とんかつ「燕楽」で 肉厚平牧三元豚ロースかつとぴっかぴか

enraku.jpg池上本門寺をお参りする度に、そうだそうだと思い出すお店が数軒あります。 一軒が蕎麦の「蓮月庵」であり、その斜向かいの甘味処「あらい」。 未だ訪問叶わないバー「自由雲」。 そして、昼に夜にとお寄りしている、 とんかつ「燕楽」もその内の一軒だ。
「燕楽」の間口は、丁度二間ほど。 がらがらと引き戸を開けると、すぐにカウンターがあって、先客さんたちの背後をカニ歩きで奥へと進みます。 enraku01.jpg 奥にひとつだけテーブルがあって、その脇の椅子には、きっとパン粉になるのであろうパンがどんどんと9本綺麗に積まれてる。 厨房中央の頭上には、「燕楽のこだわり食材」と題した掲示があって、「食パンの耳を削り中の白い所だけで作った自家製パン粉」とあるのがなるほどの光景だ。enraku02.jpgenraku03.jpgそして、使っている豚はというと、いまや有名となった山形・平田牧場の「三元豚」。 お昼の「カツランチ」もリーズナブルで悪くはないのだけど、「燕楽」の魅力を探るにはと「ロース定食」を選びます。 俎板に載る、研ぎ上げた包丁で整えられたお肉は、十分な肉厚。 自家製のパン粉を纏わせて、すーっと油殿に挿し入れます。 ちなみに揚げてるラードは、豚背脂ではなくて、内臓を包んでいる腸間膜から搾り出した貴重なものだという。 「とんかつ定食」や 「かつ丼」のかつが先に揚がっていっても、肉厚「ロース」のかつは油殿でまだまだじっと我慢の子。 どう使い分けているのか、銅と真鍮の鍋が並ぶコンロ。 油鍋の表情をじっと見つめる店主は、音もじっと聞いている。 enraku10.jpgenraku04.jpg 頭上のフードを見上げると、フィルターの部分まで綺麗に磨き上げられていて、ぴっかぴか。 厨房壁のステンレスも同じく、ぴっかぴか。 丹念に掃除している様子が思い浮かぶようで気持ちよく、そして、店主の心意気が伝わるようです。 そして、恭しく油から引き上げられた肉厚ロースかつ。enraku05.jpgその度に刻んだものを加えた笊からキャベツをこんもりと添えて、「ロース定食」の完成です。 揚げる前に比べれば勿論厚みは減っているけど、それでも量感を思うに十分な厚み。enraku06.jpg断面の繊維が実に均質で、衣と一体になっているのが美しい。 enraku07.jpg「カツランチ」の時に同じく早速取り出したのは、ヒマラヤ岩塩のミル。 お皿の脇にがりがりと削る薄っすらとピンクがかった粗い塩をちょちょんとつけて、いただきます。 ふむふむふむ。 すっと柔らかく、でも繊維を切るような噛み応えがあって、ロースにして脂の甘さに品がある感じ。enraku08.jpgどっちがと訊かれれば、蒲田「丸一」の「限定極上ロース」がスキだという応えになるけれど、三元豚の醍醐味はあるのじゃないかとそう思う。 enraku09.jpg そうそう、去る時季には、「カキフライライス」という貼り紙が壁やサッシュの硝子にありました。enraku12.jpgenraku11.jpgその時の牡蠣の形をそのまま表現した、平たい形状がちょっと面白い牡蠣フライだったのを思い出します。 牡蠣フライとしては、ちょっと衣が硬かったかもしれません。

池上でとんかつの店と云えば、とんかつ「燕楽」。enraku13.jpg今となれば、腕を磨いた芝神明商店街の「燕楽」を実はもう追い越しているのではないかと、もう一度ぴっかぴかのステンレスを眺めながら思うのでありました。 □関連記事:  そば「蓮月庵」で かも南ばん昭和初頭の情緒お詣りの定番処(09年01月)  甘味「あらい」で 和風パフェ大納言に宇治抹茶グラスの中の物語(09年01月)  とんかつ「丸一」で 最後まで軽ぅい食べ口限定極上ロースカツ(08年01月)


