日本料理「築地 かじわら」で 鮪塩胡椒のかじわら丼

kajiwara.jpg築地の裏通りに、何気なくすっと櫓が立っています。 亀甲金網越しに覗く店の名を、 日本料理「築地 かじわら」。 建物一階の少し奥まった暖簾へと導く灯台の役目を担っているのだね。 店頭に示した「お昼のうまいもの」には、要予約の「ミニ会席」「松華堂」といった、謂わば社用向けタイトルも用意されていますが、前半は千円クラスの献立です。
カウンターには、お膳がずらりと並べられ準備万端のご様子。 「かじわら丼」ってナニ?と問えば、塩胡椒でいただく鮪のドンブリというお応え。 へ~、面白いね~。 然らばと、「得かじわら丼」をお願いしました。 さっと霜降りにしたのでしょう。白っぽい縁取りをした鮪の薄切りに刻んだ葱や胡麻、そして岩塩らしき塩、そして胡椒が振られています。kajiwara01.jpg 下のご飯ごと鮪の身を掬って口へ。kajiwara02.jpgオイリーな塩ダレに浸したようでもあって、 塩のミネラルが強く、ほぼその味でご飯を喰らう感じになる。 もっと塩辛さを抑えてくれた方がいいのになぁと思う半面、このくらいきりっと利かせないとご飯のおかずとしては輪郭がぼけたモノになるのかもしれないなぁとも思う。 鮪のそぼろが中入りしていたりと芸の細かいところに感心しながら食べ終える。 kajiwara03.jpg「かじわら丼」の頭に“得”とつくのは、どんぶりに加えて、その日の「日替わり膳」の主菜のお皿がつくというメニューで、本日は「目鯛の照焼」。 ぼってりと厚い切り身の照り焼きに湯掻いたキャベツが添えてあります。うむ。 「築地 かじわら」のお昼には、 すき焼き風と思しき「牛肉焼き丼」、穴子の天麩羅「つきじどん」なんて選択肢もあるようです。
「築地 かじわら」 中央区築地3-7-4トーソービル1F 03-3544-5667
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無国籍料理居酒屋「路地裏」で 激辛牛すじ煮込みご飯スイスイ

rojiura.jpg 品川港南口のディープゾーンといえば、 そう、ご存じ(?)、あのクネクネとした路地裏エリアです。 そしてその、「コショウそば」の「天華」、韓国料理の「とうがらし」などがひしめく一角にあるのが、 赤と黄色の看板が怪しい、その名もズバリ「路地裏」だ。 ゆきむらさんも昼の部に突撃しているね。
rojiura01.jpg壁の看板には、「ちょっと酔っていく店」なーんて、ユルいフレーズ。 でも、そんなユルさが路地の妖しさと相俟って、 不思議な魅力を醸しているのです。 目的は、やっぱり「激辛牛すじ煮込」! ビールをちょいと呑ったあと、定食にしてもらいました。 牛スジがひたひたと浸っている汁は赤々として、やっぱり辛そう(汗)。rojiura02.jpg激辛だもんな、辛いの苦手なヤツがやっぱり冒険が過ぎたかなぁと思いながら、 スジの一片をパクリとする。 ん?あれ?お?ほとんど辛くない…。 見た目との落差が妙なほどで、まったり甘くさえある。 ん~、とうとう舌やら口の中オカシくなったかと怪訝な表情になりながら、さらにもう一片。 そして、煮汁そのものを啜ってみても、刺すような辛さはない。 rojiura03.jpgrojiura04.jpg そこ含む脂が甘くさえ感じさせるンだ。 牛すじのふるぷるっとした魅力と相俟って、ご飯がスイスイ進む、いいオカズじゃんね。 ん~、オカシイ。こんなハズじゃぁなかったんだけどな(笑)。 煮込むほどに辛さが円くなる、なぁんてこともあるのでしょうか。 ボクとしては、全然OKだけど、”激辛”のフレーズに吸い寄せられるようにやってきた激辛フリークの中には、怒り出すヤツもいるんじゃないのかなぁ。 振り返りみてもやっぱり怪しい、「路地裏」。rojiura05.jpg二階にも居酒屋スペースがあるようです。ちょっと寄ってく? 口関連記事   四川料理 味自慢「天華」 で胡椒わさわさ名物コショウそば(06年04月)   韓国家庭料理「とうがらし」品川店 でスンデタラチムトックポッキ(07年06月)路地裏」 港区港南2-2-4 03-3450-3030
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中華めん処「道頓堀」で ちゃあしゅうドコドコ特製中華そば

