小料理ダイナー「REITEN」で 大人カキフライ小気味いい酒肴達

reiten.jpg硝子越しに覗く度に、満席な様子の八丁堀「REITEN」。 きっとそれは、ただ間が悪いという訳じゃなくて、きっと恒常的に底堅い人気を保っているってことなんだ。 でも、予約なしですんなり行きたいのだよなぁ。 性懲りもなく今夜はどうだろうと、引き戸から顔を入れて指で人数を示すと、勿論大丈夫ですよー的な仕草で奥のカウンターへと招かれました。 空いてて、良かった(笑)。
ぐーっと麦酒を呷って、改めて眺めるお品書き。 まずは、この日のおすすめメニューreiten01.jpgの二重丸印から「アボカドとトマトの酢味噌和え」に「おでんの盛り合わせ」。reiten02.jpgreiten03.jpgアボカドと甘いトマトを円い風味の酢味噌で和えちゃうなんて、何気ないけど、ちょいと気が利いていていい。イケるなぁ、これ。 おでんはというと、15種類もタネの用意reiten11.jpgがあって、 「REITEN」の定番になってるみたいだ。 オトナとはどゆこと?と注文まずにはいられないのが、「大人のカキフライ」。reiten04.jpg届いたフライの衣には、青海苔のようなパセリの微塵切りのような粒子を含んでいて、それが齧るとバジルな香ばしい薫りをぶわんとさせるのだ。 タルタルちょこっとづけでも、味わいの芯がよりくっきりしているのは、牡蠣の身に下味をつけているかのよう。reiten05.jpgおー、やるなぁ。これのランチ、やってくれないかなぁ(笑)。 reiten12.jpg お酒は目の前に並ぶ一升瓶の焼酎から、宮崎日南の「杜氏潤平」。 手作り白麹・紅芋寿とラベルにあるね。 そこへ、期待通りのクリーミー「真ダラの白子ポンズ」や、 reiten06.jpgreiten07.jpgreiten08.jpg 酒呑みに優しき「白舞茸と春菊のおひたし」、珍味「鯛ワタの塩辛」と小気味のいい酒肴たち。 ちょっと気になるよねと追加お願いしたのが、「キャベツの蒸気蒸しサラダ(温)」。reiten09.jpgイメージは蒸篭蒸しキャベツだったのだけど、そんな想像を気持ちよく翻す器には、ひたっと張った汁に浮かぶキャベツの葉。 今までにロールキャベツのキャベツだけでもお代わりしたいと思ったことってない?あるでしょ?って訊かれているかのような、そんな感じ(笑)。このあたりも、「REITEN」のニクイところだよなぁ。 そして、小腹を満たしてお暇しようと、「おにぎり茶漬け」。reiten10.jpg濃ゆく炊いた出汁に炙ったおにぎりを解せば、刷毛塗りした香ばしい醤油がそこへ滲んで、ほくほくした茶漬けになる。賎しい勢いでズズと啜ることになっちゃうじゃんねー、もう(笑)。 八丁堀で有数の酒肴処と勝手に思っている「REITEN」。reiten13.jpg裏路地の暗がりにあるのが、またいいのだ。 「REITEN」 中央区八丁堀3-20-11 [Map] 03-3553-5286
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博多らぁめん「斗樹」で 限定鶏がら潮風とちゃぁしゅう自家製麺

toki.jpg荏原町に稀有なバー「Gentry」。
その「Gentry」が収まる、マーケットと呼ぶ雑居ビルの一階にあるのが、博多らぁめんの「斗樹」です。
山吹色の暖簾がくっきりと、商店街を通り縋るひと達を誘っています。
一時の博多ラーメン・ラブの熱はちょっと冷めてしまったけれど、やっぱり気になるそのフレーズなのであります。
「とんこつらぁめん」「こがしねぎとんこつ」「ちゃぁしゅうめん」に「つけめん」「甘辛つけめん」。
「黒胡麻担々麺」なんてのもあるかと思ったらさらに、「大地」「潮風」と呼ぶ限定メニューもある。
限定に弱い性分を思い切り発揮して(笑)、「潮風」を「海苔」「味付け玉子」のせでお願いしました。
スープはとんこつラーメン店にあるまじき澄んだもの。toki01.jpgそう、限定の二品は、とんこつスープではなく鶏がらベース。 メニューには、「鶏がらをベースに7種類の食材を約半日煮込んで」とある。 磯っぽい風味があるのは「エビ油を使用」してるからなんだね。 toki02.jpgtoki03.jpgtoki04.jpg 見た目さっぱりだけれど、なかなかに脂も強く、コクも十分。 意外と荒々しい仕立てで、細麺がややおされ気味ではあるものの、うん、悪くない。 やっぱりとんこつもいただいとかないとなぁということで「ちゃぁしゅうめん」。toki05.jpgtoki06.jpg比べてみると、とんこつの方が丁寧なつくりで、さらりとした表情もみせるバランスのいいスープ。 硬め、でお願いしたアルデンテな細麺にすんなりとマッチ。 うんうん。
通路の奥に製麺所らしき小部屋があるところをみると、どうやら自家製麺の「斗樹」。 「斗樹」と書いて、「とき」と読ませるのだね。toki07.jpg呑んだ挙句のラーメンは禁じ手にしているので、「Gentry」の後に「斗樹」、とならないように気をつけなきゃ(笑)。 大森、神田にも支店があるようです。 口関連記事:BAR「Gentry」で TOBERMORY小さな駅のバーの凛(08年12月) 「斗樹」荏原町本店 品川区中延5-7-10 富士マーケット1F [Map] 03-3788-8633 http://www.toki.hello-net.info/
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ブラジル・フランス料理「コロンボ」で シュラスコとパルミットと

