焼鳥割烹「川名」で 生グレ牛すじ煮込み大晦日の一献ニッカニカ

kawana.jpg味な居酒屋が幾つも点在する阿佐ヶ谷界隈。 のむちゃんの日記浜田さんの記事で紹介されている店々のそれぞれがそれぞれに気になるところ。 そんな阿佐ヶ谷の夜に、「善知鳥」が閉店して以降気になる処の筆頭だったのが、焼鳥割烹の「川名」。 お邪魔する機会を窺っていました。
のむちゃんに年末辺り、一献傾けませんかとお誘いすると、 なななんと大晦日も営業しているというではありませんか。 なんという奇特な酒亭だと感心頻り。 どうやらその前にしっかり休暇をとられているらしいけど(そりゃそうだ、笑)。

そんなこんなで、想定外とも云える大晦日の「川名」へ。 雪国帰りで体調芳しくなかったのむちゃんも一転して復活。 帰国中のlaraさんつーさん交え、突撃です。kawana01.jpgそれも、やっぱり”ヨジカワ”でしょう、とばかりに開店時間の夕方四時に店の前(笑)。 何故か、正面とそのすぐ横手と二箇所ある扉の一方からおずおずと侵攻し、 常連さん達憩いのカウンターと小さなテーブルの間を抜けて、 奥の陣地へと踏み込みます。

床の軋む小上がりにファンシーな座布団が敷き詰められ、 壁一面に品書きのやらポスターやら、相田みつをの書が貼られている。 テーブルに腰を据えて改めて見上げると、 「奉仕品」と冠したオヤジギャクとはまた違う独特なノリのお品書き札が目に留まる。kawana02.jpgkawana03.jpg中には下ネタも混じってる(笑)。 そして、「当店のルール」には、おひとりさま酒類4杯まで等、 お互いに気持ちよく呑むためのルールが掲げられています。

ここではこれでとのご指南にうんうん頷いて、生グレープフルーツサワー。 半身をぐりぐり搾ってジョッキに注ごうとするも、 ジョッキの”中”がたっぷり過ぎて入り切りそうもない。kawana04.jpgまずはそれをちゅるちゅると適量啜ってからサワーの完成。 濃い口でいいっすねー、と乾杯です。

まずは「牛すじ煮込」294円に始め、滑るような食感が妖艶な「いか刺」336円に、 塩で甘さ引き立つ「里いも(きぬかつぎ)」168円なぞ。kawana05.jpg kawana06.jpgkawana07.jpg ちなみに「豚煮込」も294円。 思わずその値段を付記したくなるのは、お手頃感が嬉しいからであります。

焼鳥、串物は外せないよねと、例えば「自家製つくね」に「鳥軟骨つくね串」。 熱っついところをホフハフといただく香ばしさ。 しっとりやらほろほろやら、と食感の違い比べたりなんかするのもまた愉し。kawana08.jpgkawana09.jpg kawana10.jpgここで「生グレサワー」のセットをお代わり。 グレープフルーツの皮をジョッキに突っ込んで返却します。 のむちゃん、この串は「鳥中おち串」だったでしょうか、それとも「カシラ」だったでしょうか。 もう既に生グレサワーが利いてきていたことは、内緒です(笑)。

「下仁田ねぎ焼き」は、189円! つるんとしたところで火傷しないよう気にしつつ口に含めば、 とろんとした甘さにしみじみしちゃいます。kawana11.jpgkawana12.jpg その一方で「ニラ玉子焼き」は、この見映え。 端っこがちょっとくちゅっとしちゃってるのが愛嬌のあるところ。 甘くしないのが、心意気。

のむちゃんオススメ「山芋ねぎチーズ」。 なんとなくグラタン皿のイメージでいたら、やってきたのは普通の丸皿。kawana13.jpg山芋が期待通りにサクシャクとして、しなっとした白葱の香りとチーズのコク味の取り合わせ。 いつもそこにいる名脇役、そんなキャラです。

おっと、忘れちゃいけない「ぽてとさらだ」。 ジャガイモをしっかり潰したしっとり系で、玉葱の辛味を利かせ気味のオトナ仕様です。kawana14.jpgkawana15.jpgいつも練りモノでお世話になっているスケソウダラだけど、 素朴に「助宗鱈焼き」なんて珍しいよね、とお願いしてみる。 タラって結構大きいイメージゆえ、どんな姿でやってくるのかと構えていると、 これが意外なジャストサイズ。 未成魚なのかなぁ。 その身はホロホロとして独特の香りがして、うんタラだ、という感じ(笑)。 kawana16.jpg 大将の創意工夫魂が垣間見られて、その度に変化していて愉しい、 ってのが麻婆料理。 「マーボなす」に続いて土鍋になみなみとやってきたのが「マーボ豆腐」。kawana17.jpgのむちゃんによると、俗に云う白麻婆豆腐仕立てだったりしたこともあるらしい。

