洋菓子「MONT-BLANC」で ウキウキありますプリンパフェ

montblanc.jpg今日はまたまた、 身近洒落街・自由が丘で「パフェラッチ!」です。 自由が丘でケーキ屋さんといえば今や、学園通りにデンと構える著名パティシエのあのお店が広く知られるところの筆頭か。 でも、自由が丘の歴史と一緒に育ち、今も自由が丘のオヘソにあるのはコチラ「モンブラン」。 ケーキを買い求める人達が並ぶ硝子ケースのその奥には喫茶コーナーがあって、そちらもいつも混んでいるんだ。
メニューを覗くとそこには、ひとつくらいはあるでしょ?ってな期待を大きく上回る12ものパフェらしきメニューがある。 前のめりによく見ると、所謂サンデーに分類するんだろな的メニューがその半数ほど。 白い犬を象った「フィフィ」なんて面白いのだけど、これもサンデーだね。 ええっと、「花火」にしようか、「茶・茶・茶」にしようか、はたまた「モカアイス」か。 その定番メニューとは別にフェアものっぽく添えてあったのが、「プリンパフェ」。 写真のプリンがフルフルっと誘っています。 見つめるグラスの主は、当然プリン。montblanc03.jpg montblanc02.jpg

真っ先にスプーンの先を挿し入れれば、ダラシナサのないしっかりしたカスタードの予感。 滑らかなコクとカラメルのほの苦み。 そりゃ、プッチンプリンとは訳が違う(当たり前)。
上層にはバニラアイスと生クリームが脇を固め、そのステージを過ぎると、苺の果肉を含んだストロベリーのジェラートが待っているというストーリー。montblanc01.jpgなんだかパフェの王道(?)をいっちゃってるよなウキウキがあるぞ、うん。 昭和8年に洋菓子の歴史を積み始めたという「MONT-BLANC」。 初代社長が彼の地でアルプスの最高峰を見上げることがなければ、自由が丘の街の色もちょっぴり違うものになっていたのかもしれません。 久々に”白い山”、「モンブラン」でも買って帰ろうかな。 パフェ専門ブログ「パフェラッチ!」はこちら
「MONT-BLANC」 目黒区自由が丘1-29-3 03-3723-1181  http://www.mont-blanc.jp/
column/02619

めし処「八雲食堂」で ポテトサラダ豚肉生姜焼お婆ちゃんのお酌

yagumo.jpg都立大の駅から目黒通りを渡って少し左に折れ入ったところに食堂の灯りをみつけました。 そのいえばこのあたりは、八雲。 気の置けない町のメシ処の、でもどこか矜持を思わせる表札や突出看板、そして暖簾の表情に引き寄せられるように店の前に立ち止まりました。 ドアを入ったすぐ右手の椅子にお婆ちゃんが座っていて、そのお婆ちゃんがすっくと立ち上がって、「いらっしゃいませー」と迎えてくれます。
飾り気のないホール中央の大テーブルの隅に陣取って、瓶ビールと「ポテトサラダ」をまずいただく。 yagumo01.jpg すると、件のお婆ちゃんが「どーぞー」と云って、お酌をしてくれる。 あ、いや、畏れ入れます。 yagumo02.jpgニコニコしてでもないけれど、といってやらされている感じでもなくて、手が空いていればさらに「どうぞ」としてくれる。もちろん、沢山呑ませようという魂胆でもなく(笑)。 勢い、小振りな帆立をまるまるガリッとした衣に包んだ「帆立貝フライ」も追加してみたりなんかして。 厨房の下がり壁に貼られた何色もの色紙がお品書き。 お気に入りになりそうな「ポテトサラダ」を口にした、その箸の先を舐めながら、改めて品書きの上に視線を滑らす。 今夜の気分は…。 そうね、「豚肉生姜焼」をいただきましょうか。Gingerさん、来たことあるかなぁ(笑)。 イメージとしては、一枚ものにスライスしたロース肉のソテーが浮かぶところ、こちらの生姜焼きは、バラ肉系。濃いめの味付けの中に甘さを含めていて、ご飯を誘う。 お肉の一片一片はやや小振り。 yagumo04.jpgもうちょっと生姜の風味が利いててもいい気もするけどぉ、かなんか思いながらもおよそ一気に食べちゃう感じになる。 キャベツと一緒に添えられたナポリタンは細麺使いだ。 定食からフライもの、酒肴になる煮物焼きもの、お総菜にサラダに玉子料理。 カレーもあれば、餃子もある。 470円炒め物シリーズの「玉ねぎベーコン炒め」「アスパラ豚炒め」なんかも気になる「八雲食堂」。 yagumo05.jpgyagumo06.jpg yagumo07.jpg あちこちツッコミどころはありそうだけど、こっそりお婆ちゃんの様子を窺いに訪れるヒトも少なくないのじゃないかな。
「八雲食堂」 目黒区八雲1-3-8 03-3724-7900
column/02618