colombo.jpg商店街を通るたびに気になっていた赤い看板。 何故ってそこには、ブラジル料理そしてフランス料理と、なんの衒いもなく地域を違えた二つの料理ジャンルの名が記されているから。 メニューには、ブラジル料理のページとフレンチのページが分かれていて、「今日の気分はブラジル!」とか云いながらそこを捲る感じなのかな、なんて。 雑居ビルの階段を上がり、狭い通路奥の扉を開きます。
店内は扉から受ける印象と違って、古びた調度を丁寧に磨いてシックに保った感じ。colombo01.jpgこじんまり感がいい。 実は、この日の目当ては「かきフライ」だったのだけど、そうお願いすると「あ、あれ?すいません、今日できないンです」とマダムが仰る。 「かきフライ」はブラジル仕立てか、フレンチ仕立てか、なんてところまでは思ってないものの、もしや個性的な牡蠣フライがいただけるンではないかと、仄かな期待を抱いていたので、うーん、残念であります。 ではと、路線を変えて、「コロンボ」さんの代表的なものと思われるメニューをいただきましょう。 「肉料理」の項の筆頭にあるのが、ブラジル料理「シュラスコ」。 大180g中130g小80gと3種のサイズがあって、小ではきっと物足らないよねお母さん(笑)ということで、中でお願いします。 お皿をいただいた最初の感想は、あれ?大根おろし? よく見ると、ミディアムでお願いしたステーキにたっぷりと載っているのは、玉葱の微塵切り。colombo02.jpg赤・黄・緑のパプリカを彩りに、酸味の利いたドレッシング仕立てになっている。 肉片からなるべく零れ落ちないように口へ運ぶ。 すると、ステーキのひと切れひと切れが意外なほどすっすと軽快にお腹に収まっていく。colombo03.jpgなるほど、玉葱の仄かな辛味と添えた酸味とが利いているのだね。 colombo04.jpg野菜もたーんと食べたいと思ったら、それならということで「椰子の新芽のサラダ」。 パルミット、うーん、それは恐らく食べたことがない。 どんなかなぁと運ばれてくるお皿の上をじっとみると、なにやらアスパラガスのような、白いスティック状のモノに斜めに包丁が入れられている。colombo05.jpg湯掻いたアスパラガスのしゃくっとした歯触りと違うし、ふにゃんとした缶詰アスパラのものともまた違う。しゃんとした輪郭がありながら、柔らかく歯の先を受け止め、筍の若芽のようなポキポキした表情も一瞬みせる。 あ、石垣で食べた、アダンの新芽に似てるかも。 料理修行で、南米、欧州、アフリカ、豪州を回り、ブラジルの日本大使館シェフの経験もある方が店主だという「コロンボ」。 壁に飾られた幾つものコインは、それを物語っているのかな。colombo06.jpg colombo07.jpgメニューには、「タンシチュー」「ビーフストロガノフ」「チキンソテー」「ポークしょうが焼き」「ビーフカツ」「ワカサギフライ」、「グラタン」に「カレー」。 どれがフレンチでどれがブラジリアンかなんてひとまず置いといて、あれこれいただいちゃうのが得策のようです。 それにしても、何故に「コロンボ」なんだろね。 口関連記事:島料理「あだん亭」で ピパーズあだんイラブチャてびちウムズナー(08年07月) 「コロンボ」 品川区中延5-7-4 魚染ビル2F [Map] 03-3785-3385
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Ostrea「オストレア カナワ」で かきフライかきカレー老舗の片鱗

