尾」なんですもの。


7階に辿り着くと早速、鼻先を擽る煮干しのにほい。
大催場と謳いながらも、そう広くはないフロアの一角にまさに処狭しと青森食材・惣菜の屋台やワゴンが犇めいていて、「長尾」の所在が判らない。
中へと踏み込むほどに煮干しの匂いが強くなってくる。
さらに色めきだって、どこどこどこと「長尾」の暖簾を探します(笑)。


あ、あったあった。
フロアのコーナーに陣取った「長尾」の浅草出店。
レジの手前のバナーが示すメニューは、「中華そば あっさり」「中華そば こく煮干」「こく煮干 チャーシュー麺」の3種類。
nagao01.jpgあれ?"ごぐにぼ"はできないのだろうか?とそう訊いてみると、
「できますよ!」とひと言。
ちゃんと、「ごぐ煮干し」用のチケットも用意していて、
お代は一緒ですと手渡してくれる。
なるほど、ここでも裏メニューとしての"ごぐにぼ"としているのだね。


入口の脇には大きなボウルに煮干しが山盛りになっている。nagao02.jpg結構大きいサイズの煮干しだよねーなどど話しているところへ、両手にどんぶりのおねえさんが近づいてきました。


雷紋を描くどんぶりは実直な印象を増していた「長尾」バイパス店の白いどんぶりとはやや趣を違えていますが、そこに注がれているスープはまさにあのエキスの表情。nagao03.jpg鼻息鳴らして早速、そのスープを啜れば、脳裡の風景がバイパス沿いのあの店の風景に一瞬トリップ(笑)。
やっぱりいいわー、うん、イイわー。


たっぷりとした旨みの凝縮感と濁りのない風味の昇華。nagao04.jpgクリーミーにさえ思う舌触りに妙な脂の気配は一切ない。


8月の「青森ねぶた祭」のポスターの貼られたパーティションの向こうに、ご存知「浅草・開花楼」の麺箱が見える。
今回の麺も「浅草・開花楼」のものだそうで、負死鳥カラスさんが自らそう云っているように、細く切ったうどんのようでもある面白い食感の麺。
日清製粉の「傾奇者(かぶきもの)」と呼ぶ粉を使って、無かん水で仕込んだという、独特の麺だ。nagao05.jpg敢えてどちらかと云えばバイパス店の自家製麺の方が好みではあるけれど、無かん水の麺が煮干しスープに絶妙にマッチすることを改めて教えてくれる完成度の麺です。


ということで、煮干し粒子が残るどんぶりの底まであっと云う間に呑み干してしまいました。nagao06.jpgその粒子はザラザラするようなものではないのは、舐めて確認しております(笑)。


nagao07.jpg
あと4箱しかないですよーの掛け声にのっかって、「こく煮干」の4人前箱入りをご購入。
自宅で啜ってまた、青森にトリップするんだもんね(笑)。


煮干し中華の雄、ときっと自他ともに認める「長尾」が浅草に出張る一週間。nagao08.jpg松屋がフロアを閉めることもあって、この「青森物産展」での「長尾」に出会えるのは今回が最後になってしまうよう。
東京で「長尾」を啜れた幸せを思います。


□関連記事:
 ご当地グルメ「青森屋台村」で初上陸青森の味と表参道冬ねぶた(10年01月)
 中華そば「長尾」で 限定ごくにぼ夢にまでみた煮干ラーメン系譜(09年10月)


「長尾」バイパス店
青森市三好2-3-5 ガーラタウン[Map] 017-783-2443 
http://naga-chu.de-blog.jp/blog/

column/02942 @850-

口中華そば「長尾」浜田店で 煮干しの小青森煮干し中華を振り返る

nagaohamada.jpgなかなか連食の利かないお腹は、
あともう一杯で止めておけと、
自らを律するように囁いている。
青森を離れる前の一杯はどうあるべきか。
煮干し中華を巡る旅として一貫したカテゴリーで括り締めたい気持ちと、前回の青森初訪の時にも満腹で出会えなかった「味噌カレー牛乳ラーメン」も心残り。
迷った時は全部喰え、と誰か云ってた気もするけど、やっぱりあと一杯だ。


討論に議論を重ねた結果(笑)、この旅を煮干しでシメることに。
「味噌カレー牛乳ラーメン」は、「とことん青森2010」の青森屋台村に出店するという耳寄り情報もその理由のひとつなんだ。


そして、向かったのが、「長尾」浜田店。
初青森の際に煮干し中華を堪能させてくれたのは、その「長尾」の2号店に当たるバイパス店だった。


到着して、あれ?って思うのは、「長尾」なのに、なにやらどこかで見たような黄色いサインがチラチラ視野に入ってくるから。


nagaohamada01.jpg「鰞」の文字を円で囲んだ紋を染め抜いた暖簾を潜って、品書きを確かめると、確かに、如何にもその黄色い看板の店インスパイア系らしいタイトルが並ぶ。
「にんにく わっつど入れましょう」とススメる「ラーメン 大二郎」nagaohamada03.jpgだ。


で、そっちはtakapuに任せて、
メニューの「長尾」サイド

nagaohamada02.jpgから可愛く「煮干し」の小を選ぶ。
小とはいっても、麺150gなんだけどね。


大二郎だけど大五郎な、店主(?)のこだわりが壁に貼ってあるので、
nagaohamada04.jpgそれを見上げながらドンブリの到着を待ちます。


うわ〜っと口走るtakapu(笑)。
その、「大二郎」のドンブリに続いて煮干しのドンブリもやってきた。

nagaohamada05.jpgやや濃いめの醤油スープの上に煮干しの粉末が薄らと浮かんでいます。


啜るスープは、「たかはし」というよりは、「まるかい」あたりに近いかも。
とんこつではなくて、
鶏スープをベースに例によって三種類の煮干しを合わせたスープだという。
うんうん。


麺はといえば、ちゅるちゅるで粉の香るオリジナル麺。nagaohamada06.jpg旭屋製麺という製麺所に委託しているようで、「二郎」な店定番の自家製麺ではない模様。



ここでここまで青森でいただいた煮干し中華を振り返えってみる。
開拓者「たかはし」、澄んだ滋味の「まるかい」、とんこつ使いも巧みな「ひらこ屋」、バイパスの雄「長尾」。
たった数軒ではあるけど、間違いなく青森を代表する中華そば店たち。
改めてそれらを俯瞰して思う中から、バイパス「長尾」の裏メニュー、「ごくにぼ」が浮かび上がってきた。
最初だったから印象が強いのかもしれないけど、もう一度食べたい一杯の一番はどれ?と訊かれたら今はそう応えます。
煮干しエキスの凝縮感とそれをクドくしないバランスとポキポキした手打ち麺とで構築された完成度の高さが、そそりにそそる。
ま、もっとも、どれもがそれぞれに旨いのだけど、ね。 


