中華そば「若葉」で焼きばら海苔チャーシュー麺海苔だくに冷やし中華の細縮れ麺

wakabaじめじめっとした梅雨の頃。
気圧の具合によっては、肌寒い瞬間があったり、ただもう蒸し蒸しとするばかりの日もあったり。
立ち止まるひとも多くて、渋滞が頻発する築地もんぜき通りのアーケード。
いつもは、築地KYビルの側を通ったり、ターレの並んだ路上を敢えて歩いたり。
中華そば「井上」や煮込み「きつねや」前の行列を避けて往くと、ちょうど「若葉」の丸椅子のひとつに空きがあるのが目に留まる。
久し振りに寄ってよと呼んでくれているような気がしました(笑)。

丸椅子に腰掛けて、
寸胴の奥の壁に提げられた品札をみる。
その脇に視線を移すと、
ラミネートした貼紙の数枚がある。
好評につき期間延長、とあるのはきっと、
いつぞや習志野さんが啜ってたあのドンブリだ。

早速オヤジさんに、
「焼きばら海苔チャーシュー麺」をノリダクでと註文する。
”汁だく”ならぬ”海苔だく”ってのも楽しい言い回しであります。

成る程、真ん中の刻み葱以外を覆い尽くすようにもみ海苔が載っている。wakaba01wakaba02海苔そのものは、
食べずしてパリパリとした食感と心地よい磯の風味が感じられる、
そんなテクスチャだ。

そんな焼きばら海苔を分け入るように、
割り箸の先をドンブリに挿し入れて、
底の方から麺を引っ張り上げる。wakaba03その麺は、如何にも屋台のノリを彷彿とさせる細き縮れ麺。
キリッと醤油の利いた汁と、
芳ばしき海苔の風味を纏った麺が文句なく旨い。
ラーメンに海苔トッピング大好き派の自分には、
こんな有難いドンブリもそうあるもんでもありません。

いよいよ暑さも迫る梅雨の晴れ間には、
額に汗を滲ませながらのもんぜき通り。
「冷し中華」の幟に誘われて。

今度は三席の丸椅子のひとつではなくて、
店先の立ち喰い台へ。
「井上」ではこの手のテーブルも混み合っているけれど、
ここでは貸切なのがちょと嬉しい。

冷しにも「若葉」謹製の焼きばら海苔がトッピング。wakaba04練り芥子を少々溶いて、いただきます。

酸味ほど良いタレの感じもくらげにチャーシュー、
ばら海苔の具合も勿論悪くない。wakaba05ただ、中華そばと同じ縮れ細麺は、
冷やし中華にイメージするツルツル麺のような具合とはいかず、
温かい汁の中では魅力的だったのが一転してもっさりしたものになる。
もっとも、冷やし専用に別の麺を用意するってこととなると、
色々な課題もきっと顔を出してくる。
「若葉」の個性的な細麺は、
中華そばにこそ似合うと再認識する瞬間でもありました。

もんぜき通りのアーケードに昭和30年開業の中華そば「若葉」がある。wakaba06三代目、四代目によって守られ続けている味わいは、
「井上」のそれとも「大一」のそれとも違う伊達がある。
例え市場が近くになくなっても、
ずっとそこにあって欲しい、そんな一軒です。

「若葉」
中央区築地4-9-1 [Map] 03-3546-6589
http://www.tsukiji-wakaba.com/

column/03593

BarTaverna「PATRIARCHI」で満月の夜VECCHIA ROMAGNAとRON ZACAPA

aipatriarchi夏の行楽シーズンにはまだ早い、そんな時季のグラドGradoの夜は、ひと影も疎ら。
海辺の街ではあるけれど、日本のような湿気がじわじわ迫る感じとはちょっと違う。
薄ら涼しい夕暮れ時には、近くの海岸線の舗道へと出掛けるのが日課となってる人が少なくない。
汐の匂いと波の音に包まれつつ、舗道を行き交うひと達と刻々と色と表情を変えてゆく空を眺めていると、何処からともなく海猫が集まりだしてきます。