「燕楽」 大田区池上6-1-4[Map] 03-3754-8243
column/02985

Bar「tellus」で MIDORI×MIST香りと風味三段活用の萌黄色

tellus.jpg赤い靴履いてた女の子と詠う童謡でご存知の「きみちゃん」がいる十番パティオ。 その広場に面して、細かな格子が繊細な表情をみせる「もち玉」という和食店があります。 そして、その「もち玉」の階下にあるのが、 Bar「tellus」。 気がつけば、5年振りのお邪魔です。
階段を巡って、右手のドア。 すっと開けば、比較的ゆったりしたフロアにカウンターとバックバーが浮かぶ光景が目に映ります。 そうだ、前回はL字になったカウンターの右隅に座ったんだとすぐに思い出す。 今夜はその逆の左隅を止まり木としましょう。 メニューに挟まっていた縦長のカードには、 香りのミストを楽しむ「MIDORI×MIST(ミドリ アンド ミスト)」とある。tellus01.jpg「MIDORI」といえば、バックバーの片隅でちょこちょこ見かける、その名の通り鮮やかな緑色をしたリキュールだ。 でも、どちらかというと、あるカクテルの色づけや風味づけとしての出番をじっと待っている健気なヤツという印象のする。 そうそう例えば過日、Bar「HIGH FIVE」で上野さんからいただいた「トップ・スクープ」を思い出す。 そんな、名脇役という立ち位置の多い「MIDORI」にスポットを当てるのが、「MIDORI×MIST」なんだね。 tellus02.jpgここでいう”ミスト”とは、クラッシュアイスを使ったグラス、という意味ではなくて、 まさに”霧”の”ミスト”。 「MIDORI」とパイナップルとで構成したパインフィズのロンググラスに、ミントの香りを掛け合わせるプレゼンテーション。 グラスの縁に広がった細かやかなミストを眺めつつ鼻先を近づけると、さわわとミントの爽やかな香りがする。tellus03.jpgその香りはグラスの中の滴を口に含んでも続いて、その次の瞬間にパインの仄甘い風味が広がってくる。 そしてその真ん中から「MIDORI」のメロンフレーバーが湧き上がってくるという。 香りと風味の三層三段活用が「MIDORI×MIST」なんだ。 ミストをココナッツにするとまたその三段活用がよりふくよかに愉しめる、 そんな感じ。 ゆったりとしたバーカウンターに萌黄色のロンググラスがよく映えます。tellus04.jpgtellus05.jpgtellus06.jpgtellus07.jpg ドライフルーツを齧りながら、ココナッツ、パイナップル、メロンと三段活用していると緩んだ気分がさらに解けるンだ。 tellus08.jpg色鮮やかな「MIDORI」のメロンフレーバーをおよそ「MIDORI」のまま愉しんだらどうかしら?と思う淑女には、「MIDORI×トニック」という手もある。柑橘の果肉を搾れば、「MIDORIリッキー」だよ。

もう一杯だけいただいちゃおうかなぁと思った時に、階段の上に立て掛けてあった黒板を思い出した。 確か、2007年カクテルコンペティションに全国三位入賞したというカクテル「アップルパイ」を紹介するもの。 tellus09.jpgそのグラスをとお願いすると、グラスの底に入れた林檎をガシガシと砕き始めるマスター。 大振りなシェーカーを振る中身は、その林檎のペーストにベースのウオッカ、色留めのレモンジュースにオレンジジュース少々のレシピ。 最後にシナモンをトッピングするのが肝で、それで「アップルパイ」の出来上がり。tellus10.jpg口に含んで思わずマスターにニンマリ笑顔で応えてしまうのは、なるほどその名の通り「アップルパイ」の絵が脳裡に浮かんじゃったからなンだ。