最後にひと言、煮干しLOVE。


煮干し中華に二郎併設な「長尾」浜田店。nagaohamada07.jpg二郎な「大二郎」もベースのスープが鶏であるところがまた個性。
でも、煮干しをいただくなら、まずはバイパス店から(笑)。


口関連記事:
中華そば「長尾」で 限定ごくにぼ夢にまでみた煮干ラーメン系譜(09年10月)
ラーメン「まるかい」で 煮干し醤油ラーメン澄んだ中の旨み風味(10年01月)
自家製麺「たかはし 中華そば店」で 羨望煮干し中華陶然を想う(10年01月)
中華そば「ひらこ屋」で とんこつ煮干しそば記憶に残る一杯(10年01月)


「長尾」浜田店 青森市浜田豊田150-14 [Map] 017-739-4147

column/02933

口中華そば「ひらこ屋」で とんこつ煮干しそば記憶に残る一杯

hirakoya.jpg雪の降り続く青森西バイパス、国道7号線。
開店時間目掛けて車を走らせてくれるtakapu
積もった雪の駐車場へ一番乗りで滑り込む。
車窓に、車の鼻先を真っ直ぐ店の入口へ突き進むワンボックスが映る。
ひとりの妙齢の女性が降りてきたのが意外で、客ではない?と首を傾げながらさらに眺めていると、麺の木箱を荷台から降ろし店内へ運び込む。
それは、開店3分前の出来事でありました。


どーぞー、と招かれて、両の手を擦りつつ一番乗りで店内へ。
厨房前に一直線のカウンター、そして国道寄りに並行して小上がりのテーブルが並んでいます。


骨太なザ・煮干しの中華そばを所望したい自分は、takapuもススメる「とんこつ煮干しそば(こいくち)」。
定番メニューには他に、三種の煮干しを煮出す「煮干し中華そば(あっさり)」に豚ばらを敷き詰めた「ばらそば」、背脂トッピングの「背脂煮干しそば」がある。
地元ぃーtakapuは、うどんのような太麺「らぅどん」hirakoya02.jpgに挑むという。


hirakoya03.jpg卓上のお新香をぽりぽりしつつ下がり壁を見上げると、
麺についての筆文字が踊ってる。
上質の小麦を使用したもちもちの中太自家製麺を常に打ち立ての状態で。
なるほど、先程の女性はただ単に遅刻ぎりぎりになっちゃったンじゃなくて、どこかの製麺場所から打ち立ての麺を運んでくれたってことなのかもね、と思ったりする。


と、やってきました「とんこつ煮干しそば」。hirakoya04.jpgほうほう、どんぶりの表情にどことなく猛々しい気配が滲んでる。
まずは、と恭しくレンゲのスープを啜る。


うむうむ、贅沢にも沢山の煮干しから煮出した出汁をとんこつ動物系のコクスープがグググっと支えている感じ。hirakoya05.jpg影響を受けていると云われる「たかはし」とはまた違う仕立てを思う。
叫ぶ訳にはいかないが(笑)、いいぞ、いいぞ。


こうなるとどうしても比べてしまうのが、
煮干しとトンコツが高次元で結実していた「凪 西新宿」のスープ。
西新宿のスープは、云わば煮干しととんこつが50:50。
そして脂とその乳化が強い分だけ、力強さに訴えて印象が強い。
方や、ここ「ひらこ屋」のスープは、濃厚な煮干しのスープがあくまで主役で、とんこつが自身の脂の甘さに走るのをぐっと堪えて、男優賞ものの助演を演じてる。
そんな感じ。
きっと煮干し中華を脂で喰いたきゃ、「背脂煮干しそば」喰ってくれ、ってことでもあるンだと思う。


きっと彼女がさっき持ち込んでくれたであろう麺は、なるほど、
もっちりぷっちりの歯応えのする中太麺。
適度な量感も伝えてくれて、悪くない。
hirakoya06.jpg
ただ、煮干し中華にはやや細めの粉っぽい感じのサクサク麺が一番合うと思い込んでしまっているので、このスープで「伊藤」の麺を啜りたいなどと不埒な思いがふと脳裡を過る。


ま、なんてことも一瞬で、またウホウホと一気呵成に啜ってしまうのだけど。
早食い過ぎ(笑)?


バイパス沿いの、記憶に残る煮干し中華そばの店「ひらこ屋」。hirakoya07.jpg takapuありがとう。
今度は是非「背脂煮干しそば」を啜りたいので、また連れていってくれないかなぁ。


□関連記事:
 特級煮干そば「凪」西新宿店で 特級煮干と動物出汁巧みな融合(09年11月)


「ひらこ屋」 青森県大字新城字山田588-16[Map] 017-787-0057

column/02930 @600-

口自家製麺「たかはし 中華そば店」で 羨望煮干し中華陶然を想う

takahashi.jpg澄んだ煮干しスープの「まるかい」を離れて、
弘前方面へ。
弘前に近づくに従って、降る雪や路面に積もる雪の量が明らかに減ってくる。
takapuによると、日本海側の弘前に比べて、八甲田を背にしている青森市街の方が随分と雪が多いのだそうだ。
そして、弘前への目的は勿論、ここの中華そばを啜ること。
二年以上も気掛かりだった店「たかはし」に漸く、辿り着きました。


駐車場の奥にある、赤い暖簾と提灯がなければどなたかのお宅にもみえる建物が中華そば「たかはし」。
妻壁の銘板には、「自家製麺 たかはし 中華そば店」とある。


アルミサッシュに手を掛けた途端に鼻先を心地よく擽る煮干しのにほいにワクワク。
券売機の前に立って眺める店内は、手前左手に小上がりがあって、正面左手が厨房をL字に囲むカウンターで、右手にテーブルが数卓ある。takahashi01.jpgテーブルに席を得て厨房をみると、へーっと思うほどの人数で対応していて、その誰もが意外と若いのが印象的だ。


早く来ないかなぁと、厨房の方をちらちら見ながら、爪先立ちな感じ(笑)。
あ、来た、来ました羨望の煮干し中華のドンブリ。
目の前に届いたのは、「中華そば」の濃い口だ。takahashi02.jpg阿ることのない、その素朴なる雄姿。
たっぷりと湛えたスープは濃密感のある桑茶色で、淀みなく濁っていると、そんな背反するような不思議な印象を与えてくる。


まず普通仕立てのtakapuのどんぶりのスープを啜ってみる。
平然を装いつつも、心の中は、むほほほほほ(笑)。
想像に叶う煮干しの魅力十二分に抽出されたスープに、その湖面を改めて刮目する。takahashi03.jpgほうほうと頷きつつ、手前のどんぶりを啜ると、濃い口というのは、さらに激しく煮干し出汁させているのではなくて、タレの醤油をより利かせることを云うらしいことが判る。