海辺を離れて通りを歩くと、
見上げた空に朧に滲む満月が浮かんでる。aipatriarchi01aipatriarchi02例の隙間からサンテウフェミア聖堂の時計台を覗けば、
満月と時計台が並んだ、
これまたなんとも印象的な景色を呈してくれていました。

そんな時計台の脇を抜けるようにして暗がりを歩いていくと、
その先にぼんやりとした灯りが見えてきた。aipatriarchi03果たしてそこが目的地なのでありましょか。

勝手知ったる様子でコンバンハと潜り込む、
その後に続いて灯りの中に入るとそこは、
多くのひと達の肘で磨かれたカウンター前でありました。aipatriarchi04

人懐っこそうでいて、どこか訳知り顔のマスターが、
アンタは何吞むのかな、なんならコーラもあるよというような、
悪戯っこな眼差しを送ってくるので(笑)、
見上げた棚にあったブランデーのボトルを指差してみる。aipatriarchi05

すると、お、そうきたか、
それは意外だなぁとかなんとか呟きつつ、
グラスに注いでくれた赤味の鮮やかな琥珀色。aipatriarchi06「VECCHIA ROMAGNA」の滴を、
ちょっとづつ舐めるようにいただけば、
濃縮した香りが舌の上から鼻腔へと、
解き放たれてゆきます。

「VECCHIA ROMAGNA ETICHETTA NERA」は、
エミリア・ロマーニャ州ボローニャ市の産で、
オークの小樽で3年以上熟成したものであるようです。

と、足許では愛嬌たっぷりの仔犬がじゃれてくる。aipatriarchi07お客さんが連れていた犬が忽ち、マスコットのような存在に。
仔犬の動き回る様子や表情を愉しく眺めながらグラスを傾けていると、
ひたひたと酔いが襲ってくるのです。

そしてなんと、同じカウンターに翌夜もいた(笑)。
前夜のブランデーからの流れなのか、偶々なのか、
今度はラムの高峰「RON ZACAPA XO」のボトルの封を切ってくれた。aipatriarchi09aipatriarchi10なぜか目の前には、ザッハトルテ。

荒ぶる若いラムとは違う風格を思わせる濃密な赤。aipatriarchi08バーボンやシェリー、さらにはペドロヒメネスの樽やコニャックの樽で熟成したラムたちをブレンドしたものであるらしい。
うーむ、複雑にして一本気。
まろやかにして押しが強い。
そんな一杯のグラスをよくみると、しっかり店の名が刻まれてる。
チェイサーに炭酸水をお願いすればよかったな。

グラドの裏道にBar Taverna「AI PATRIARCHI」がある。aipatriarchi11“PATRIARCHI”は、”家長”や”族長”、
もしかしたら”酋長”といった意味であるらしい。
「AI PATRIARCHI」はバールらしく、
ランチタイムの営業も鋭意遂行中であるという。
ひるに、そして遅い時間の夜半にもふらっと寄れて、
思い思いの酒や食事に会話が愉しめる。
そんな長兄の家の止まり木に、
今日も町のファミリーが訪れてきていることでしょう。

「AI PATRIARCHI」
Campo Santi Ermagora e Fortunato, 5 34073 Grado,Itala [Map]
+39 0431 80149

column/03593

カレー専門店「パピー」元住吉店でチキンカレーとナポセットカツカレーもいい

papyこの数ヶ月、時折新川崎に赴く機会が何度となくある。
武蔵小杉でも横浜でもない、その間の操車場に造られた駅、新川崎。
川崎駅の代替駅として云々とかスカ線だとか列車番号のM、S、Eとかについては、sepp先生の解説を待ちたいところ(笑)。
操車場であったことからも、周囲にはなかなか広大な敷地が残されていて、
タワーマンションも建ってはいるものの、駅周辺は開発途上といった趣きがいたします。