カフェ「Maruzen cafe」 で早矢仕ライス屋上食堂のノスタルジー

maruzencafe.jpg日本橋丸善が新装なってから早くも、 1年以上が過ぎました。 でも今までちょこっと雑誌を漁る感じで1階を廻ることはあっても、上階まであがることはありませんでした。 この日ある書籍を求めて3階を巡ると、そこに落ちついた木目調の壁に浮かぶ「Maruzen Cafe」の文字を見つけました。 by CAFE DE CLEAとあるのは、丸の内の「M&C Cafe」と同じ業務提携がここでもなされているということを示しています。裏手のプラザビルのアプローチあたりを見下ろす、窓際のカウンターに案内されました。
maruzencafe02.jpgやっぱりお願いするのは、「早矢仕ライス」。 カップの型で盛ったライスの中央にだけ、ソースを垂れかけるのがスタイルか。maruzencafe01.jpg 手前からひと口すると不思議にも、業務用の缶詰から注いだソースに炒めた少量のマッシュルームや肉片を手早くあわせる映像が脳裏に浮かんできた。 maruzencafe04.jpg 酸味と甘さ、ベタつかないように仕立てた粘度とほの苦味。 上手にまとめてそつがないけど、どうも満たされた気分にならないのは何故かしらん。 丸善のレストランでなくて、CAFE DE CLEAの店舗に来ているという状況が、複雑な心境にさせるのかも。 そして、思い出すのは今はなき屋上のペントハウス。 芝生の向こうに愛らしき佇まいをみせていた食堂。 あのパッティング練習場の芝生を眺めながらいただく「ハヤシライス」の風情をただただ懐かしく求めて遠い目しちゃうのは、ノスタルジックに過ぎるでしょうか。 丸善の「ハヤシライス」には、グリーンピースがのってて欲しい、なんてね。 口関連記事:   元祖ハヤシライス「レストラン マルゼン」 でいつものハヤシライス(03年07月)   丸善カフェ「M&C Café」 で早矢仕オムライス名残り惜しい食堂(04年10月)
「Maruzen cafe」 中央区日本橋2-3-10日本橋丸善東急ビル3F 03-6202-0013
column/02617