おーなるほどねーと再び頷きつつ、自家製と謳う麺を引き上げて、ズズと啜る。takahashi04.jpgむにむにっとした麺の表面の煮干しスープをたっぷりと吸い上げるように纏って、
さくっと歯切れる。
そして、そこへ空かさずレンゲのスープをズズと追い掛ける。
にゃははは、やっぱりいいねー。
乱暴なまでの煮干しを想像すると、意外とあっさりだなとさえ思わせるバランスも持ち合わせている感じ。
ひと口またひと口と、あっと云う間にドンブリの底までを平らげてしまう。
そして、なんだか身体の芯を解すように和ませてくれるような、ささやかな至福に浸っては一瞬の陶然を想うのでありました。


青森・煮干し中華の雄として、きっと必ず名の挙がる「たかはし 中華そば店」。takahashi05.jpgそんなドンブリを当たり前のモノのように普段喰いできる、ご近所さんが羨ましい。


□関連記事:
 ラーメン「まるかい」で 煮干し醤油ラーメン澄んだ中の旨み風味(10年01月)


「たかはし 中華そば店」 弘前市撫牛子1-3-6[Map] 0172-34-8348

column/02926 @700-

口ラーメン「まるかい」で 煮干し醤油ラーメン澄んだ中の旨み風味

marukai.jpg思い起こせばそれは、弘前の中華そば「たかはし」についてのtakapuの記事
遡ること二年以上も前のその記事で、嗚呼、青森には、見るからにそして想像するだに旨そうなラーメンがあるのだと知った訳です。
そのラーメンは、煮干し出汁がなんとも濃いぃ様子の中華そば。
「伊藤」「新宿 凪」「つし馬」など、ここ最近は東京でも珠玉の煮干し中華を供してくれる店が根付いているけれど、やっぱりご当地と思う青森の中華そばに浸りたい。
この冬の青森への旅は、煮干し中華を追う旅ともなりました。


バンバン降る雪の中、まずはホテル近くの「まるかい」へ。
軒先に何台もの車が頭を突っ込んでいて、その車の間を抜けて扉を引くアプローチ。
時刻は、11時ちょっと前。marukai01.jpgまだ空いている光景を想像しながら硝子越しに覗く店内は、青森ではみんなブランチに中華そばを啜るのかいな、とそう思うほどにテーブルが埋まっています。


すでに全身が煮干しの匂いにそっと包まれているのを感じながら、
テーブルでじっと待つは「醤油ラーメン」中盛り。marukai02.jpg湯気を上げて届いたドンブリの汁は、澄んでいる。


一瞬、薄っぺらな味わいのスープだったらどうしようと、
そんな心配も脳裡に過るまま、スープを啜る。marukai03.jpgうんうん、うんうん。
思わず頷いて首を縦に振りながら、ズズとまたひと口。
そんな心配はまったくの杞憂で、
澄んだ中にたっぷりの旨みと奥行きのある風味を含んでる。


そのスープでゆったり泳ぐ白っぽい麺は、
モチっとしながら歯切れのいいあっさり感。marukai04.jpg takapuが日本蕎麦のような中華そば、と喩えるのがナルホドな汁と麺の組み合わせ。
細打ちのうどんのようでもあるね。
スープの表面に浮かぶ脂なく、醤油の仄か酸味も軽やかに、
それでいて煮干しの魅力がふくよかに。
marukai05.jpgああ、こりゃ、ちょっと呑んじゃった翌朝になんか最高だ(笑)。
浅草「つし馬」の「中華そば」は、「まるかい」の路線だと云ってしまっても強ち間違いではないかもしれないな、なんてことを思いつつスープを干していくのです。


気取らず構えず普段使いで、
澄んだ仕立ての煮干しラーメンがいただける「まるかい」。marukai06.jpg会社の名前が○に海で「マル海」だから「まるかい」。
如何にも大衆食堂な店内の佇まいも、咥え煙草で新聞広げるレジの兄ちゃんの立ち姿も客に媚びない雰囲気も、頼もしくも微笑ましくも思えるンだ。



そうそう、ここ「まるかい」を訪ねる前に寄った青森県観光物産館「アスパム」
その中の「青森県地場セレクト」でいただいたのが、「ホットアップルサイダー」。


スープジャーから汲み上げるように注いでくれた紙コップからは、林檎の甘酸っぱさが芳しく漂ってくる。
温かさも手伝って思わず、コップを両の手で抱くようにして、
その甘酸っぱさを啜る。marukai09.jpg酸っぱさも甘さも意外と柔らかで、その加減がいい。
冷たかったら、この林檎の甘さと酸っぱさとの間に幾重にもある風味の襞は判らないのかもしれないね。


ちなみに、サイダーというとどうしても「三ツ矢サイダー」あたりに連想が飛んで、炭酸飲料だと思いがちだけれど、サイダーとはつまりは「果汁」のこと。
搾りたての林檎果汁を無添加のまま温めたのが「ホットアップルサイダー」なんだ。
marukai07.jpgmarukai08.jpg
ちびちびと啜っているうちに、冷えた身体も温まって、ほっとする。
いや、だから、シャレじゃなくって(笑)。
シナモンやクローブの粉末を振ってみたり、「雪のせ」と呼んでホイップクリームをトッピングする手もある。
ボクはそのまんまが好きだけどね。


この「ホットアップルサイダー」は、この23日(土)-24日(日)に原宿の明治神宮文化館で催す「とことん青森2010 青森ご当地グルメ屋台村」でも啜れるそうです。


「まるかい」 青森県青森市安方2-2-16[Map] 0177-22-4104

column/02923 @550-

口中華そば「麺屋○竹」で 名物中華そば魚出汁深い旨みと完成度

marutake.jpgずっと気になっていた、
丸太町の中華そば店「麺屋○竹」。
早い夕方に訪れても、売り切れ仕舞いを知るに留まること幾度か。
確か、魚介系スープが世間に広く伝播するに前後してのことだったと思うので、随分永い間の課題店だったことになる。
行列を作ることも少なくないらしかったけど、今は流石に落ち着いてきているのでしょうか。
昼下がりの竹屋町通りを辿り、お邪魔しました。


marutake01.jpgカウンターの一番奥に腰掛けると、オープンキッチンの正面に羽釜がでんでんと2器、据えてある。
「玉子かけご飯定食」や「焼豚まぶし定食」などは、この羽釜で炊いたご飯をいただけるんでしょね。