十番パティオに面するこのビルの地階にカウンターを置いて7年ほどになるという、 Bar「tellus(テルス)」。tellus11.jpg柔和な杉山さんがほとんどおひとりで客たちを迎えてきたカウンターは、5年振りなのにひと月振りのような気分にすっとなれた。 また、ふらっと寄ればきっと同じ佇まいで迎えてくれる。 今度は、〆にドライカレーをいただく所存です(笑)。

□今回企画の関連サイト  Suntory「恵比寿 麻布 青山のカフェ バー特集」banner_tokyo_midorimist.jpg
□関連記事:  Bar「tellus」で ラ・フランスのカクテルにウオッカヴィボローヴァ(05年09月)  麻布十番・和食「もち玉」で 焼きなす〆さんまいももちそぼろの煮(06年09月)  BAR「HIGH FIVE」でカカオ風味の協奏モーツァルト・リキュール(09年12月)


「tellus」 港区麻布十番2-2-8 E高林ビルB1[Map] 03-3454-0555 http://bar-navi.suntory.co.jp/shop/0334540555/index.html
column/02984

鮓 江戸野菜「銀座 壮石」で 穴子丼まぐろづけ丼漱石と寿司岩と

souseki.jpg旧日産本社近くの裏通りにうどんのお店があったなぁと考えながら、歌舞伎座を背にするように晴海通りから折れ入ったのは、さよなら公演興行中の4月上旬のことでした。 ふと見た左手の真新しいビルの前に、ランチ営業中の立て看板が出てる。 その名を「銀座 壮石」。 寿司店のようですが、どんぶりモノの用意もあるみたい。 例によって、限定10個という但し書きに惑わされて、予定変更、ビル2階へと進みました。
souseki01.jpg 3月下旬にオープンしたばかりだという店内は、まさにそのまま新しい設えで、それは少々素っ気ないほどすっきり。 余計な装飾を排除しようとする意図があったとも受け取れます。 そんなカウンターの隅へとお邪魔しました。 souseki02.jpg ふた品あるどんぶりからまずは、「穴子丼」。 先に届いた茶碗蒸しをあちちと啜りながら、 硝子ケースはスリムだなとか、そういやつけ台がないじゃん、などと考えてまたあちち。 とかなんとかしているうちに、ガリをあしらった「穴子丼」がやってきました。souseki03.jpgどんぶり一面を覆い尽くすようにした穴子の身は、スタンダードなふっくら感。 タレにたっぷり浸った身を一枚づつ、その下の酢飯と一緒に頬張ります。 souseki04.jpgsouseki05.jpg やっぱり酢飯なんだろうか、普通のご飯の方が旨かったりするような、でも鮨屋でそれはないか、などと考えながら食べ進むと、酢飯と酢飯の間に煮〆た椎茸が挟まっているのを発見。 そんなひと工夫が嬉しがらせます。 月が替わったところで、今度は「まぐろづけ丼」。 やや黒みかかるほどにしっかり浸かった赤身のヅケが、これまたどんぶり一面を覆っています。souseki06.jpgうーん、間違うことなき鮪のヅケのどんぶりなのだけど、なぜだかふと「京すし」のどんぶりに抱くわくわく感を思い出して、物足りなさを感じてしまう。 決して不味い訳ではないし、料金設定もきっと頑張っているに違いないのだけどね。

「銀座 壮石(そうせき)」を開いた旧地名・采女町は、天皇の食事の給仕に当った後官の女官「采女」の住む地であったことに由来する、とパンフレットにある。 そして、「築地寿司岩」の血統を継ぐ、創業八十九年のお店、とも。souseki07.jpgなぜに「壮石」かとお訊きすると、「営っております者が壮右と申しまして、懐石にも通じることもあって、壮石とさせていただいています」とのこと。 ブログには、大好きな作家夏目漱石の「そうせき」という言葉の響きを取った、ということや「寿司岩」の「岩」との連関も考えてのこと、ともあります。 世の中、ふとした思い付きで決まる店名もあれば、あれこれ悩み思い巡らせて決める店名もあるのですね。 こちら「銀座 壮石」が入ったビルのテナントサインをみると、 1階に「あら輝」という文字がある。 とうとう上野毛を離れて、銀座に出てしまったのかな。 □関連記事:  鮨「あら輝」で迷い鰹ぼら玉子手乗り白子大間鮪のグラデーション(05年12月)