それ故、駅から離れた線路沿いで、
おひる時を迎えるととっても困る。
住宅地の中に奇跡的に見つけた、
食堂「末広」にふたたびお邪魔するか、
いっそ川崎駅か武蔵小杉方面に戻ろうかということになります。

小倉陸橋なるバス停から乗り込んだバスで元住吉へ。
綱島街道から駅前に入り込んでお食事処を物色します。
何度か歩いたことのある、
その名もブレーメン通りを漫ろ歩き。
ランチタイムのあるお店はそう多くない中から選んだのは、
「かつや」二階の黄色いテントが目を惹く、
カレー専門店「パピー」です。

狭い階段を上がり、
硝子戸を開けばそこは、
如何にも喫茶店を居抜きで借りた佇まい。
なんだか落ち着いてしまいそうです。

腰掛けたテーブルの脇の壁には、
トッピングセットなるメニューもアピール。papy01カレーばかりかと思ったらなんと、
ナポリタンまであるではありませんか。

きっとナポちんはもう味わっているのだろうなと思いつつ、
ここはやっぱり「ナポリタン」と「チキンカレー」とを組み合わせたセットといたしましょう。

同僚と喋りながら暫く待っていると、
普通サイズのお皿のカレーがやってきた。
えええ?
もしかして、このサイズのカレーに同じサイズのナポリタンもやってくるの?と驚いた。
慌ててお店のおネエさんに訊いたらば、配膳の間違いでありました(笑)。

ということで、恐縮しているおネエさんを宥めつつ、
受け取ったお皿は想定通りの居住まい。papy02右にチキンカレー、左にナポリタンであります。

ナポリタンは、よく炒められた気配はするものの、
およそ茹で立ての麺のイキもよく、
油断するとシャツに飛ぶかも系。papy03ナポちんは、どんな感想だったかなと紐解けば
あ、ご注文までもがカブってました(笑)。
粉チーズがひと仕事してくれそうです。

たっぷり広がるカレーの海は、
コク味しっかりなるも、
リズムよくどんどこいただけるタイプ。papy04意外と手間が掛かっているのかもしれません。

またまた元住吉で、おひる時。
今度は、セットメニューではない、
基本形のメニューを眺めます。papy05「ハヤシライス」なんて手もあるのかと思案しつつ、
選んだのは「ロースカツカレー」。
前回と同じ中辛でお願いしました。

衣と豚肉が異論なく密接した、
お行儀の良いロースカツが、
カレーソースにその身を沈めようとしています。papy06 papy07衣の歯触りとと豚の脂や身の甘さにカレーのコクと香ばしさ。
誰が一体全体最初にカツカレーを考案したのか、
改めて褒めてあげたい気分になりました。
トッピングのカツが実は、
階下の「かつや」のカツである、
なぁんてことはありませんよね(笑)。

元住吉駅前のメインストリート、
ブレーメン通りにカレー専門店「パピー」はある。papy08キャッチフレーズが、♪カレーにパピ〜!であるかどうかは、
まだ確認が取れていません(笑)。
上野毛には嘗てヒロキエさんが通っていた「パピー」の上野毛店があったのだけれど、今はどうなっているのでしょう。

「パピー」元住吉店
川崎市中原区木月1-22-6鶴田ビル2F [Map] 044-433-7339
http://www.curry-puppy.com/

column/03592

酒邸 新川「FUKUSAKO」で身土不二一物全体旬の野菜を軸に昇華した料理のカタチ

fukusako解体もすっかり済んで、着々と新しいマンションの建築が進んでいる様子の新川の麒麟麦酒の跡地。
斜向かいの中国屋台「十八番」のお昼の客入りは、ちょっと減ったような余り変わらないような。
そのお隣のカレー「LATINO」や裏通りのBrassere「Izumi」の状況は如何なのかちょっぴり気になるところ。
気になるといえば、そんな新川二丁目信号近くに、ずっと気になっている店がありました。