お品書きmarutake02.jpgには「中華そば」に「背脂醤油」「つけそば」「味噌そば」が並ぶ。
デフォルトに思う、「名物 中華そば」の並をいただきましょう。


キッチンから「ボーー!」と聞こえてくるのは、チャーシューを炙っているバーナーの音。
捧げるようにして、ドンブリが届きました。


キャプションを差し込むように立て掛けた海苔一葉には、
「京都 名物 魚出し 麺屋○竹」の白い文字。marutake03.jpgmarutake04.jpg「なんでんかんでん」で見るプリント海苔と同系の技術なんだろね。


およそ澄んだスープには、揚げ葱と刻み九条葱が浮かび、脂は少ない。
まずはと啜った蓮華のスープは、じっくりと深い旨みが濁りなく満ちていて、膨らんだ期待通りの味わいだ。
ダクダクと乱暴に沸かして煮出したら、こんなスープにはならないに違いない。
海産物の出汁スープを動物系のスープが下支えする、その按配がいい。
二つ折りのショップカードには、京都産の生醤油や沖縄産の海水塩などをブレンドして使っているとある。
marutake05.jpgmarutake06.jpg
エッジが利いて熟成した粉の風味がサクサクと味わえる麺も好みのタイプだ。


marutake07.jpgふとお店の奥をみると、そこにはもうひとつの暖簾があって、頭上に「○竹庵」とする木看板が掲げてある。
「麺屋○竹」はその奥に和食処を設けていて、「地魚定食」「海老ふらい定食」「天ぷら定食」といった定食を始めとする魚料理も提供しているらしい。
羽釜のご飯は「○竹庵」のためでもあったのだね。


ラーメン好きが高じて、創作志向の海鮮中国料理の店からラーメン店に転身したという「麺屋○竹」。marutake08.jpgラーメンマニア×中華料理人が奇を衒うことなく仕立てたラーメンに、完成度への感心と満足とを思いつつ戻る、竹屋町通りでありました。


「麺屋○竹」 
京都市中京区竹屋町通堺町西入ル和久屋町101番地 [Map] 075-213-1567

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口ど・みそ×はんつ「げんまん」で 特醤油こってり濃厚ごまみそ担々

genman.jpg新しい店を出すんだ、と「ど・みそ」店主齋藤さんから聞いたのは、たしか盛夏の頃。
「ど・みそ」の決して広くないカウンターの中に4人ものオトコがなぜに並んでいるのか、不思議に思ってみていたら、その新店スタッフの養成という側面もあってのことだとね。
新店の場所は、人形町交差点の「カレキチ」の跡。
それから紆余曲折あったのかどうか、当初目論んでいた時期からは多少ずれ込んだもののオープンの目処が立ったことがブログから伝わってきていました。
くにちゃんのオフ会で顔を合わせた齋藤店主は、いよいよなんだ!という面持ち満面。
そしてこの師走の初め、「げんまん」がオープンしました。


夜の人形町交差点。
交差点からも店先の祝い花が見える。
genman01.jpg券売機の前に立ってボタンを眺めると、紫がかったボタンには「ど・みそ」のドンブリたち、そして青ベースのボタンには、醤油系のメニューが並ぶ。
醤油系がはんつさんプロデュースのラインナップなんだね。


その、はんつ遠藤ラインから「特醤油こってりらーめん」を選んでみました。
「のり」ものっけてもらいましょう。


径の小さめなどんぶりに、太めの白髪に刻んだ葱や青菜がこんもりと盛られ、そこへ二枚のチャーシューが寄り添って、あしらいは木耳か。genman02.jpg


スープをじっとみると、背脂を浮かべた表層を覆うように脂の層がなしている。genman03.jpgこりゃ見かけによらずググッとこってりだったりしてと、レンゲを動かしスープを啜る。
と、そんな想像に反して、すっと味わえる濁りなき醤油スープ。
背脂の甘さを品よく愉しめるノリで、どこか懐かしいような、どこかで食べたことがあるような、どこのものでもないないような。
はんつさんのことだからもしかして、無化調でプロデュースしてたりするのかしらんと思ったりする。


そんなスープの中からぐいっとひっぱり上げたのはご存知「開花楼」の麺。genman04.jpgぬらぬらっとスープを纏った姿は、なんだか官能的にも思う光景になる。
インパクトの点では正直ちょっと心配だけれど、力強い「開花楼」の麺を逆に絡め取るかのように一体となってひたひた迫るところにスープの地力を思うのでありました。


心配といえば、オープンキッチンの真ん中でテボを振る彼。
オープンし立ての店のオペレーションは相当キツイとは思うけれど、そんな心身の困憊が表情にも現れてしまって、倒れやしないかと。
それとは対照的に、周囲のスタッフはどこかのんびりしていて「待ち」の姿が少なくない。
きっと齋藤店主が、こういう光景にでくわしたら𠮟責しているに違いない。


連夜の人形町交差点(笑)。
今夜は、「ど・みそ」ラインからなにかを啜りたいとやってきました。


このあたりからいってみようかなぁと選んだのは、「ど・みそ」ボタンの一番最後にある「濃厚ごまみそ担々麺」。
確か、「ど・みそ」の日祝限定らーめんだったンじゃないかな。


やってきました「ど・みそ」らしい濃厚濃密さを湛えたスープのどんぶり。genman05.jpg頂上には挽肉のそぼろ、裾野には小海老の赤。
こちらももやしでなくて、長葱がキーのトッピングになっています。


むんずとたっぷり麺を箸に載せて、ずぼぼと啜ればなるほど、どーだ!とばかりに濃いぃ胡麻味噌スープと負けじと踊る開花楼麺。
genman06.jpggenman07.jpg
この安定感たるやと組んだ腕を解いてまた、ずぼぼ、ずぼぼ。


加減よく、じわじわと襲う辛み。
オープン日に同じどんぶりを啜っていたくにちゃんによると、ここに使っている胡麻ダレやラー油は、かの湯島「阿吽」のコラボものらしい。
こんなにとろんと濃厚で辛めなスープなのに、結局全部飲んじゃった。いかんいかん(笑)。
濃厚さに秘めたスープの旨みがそうさせるのでありましょうか。


祝開店!「ど・みそ」×はんつ遠藤プロデュースのらーめん店「げんまん」。genman08.jpg


極端に云えば、自分ひとりがいればカタチとしては成立してしまうラーメン店。
それゆえ、店主の個性が発揮されて、その個性が魅力の源泉となることに疑いはない。
ただ、そのヒト、店主はただひとり。
常に自分がいないカタチの新しい店をどう、「ど・みそ」の味と気概とが宿った店にするか齋藤店主も苦慮したに違いない。
ここ「げんまん」には是非、本丸「ど・みそ」を凌駕するような店を目指して欲しいな、なんてことも思います。