「銀座 壮石」 中央区銀座5-14-14 サンリット銀座ビルⅡ2F[Map] 03-6228-4659 http://ginzasoseki.blog122.fc2.com/
column/02983

インド料理「ジャンタル・マンタル」で カジキマグロやサグチキン

jantarmantar.jpg「助六」裏手のインド・ネパール料理「プラクリティ」のお姉さんがチラシを配っているのを見て、ふと思いついたのは、久し振りに「ジャンダル・マンダル」でカレーとナンでランチするというアイデア。 きゅっと踵を返し、茅場町方向へと向かいます。 裏通りに廻って目にするのは、以前のまんまが嬉しい「ジャンダル・マンダル」の佇まいです。
手塗り仕様の白い壁に少々重さのある黒褐色の椅子テーブル。jantarmantar01.jpgマハトマ・ガンディーな色合いでタペストリーが壁を飾り、天井から下がるサリーのような幕には、ガネーシャのイラストが透けています。 jantarmantar02.jpg 本日のカレーは「カジキマグロ」。 それと「チキンカレー」とを組み合わせて、「ランチメニューB」を辛さ普通でお願い。 真鍮っぽい丸いタールに載ってやってきたのは、その下にサフランライスを隠したナンとそれを囲むみっつのカトリ(小皿)。 うちひとつは、ヨーグルトの小皿だ。jantarmantar03.jpg 千切りの生姜をトッピングした方がチキンかなと目算を立てて、カジキマグロの方からいただきます。 ふとクリーミーな甘さと思う中にスパイスの丸い風味と旨みがたっぷり。 幾つか沈んだ具は、なるほどマグロだ。 ぷっくりと膨れて焦げ目が香ばしいところともっちりしたところを織りなすナンに載せたり、そのまま小皿からカレーを掬ったりしながらカジキカレーの小皿をやっつけます。jantarmantar05.jpg そしてやっぱり、王道なんだねと思わせるのが、「チキンカレー」。jantarmantar04.jpgチキンの身をジューシーにしている脂がカレーに馴染んで、あっという間にとびきりの旨みとして味蕾を刺激します。 いいね、いいね。 日を開けずしての、茅場町。 店先のA看板をチェックして、そうか、日替わりでのマトンカレーは金曜日かと思いつつ、目当てのほうれん草のカレー「サグチキンカレー」。 これまた定番と思う安定感。 さらさらとろとろとしたほうれん草のペーストをカレーに最初に使ってやろうと考えたインド人(?)に頬摺りしたい気分に、一瞬、なる(笑)。 jantarmantar07.jpgjantarmantar08.jpg もうひと皿には、カシューナッツと鶏ひき肉の「カシミリカレー」。 砕いたカシューナッツと挽肉の粒つぶがマイルドなカレーソースの中を泳ぐ。 香草のアクセントもこのくらいが粋なのでありますね。 「マンゴライタ」は、マンゴのピューレとヨーグルトとを混ぜたサラダ、 というかデザート。 マンゴーの甘い風味がヨーグルトの酸味を加減よく円いものにしてくれています。

開店来根強い人気を集めている、 インド料理の店「Jantar ManTar(ジャンタル・マンタル)」。jantarmantar09.jpgWebサイトによると、「ジャンタル・マンタル」とは天文台のことではなくて、”おまじないをするときの言葉を意味しております”とある。 もしかしたら、調理のたびにお皿の料理を口にするボク等に災いなきよう祈ってくれているのかもしれません。 今度は夜に出掛けて、インドのビールやラムあたりで、カレー以外の料理をいただいてみたいな。 □関連記事:  たん「助六」で たんは焼かずにしゃぶに佳し唐揚げつくねに角煮(09年05月)  インドネパール創作料理「プラクリティ」でカレーセットのコク旨味(09年06月)


「ジャンタル・マンタル」 中央区日本橋茅場町2-16-12 トータルビル1F[Map] 03-3666-0844 http://www.jantar-mantar.com/
column/02982