doutonbori.jpg 東武東上線途中下車の旅(笑)。 成増で降りて、川越街道方面へ。 目指すは、街道沿いのめん処「道頓堀」です。 東京(といってもギリギリの成増ですが)にありながら”道頓堀”とは何事だ! ってことでもありませんが、以前から気になっていた一軒です。
お品書きには、「中華そば」「ちゃあしゅうめん」「特製中華そば」、そして「つけめん」系と「塩らあめん」がラインナップ。なぜかふと、「大勝軒」ぷちインスパイヤの匂いを感じたり。 ”限定”ってフレーズにも弱いけど、”特製”にも弱いンだよね~とかブツブツ呟きながら(笑)、 「特製中華そば」のボタンをポチとする。 二階への階段が空席待ちスペースとなっていて、暫し後カウンターへ。 doutonbori01.jpgどんぶりがやってきました。 部位の違うと思われるチャーシューがドコドコと盛られていて、量感やよろし。doutonbori02.jpg 啜るほどに、スープ、そして麺の印象がやっぱり「大勝軒」の延長線上にあるテイストに思えてきた。 doutonbori03.jpgもちろん、彼の店よりもゆったりしたコクのあるスープで、なめらかさとたおやかさに秀でた麺ではある。とろんとした味付けたまごも悪くない。 なのに、終盤ちょっと飽きちゃったのは何故かなぁ。 以前は、光が丘の住宅地にあって、創業来20年を越えるという「道頓堀」。 店主が大阪ミナミ・道頓堀に地縁があったから、と考えるのが店名の由来と考えるのが順当なところでしょうか。
道頓堀」 板橋区成増2-17-2  03-3939-6367
column/02520