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「げんまん」人形町店 中央区人形町3-7-11 三福ビル1F [Map] 03-6661-9921

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口特級煮干そば「凪」西新宿店で 特級煮干と動物出汁巧みな融合

naginishishinjyuku.jpg新宿ゴールデン街の小さな小さな筐体で、
煮干しラーメンのひとつの基準軸を提供してくれている中華そば「凪」。
その「凪」が同じ新宿にもう一店、それも煮干しラーメンのお店を出したというので、それはもう行かなくちゃ(笑)と、突撃する機会を窺っていました。

ところは、「武蔵」が行列を作って以来、ラーメン激戦地のひとつと数えられるようになった小滝橋通りから常圓寺の裏手へと外れた静かな裏通り。


瑠璃色をベースに銀の文字がスポットライトに浮かび上がる。naginishishinjyuku01.jpg「中華そば」「特級煮干」「自家製麺」。
そして中央には亀甲で囲んだ「煮」の文字。
なにか、揺るぎない気概が伝わるようです。


そしてドア横の室外機の前にはどどどと積まれた段ボール箱。naginishishinjyuku09.jpgそのどれもが煮干しの箱のようで、ざっと見る限りでも愛媛・三島漁協のもの、鳥取・境港からのもの、房総・いづみ市からのものがある。
これもディスプレイのひとつだったりして(笑)。
そして、白い暖簾の柄をよく見ると「煮干」のふた文字をコラージュしていて、思わず微笑む。
頭上の青い看板もこの「煮干」が並ぶ暖簾もどちらも青木さんのデザインなんだね。


naginishishinjyuku02.jpg意外だったのは、カウンターの中にいるのがふたりとも女性だったこと。
煮干しで攻めるラーメンはなにも男ばかりが供するもんでもないのにね。
カウンターの立ち上がりに、「食器上げていただくと心温まるんだなぁ はるこ」と相田みつを調で書かれているところをみると、このはるこさんが女将なのでしょう。


メニューnaginishishinjyuku03.jpgは、「特級煮干そば」に「肉そば」「もりそば」。
「もりそば」の上に「売り切れ」の札が貼られています。
札が「特級煮干そば」の上にないことに安堵して、注文の声を掛けました。
昆布漬けの「味玉」もお願いしましょう。


「お待たせしましたー」。naginishishinjyuku04.jpgまたまた意外だったのは、ラーメンどんぶりに蓋がしてあること。
ははーん、煮干しの香りの衝撃を愉しんでねってな工夫とお見受けしました。
蓋の脇から早よ開けなはれと急かすようにスープが溢れ出て、そこからも煮干しの香りが漂い始めてる。


パカっ。
蓋を翻すと、鼻腔から脳裏へと抜けていく煮干しのにほい。naginishishinjyuku05.jpgそれがやがて全身を包んでくるような気分になって、高揚してくる。


早速、レンゲをスープを浸す。
スープ表面にたっぷりと浮かんだ煮干しの粒子がレンゲに集まってくる。
naginishishinjyuku06.jpgnaginishishinjyuku07.jpg
掬ったスープを恭しく、ひと口。
ぬおおおお。これはスゴい!
濃縮したかのような煮干し出汁の厚みある旨味と動物系のフルボディなエキスが高次元で仲良く結実している。


うひゃ~と思いながら(笑)、細目の麺を啜るとそれは、シャキサクと軽快な歯応えの中から粉の風味を芬々とさせるストレート。naginishishinjyuku08.jpg煮干し×脂動物系の強力特濃スープをすんなり受け止めて、自らも主張する。
自家製麺の自負と自信が窺えます。
改めて云おう、こりゃスゲぇ!


もしかしたら東京随一の煮干しラーメン店と呼んでしまっていいのではないかとも思う、
「凪」西新宿店。naginishishinjyuku10.jpgストイックな印象の王子「伊藤」のドンブリに、巧みに動物系の厚みを融合した感じといえば伝わるでしょうか。


「凪」西新宿店 新宿区西新宿7-13-7 [Map] 03-3365-0296

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口中華そば「つし馬」で 青森煮干の中華そばと特濃バリ煮干し旨し

tsushima.jpg彼の地青森「長尾」での堪能も背中を押して、いよいよやっぱり煮干しラーメンがますますマイブーム。
王子「伊藤」に新宿「凪」。
日暮里の某店は煮干しの風味も旨みも弱々しくて残念な結果だったけど、まだまだ東京にも煮干しラーメンのお店があると聞く。
出掛けたのは、浅草は観音通り。
中華そば「つしま」には、ずっと以前お邪魔したことがあって、その頃はとんこつ魚介のスープがなかなか旨かった記憶がある。
その「つしま」がいつからか「つし馬」と名を変えて、煮干し中華そばのお店として生まれ変わっていたのです。

tsushima01.jpg
店頭のパネルで示すは大きく二本立て。
青森煮干し、津軽地方独特の油の浮かない中華そば、と謳う「中華そば」。
そして、大量の煮干しと豚骨を煮出した特濃煮干そば、限定30食の「バリ煮干しそば」。


そりゃもう、「バリ」でしょう!と券売機の前に立つも、限定ゆえ夜には当然売り切れ状態。
ならばと、「中華そば」を大盛りでお願いしました。
煮干しで全身がふんわりと包まれる感じって悪くないかもと思いつつ、到着を待ちます。


どんぶりになみなみと満ちたスープは澄んでいる。tsushima02.jpgtsushima03.jpgチャーシューをぐるっと回して、刻み葱と褐色の濃いメンマ。
どれどれとスープを啜ると、酸味を強めに含んだ醤油のあとから煮干しの風味が追い掛ける。
高円寺「ひら石」の「らぁめん」に似たイメージで、より丁寧に煮出した印象のする。
うんうん。


ストレートで一見するとヤワヤワな気配がする麺は、くにゅっという歯応えとシャクっとした切れのよさを同居させた仕立て。tsushima05.jpgスープを纏いつつ、アルデンテな歯触りと量感を伝えてくれるんだ。


油の浮かない、という志向のせいか、ガツンと煮干しが薫るというよりは澄んだ具合もこのどんぶりのキャラクター。tsushima04.jpgその分、醤油の酸味の方が勝っているけど、うん、こふいふのもありだなぁ。


やっぱり「バリ煮干しそば」も啜らねばと、おひる時。
心なしか夜よりも煮干しの匂いがより濃く漂う店内で、「バリ煮干しそば」の売切ランプが点いていないのを確認してひとまず安堵(笑)。


一見して「中華そば」と違うのは、スープの表面全面にたっぷりと粉末状の煮干しエキスが鏤められていること。tsushima06.jpg麗しい光景であります。
早速レンゲをスープに押し込んで啜れば、脳裡の景色が転じて、遠く青森「長尾」のテーブルに飛んでゆく。
あーそうそう、うんうん、そうそう。
どちらかと云えば、「長尾」の「こく煮干」に近いかな。