からめん「からめんや えん」で からめん3辛蒟蒻的蕎麦麺くにゅ

karamenyaen.jpgちょっとした評判になったのは、開店当初のことだったか。 お昼に行ったら営ってなかったり、それじゃぁと夜にいったらまたやってなかったりで、それっきりになっていた裏築地の「からめんや えん」。 思い付くまま徘徊した築地で、暗がりに浮かぶ赤い看板を眺め、あぁそうだったと思い出す。 今夜は営業しているようです。
くすんだ瓢箪柄の暖簾を潜ると、先客さん、なし。 右手頭上に小さなテレビがあって、そうすると、まぁそれを眺められるポジションにという発想になるのはオジサンの習性か(笑)。 karamenyaen01.jpg「お飲み物は?」。 どこか伏し目がちな兄さんが、そう訊いてくれる。 壁の品書きをにはなるほど、居酒屋的メニューもひと揃えしている様子。 まぁ、飲んでもいいけど、例えばビール呑んですぐラーメン、というのがどうも好きじゃない。 「いや」とメニューを眺めて、「普通の3辛に、牛すじと温玉のっけで」と云うと、落胆したような、「あ、そっすか」というような、陰鬱な背中で厨房に戻る兄さん。 なんだか〆にラーメン出す居酒屋で、ラーメンだけ注文んじゃう禁じ手を犯しているような気分に一瞬なるも、いやいや阿る必要はないと気を取り直します。 「鶏チャーシューもトッピングしてもらえます?」と厨房に声を掛けると、「ないンです」と意外なお応え。 え、あ、そっすか。 こちらが、無言のままやってきました3辛のドンブリです。karamenyaen02.jpg「からめんや」と云うくらいですもの、赤いですねー。 そこにニラの緑色と温玉の黄身を覆う白がコントラストを魅せています。 普通の3辛でめちゃ辛かったら吃驚だけれど、どうなんだろうと恐る恐るスープを啜ると、ン、お、おお、辛いけどそんな強烈でもない。 粉末の唐辛子で赤くしているのではなくて、どちらかというと唐辛子の皮を沢山浮かべて赤くなっている。karamenyaen03.jpgもうひと口啜ってみて、あぁこれくらいがギリギリ程よいところかもなぁと思いつつ、そのアジアっぽい風味にじっと湖面を眺めたりします。 ではではと、その湖面に箸の先を突き入れて引き上げた麺に、一寸びっくり。 蒟蒻をそのまま麺にしちゃったような見映えの細い麺。 フォーや冷麺のような透明感のある蕎麦、といったところでしょうか。karamenyaen04.jpgそうか、それで壁に「麺にそば粉を使っているので、アレルギーの方は御気をつけ」と貼ってあるンだね。 ただ、蕎麦の粉っぽさはなく、くにゅにゅるんと口元を滑る感じは、見た目通りの蒟蒻チックでもある。 うん、面白い。 karamenyaen05.jpgその蒟蒻的蕎麦麺をにゅるにゅると平らげると、十分にスープが残る。 こうなるとやっぱり、「ご飯の小さいのください」ということになる。 ズズズとレンゲで啜る辛い雑炊も、ギリギリの3辛ならば愉しめる。 あ、牛すじが掬えたね。 ただ、こうしてたっぷり啜ってみるとこのスープ、唐辛子由来の辛さというよりも、”塩辛い”と表現するのが正しいのかもしれません。

勝どき寿司大別館の真向かいにある「からめんや えん」。karamenyaen06.jpg宮崎は延岡あたりを本拠とする「桝元」というお店の「辛麺」がルーツらしい。 カウンター越しに愛想よく、冗談のひとつでも交わすコミュニケーションが叶いそうな雰囲気が漂えば、ちょっと愚痴のひとつも呟きたいサラリーマンのちょい呑み処ともなりそうなのだけど、ね。


「からめんや えん」 中央区築地7-15-8 西春ビル[Map] 03-3546-0399
column/02981