へぎ蕎麦「がんぎ」と「ポニー食堂」の向かい側。
八重洲通りから元麒麟麦酒の区画に沿って、
横丁に入ったところにある草木に包まれた洒落た民家のような佇まい。
おひる時には開いていない扉に近づいてみると、
その扉の上には「FUKUSAKO」と切り抜いた鉄板が店の名を示していました。

puzzさん四葉さんとで繰り出した梅雨の夕方。
開け放してある扉から恐る恐る中を覗くと、
柔和にして快活なるお兄さんが迎えてくれる。
予約の名を告げると、
左手にあるテーブル席へと案内されました。

佇む雰囲気はまさに森の中。fukusako02fukusako01カウンターの周囲やバックバー、
テーブルの周りに木立が据えられていて、
空気さえ爽やかなような気がしてきます。
そして、カウンターの中にいる御仁が福迫氏そのひとです。

もうずっと前のことなので、
福迫さんは勿論憶えていないと思うけど、
恵比寿のお店「福笑」で3度ほどお会いしてる。

インターホンで来店を告げるお店としても、
そして、店内に大振りな木立が配され、
時には桜の木まで拝めるお店としても、
そして、超が付くほど新鮮な魚介食材で、
料理を繰り出すお店としても、印象的なのでありました。fukusako03往時から独特のオーラを放つ福迫さんと、
こんな場所で再会できるなんて、
なんだかちょっと不思議な感じもいたします。

上にはお食事9,000円コースとか、
大人の飲み放題1万円、1.5万円といったコースもありますが、
ここは可愛くお食事6,000円コースといたしましょう。

サッポロの「白穂乃香」なんて生麦酒でまず乾杯。
最初のお皿が「心太」であるところからいきなり福迫さんらしい(笑)。
訊いて確かめてはいないけど、
きっと天草などを煮出してつくった自家製なのでありましょう。fukusako04fukusako05「新じゃが」は、何気なくもほっこりしっとり滋味がいい。

野菜中心のコースには、日本酒か焼酎か。
お任せで日本酒をいただく流れにいたします。fukusako07空色の一升瓶は、魚沼清酒豊醇無盡を謳う「たかちよ」。
新潟のお酒らしいまったり成分を含んだ呑み口の純米大吟醸だ。

大根とお揚げを炊いた小鉢は、一見おウチのお惣菜。
選んで仕入れた野菜を敢えてあまり手の込んだカタチにしないという境地がそっと滲む。fukusako06fukusako08金沢から届いたという「トマト」も何気ないけど、
甘味を酸味のバランスのいいトマト。
最近のトマトって甘さに走り過ぎなきもしたりする。

何気ないのは、切干大根もその通り。
くたっとさせずに、大根の歯応えを残した仕立てが福迫さんの拘りなのでしょう。fukusako09fukusako10山口からやってきたという「白バイ」は、
くるっと綺麗に身が抜けるように煮付けているよな気がします。

自然栽培の「人参」は当然のように皮つきのまま。
トマトと同じく、如何にも甘いような人参ではない何気なさがここにもある。fukusako11fukusako12「車麩」も過ぎない出汁を煮含めていて、すんなり和む。
この辺りの良さは若者には分からないかもしれません(笑)。

日本酒に合わない訳のない「麦烏賊」は、
小田原の産だという。
福の笑うイラストが、酒器の底で微笑みます。fukusako14fukusako13「椎茸ステーキ」も醤油で焦がしたり、
一味を振って辛くして等の細工はなし。
肉厚の椎茸の魅力をそのまま喰らう感じの仕立てであります。

「煮かぼちゃ」の見栄えはまるで、
夕張メロンのそれのよう。fukusako15fukusako16「長ひじき」は成る程、
一風変わった麺料理のよう。 いつものひじきとはちょと違う歯触りが愉しめます。