煮干しの香り芬々として、それでいてエグみや嫌味は全くない。tsushima07.jpgtsushima08.jpgボディの豚骨は下支え役で、醤油ダレとのバランスもぴたりときてる。
いいよなぁ、いいよね~。


今は、青森煮干し中華そばの店、浅草「つし馬」。tsushima09.jpg都内でおススメできる、煮干しラーメン店の一軒と云えましょう。


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「つし馬」 台東浅草1-1-8 [Map] 03-5828-3181

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口麺場「じゃげな」でしっかりボディスープのバリだし醤油キャベ味噌

jyagena.jpg過日、伊豆田洋之を聴きに「Lock-Up」へ潜入する前に腹拵えする場所に選んだのが、麺場「じゃげな」。
大井町線高架下のアーケードの一角に印象的なファサードをみせています。
ラーメンと書かれた提灯の脇にメニューが掲げてあって、その並びにコンパクトな券売機がある。
どれどれとメニューjyagena01.jpgを覗くと、なんと①~⑱までの定番ラインナップ。
冒頭に①替え玉とあるのを微笑ましく思いながら、目線を整理すると、塩が4品に醤油で8品、味噌で4品につけめん、という構成だ。
そしてさらに、トッピング、おつまみ、ご飯モノがひと揃い。


ぐるぐる悩んで選んだのが、醤油仕立て系から「バリだし醤油らーめん」。
2倍だしがきいている、がショルダーフレーズだ。
煮玉子も添えてもらいます。


注文を終えて待つ間、店内をきょろきょろ。
微妙に圧迫感があるのは、カウンターの上に短管で足場を組んで、それを棚代わりにしているから。
jyagena02.jpgjyagena03.jpgjyagena04.jpg
壁には、イージーライダーなモノクロ写真をコラージュしてる。
卓上に割り箸はなくて、古紙で作られているというエコロジー箸がグラスに挿してある。
店主の個性やキャラ、考え方が滲み出ているようで、いいよね。


足場板のメッシュとカウンターとの隙間からそっと手渡されたどんぶり。jyagena05.jpgなんというか、なかなかにいい表情をしております。
どんぶりの魅力はこうして顔にも出るものだよなぁと思いつつ、レンゲでスープを啜ります。


んんんー、節を多分に含んだ魚介だしがしっかりと主張する。jyagena06.jpg見た目を翻すほど脂も強いような気がするものの、こりゃ~旨いや。


麺はというと、まさにシコっとしてムニっとして、歯切れ良く粉の魅力を伝えてくれる感じ。jyagena07.jpg意外とよくスープを絡め上げて、それでいて、ぷよぷよしない。
いいんじゃないかなぁ。


それじゃ味噌はどうだろうと、週末にやってきた。
キャベツと味噌の相性は、例えば「ど・みそ」でも確認済み。
⑰番「キャベ味噌らーめん」をお願いします。
バターをのっけてもらおうかな。


これはこれで、いい表情のどんぶり。jyagena08.jpg湯掻いたキャベツを味噌仕立てスープにひたひたさせてから、しゃくしゃくといただく。
ボディのしっかりしたスープは味噌仕立てにも拮抗して、バランスは悪くない。
jyagena09.jpgjyagena10.jpg
バターとろっと溶かして、そこへシコシコ麺をそよがせて、啜る。
うんうん、これも有りだと思います。


「赤ネギ」をこんもりとあしらってみたり、
jyagena11.jpgjyagena12.jpg
「どっかん海苔」をドッカンしてみたり、もまた一興でありますね。


大井町の定番ラーメン店の一軒になりそうな予感の麺場「じゃげな」。jyagena13.jpg「じゃげな」というのは、九州地方の「そうだろ?」といった台詞からきているそう。
「旨いね~(笑)」「じゃげなぁ~(笑)」、そんなやりとりが思い浮かぶ。
本店は長野にあるようです。


口関連記事:PianoBar「Lock-up」で エメラルドのカクテルと奇跡の歌声(09年10月)


「じゃげな」 品川区大井1-1-9 [Map] 03-5709-0400 http://jagena.com/ 

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口中華料理「大勝軒」で 創業来空気と小器湯洲麺にんまり汁錦飯

yokoyamacho-taishouken.jpg山岸のオヤッサンが作り上げ広めた「大勝軒」という店の名は、弟子たちによる伝播でさらに一般化した感がある。
でもね、新川の「大勝軒」や室町の「大勝軒」など、南池袋系ではない「大勝軒」にも何故だか興味があるンだ。
そんな一軒が、地盤沈下が云われて久しい繊維問屋の街、馬喰横山界隈にもあるという。

歩く視線の先に望む「大勝軒」は、創業大正13年というのがなるほどと思わせる佇まい。yokoyamacho-taishouken01.jpgyokoyamacho-taishouken08.jpg建物はきっと戦後のものなのだろうけど、赤茶に塗った建具に鈍く光る壁の金文字、掠れた深い藍の暖簾。
よくみると、引き戸の中桟にも「大勝軒」と抜いてある。


店内は、翌日からそのまま日本そば屋が営業できそうな、そんな雰囲気。
手前にひと塊のテーブル席があり、奥には神棚を背にした小上がりがある。


「焼ブタソバ」と補足のある「炒焼麺(シャショウメン)」をお願いすると、不思議と不機嫌そうな表情のオバチャンが「今日はない」という。
スープや麺がないということは考えられないので、焼ブタが用意できていないってことなのだろうね。
そんな不意打ちを喰らいつつ(笑)、然らばと「湯洲麺(ヨウシメン)」をお願いしました。


築地王が「ちっちゃい...」と呟いていたと同じ小口径のどんぶりで、その五目ソバがやってきた。
ドンブリの縁には、例の雷門(渦巻きマーク)が飾っているので、間違うことなき中華のドンブリなのだろうけど、ここでもやっぱり、そのまま日本そば屋に使えそう、なんて思っちゃう。yokoyamacho-taishouken04.jpgああ、甘く、懐かしいスープでありますね。


他のお客さんが食べていて気になったチャーハンをいただこうと、再び横山問屋街。
テーブルについて一応、品書きを眺めていると、ほぼ同時に席についたご高齢カップルが、「ヤキメシにスープ」とハモった。
同じテーブルのジイチャンお三人が食べているのもどうやらそのセットらしい。
ほう、と思い「じゃ、ボクも」と体よく便乗することに。
「汁錦飯(ヨウギンハン)」がヤキメシ、「肉片湯(ヨウペントウ)」がスープだ。


