どんぶり「瀬川」

segawa.jpg気がつけば、もんぜき通りにも素通りしていたお店がまだあるもので、そのうちの一軒「瀬川」に寄ってみました。磨き、漂白を重ね、木目の浮き始めた白木のカウンターが心意気。潔くも供する品は本まぐろ「まぐろどんぶり」のみ。丸椅子に座れば、「普通盛りでいいですか?」と訊かれます。届けられるのは、エッジの利いた端正で澄んだ色合いの鮪の赤身。キリッと漬けにされたその身が加減のいい酢飯と違和感のない相性を見せる。海鮮のどんぶりはあれこれ欲張らずに、こういう気っ風ある仕立てのヤツがいい。出来れば、浅蜊かなんかのお椀が欲しいところだけど、なにせ奥行き狭い路面店では、鍋ひとつ置くのも一大事ですものね。それも潔さの一環と心得ましょう。タネの仕入れ状況によって、数量限定の「今だけどんぶり」を出すこともあるらしい。そ、それって、いつです?(笑)。 >中トロの「今だけどんぶり」でニンマリの「春は築地で朝ごはん」のつきじろうさん 「瀬川」 中央区築地4-9-12  03-3542-8878
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