Hamburger「蔵まる」 でぎがぞうベーコンエッグチーズうん満足

zoumaru.jpg中華「生駒軒」の路地の入口に、 ひょろっと一棟の建物があります。 周囲の土地は、結果、如何にも地上げ虫食い的な駐車場になっていて、周りに隣接するものがない分、妙に目立つ存在にもなっている。 それは取り残されたように建つ古いビルではなくて、 どうやら新たに建てたもののよう。 少しトンガった志向の設計事務所にでもなっているのかしらんと思ったりもするけど、然にあらず。 なんとそこは、OLサンたちも御用達のハンバーガーショップなのです。
zoumaru01.jpgzoumaru02.jpg 潔くもフルオープンの開口。 カウンターの下に拵えた白い棚にドリンク類の瓶が等間隔で並んでいるのが印象的です。zoumaru03.jpg ランチセットの中から「ぎがぞう ベーコンエッグチーズ」を選んでみました。 会計を済ませて、右手の階段へ。 細い階段を登った2階に、窓に沿ったカウンター席とテーブルが用意されているンだ。 “ぎが”ってくらいだから、大盛りなんだろなぁと思いながら待っていると、階下からジューっという焼き音が聞こえてきました。 そして、タンタンタン。階段を駈け上がる足音と一緒にハンバーガーのトレーがやってきました。 なはははは。なるほどギガ盛りだ~。zoumaru04.jpgちょっと驚いているうちに、ひとりで切り盛りしていて当然忙しそうな店主は脱兎の如く下に戻ってしまったけど、果たしてこれって、どうやっていただくのが正しいのでしょう。 zoumaru05.jpgzoumaru06.jpg どうギュッと潰しても、顎が外れんばかりに大口開けても、とてもイッペンには齧れそうもない。 zoumaru07.jpgこういう場合の食べ方は、「GO!GO!ハンバーガー!」の55aiaiちゃんに訊いてみなきゃいかんなぁと思いながらやむなく、上下層分断作戦に打って出た。 ベーコンエッグを含む上層を真ん中のバンズと上のバンズとで挟み掴み、それでも目一杯口を開いて齧り付く。 ふむふむベーコンの脂と香ばしさは永遠だ~かなんか思いながらも、中身がダラシナク零れないように慎重に齧り返す。 ああ、お肉の凝縮感が嬉しいな。 下層のトップはトマトになっていて、それはもう既にオープンサンド状態。 今度は挟んでいないので、再びコボさないように慎重に歯を入れます。 ふ~、喰った喰った。一個でそんな気分にさせてくれるハンバーガーだ。うん、満足。 八丁堀のハンバーガー「蔵まる」。 もちろん、普通に齧れる「Wチーズバーガー」やzoumaru08.jpgzoumaru09.jpg「ベーコントマトバーガー」「アボカドチーズバーガー」、青唐辛子のピクルスOnの「スパイシードッグ」なんてのもあり。 そして「ロコモコ」いろいろや「キーマカレー」も出番を待ってるようです。 口関連記事:中華料理「生駒軒」八丁堀 でお気に入りばい貝丼生駒軒の系譜(08年05月)
「蔵まる」 中央区八丁堀2-17-4 03-3297-8797 http://zoumaru.blogdehp.ne.jp/ [09年07月赤坂に移転]
column/02616

鰻「三福」 でうなぎ釜まぶしの起承転結パリッと濃いぃテカリ

sanpuku.jpg名古屋の佳品ひつまぶしと云えばまず、 熱田の「蓬莱軒」を思い浮かべちゃうのだけれど、 この地にしっかり根付いた鰻文化はそこここに鰻の老舗を擁しているようなのです。 こちら、金山駅南口すぐの「三福」さん。 和式なショーケースに広げられたお品書きsanpuku01.jpgを覗くと、 「うなぎ釜まぶし」と書いてある。 あれあれ?「櫃まぶし」では、ない? 確かめるべく暖簾を潜ってみましょう。
古びたカウンターの奥に狭い座敷が窺える。二階にも客間があるのかな。 カウンターの真ん中で、「釜まぶし」の出来上がりを待ちます。 奥の常連らしきひと影と会話を交わしているは、 こういう年期の入ったお店にぴったりのおばあちゃん。大女将とお呼びするべきか。 さも当然に、お釜がやってきました。 sanpuku02.jpgsanpuku03.jpg そっと木蓋を返せば、立ち上る湯気。 てらてらと、やや鈍い濃いぃ色のテカりが如何にも香ばしそうだ。sanpuku04.jpg 幾重にも重ねたような、刻んだ鰻たちの量感も嬉しい。sanpuku05.jpg 溢れる涎を抑えつつ、平静を装いつつ、イワユル「ひつまぶし」三段活用の要領に準じてまずは、そのまんまモードで鰻とご飯を茶碗によそっていただきます。 うんうん、やっぱり外周の香ばしさがご飯をソソる感じがいい。 sanpuku06.jpgsanpuku07.jpgsanpuku08.jpgsanpuku09.jpg 葱や山葵の薬味を載せ加えて、ちょっとした変化を楽しんでからお茶漬けにするのがお約束。 やっぱり水っぽくなっちゃうなぁってことで三段活用ならぬ起承転結の結びを再び薬味載せで謳歌する。 折角のパリっとしたテクスチャーを楽しむには、そんな展開もオススメ。 もっとも、鰻のボリュームが揃ってないと叶わないのだけれど、ね。 鰻・割烹の「三福」の創業は、昭和25年。sanpuku10.jpg「まぶし」店リストの一角に入れておいてもいいかもしれませんよ。 口関連記事:名物ひつまぶし 「あつた蓬莱軒」本店 でカリしっとりなひつまぶし(06年06月)
「三福」 名古屋市熱田区金山町1-2-19 052-671-1496
column/02615