ここ「大勝軒」では、ヤキメシもドンブリで供される。yokoyamacho-taishouken05.jpg汁モノのそれと比べてやや浅いドンブリに、綺麗なお椀型の輪郭をみせています。


そして、このヤキメシが、旨い。yokoyamacho-taishouken06.jpg玉子をたっぷりと纏って、玉子の風味を存分に放っているのに、食べ口はパッラパラ。
何気なくも絶妙だなぁと、感心しつつ、にんまり。


yokoyamacho-taishouken07.jpg
飲み干したスープの底にも「大勝軒」の文字。
ずっと使い込まれた器であるような、そんな気がしてきます。



お品書きの書きぶりyokoyamacho-taishouken02.jpgyokoyamacho-taishouken03.jpgからは、本場中国のどこかご出身で、還暦もとうに過ぎた痩せ型のご主人が厨房に立つ姿が思い浮かぶ。yokoyamacho-taishouken09.jpg横山町「大勝軒」は、そんな大正13年創業からの空気とともに味わうのがいい。
浅草橋にも行かなくちゃ。


口関連記事:
 中華料理「大勝軒」で レバ好き誘う卵黄のせ純レバ丼と酸辣麺(09年08月)
 中華料理「大勝軒」で レトロな佇まいとチャーチューワンタンメン(05年03月)


「大勝軒」 中央区日本橋横山町8-12 [Map] 03-3661-7068

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口中華そば「長尾」で 限定ごくにぼ夢にまでみた煮干ラーメン系譜

nagao.jpg八戸での朝は早起き。
「あさぐる」という、陸奥湊駅前の朝市を巡って腹拵えしてから、銭湯でひとっ風呂浴びるコースをタクシーで巡ってくれる格安プランを満喫。
さっぱりとしたまんま八戸駅から乗り込んだ電車は、
スーパー白鳥。
JR北海道が東北本線に乗り入れていて、青森、青函トンネルを経由して函館へと至る特急列車だ。
買い求めたのは、そう、青森までのチケットです。

祝到着!初青森市(笑)。
快晴の天気で日差しは眩しいものの、風にはどこかひんやりした表情を含んでいます。
八戸-青森間の所要は、特急を利用しても1時間。
こうして実際に移動してみると、同じ青森県であっても、八戸と青森が随分と距離があるのが分かる。
そしてその間に壁のように横たわる八甲田山系が、太平洋側の南部と日本海側の津軽という気候や方言などが異なる地域を生んでいるらしい。


実は青森には、ずっとずっと気になっているラーメン店があります。
その名を「たかはし中華そば店」。
takapuの記事にあった、濃厚に煮出した煮干し出汁の一本気なスープは是非啜ってみたいと、
何度夢にみたことか(笑)。
ところがその「たかはし」は、八戸ではなく、青森駅界隈でもなく、さらにその奥の弘前にあるのです。
八戸と青森がまったく別のエリアの街であるように、弘前もまた別の街。
結構遠い感じなんであります。


八戸にいて、そうか、あの「たかはし」の煮干しラーメンはまたいつかの機会かと残念に思っていたところへtakapuがひと言。
「たかはし」に負けず劣らずの煮干ラーメンの店が青森にありますよ、と。
おおおお、それは、行からいでか。
つまりはそのひと言で、青森まで足を延ばしてきた、ってな訳なのです。


ランチの開始時刻を目指すようにして、現地到着。
移転を繰り返して、このバイパス沿いに落ち着いたらしい。
その為か、お店の設えは枯れ色風情のものではく、明るくすっきりとした雰囲気だ。


nagao01.jpg混み合う前に入り込んだ奥のテーブルで、品書きを睨みます(笑)。
でも、オーダーすべき名前はそこになく、それは限定裏メニューであるから。
ご注文は、その「ごぐにぼ」。
中太麺、細麺と選べる中から、手打麺でお願いします。


その名の通りの極煮干感がとろみを伴うかのような表情で、どんぶりの中からこちらを窺う。nagao02.jpg妙に落ち着いたワクワクが、期待の大きさを不思議な確信に既に変えている。
早速、スープをひと啜り。


うへへへへ。
煮干風味がいきなりガツンとくるというよりは、図太くもメローな煮干のコク。
徐々に脂の幕を張ってくるけど、ベタツキなんかなく、どこかさらっとさえしているスープだ。
nagao03.jpgnagao04.jpg
うぬぬぬ、やるなぁ。
「凪新宿」や「伊藤」を知らなかったら、唸り出していたかもしれないな(笑)。
takapuが注文んだ「こく煮干」のスープを試しに比べてみると、「ごぐにぼ」が格段と煮干風味のボディが強いのが判る。
うんうん、煮干LOVE(笑)。


シコシコとポキポキとツルツルを併せ持ったような手打ち麺は、nagao05.jpg表面に微妙なスリットをもっていて、それが煮干スープを絡め取るようにして一体となる。
派手さはなくとも渾身の、そんな一杯でありますな。


特製無類、津軽煮干、中華そば「長尾」。nagao06.jpg煮干ラーメンがますますマイ・ブームになっちゃいそうです。


「長尾」バイパス店 青森市三好2-3-5 ガーラタウン[Map] 017-783-2443

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口ラーメン荘「地球規模で考えろ」で マイルドスープが平打麺が旨い

chikyukibo.jpg京都でラーメンというと何故か、
叡山電鉄の一乗寺を思い出す。
暗がりに浮かぶ、有名店「天天有」の黄色い看板。
そしてそのお隣で既に売り切れ仕舞いしていたのが、
ラーメン荘「夢を語れ」だった。
かの「二郎」の店を京都で実現した「夢を語れ」は、こってり土壌にすっかり定着しているのだなぁきっと、と思ったものです。
いつか「夢を語れ」を啜りにまた一乗寺を訪れる機会がないかなぁと思っていたところに、くにちゃんから指令が出た(笑)。
「夢を語れの新店に行くべし、地球規模で考えろ」と。


一瞬、「へ?」となるが(笑)、どうやらその「地球規模で考えろ」が店名らしい。
ラーメンどんぶりという小宇宙に壮大な物語を描いた結果なのか、ただただどえらく旨いと誇示したいのか、はたまた全地球的なエコロジーを訴える思想が籠められているのか。
いずれにしてもインパクトのある店名だ。


京阪の丹波橋駅からひと気の少ない京町通りという道を往く。
やっぱり気になるラーメン店に向かう時は、不思議と足取りが軽くなるもんだと、そんな自分を笑っていると、国道24号に出た。
そこから左を臨むと、あった、ありました。
その名に負けず、でっかい文字の躍る青いテント。chikyukibo01.jpg妙な納得をしながら国道を渡り、空席待ちの列に並びます。
5人ほどの列がちょうどいい。
お隣は、タイガースの川藤幸三プロデュースの店が競っているね。


chikyukibo02.jpg券売機で押したのは、"○地"のボタン。
標準としている300gではなく、少なめ200gとしたい場合は青い洗濯バサミ、15分でそれを平らげる自信のあるヒトは、白い洗濯バサミで400gを示すルールになってる。