しっかり酔って、さけ肴と愉しい会話に満足して、ニッカニカ。 そして、生グレープサワーは3杯で十分と知りました(笑)。

“ヨジカワ”を合言葉に常連集う、阿佐ヶ谷の焼鳥割烹の店「川名」。kawana18.jpg時折ふらっとカウンターの一角に紛れ込んで、メニューの書かれたホワイトボードを眺めたい。 あれはまさしくいい肴、これもきっと愉しい肴。 常連さんたちの会話も肴にしちゃうかも(笑)。


「川名」 杉並区阿佐谷北3-11-20 [Map] 03-3339-3079
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日本料理「じき 宮ざわ」で 白子擂り流し焼胡麻豆腐土鍋のご飯

miyazawa.jpg四条烏丸の交叉点から四条通りを河原町方向へ。 ここの地下にも「イノダ」があるんだよね、 と思い出しながら大丸の前を通り過ぎ、 堺町通りを左に折れる。 その先の一本奥に錦市場のアーケードが臨めます。 市場のひと通りをなんとはなしに眺めながら歩くと、 既に目的地の前でした。

ふたつの竹塀の右側には「はな邑」、左手には「みやざわ」の表札。miyazawa01.jpg正面奥に見える建物が京料理の「はな邑」で、目的地の「じき宮ざわ」は左手の暖簾です。

「じき 宮ざわ」は、凛とした10席のカウンター。 正面の棚には、飯釜が並んでいます。miyazawa02.jpgmiyazawa03.jpg朱の盃で供されたお酒は、伏見の月の桂「抱腹絶倒」。 酸の利いた感じは、口開きに似合います。

まずは、「ぐじのかぶら蒸し」。miyazawa05.jpgmiyazawa04.jpg割とさらっとしたあん、なのが印象的。 甘鯛の優しい甘さがしみじみと引き立ちます。

冷やの「鶴乃声」をいただいて、「お豆腐と鱈の白子の擂り流し」。miyazawa06.jpgちょんと載せた辛子の辺りにお豆腐が浮かんでる。 白子独特のコク味がするっとした美味しさに昇華しています。

お造りは、伊勢で揚がったびん長鮪の。 葛で寄せた土佐醤油と鬼下ろしで粗く削った大根、熊本・八代の新物の青海苔をトッピング。miyazawa07.jpgmiyazawa08.jpg肌理の細かなビンナガの身に、 青海苔の鮮やかな香りが輪郭を与えてくれている。 お燗の「古都」に替えて、お猪口を硝子のものを選びます。

此処「じき宮ざわ」の名物のひとつというのが、「焼き胡麻豆腐」。miyazawa09.jpgまるで、それ専用に誂えたかのような器に熱っつあつの焼き胡麻豆腐と、 たっぷりの煎り胡麻。 品良くも、濃密に迫る胡麻の香ばしさと蜂蜜の甘さ。 胡麻豆腐を焼いちゃうって発想の発端から色んな工夫を重ねてきたのだろうね。

これまた熱々でやってきた土鍋は、「九条葱とじゃこのあんかけ」。 透明なあんが沸々としてる。miyazawa10.jpg小皿にとり、目一杯ふーふーしてから啜ると、 出汁の旨味に九条葱の甘さと香りが合わさって、 あははは、美味しいであります。

そして、かまどで焚いた土鍋のご飯。 二膳目三膳目と味が変わってまいります、と。miyazawa11.jpg miyazawa12.jpgmiyazawa13.jpgmiyazawa14.jpg 釜からよそる場所を変えて。 なるほど、甘かったり香ばしかったり、 食感やふくよかさが時間とともに微妙に変化していって面白い。 奈良生駒の「ヒノヒカリ」というお米だそう。 厨房には、立派なおくどさんが構えているのかな。

水菓子は、綺麗な甘さの 「天草」という蜜柑と「ひのしずく」という苺。miyazawa15.jpg miyazawa16.jpgmiyazawa17.jpg 隅に置いた炭火で炙った出来立てひと口な最中とお抹茶で、仕舞いです。

京都・堺町の凛として朗らかなカウンター、日本料理「じき 宮ざわ」。miyazawa18.jpg “じき”は”食”。 開店は07年12月と比較的新しい。 京懐石「柿傳」や「高台寺和久傳」で修行を積んだという、若き主人が宮澤さん。 ほかの季節のカウンター、そして夜の雰囲気も気になります。

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「じき 宮ざわ」 京都市中京区堺町四条上ル東側八百屋町553-1 [Map] 075-213-1326 http://www.jiki-miyazawa.com/
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