Bistro「ぺるしぃ」で 堪能魚介旨味エキスの小宇宙めくるめく

persil.jpg 何度もその前を通りながら、 そして時には立ち止まってOL陣に占められた店内を覗き込んだりしながら、 一度もお邪魔することのなかったBistro「ぺるしぃ」。 「チョウシ屋」の並びと云えば分かりやすいでしょうか。 コックコートにチーフ帽子姿でにっこり笑顔のイラストが迎えてくれます。
店頭の黒板には、「本日貸切」の文字。どうやらこの二月の土曜日は特別な日になっているようなのです。 テーブルについて、ふと見たカウンターの中の光景に椅子から転げ落ちそうになる。 何故って、シェフの柔和な笑顔がイラストにそっくりなんだもの(笑)。 persil01.jpgそして早くも、”その”薫りが店内を満たし始める。 ワクワク気分を抑えつつ、まずシャンパンで乾杯だ。 ヴァロワ家の「Diebolt-Vallois」は、妙にドライでなく華やぎ膨らむ、 イケる呑み口です。 前菜のプレートの、メインは松葉ガニの春巻き。persil02.jpgタグを見れば、島根・隠岐の清幸丸persil03.jpgの水揚げによるものだというのが判る。 ナイフ&フォークでいただくと、折角のパリッとした春巻きの生地がバラバラしちゃうのがちょと切ないけど、蟹の身の上品なのに芯の強い甘さが楽しめます。 persil04.jpg早くもの2本目にシャブリ。 どうもシャブリには硬い印象を持っちゃうのだけれど、こいつはふくよかな円みがあって、いい。 Vieilles Vignesとは、樹齢の高い樹から出来たワインを示すンだね。 persil05.jpgとかなんとか思っているうちに今度は、ピノの赤がきた。 ニュージーランドMORTON ESTATEの黒ラベル「EAST COAST PINOT NOIR 2001」。 氷見の業者が入れているようで、寒鰤じゃないんだぁみたいな(笑)。 さてさて、いよいよ本日のメインがやってきました。 それは馥郁たる薫りを漂わせて訪れます。おお~ぉ。persil07.jpg 受け取るお皿がなにせ重い!persil06.jpg 正面に鎮座するは、アーモンドの粉末とパセリの衣で香ばしく揚げた車エビ。 その左手には、房総産、貝殻にのった大蛤のクラムチャウダー。 persil08.jpgpersil09.jpg 奥にはヤリイカゲソと肝の唐揚げ。 右奥に、再び松葉蟹。 手前に戻って、穴子、そしてサフランライスをお腹に詰めたヤリイカ。 persil11.jpgフランスから入ったというアスパラ。 表面のうっすら焦げ目がソソる鱈の白子のムニエル。 そして中央で密かに存在感を示すのが、隠岐の平目のクロロフィルだ。 一番凄いのが、もちろん、たっぷりと皿を満たしたソース。 甲殻系の香ばしさと様々なフォンが濃厚に織り込まれた旨味エキスは、これを絶品と云わずしてなんとしよう。 ヤリイカのゲソが地味ながらも大ヒット。persil12.jpg肝の苦味がいいンだな。呑兵衛ごころに訴える(笑)。 ほらほら、黄色いお米がびっしりとヤリイカの中に詰まっていて、persil13.jpg下のソースを掬っていただけば、う~ん、うんまい。 クロロフィルとは青寄せのことだという。persil14.jpg切れ目をすっと押し開くと、中から現れるのはまさに青いペースト。 菠薐草のクリームソース的和え物が仕込まれていて、平目の身のほっこりとブイヤベースのソースと揃って陶然とさせる。 あ、そうそう、このお皿はブイヤベースです。 persil15.jpgブイヤベースといえば、大鍋ごった煮のひたひた魚介スープを思い浮かべるけど、 「ぺるしぃ」のブイヤベースは、すっかりソース料理に昇華しちゃってるのであります。 そんな濃密貴重なソースはやっぱし、パンで拭うように綺麗に食べちゃわなきゃだね。 スパークリングな葡萄ジュース「Bel Vigneau」persil16.jpgも美味しいねぇと云いながら、いつの間に「SAINT-EMILION GRAND CRU」persil17.jpgも空いているし。 デザートのプレートがやってきました。persil18.jpg柚子のレアチーズに、87年のカルバトスの入ったチョコ、そしてイチゴアイス。ぺろっと食べちゃいます(笑)。 そして、レモンバーム、レモングラス、スペアミントのハーブティでゆるゆる。 うん、満足。ご馳走さまっ。 店名の「ぺるしぃ」は、”パセリ”という意味だそう。persil19.jpg「ひっそり目立たずにありながら、主役を引き立て、実はしっかり自己主張しているパセリのように、訪れる客の心の中に存在し続ける料理をつくりたい」。 店名「ぺるしぃ」には、そんな想いが、籠められているようです。 こいつぁ、他のお皿にもご挨拶しなくっちゃ、だ。 今宵のご同席多謝は、 「東京のむのむ」ののむのむさん&相方てくてくさん、「ひるどき日本ランチ日記」のtakapuさん「Tokyo Diary」のromyさん でした。 ありがとうございました~。
ぺるしぃ」 中央区銀座3-11-8第6丸嘉ビル1F 03-3549-2835
column/02519

讃岐うどん「野らぼー」で 釜チーズカレーぐにぐに玉子天のせ

norabo.jpgちょっとした本漁り。 八重洲BCの建物からひょいっと出ると、目の前に、 いつの間に落成したのか、PCPと並び建つビルが聳えていました。 どこもかしこもドコドコ変わるのねぇと思いながら、 横断歩道を渡り、地下へと潜入してみる。 地階のフロアは、飲食店6店がテナントしていて、 八重洲地下街、PCP地下街と一体となるような造りになっている。 どんどんヒトの量が増えていく通路の中からお昼にと選んだ一軒が、 讃岐うどんの店「野らぼー」です。
どっかで見覚えがあるなぁと思えばやはり、 大手町のビルに2店舗と、神田界隈に5店舗ほどを展開しているらしい。 大テーブルで待つは、「釜チーズカレーうどん」「玉子天」のせ。 届いたどんぶりの表情は、思ったまんまの佇まい。norabo01.jpg カレー越しに、チーズと一緒に麺を引き上げ、ぐにぐにと適度に掻き回しては、啜ってみます。 釜玉の“玉”の代わりに和風なカレールーということなのかもしれません。norabo02.jpg およそ汁のない仕立てになっていて、ちょっともっさりとする。太めの麺の量感が讃岐らしい歯ごたえを伝えるけど、食べる方がすっかり慣れてしまった所為か、粋なトキメキは残念ながら。 讃岐の地から最上級の挽き立て小麦を取り寄せて打つという「野らぼー」。 「かけうどん冷ゃあつ大」、あたりをぬおぉと啜るのが正統かもしれません。
「野らぼー」東京駅サウスタワー店 千代田区丸の内1-9-2グラントウキョウサウスタワーB1 03-3287-2878
column/02518