ボクはここで、青い洗濯バサミの世話になる。
それを邪道と云うなかれ。
一種の達観をしてしまってからは、「二郎」を美味しくいただくコツは少なくいただくこと、だと心得ているからなんだ。


順次カウンターに案内されると皆が皆、給水器でコップに水を汲み、背面の棚からレンゲと箸を取り出し、おしぼりを手に取る。chikyukibo03.jpgその4点セットがカウンターの上に並ぶ光景は、可笑しくも美しい。


「ニンニク入れますか?」。
例のコールに応えて、受け取ったどんぶり。chikyukibo04.jpgもやしがてんこ盛りになることもなく、一味の赤がアクセントを散らす。
見るからに蕩けそうなチューシューと脂の表情に見とれながら、レンゲで掬ったスープを舐める。
うんうん、脂の甘さに醤油ダレがキリッと芯を与えていて、いい。
chikyukibo05.jpgchikyukibo06.jpgchikyukibo07.jpg


むんずと箸の先を引き上げて啜るやや平打ちの麺が、これまた旨い。chikyukibo08.jpg粉の風味が伝わる絶妙な茹で加減で、今更ながらアルデンテ然るべし、なんて感心をしながらワシワシとした量感も愉しむのであります。


一味の辛味をスープに溶きつつ、はふはふずるずる一気に食べたら、あっけなくなくなっちゃった。
スープには背脂がたっぷりと浮かんでいるものの、食べ口は敢えて云うなら、すっきりマイルド。
これだったら、標準300gでも問題なく美味しく啜れたに違いない。
やっぱり、めっちゃ苦しい膨満感が「二郎」系の醍醐味だもんなぁと一瞬思うも、いやいや、もちょっと食べれると、そう思うくらいがちょうどいい。

chikyukibo09.jpg

「夢を語れ」のセカンドブランド、「地球規模で考えろ」。chikyukibo10.jpg近鉄・伏見駅に向かいながら肝胆に思うは、地球規模には遠く及ばないほどささやかだけど、ホッと確かな満ち足り感でありました。
Webページには、「地球規模で考えろ」のテーマソングが入った高田リオンなる歌い手のCDが近日発売とある。
なんだか聴いてみたいな、一度(笑)。


口関連記事:ラーメン専門店「天天有」 で煮卵入りチャーシューメン(07年10月)


「地球規模で考えろ」 京都市伏見区撞木町1153-9 [Map] 075-644-7544 
http://yumewokatare.pod2.biz/

column/02875 @650-

口らぁめん餃子「ひら石」で ジャンボ餃子煮干らぁめんありがとねー

hiraishi.jpg高円寺の北口を出る。
そこから左手を眺めると、駅前のロータリーに面にして、
青果や生鮮を扱う、如何にも昔ながらの商店が見つかる。
店の廻りは賑やかで、それぞれの店舗が挟む小径にもひとが往き交っている。
そこを分け入るように進むとさらに、「大一市場」と呼ぶ、これまた昔ながらの市場が潜んでいる。
大一市場は、さまざまな乾物を広げた商店やもつ焼き居酒屋、一寸気になるベトナム料理の店なんかがある。

通路はL字に左に折れて、そのまま裏側へと抜けていく。
今夜は、その「大一市場」の中の一軒、「ひら石」で晩ご飯です。hiraishi10.jpg

hiraishi05.jpg
カウンターに座って見上げると、瓦で飾った壁に「無化調にぼしらぁめん」と筆文字で。
ほうほう、と思いながら、まずは「餃子焼いてください」とオヤジさんに声を掛ける。
「ジャンボ一人前でいいですね」と訊かれ、とっさに「ハイ」と応じてから、改めてメニューをみる(笑)。
「ジャンボ餃子」は、その名の通り、ジャンボな餃子が5個なヤツ。
2個から注文できる、とあるので、大きさによっちゃー3個くらいが適当かなと思っても、
もう餃子は鉄板の上。
それじゃーということで(笑)、「プレモルのグラスもお願いしまーす」ということに相成りました。


焼き上がった餃子は、やっぱりジャンボ。hiraishi02.jpgなかなかの量感に一瞬たじろぐも、焼き目に誘われるように手を伸ばす。
粗めに挽いたお肉がたっぷりで、食べ応え十分。
hiraishi03.jpghiraishi04.jpg
どちらかと云えば、皮とあんのバランスがいい小さめな餃子が好みなのだけれど、これはこれで悪くないなぁと思いながら、プレモルをグイとする。
なはは、当然ながら、餃子にもよく似合うのだね。


ジャンボ餃子5つを平らげたところで、肝心のラーメンを物色hiraishi01.jpgします。
「らぁめん」に「ごまみそらぁめん」「香味油らぁめん(しょうゆ・ごまみそ)」と「つけめん(しょうゆ・ごまみそ)」がある。


結構いい腹持ちになりつつある、その辺りを擦りつつ、基本形の「らぁめん」に「半熟味付玉子」のっけをお願いしました。


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麻袋にワシと掴んだ煮干を入れる大将の所作を眺めながら、麺上げを待つひと時。
「お待ちどーさま」と受け取ったどんぶりは、醤油の色濃い中華そば。hiraishi07.jpgスープを啜れば、きりっとした醤油の風味と酸味の後から、煮干を含めた魚介系の出汁がふーんとする。
ここでもやはり、「伊藤」「凪新宿」に思う、"これでもかー!"次元の煮干の強さはないけれど、たっぷりとしたスープに大らかに孕む旨味に次第に気持ちも満たされてくる。
「ひら石」では水にも拘っていて、モンドセレクション最高金賞受賞の「自然回帰水」という水をすべての料理に使っているらしい。


口元滑らかにして歯切れのいい無かん水麺に、とろとろに半熟の味付玉子、そして久し振りに口にするナルト、そしてあっさりしてそうでいてコクのある熱々スープ。
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うん、いいンでないの。


高円寺、大一市場に潜む、無化調にぼしらぁめんの店「ひら石」。hiraishi11.jpg餃子にグラスのプレモル1杯、そして基本形らぁめん。
お愛想を告げたら、大将の平石さん、率直にこう応えてくれた。
「沢山食べてくれて、ありがとねー」。
ラーメン店でこんな風に云われたのは初めてで、なんだかちょっとグッときちゃいました(笑)。


「ひら石」 杉並区高円寺北3-22-8 大一市場内 [Map] 03-3310-8922

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