ostreakanawa.jpgロレンスさんの記事を読んで、そーだ此処へ行き損なっている!と膝を打ったのが、八丁目コリドー街近くの「オストレア カナワ」。 広島発の牡蠣料理どころとして著名な「かなわ」の、云わば洋食部門であります。 店頭のポスターによると、今年で「かなわ」創業140周年。 改めて知る、老舗なのでありますなぁ。
テーブル席に失礼して、まずはやっぱり「かきフライ定食」。ostreakanawa01.jpg ostreakanawa02.jpg小振りなフライが5片載った角皿がやってきます。 フライ表面の表情は、ぐっと押しつけちゃったよな衣ではなくて、パン粉の粒子を殺さないように、さっくりと包んだよう。 そんなことを思いながらそのフライを口にすると、イメージ通りの軽やかで繊細な食べ口のする。ostreakanawa03.jpgほうほう。 なんだか、流石、世紀を跨いで牡蠣料理に向き合ってきた「かなわ」の奥行きの片鱗が窺えちゃうなぁ、なんて。 ostreakanawa04.jpg 今や、カキフライには檸檬を搾るだけでいただくのが常になってはいるけれど、卓上のかなわ特製「かきフライソース」はやっぱり気になるところ。 最後の一個に垂らしてみました。ostreakanawa05.jpgウスター系のソースではなく、ケチャップ系。 角のない風味が、なるほど牡蠣の身の、衣と一体となった魅力を引き出すに足るソースだね。 これはこれで悪くない。 カレーもあるのねンと「かきと野菜のカレー」。 ご飯にかきフライ載っけてカレーかけただけじゃん、ってことではあるものの、回しかけるカレーを辛さ控えたベシャメルのシチューのような仕立てにしているところが、なかなかニクイ。 玉葱の粒子もたっぷり。 ostreakanawa06.jpgostreakanawa07.jpg フライにした牡蠣には、辛いカレーや濃厚なカレーはどうもしっくりしないこないところがあると思ってた。色々試行錯誤の果てに辿りついたレシピだったりするのじゃないかな。 帰り際、「小振りな牡蠣ですけど、広島産ですよね」と当たり前のことを念を押すように訊いてみた。応えはイエス、そりゃそうだ(笑)。 黒板夜メニューの「オイスターマンゴーグラタン」や「かきめし」も気になる「オストレア カナワ」。ostreakanawa08.jpgそうそう、「かきの塩辛クリームスパゲッティ」が13時からの時限メニューなのが口惜しいです。 口関連記事:かき「銀座 かなわ」で殻付かきかき浜焼きかき天麩羅かき土手鍋(05年12月) 「オストレア カナワ」 中央区銀座8-3-1 [Map] 03-5537-6951 http://www.kanawa.co.jp/
column/02735 @1,000-

博多もつ鍋「一慶」すずらん通り店で するっとニラヤマもつ鍋

ikkeisuzuran.jpg八丁堀の博多もつ鍋処「一慶」。 あっと云う間に予約の取り難い店になったと聞く。 ある日、すずらん通りに接した裏道を歩いていたら、そこにも「一慶」の文字がある。 あれ?移転した?と思って調べると、どうやら近場に出した別館ということらしい。 こんな人通りのない脇道に二号店を構えちゃうのは、それだけ人気だということなのでしょう。 浅い時間ながら、予約なしでお邪魔してみました。
既に湯気を立てているテーブルも多い中で、なんとか席を得る。 オーダーは、素直に「一慶もつ鍋セット」。仕立ては、みそもいいけど醤油でね。 ikkeisuzuran01.jpg セットの「手羽先煮込み炙り」、大盛りの「野菜のサラダ」、そして「和牛タタキのぽん酢がけ」。 麦酒から麦焼酎のボトルに切り替えたところで、鍋が届きます。 「あれ?なんかこうニラが山盛りになってなかったっけ?」と訊くと、「あ、ニラヤマしますか?」。 「ん?あ、ニラヤマって呼ぶんだね、してして」。 とうことで、再び届けてくれた鍋には、韮の山。ikkeisuzuran02.jpg その韮たちが、シナっとなったところで箸を構えていざいざ(笑)。 おー、なんというか、やっぱりするっと食べれてしまうのね。 ikkeisuzuran03.jpgikkeisuzuran04.jpg 写真撮る間もなく平らげて(笑)、香ばしさ満点の炙りもつを追加して、ちゃんぽん玉で大団円であります。 偶には博多、中洲に行きたいなぁとそんなこともちょっぴり思わすもつ鍋「一慶」。ikkeisuzuran05.jpg脇には、「一慶」との共同プロデュースとされる「島田洋七の鍋のちカレー」東京1号店の看板が掛かっている。 でも、営業していないご様子。いつオープンするのかな。 口関連記事:もつ鍋「一慶」で 馬刺しさつま揚げ生と炙りのしょうゆもつ鍋(07年10月) 「一慶」すずらん通り店 八丁堀3-16-3 [Map] 03-6379-4150
column/02734 @5,400-