浅く炊いた「茄子」に「帆立」。fukusako17敢えて選んだと思しき小さめの貝柱が、
優しい滋味をそっと伝えてきます。

しらすおろしでひと呼吸おいて「アオサの雑炊」。fukusako19アオサの香りに忍ばせた梅肉の酸味が好相性。
無作法にも一気に喰らってしまいます。

最後の小皿は「レモンポテト」なるデザート。fukusako20ギリシャ料理のそれではなく、
食べて成る程の檸檬風味のマッシュポテト。
風変わりな口直しにも使えそうな気もします。

新川の横丁にひっそり佇む、
酒邸「FUKUSAKOフクサコ」。fukusako21お店の真ん中にあるのは、 福迫さんの慈愛を含んだような笑顔。
“身土不二””一物全体”を基本理念に掲げ、
旬の国産食材をその恵みを丸ごといただけることを心掛けているという。
日頃どれだけ、
食品添加物や化学調味料に慣らされているのか、
気づかされる瞬間がある。
恵比寿の頃のグイグイくる食材の魅力の押し出しが昇華して、 よりシンプルに食材の本来の旨味を重視するカタチに辿り着いたようです。

「FUKUSAKO フクサコ」
中央区新川2-8-8 [Map] 03-6280-4449

column/03591

Pizzeria「in Piaseta」で美味しいピッツァはトマトか赤ピーマンかパプリカか

piaseta数日滞在したグラドGradoは、海辺の街。
アドリア海北縁の潟湖ラグーナに浮かぶ島々のひとつ。
島の先端にローマ時代から築き上げた街がある。
春先ではまだ観光シーズンとしてはオフであるようで、夏場のバカンスの時季ともなれば可也の賑わいをみせるようです。

通りからちょっと歩けばすぐ、海に出る。piaseta01ほとんどひと気のない砂浜は、
パラソルも閉じていて、来る夏を控えて準備中。
いずれレスキュー達の雄姿もみられるのでしょうね。

改修されて広くなったという海岸線沿いの通りが、
とっても居心地のいい素敵な場所。
ベンチに腰掛けて瓶ビールでも手にしていると誰ともなく、
Buon giorno!、Buona sera!、Ciao!なんて言葉が行き交います。
こんな風に通りすがりに朗らかに挨拶を交わす感じは、
日本人も見習わなくてはなりません。piaseta02そんなことを考えていたら、
飛行機雲の交叉した空の下へと日が沈んでいきました。

海辺を離れて向かったのは、いつぞやのお魚屋さんの近く。piaseta03路上に幾つもの、白いクロスを飾ったテーブルが並んでいるところです。

グラスのワインをいただいて、まず乾杯。piaseta04いつもの!ぐらいの勢いで、ピッツァのご註文を済ませます。

届いたのは、お店の名を冠した「alla Piaseta」。piaseta05おおお、これぞポモドーロ!ってな見映えのピッツァであります。

ジューシーなトマトの豊かな甘味と酸味とが交叉する感じが実に旨い。piaseta06と思う一方でトマトだよね?という一抹の疑念が沸き上がる。
え?赤ピーマン?
なはは、正直そうとは判らんかった。
トマトと赤ピーマンの合わせ技ってな感じでしょうか。
所々に顔を覗かせているのは、黄ピーマンかパプリカか。
なんか、リコピンたっぷしな美味しさに、
ただただうんうん頷いてしまうばかりでありました。

グラドGradoの街角にあるPizzeria「Piaseta」。piaseta07薪釜を見せてもらおうよと厨房を覗いたら、
それが大きな電気釜に更新されていた。
電子レンジみたいな釜とは違う大振りの鉄の箱。
それでも美味しいピッツァが焼けるものなのですね。

「in Piaseta」
piazza XXVI Maggio, 20, Grado, Italia [Map] 43183477

column/03590